Schiit Modi+(シットモディプラス)
米Schiit Audio製スタンドアローンDAC。Multibit DAC(SC16)搭載・同軸/光/USB入力対応・RCA出力のみのピュアDAC設計。
Schiit Modi+とは
Schiit Modi+は、米国カリフォルニア州を拠点とするSchiit Audio(シット オーディオ)が2021年に発売したエントリークラスのスタンドアローンDAC。「Modi」シリーズはSchiitの入門DACとして長く支持されてきたが、Modi+ではプロプライエタリのMultibit DAC技術を採用し音質面で大きく進化した。
Multibit技術とは
一般的なデルタシグマ(ΔΣ)型DACはオーバーサンプリングで高周波ノイズを帯域外に押し出す方式だが、SchiitのMultibitはサンプリングレートに直接変換するR-2Rラダー型に近い設計。Schiitはこれを「真のMultibit変換」と呼び、よりアナログライクな音質傾向(柔らかく音楽的)を訴求している。
SC16(Schiit Custom 16-bit)チップは外部ベンダー品でなくSchiit設計のカスタムIC。このため製品間の一貫性が高く、FPGAプログラマブルなアップグレードにも対応する。
主要スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| DACタイプ | Multibit(SC16) |
| 入力 | USB(PCM 24/96kHz)・光・同軸(PCM 24/192kHz) |
| 出力 | RCA(固定2Vrms) |
| 周波数特性 | 20Hz〜20kHz ±0.1dB |
| THD+N | <0.003%(A補正) |
| SNR | >112dB |
USB最大96kHzというのはUSBオーディオクラス1規格の制約で意図的。光/同軸では192kHzまで対応。
スタック構成
Schiit製品はDACとアンプをスタックする「モジュラー」アプローチが特徴。Modi+をSchiit Magni Heresy II(ヘッドフォンアンプ)またはVidar(パワーアンプ)と組み合わせる構成が定番。スタック時のサイズがほぼ同一なため物理的にも美しくまとまる。
競合との音質比較
- デルタシグマ型(FiiO K11等)と比べ「ウォームでアナログ的な音色」と評されることが多い
- ただし測定性能(SNR・THD)ではデルタシグマに劣る場合があり、「測定値か聴感か」の好みで選択が分かれる
- 米国製・US在庫から直販するため国内発送コストは高め。国内代理店経由で入手可能
選択判断
バランス出力が不要でR-2R的な音色を好む場合、Modi+は費用対効果が高い。バランス出力・高出力・DSD対応を重視する場合はFiiO K11等のデルタシグマ型を選ぶのが合理的。