Cloudflare R2 vs AWS S3 比較(クラウドフレアR2)
Cloudflare R2 vs AWS S3 比較。R2(2022年-・$0.015/GB-mo storage・Egress無料・S3 API互換)・S3 Standard($0.023/GB-mo・Egress $0.09/GB→pay-per-GB)・S3 Standard-IA($0.0125・Infrequent Access)・S3 Glacier($0.004・archive)・Backblaze B2($0.006/GB-mo・Egress 3x storage free)・Wasabi($0.0069/GB-mo・no egress fee・no API charge)・Storj($0.004/GB-mo・decentralized)・Egress cost monthly比較: 1TB site: R2 $15・S3 $108(storage+egress)・Wasabi $7・コスト dominate egress fee・SaaS backup B2/Wasabi・Web hosting R2(無料egress critical)・2026年 R2 + Wasabi mainstream選択。
概要
Cloudflare R2 と AWS S3 は、どちらもオブジェクトストレージとして広く利用されていますが、料金構造と機能面で顕著に差があります。R2 は 2022 年に登場し、$0.015/GB‑mo のストレージ料金と egress 無料、S3 API 互換を掲げることで、従来の S3 料金モデルに対抗しました。対照的に S3 Standard は $0.023/GB‑mo で、データ転送(egress)に $0.09/GB を課金します。2025 年に Cloudflare が R2 のレイテンシを 10% 低減し、2026 年には R2 と Wasabi がメインストレージ選択肢に成長する見込みです。DIY PC でのストレージ選択は、単なる容量だけでなく egress 費用の有無がコスト全体を左右します。
主な特徴・仕組み
- 料金構造
- R2: $0.015/GB‑mo、egress 無料
- S3 Standard: $0.023/GB‑mo、egress $0.09/GB
- S3 Standard‑IA: $0.0125/GB‑mo、頻繁アクセス時に遅延
- S3 Glacier: $0.004/GB‑mo、アーカイブ向け
- API 互換性
- R2 は S3 API 互換のため、既存の SDK をそのまま利用可能
- データ転送
- R2 は egress 無料で、ウェブサイトや CDN への配信がコストフリー
- S3 はデータ転送量に応じて課金、転送頻度が高いとコスト増
- レイテンシ
- 2025 年に Cloudflare が R2 の平均レイテンシを 12ms から 10ms に改善
- セキュリティ
- 両サービスとも IAM ポリシー、暗号化(SSE‑S3 / SSE‑KMS)を提供
- 統合性
- R2 は Cloudflare Workers とシームレスに連携し、サーバーレス環境での実行が容易
- 耐久性
- R2 は 99.999999999%(11 9)の耐久性を保証、S3 は 99.9999999999%(12 9)
- 拡張性
- R2 はスケールアウトが自動化され、リソース管理は不要
スペック比較表
| サービス | ストレージ料金 | egress 料金 | API 互換 | 主な用途 | 2025 年の更新 |
|---|---|---|---|---|---|
| Cloudflare R2 | $0.015/GB‑mo | 無料 | S3 API | CDN、ウェブホスティング | レイテンシ 10% 低減 |
| AWS S3 Standard | $0.023/GB‑mo | $0.09/GB | S3 API | 一般用途、バックアップ | 新しいインスタンスクラス |
| Wasabi | $0.0069/GB‑mo | 無料 | S3 API | データアーカイブ | 2026 年に主要選択肢へ |
| Backblaze B2 | $0.006/GB‑mo | 無料 | S3 API | バックアップ | 2025 年に API 拡張 |
具体例・対応製品
- RTX 5090 – 32GB GDDR7 を搭載したハイエンド GPU。大量の画像データをストレージへアップロードする際、R2 の egress 無料でコストを抑制。
- Ryzen 9 9950X3D – 16 コア 32 スレッドのプロセッサ。高負荷のレンダリングタスクを実行し、生成されたメタデータを S3 Standard‑IA で低頻度アクセスに保存。
- NVMe SSD 9900 Pro – 4TB の高速ストレージ。ローカルキャッシュとして使用し、データを R2 に同期。
- DDR5‑6000 – 64GB のメモリを備えたワークステーション。大量の一時ファイルを R2 に直接書き込み、ネットワーク帯域を節約。
- Wasabi Hot Cloud Storage – 1TB のデータを 7 日間で 100% 冗長化。
- Backblaze B2 – 500GB のアーカイブデータを 1 年間保持。
- Storj Decentralized Cloud – 1TB の分散ストレージを 0.004/GB‑mo で提供。
- Amazon Glacier Deep Archive – 10TB の長期保存を $0.00099/GB‑mo で実現。
自作PCでの選び方・注意点
- 帯域幅の見積もり
- R2 では egress 無料だが、アップロード帯域は課金対象。自宅のアップロード速度(例:100Mbps)を考慮し、月間データ量を算出。
- API ライブラリの選択
- R2 では
aws-sdkをそのまま使用可。SDK のバージョンが 3.x であることを確認。
- R2 では
- データレイテンシ
- 2025 年に Cloudflare が R2 のレイテンシを 10ms へ改善。ローカルでの処理と比較し、ネットワーク遅延を評価。
- セキュリティ設定
- IAM ポリシーを最小権限で構成。SSE‑S3 で暗号化を有効化。
- コストシミュレーション
- 1TB のサイトをホストする場合、R2 は $15/月、S3 は $108/月(ストレージ+egress)。
- バックアップ戦略
- B2/Wasabi を SaaS バックアップに採用し、災害時のリカバリを確保。
- スケーラビリティ
- R2 は自動スケール。ローカル PC のハードウェアアップグレードは不要。
- 監視ツール
- Cloudflare のダッシュボードでデータ転送量をリアルタイムで確認。
関連用語との違い
- Cold Storage(S3 Glacier)
- 低頻度アクセス向けで、取得に数時間かかる。R2 は即時アクセスが可能。
- Edge Storage(Cloudflare Workers KV)
- キーバリュー型で、低レイテンシ。R2 はオブジェクトストレージ。
- Decentralized Storage(Storj)
- ブロックチェーンベースで分散保管。R2 は中央集権型。
- Object Lifecycle Policies
- S3 ではオブジェクトの転送先を自動で変更可能。R2 でも同様に設定できるが、2025 年に新機能が追加。
よくある質問 (FAQ)
Q1. R2 と S3 の料金はどちらが安いですか?
A1. 1TB のストレージを 12 月間保持し、毎月 500GB をダウンロードする場合、R2 は約 $15、S3 は $108 となり、R2 の方が約 86% 低コストです。
Q2. R2 はどのようなデータに向いていますか?
A2. ウェブサイトの静的コンテンツ、CDN バックエンド、動画配信、IoT データの蓄積など、頻繁にアクセスされるが転送量が大きい用途に最適です。
Q3. S3 で R2 と同じように egress 無料にできますか?
A3. S3 には egress 無料のオプションはありません。2025 年に AWS が「S3 Transfer Acceleration」を提供しましたが、転送速度向上はあるものの料金は依然として課金対象です。
まとめ
Cloudflare R2 は、低ストレージ料金と egress 無料というコスト面での大きなメリットを提供し、2025–2026 年のクラウドストレージ市場で急速にシェアを拡大しています。AWS S3 は長年にわたる信頼性と豊富な機能を保持しつつ、データ転送費用が高い点がデメリットです。自作 PC での構築を検討する際は、アップロード帯域、API 互換性、レイテンシ、セキュリティ要件を総合的に評価し、R2 か S3 かを選択することが重要です。