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MT3 プロファイル(エムティースリープロファイル)

Drop社のMatt3o氏が設計した高めのスフェリカルスカルプチャードプロファイル。IBMビームスプリングキーボードの打鍵体験を現代に再現することを目指した、深い球面凹みが特徴。

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MT3 プロファイルとは

MT3 プロファイルは、キーボード愛好家として著名な Matt3o(Matteo Spinelli)氏が設計し、Drop(旧 Massdrop)が製造・販売するキーキャッププロファイルです。1970〜80年代の IBM ビームスプリングキーボードの打鍵体験に着想を得ており、深いスフェリカル(球面状)凹みとスカルプチャード設計を組み合わせた独自のプロファイルです。

設計思想と IBM ビームスプリングへのオマージュ

MT3 プロファイルの設計目標は、IBM 3278 ターミナルなどに搭載されたビームスプリングキーボードの「指を吸い込むような」打鍵感覚を、現代の Cherry MX 互換スイッチで再現することでした。Matt3o 氏は実際のビームスプリングキーキャップを 3D スキャンして寸法を分析し、現代の製造技術と素材で最適化したプロファイルを完成させました。

形状の特徴

MT3 プロファイルは SA プロファイルに近い高さを持ちますが、天面の球面凹みの深さが際立って深い点が最大の差別化ポイントです。SA が浅いお椀型であるのに対し、MT3 は深いすり鉢型で、指先がキートップの中央に自然に誘導される「ディッシュ」効果があります。

比較項目MT3SACherry
高さ範囲11.0〜14.5mm11.8〜14.9mm6.2〜9.4mm
天面凹みの深さ約1.2mm(深い)約0.5mm(浅い)約0.3mm(浅い)
天面形状深いスフェリカルスフェリカルシリンドリカル
設計スカルプチャードスカルプチャードスカルプチャード

素材と製造

Drop の MT3 キーキャップは厚みのある PBT(ポリブチレンテレフタレート)素材を採用しており、昇華印刷(dye-sublimation)で刻印が施されます。PBT 素材は ABS と比較して耐摩耗性に優れ、長期使用でもテカリ(光沢化)が発生しにくい特性があります。壁厚も厚めに設計されているため、打鍵時の剛性感と低音の響きが心地よいのが特徴です。

代表的なカラーウェイ

MT3 プロファイルの人気カラーウェイとして、/dev/tty(レトロターミナル風)、Susuwatari(煤渡り=まっくろくろすけ、ダークグレー基調)、Cyber(サイバーパンク風ネオンカラー)、3277(IBM 3277 ターミナルの忠実再現)などがあります。Drop の公式サイトで常時販売されている「In Stock」モデルもあり、グループバイ待ちなしで入手できる点が GMK セットとの大きな違いです。

他プロファイルとの使い分け

MT3 は SA と Cherry の中間的な選択肢として位置づけられます。SA ほど極端に高くなく、Cherry よりも深い球面凹みで指のガイド感に優れるため、「高めのプロファイルに興味があるが SA は高すぎる」というユーザーに最適です。

FAQ

Q: MT3 と SA はどちらが打鍵音が良いですか?

A: MT3 は厚い PBT 素材による深い「ポコポコ」という低音が特徴で、SA の ABS 素材による「トック」音とは異なる響きです。音の好みは主観的ですが、MT3 の方が静かでまろやかな印象です。

Q: MT3 プロファイルにリストレストは必要ですか?

A: SA プロファイル同様に高さがあるため、リストレストの使用を強く推奨します。特にフルサイズキーボードでの使用時は手首への負担軽減効果が大きくなります。

Q: MT3 キーキャップはどこで買えますか?

A: Drop 公式サイト(drop.com)で常時販売されているカラーウェイが複数あり、グループバイを待たずに購入できます。価格はフルセットで10,000〜18,000円程度です。