Elgato Stream Deckシリーズ(エルガトストリームデッキシリーズ)
Elgato Stream Deckシリーズは、Corsair傘下のElgatoが展開するLCDキー搭載プログラマブルコントローラーのラインナップで、Mini/Neo/MK.2/XL/Plusの5モデルを揃える。
Elgato Stream Deckシリーズは、配信者・クリエイター・ビジネスユーザー向けのプログラマブルLCDキーパッドで、2017年の初代モデル発売以来、5つのモデルと2つのソフトウェア製品を展開している。親会社のCorsairが2018年にElgatoを買収して以降、開発リソースが強化され、ハードウェア・ソフトウェアの両面で急速に進化してきた。
全モデル詳細スペック比較
2026年現在のElgato Stream Deckラインナップは以下の通り。
| モデル | 発売年 | LCDキー数 | 追加入力 | 解像度/キー | 接続 | 本体サイズ | 重量 | 実売価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Stream Deck Mini | 2019 | 6 | なし | 72×72px | USB-C | 84×60×58mm | 160g | 約10,000円 |
| Stream Deck Neo | 2024 | 8 | インフォバー×2 | 96×96px | USB-C | 107×72×58mm | 210g | 約12,000円 |
| Stream Deck MK.2 | 2021 | 15 | なし | 72×72px | USB-C着脱 | 118×84×25mm | 145g | 約20,000円 |
| Stream Deck XL | 2019 | 32 | なし | 96×96px | USB-C | 182×112×34mm | 410g | 約30,000円 |
| Stream Deck + | 2022 | 8 | ダイヤル×4+タッチストリップ | 200×100px | USB-C | 140×138×110mm | 465g | 約30,000円 |
各モデルの特徴と最適ユーザー
Stream Deck Mini(6キー): 最もコンパクトなエントリーモデル。6つのLCDキーは配信の基本操作(シーン切替3つ+ミュート+録画+配信開始/停止)に丁度よい。USB-Cケーブルは本体直付けで着脱不可。スタンドは固定角度45度。サブモニター横に置いても邪魔にならないサイズ感が魅力で、初めてStream Deckを試すユーザーや、メインのMK.2/XLの補助デバイスとして2台目に購入するケースも多い。
Stream Deck Neo(8キー+インフォバー): 2024年発売の新モデルで、8つのLCDキーに加えて上下に「インフォバー」と呼ばれる細長いLCDストリップを2本搭載する。上部インフォバーには現在のプロファイル名やページ番号、下部には日時・CPU使用率・タイマーなどのウィジェットを常時表示可能。キー解像度が96×96pxに向上し、Miniよりも鮮明なアイコン表示ができる。Miniの後継的な立ち位置だが、インフォバーの情報表示機能が差別化ポイント。
Stream Deck MK.2(15キー): シリーズの主力モデルで、3×5配列の15キーは配信・業務いずれの用途でもバランスが良い。初代から改良されたポイントは、USB-Cケーブルの着脱対応、スタンドの角度調整機能(0〜70度)、前面パネルの交換対応(別売りフェイスプレートでカラーカスタマイズ可能)の3点。15キーあれば、フォルダ機能と組み合わせることで100以上の機能にアクセスでき、ほとんどのユーザーにとって過不足ない構成。
Stream Deck XL(32キー): 4×8配列の32キーを搭載したフラッグシップモデル。プロの配信者やスタジオ運用で複数カメラ(4台以上)・複数音源・SNS連携・アラート管理を1台に集約できる。32キーをフルに活用するユーザーは全体の約20%と言われ、多くのユーザーにはMK.2で十分だが、「ページ切替なしで全操作を1画面に収めたい」というニーズには唯一応えられるモデル。
Stream Deck +(8キー+4ダイヤル+タッチストリップ): 2022年に登場した異色モデルで、LCDキー8個に加えて回転ダイヤル4個とタッチストリップ1本を搭載。ダイヤルはオーディオミキサーのフェーダー操作や動画編集のジョグシャトル、照明の明るさ・色温度調整に最適。タッチストリップにはダイヤルの現在値がグラフィカルに表示される。キー数は少ないが、アナログ入力が必要なクリエイティブワークでは他モデルにない操作体験を提供する。
Stream Deck ソフトウェア
全モデル共通のStream Deckアプリケーション(Windows/macOS対応)で設定を管理する。主な機能は以下の通り。
- ドラッグ&ドロップ設定: アクションをボタンにドラッグするだけで機能を割り当て可能
- プラグインストア: 900以上の無料プラグインをワンクリックインストール。2026年時点の人気Top5はOBS Studio、Twitch、YouTube、Philips Hue、Spotify
- マルチアクション: 1ボタンに最大50ステップのアクションを順序指定で登録可能
- プロファイル自動切替: アクティブアプリを検出し、対応するプロファイルに自動切替。OBS/Zoom/Photoshop/VS Codeなど20以上のアプリに対応
- アイコンライブラリ: 5,000以上のプリセットアイコンとKey Creatorツールで、コーディング不要のカスタマイズが可能
- クラウドバックアップ: Elgatoアカウントにプロファイルをバックアップし、新しいデバイスに復元可能(2025年追加機能)
購入ガイドとコスパ比較
コストパフォーマンスを「1キーあたりの価格」で比較すると以下の通り。
| モデル | 価格 | キー数 | 1キーあたり価格 | コスパ評価 |
|---|---|---|---|---|
| Mini | 10,000円 | 6 | 1,667円 | ★★★☆☆ |
| Neo | 12,000円 | 8+α | 1,500円 | ★★★★☆ |
| MK.2 | 20,000円 | 15 | 1,333円 | ★★★★★ |
| XL | 30,000円 | 32 | 938円 | ★★★★★ |
| + | 30,000円 | 8+4D | 2,500円 | ★★★☆☆ |
MK.2とXLが1キーあたりのコスパが最も高い。Stream Deck +はダイヤルの付加価値を考慮する必要がある。
よくある質問(FAQ)
Q1: Stream Deck MiniとNeoの違いは何ですか? A: Neoはキー数が8個(Miniは6個)で、上下にインフォバー(情報表示用LCDストリップ)を2本搭載している点が最大の違い。キー解像度もNeoが96×96pxとMiniの72×72pxより高精細。価格差は約2,000円で、2024年以降の新規購入ならNeoを推奨する。
Q2: Stream Deck MK.2と初代Stream Deckの違いは? A: MK.2は初代から3つの改良が加わった。USB-Cケーブルが着脱式になり(初代は直付け)、スタンドの角度調整が可能になり(初代は固定角度)、前面パネルが交換可能になった(別売りフェイスプレート対応)。キー数・解像度・機能面は同等。
Q3: Stream Deck +はどんな人に向いていますか? A: 動画編集(タイムラインスクラブ)、音楽制作(フェーダー操作)、照明制御(明るさ・色温度の連続調整)など、アナログ的な回転操作が必要なクリエイターに最適。配信専用ならMK.2の方がキー数が多く汎用性が高い。
Q4: 複数のStream Deckを同時に使えますか? A: はい、Stream Deckアプリは最大10台のデバイスを同時管理できる。例えばMK.2をメイン操作用、Miniをオーディオミキサー用、+を動画編集ダイヤル用として併用するプロ配信者も多い。
まとめ
- Elgato Stream Deckは5モデル展開で、6キー(約10,000円)〜32キー(約30,000円)の幅広い選択肢
- 初めての購入にはMK.2(15キー)がコスパ・汎用性で最もバランスが良い
- ダイヤル操作が必要なクリエイターにはStream Deck +が唯一の選択肢
- 900以上の無料プラグインと自動プロファイル切替で、配信以外の業務効率化にも活用できる