周辺機器
中級

非対称配光(スクリーンバー)(ヒタイショウハイコウ)

モニターライトに採用される光学設計で、光の照射範囲をデスク面方向にのみ限定し、モニター画面方向への漏れ光をカットする技術。レンズやリフレクターの形状設計により、光の配光曲線を非対称にして実現する。

0 回閲覧
0 いいね

非対称配光(スクリーンバー)とは

非対称配光(Asymmetric Light Distribution)は、モニターライト(スクリーンバー)の中核技術です。通常のLED照明は全方向に均等に光を拡散しますが、非対称配光は意図的に光の広がりを制御し、デスク面(手前方向)だけを照らしてモニター画面(奥方向)には光を当てない設計を指します。

対称配光との違い

特性対称配光(通常照明)非対称配光(スクリーンバー)
配光パターン中心軸に左右対称前方(デスク側)に偏向
画面反射あり(グレア発生)なし(カットオフ角制御)
照射範囲広範囲に拡散デスク面60-80cmに集中
光の利用効率天井や壁にも散乱デスク面に集中、効率が高い
適用例シーリングライト、スタンドライトモニターライト、タスクライト

実現方法

1. レンズ設計

LEDチップの前面に特殊形状のレンズ(フリーフォームレンズ)を配置し、光の屈折角度を制御します。BenQ ScreenBarシリーズではLEDごとに設計されたマイクロレンズアレイを使用しています。

2. リフレクター(反射板)設計

LED背面に配置する反射板の曲面形状を最適化し、光を前方のみに集中させます。安価な製品ではリフレクターのみで非対称配光を実現するものもありますが、レンズ方式に比べるとカットオフ角の精度が劣ります。

3. ルーバー(遮光板)

物理的な遮光板で画面方向への光を遮断する方法。最もシンプルですが、光の利用効率が下がるデメリットがあります。

カットオフ角とは

カットオフ角は、光源から出る光が急激に減衰する境界角度です。モニターライトでは「モニター画面上端から何度の角度で光がカットされるか」を示します。

製品カットオフ角実用的な意味
BenQ ScreenBar Halo約35°画面への漏れ光ほぼゼロ
Xiaomi Monitor Light Bar約40°わずかに画面上部に漏れる場合あり
格安製品(レンズなし)約50-60°画面上1/3に明らかな光漏れ

カットオフ角が小さいほど画面への漏れ光が少なく、高品質な非対称配光といえます。

照度分布の実測例

BenQ ScreenBar Haloの場合、モニターから40cm離れたデスク面で:

  • デスク面中央: 500 lux(十分な作業照度)
  • モニター画面: 5 lux以下(ほぼ暗闘)
  • キーボード位置: 350 lux
  • デスク手前端: 150 lux

この急峻な明暗境界が非対称配光の特徴です。

自作PCユーザーへの意味

コーディングやゲーミングでは暗い背景画面を使うことが多く、わずかな画面反射でもグレア(眩光)が目立ちます。非対称配光のスクリーンバーなら、暗色テーマのIDEやゲーム画面に光が被ることなく、手元のキーボードや資料は十分な明るさで照らせます。

よくある質問

Q1: 非対称配光の品質はどうやって確認できますか?

A1: 暗い部屋でモニターを消した状態でスクリーンバーを点灯し、画面を正面から見てください。高品質な製品は画面がほぼ暗いまま、デスク面だけが明るくなります。画面に光の帯が見える場合はカットオフ角が甘い製品です。

Q2: モニターの位置(高さ・角度)を変えると配光は崩れますか?

A2: 多少の調整範囲内なら問題ありません。ただし極端にモニターを奥に傾けたり、スクリーンバーの角度を変えると、カットオフラインがずれて画面に光漏れが生じます。BenQ製品はクランプの角度調整が可能で再調整できます。

Q3: 非対称配光はデスクライトにも存在しますか?

A3: はい。BenQ WiT(アーム式デスクライト)など一部のタスクライトも非対称配光を採用しています。ただしアーム式は光源位置が可変のため、スクリーンバーほど精密なカットオフ制御はできません。