Ricoh GR IIIx(りこー じーあーるさんえっくす)
Ricoh GR IIIxは2021年発売のAPS-Cセンサー搭載コンパクトカメラ。40mm相当(35mm判換算)のGR LENS 26.1mm F2.8レンズ固定、有効画素数24.2MP、センサーシフト式手ブレ補正(SR)4段分、起動約0.8秒の高速起動が特徴。ポートレートや街撮りに適した画角設定と最大14コマ/秒の連写で、スナップ撮影の定番機として世界的に評価される。
Ricoh GR IIIxとは
Ricoh GR IIIxは2021年10月に発売されたAPS-Cセンサー搭載コンパクトカメラです。GR IIIの28mm相当に対し、IIIxは40mm相当(35mm判換算)の焦点距離を採用し、ポートレートや物撮りに使いやすい標準画角になっています。胸ポケットに収まる本体サイズ(109.4×61.9×33.2mm・262g)でAPS-C画質を持ち歩けるのが最大の特徴です。
主要スペック一覧
| 項目 | スペック |
|---|---|
| センサー | APS-C CMOSセンサー 有効24.2MP |
| レンズ | GR LENS 26.1mm F2.8(40mm相当) |
| ISO感度 | 100〜102400 |
| 手ブレ補正 | センサーシフト式SR 4段分 |
| 連写速度 | 最高14コマ/秒(電子シャッター) |
| 動画 | 4K(UHD)30fps・FHD 60fps |
| 起動時間 | 約0.8秒 |
| バッテリー | DB-110・CIPA基準約200コマ |
| サイズ | 109.4×61.9×33.2mm |
| 重さ | 262g(バッテリー・SD含む) |
GR IIIとGR IIIxの使い分け
GR III(28mm相当)が向いている用途:
- スナップ写真・都市風景・広角感を活かした記録
- 歩道や建物を広く映したい場面
- 旅行全般(広角の汎用性が高い)
GR IIIx(40mm相当)が向いている用途:
- ポートレート・バストアップ撮影
- カフェや食事の物撮り
- 圧縮効果を活かしたスナップ
- 35mmや50mmが好みのフィルム派
40mm画角は「人間の視野に近い自然な圧縮」と評され、特にストリートポートレートや旅先でのスナップで独特の空気感を出します。
実写でのポイント
最短撮影距離15cm(マクロ)
GR IIIxはマクロモードで最短15cmまで寄れます。通常の40mm相当レンズでは接写が難しいですが、GR IIIxは物撮りや花の接写にも対応できます。
NDフィルター内蔵
開放F2.8でポートレートを撮影する際、晴天時のシャッタースピードオーバーを防ぐND4相当の内蔵NDフィルターが搭載されています。
SnapモードとTAv(シャッタースピード&絞り優先)
事前に距離を固定するSnapフォーカスモードと、SSと絞りを同時手動設定できるTAvモードはGRシリーズ固有の機能です。スナップ撮影の「まず撮る」スタイルに最適です。
フィルム効果(クリエイティブフィルター)
GR IIIxには17種類のクリエイティブフィルター(ポジフィルム調・ブリーチバイパス・クロスプロセス等)とクロップ(crop)機能が搭載され、28mmや35mm相当にデジタルクロップすることで画角を疑似的に変更できます。
競合機種との比較
| 機種 | センサー | 焦点距離相当 | 重さ | 実売価格(2024年目安) |
|---|---|---|---|---|
| Ricoh GR IIIx | APS-C 24.2MP | 40mm F2.8 | 262g | 約110,000円 |
| Ricoh GR III | APS-C 24.2MP | 28mm F2.8 | 257g | 約100,000円 |
| Fujifilm X100VI | APS-C 40.2MP | 35mm F2 | 521g | 約220,000円 |
| Sony ZV-1 II | 1型 20.1MP | 18-50mm F1.8-4 | 292g | 約75,000円 |
| Canon G7X III | 1型 20.1MP | 24-100mm F1.8-2.8 | 304g | 約80,000円 |
GR IIIxはAPS-Cを持つコンパクトとして最小・最軽量クラスに入ります。X100VIと比べると半値以下でAPS-Cを入手できる点が魅力です。
よくある失敗と対処
バッテリー持ちが短い(約200コマ) → DB-110予備バッテリーを最低1本追加。GR IIIx対応のUSB-C充電ケーブルで出先充電も可。
タッチAFがない(GR IIIxはタッチシャッターのみ) → 測距点をジョイスティック風操作(モニタースワイプ)で移動させる操作に慣れる必要あり。
カメラ内RAW現像の挙動がわかりにくい → ImageBridge(無料)またはAdobe LightroomのRicoh GR3xプロファイルで外部現像を推奨。
購入前チェックポイント
- 28mmと40mm、どちらの画角が自分のスタイルに合うか確認
- EVF非搭載(液晶モニターのみ)で屋外の視認性は課題
- 防塵防滴非搭載のため雨天での使用は慎重に
- ブルーリング仕様(GR IIIxHG)は革グリップ+リングキャップ付属の限定モデル
FAQ
Q: GR IIIxとGR IIIはどちらを買えばよいですか? A: スナップ全般・旅行なら広角のGR III(28mm)、ポートレートや食事・日常スナップなら標準画角のGR IIIx(40mm)がおすすめです。どちらかに絞れない場合は28mmのGR IIIから始め、40mmが欲しくなったらIIIxに移行するユーザーが多いです。
Q: GR IIIxで動画は実用的ですか? A: 4K30fpsは撮影できますが、撮影時間制限(4K時連続約3分)と手ブレ補正が動画モードで弱くなる点があります。動画がメインならZV-1 IIやG7X IIIの方が適しています。
Q: RAW撮影は必須ですか? A: GR IIIxはJPEGエンジンの出力が良く、カメラ内現像も充実しているためJPEGのみでも十分実用的です。ただし白飛び・黒つぶれのリカバリーにはRAW(DNG形式)が有利です。