Synology Hyper Backup/C2(シノロジーハイパーバックアップ)
Synology NASバックアップ統合。DSM 7.2 Hyper Backup(Versioning・増分バックアップ)・C2 Backup($36/年 1TB)・C2 Storage(S3互換・$59.88/年)・Snapshot Replication(10000 version)・Active Backup for Business(PC/VMware/365 Free)・USB Copy・Cloud Sync(Google Drive/Dropbox/OneDrive)・Btrfs Snapshot・Glacier Backup・2026年3-2-1 rule家庭+中小企業向け定番。
概要
Synology の Hyper Backup は、DSM 7.2 で提供される統合バックアップソリューションである。C2 Backup(年間 36$/1TB)や C2 Storage(S3 互換、年間 59.88$/1TB)と連携し、増分バックアップ、バージョニング、クラウド同期を一括で管理できる。Snapshot Replication で 10,000 バージョンまで保持し、Active Backup for Business で PC、VMware、Microsoft 365 を無料で保護。USB Copy や Cloud Sync(Google Drive/Dropbox/OneDrive)もサポートし、Btrfs Snapshot と Glacier Backup で長期保存を実現。2026 年 3‑2‑1 ルールを家庭・中小企業向けに定番化している。
主な特徴・仕組み
- 増分バックアップ:初回バックアップ後は変更分のみを転送。ネットワーク負荷を抑制。
- バージョニング:最大 10,000 バージョンを保持し、誤削除やウイルス感染時に過去状態へ復元。
- クラウド連携:C2 Backup で暗号化されたデータを 1TB 以上の容量で保管。C2 Storage は S3 互換で、他社クラウドとの相互運用が可能。
- Snapshot Replication:NAS 内部の Btrfs ボリュームをスナップショット化し、遠隔地へ同期。
- Active Backup for Business:Windows PC、VMware ESXi、Microsoft 365 のデータを統合管理。
- USB Copy:USB 3.0 ドライブへ自動バックアップ。
- Cloud Sync:Google Drive、Dropbox、OneDrive へリアルタイム同期。
- Glacier Backup:長期保存向けの低コストストレージにデータを移行。
- 3‑2‑1 ルール:ローカル 2 つ、クラウド 1 つでデータ保護。
スペック/製品比較表
| 製品 | CPU | RAM | ドライブベイ | 最大容量 | 価格 (MSRP) |
|---|---|---|---|---|---|
| DS920+ | 2.0 GHz 2‑core | 4 GB | 4 | 32 TB | ¥48,800 |
| DS1621+ | 2.1 GHz 6‑core | 8 GB | 6 | 48 TB | ¥78,000 |
| DS1817+ | 2.0 GHz 6‑core | 8 GB | 8 | 64 TB | ¥92,000 |
| DS2419+ | 2.2 GHz 8‑core | 16 GB | 12 | 96 TB | ¥120,000 |
| DS418+ | 1.8 GHz 2‑core | 2 GB | 4 | 16 TB | ¥34,000 |
具体例・対応製品
- DS920+:家庭用・小規模オフィス向け。Hyper Backup で 1TB の C2 Backup を年間 36$ で利用。
- DS1621+:中規模企業向け。10,000 バージョンの Snapshot Replication を 48TB まで保持。
- DS1817+:高負荷環境での Active Backup for Business が 8 台の Windows PC を同時保護。
- DS2419+:大規模データセンターでの Glacier Backup が 96TB の長期保存を実現。
- DS418+:USB Copy で外付け SSD へ 2TB のバックアップを毎日自動実行。
自作PCでの選び方・注意点
- CPU:Hyper Backup は CPU 集約型。2.0 GHz 以上の 4‑core 以上を推奨。
- RAM:8 GB 以上で同時に複数タスクを処理。
- ストレージ:RAID 1/5/6 で冗長化。C2 Backup へのアップロードは 1 Gbps 以上のネットワークが望ましい。
- 電源:80 PLUS Gold 以上の効率。
- 冷却:ファン 2 個以上で 120 °C 未満に保つ。
- OS:DSM 7.2 以降をインストール。
- バックアップ頻度:データ変更頻度に合わせて 1 時間単位で増分バックアップを設定。
- セキュリティ:HTTPS、SFTP、IP アクセス制限を有効化。
関連用語との違い
- Hyper Backup:ローカル・クラウド両方にバックアップ。
- C2 Backup:Synology 独自のクラウドストレージ。
- C2 Storage:S3 互換のストレージ。
- Snapshot Replication:NAS 内部スナップショットを遠隔地へ同期。
- Active Backup for Business:PC/VMware/365 を統合管理。
よくある質問
Q1. Hyper Backup で 10,000 バージョンを保持するにはどのくらいの容量が必要ですか?
A1. 1 GB のファイルを 10,000 バージョン保持すると 10 TB 以上。実際は増分で 1 GB なら 10 GB 程度で済む。
Q2. C2 Backup の料金は 2025 年に変更予定ですか?
A2. 2025 年 1 月時点で 36$/年 1TB は維持。追加容量は 0.30$/GB/年。
Q3. Active Backup for Business は無料ですが、Windows ライセンスは必要ですか?
A3. Windows OS のライセンスは別途購入。Active Backup はバックアップソフトのみ無料。
まとめ
Synology の Hyper Backup/C2 は、増分バックアップ、バージョニング、クラウド連携を一括で管理できる統合ソリューションである。2026 年 3‑2‑1 ルールを実装し、家庭から中小企業まで幅広いニーズに応える。DS920+ から DS2419+ までの製品ラインナップは、CPU・RAM・ストレージ容量で用途別に選択可能。自作PC で構築する際は CPU、RAM、ネットワーク帯域を重視し、適切な RAID 構成と冷却対策を行うことで、安定したバックアップ環境を実現できる。最新の 2025 年リリース情報を踏まえ、次世代のデータ保護を計画的に導入することが重要である。