Intel Z890 vs Z790 違い(ゼットハチキュウマル)
Z890 vs Z790 Chipset(2024-2025年)。Z890(LGA1851・Arrow Lake Core Ultra 200・PCIe 5.0 CPU 20 lane + Chipset 24 lane PCIe 4.0/3.0・Thunderbolt 4 native・Wi-Fi 7・USB 3.2 Gen 2x2 5 ports)・Z790(LGA1700・12-14th Gen・PCIe 5.0 16 + 4 NVMe・USB 3.2 Gen 2x2 5 ports・WiFi 6E)・Z890 DDR5 only(DDR4対応無)・Z790 DDR4/DDR5両対応・Z890 USB 3.2 Gen 2x2 + USB 3.2 Gen 1 PCIe direct・Native Thunderbolt 4(Z890 base)/TB 5(高級)・2026年 Z890定番、Z790 legacy 14世代救済用。
概要
Intel Z890 と Z790 は 12〜14 世代の LGA1700 と 1851 プロセッサを対象に設計されたチップセットで、2024 年末から 2025 年にかけてのマザーボード市場を分ける主要な柱となっています。Z890 は Arrow Lake Core Ultra 200 系列を想定し、PCIe 5.0 の CPU 20 レーンと 24 レーンのチップセットレーンを備え、Thunderbolt 4 のネイティブサポートや Wi‑Fi 7 を搭載。DDR5 専用で DDR4 は非対応です。一方 Z790 は LGA1700 を継承し、12〜14 世代の CPU をサポート。PCIe 5.0 の 16+4 レーン構成、USB 3.2 Gen 2x2 5 ポート、Wi‑Fi 6E、DDR4/DDR5 両対応が特徴です。2025 年に入ってからは Z890 がデスクトップ向けの定番化が進み、Z790 は 14 世代救済用のレガシーラインとして位置づけられています。2026 年には Z890 がエッセンシャルチップセットへ、Z790 は限定的な用途でのサポートが継続される見込みです。
主な特徴・仕組み
- CPU レーン構成
- Z890:20 レーン PCIe 5.0(CPU)+24 レーン PCIe 4.0/3.0(チップセット)
- Z790:16+4 レーン PCIe 5.0(CPU)+PCIe 4.0/3.0(チップセット)
- メモリ
- Z890:DDR5‑4800 まで対応、DDR4 非対応
- Z790:DDR5‑6000 まで、DDR4‑3200 も同時サポート
- ストレージ
- Z890:PCIe 5.0 NVMe 4 スロット(NVMe 5.0)
- Z790:PCIe 5.0 NVMe 4 スロット(NVMe 4.0)+PCIe 4.0 NVMe 1 スロット
- USB
- Z890:USB 3.2 Gen 2x2 5 ポート+USB 3.2 Gen 1 3 ポート(PCIe 直接接続)
- Z790:USB 3.2 Gen 2x2 5 ポート+USB 3.2 Gen 1 4 ポート
- Thunderbolt
- Z890:ネイティブ Thunderbolt 4(USB‑C 3.1 Gen 2)+オプション TB 5 付きハイエンドモデル
- Z790:Thunderbolt 3 互換レイヤー(USB‑C 3.1 Gen 1)
- 無線通信
- Z890:Wi‑Fi 7 802.11be 5.9 GHz+2.4 GHz
- Z790:Wi‑Fi 6E 802.11ax 5.9 GHz+2.4 GHz
- 電源管理
- Z890:12V‑Rail 2.5A / 3.0A(CPU)+CPU 20 W TDP で高負荷対応
- Z790:12V‑Rail 1.5A / 2.0A(CPU)+CPU 15 W TDP
- PCIe レーンの分配
- Z890:CPU 20 レーンを 4‑Way ゲートで GPU と NVMe へ分配、チップセット 24 レーンでマザーボードレベルの拡張
- Z790:CPU 16 レーンを 2‑Way ゲートで GPU と NVMe へ分配、チップセット 8 レーンで拡張
- 2025 年のトレンド
- 2025 年に Z890 を搭載したマザーボードが、エントリーレベルのゲーマー向けに 1 億円台で販売。
- 2025 年中頃に登場した Z890‑X2990 は、PCIe 5.0 NVMe 8 スロットを実現し、ハイエンドストレージニーズを満たす。
- 2025 年後半、Z790 は 14 世代 CPU のサポートを継続し、DDR4 ベースの低価格ラインで需要を確保。
- 2026 年の展望
- 2026 年に Z890 がデスクトップ市場の定番化を完了し、Thunderbolt 4 と Wi‑Fi 7 の統合が標準化。
- 2026 年に Z790 はレガシーサポートとして 12〜14 世代 CPU の救済用に限定的に提供される。
- 価格帯
- Z890 マザーボードは 4 万円〜10 万円、Z790 は 3 万円〜8 万円。
- エネルギー効率
- Z890 の TDP は 20 W、Z790 は 15 W。
スペック比較表
| 仕様 | Z890 | Z790 |
|---|---|---|
| CPU ソケット | LGA1851 | LGA1700 |
| PCIe 5.0 レーン | 20 + 24 | 16 + 4 |
| メモリタイプ | DDR5 4800 | DDR5 6000 / DDR4 3200 |
| ストレージ | NVMe 5.0 x4 | NVMe 5.0 x4 + NVMe 4.0 x1 |
| USB 3.2 Gen 2x2 | 5 ポート | 5 ポート |
| Thunderbolt | ネイティブ TB4 + オプション TB5 | TB3 互換レイヤー |
| 無線通信 | Wi‑Fi 7 | Wi‑Fi 6E |
| 価格帯 | 4 万円〜10 万円 | 3 万円〜8 万円 |
具体例・対応製品
- Intel Core Ultra 200 系列(LGA1851)
- 例:Intel Core Ultra 200 8C/16T、TDP 25 W
- Intel Core i9‑14900K(LGA1700)
- 例:Core i9‑14900K 24C/32T、TDP 125 W
- Intel Core i7‑14700KF(LGA1700)
- 例:Core i7‑14700KF 16C/24T、TDP 95 W
- DDR5‑6000(Z790)
- 例:Corsair Vengeance DDR5‑6000 32GB(2×16GB)
- DDR4‑3200(Z790)
- 例:G.Skill Ripjaws DDR4‑3200 16GB(2×8GB)
- RTX 5090(Z890)
- 例:NVIDIA RTX 5090 24GB GDDR7、TDP 450 W
- RTX 4090(Z790)
- 例:NVIDIA RTX 4090 24GB GDDR6X、TDP 450 W
- Intel Z890‑X2990(マザーボード)
- 例:ASUS Z890‑X2990、PCIe 5.0 NVMe 8 スロット、Thunderbolt 4
- MSI Z790-A PRO(マザーボード)
- 例:MSI Z790‑A PRO、PCIe 5.0 16+4 レーン、Wi‑Fi 6E
自作PCでの選び方・注意点
- CPU とチップセットの互換性
- LGA1851 は Arrow Lake Core Ultra 200 系列のみ。LGA1700 は 12〜14 世代 CPU。
- メモリの選択
- Z890 は DDR5 しかサポートしないため、DDR5 メモリを必ず確保。Z790 は DDR4/DDR5 両対応。
- ストレージのレーン割り当て
- Z890 では NVMe 5.0 の 4 スロットを最大限活用。Z790 では NVMe 5.0 と 4.0 の組み合わせでコストパフォーマンスを調整。
- Thunderbolt の必要性
- 高速外部ストレージやディスプレイ接続を想定する場合は Z890 のネイティブ TB4 が有利。
- 電源ユニットの容量
- Z890 の CPU TDP が高いので、RTX 5090 などの高消費電力 GPU を組む場合は 850 W 以上の PSU 推奨。
- 将来性
- 2025 年以降に Z890 が標準化する見込み。Z790 はレガシーサポートに留まるため、長期的なアップグレードを考えるなら Z890 を選択。
- 価格差
- Z890 は 4 万円〜10 万円、Z790 は 3 万円〜8 万円。予算に合わせて選択。
関連用語との違い
- Z690:LGA1700 12 世代用。PCIe 4.0 しかサポートせず、Thunderbolt 3 互換。Z790 は 16+4 PCIe 5.0 レーンで拡張性が向上。
- X299:LGA2066 用、Intel Xeon、デュアル CPU サポート。Z890 はシングル CPU で高レーン数を提供。
- B560:LGA1700 用、PCIe 4.0、USB 3.2 Gen 2 1 ポート。Z790 は PCIe 5.0、USB 3.2 Gen 2x2 5 ポートを提供。
よくある質問(FAQ)
Q1. Z890 と Z790 の最大の違いは何ですか?
A1. Z890 は LGA1851 の Arrow Lake Core Ultra 200 系列専用で、PCIe 5.0 の 20 レーン+24 レーン、Thunderbolt 4 ネイティブ、Wi‑Fi 7、DDR5 専用です。Z790 は LGA1700 を継承し、12〜14 世代 CPU をサポート、PCIe 5.0 の 16+4 レーン、USB 3.2 Gen 2x2 5 ポート、Wi‑Fi 6E、DDR4/DDR5 両対応です。
Q2. 2025 年に Z890 が定番になると聞きましたが、Z790 も使えるのでしょうか?
A2. 2025 年以降、Z890 はデスクトップ向けの標準チップセットとして広く採用されますが、Z790 は 14 世代 CPU の救済用として限定的にサポートされます。したがって、既存の LGA1700 系統を利用する場合は Z790 でも構いませんが、将来性を重視するなら Z890 を選ぶ方が望ましいです。
Q3. Z890 のマザーボードで DDR4 を使うことは可能ですか?
A3. いいえ、Z890 は DDR5 専用です。DDR4 を使用したい場合は Z790 か Z690 などの DDR4 対応チップセットを選択してください。
まとめ
Intel Z890 と Z790 は、同じ LGA1700/1851 世代のマザーボード市場を二分する重要なチップセットです。Z890 は Arrow Lake Core Ultra 200 系列専用で、PCIe 5.0 の高レーン数、Thunderbolt 4、Wi‑Fi 7、DDR5 専用といったハイエンド機能を備え、2025 年以降のデスクトップ定番化が見込まれます。対照的に Z790 は 12〜14 世代 CPU を継承し、DDR4/DDR5 両対応、Wi‑Fi 6E、PCIe 5.0 16+4 レーンでコストパフォーマンスを実現。自作PC の構成では、CPU の世代、メモリの種類、ストレージ・GPU のレーン需要、Thunderbolt の必要性を総合的に判断し、長期的なアップグレード計画に合わせて選択することが重要です。 2026 年には Z890 が完全に標準化し、Z790 はレガシーサポートに留まる見込み。これらの動向を踏まえ、最適なマザーボードを選ぶことで、2025〜2026 年代の PC 自作はより安定かつ高性能に実現できます。