Vaonis Vespera Pro(バオニス ヴェスペラ プロ)
フランスVaonis社製の自動モザイク合成対応スマート電子眼視望遠鏡。口径60mm f/5の高感度センサーシステムと自動モザイク機能により、単視野より最大4倍広い範囲の星雲・銀河像を自動合成してスマートフォンに表示する。
Vaonis Vespera Proとは
Vaonis Vespera Proはフランスのスタートアップ企業Vaonisが2023年に発売したスマート電子眼視(EAA: Electronically Assisted Astronomy)望遠鏡の上位モデル。同社の初代Vespera(2021年発売)の後継機として登場し、自動モザイク合成機能を新たに搭載したことが最大の進化点。
主要スペック
- 光学系: 屈折式アポクロマート
- 口径: 60mm
- 焦点距離: 300mm
- 焦点比: f/5
- センサー: ソニー製2MP CMOSセンサー(冷却なし)
- 視野角(単視野): 2.5° × 1.9°
- 視野角(モザイク4パネル): 最大5.0° × 3.8°
- WiFi: 内蔵(スマホと直接接続 or ルーター経由)
- バッテリー: 内蔵リチウム(約4時間)
- 重量: 約6.0kg(三脚付き)
- 価格: 約$1,999(2025年)
自動モザイク合成機能
Vespera Proの最大の差別化機能が自動モザイク撮影(Mosaic Mode)。アプリで対象天体を選択すると自動的に周辺4パネルに分割して順次撮影し、Sophiaソフトウェアが位置合わせ・自動スタッキング・シームレス合成を行い、単視野の最大4倍の広視野画像が完成する。M31アンドロメダ銀河(全長3.2°)・M45プレアデス星団・M42オリオン大星雲複合体(馬頭星雲まで含めた広大な領域)などの大型天体に効果的。
Sophiaソフトウェアの処理
GPSと星パターンマッチングで起動60秒以内にアライメント完了。露出ごとに画像を加算平均するリアルタイムスタッキング、空の勾配(グラジェント)をAIで除去するスマート光害補正、暗い天体が見えるようにヒストグラムを自動調整するオートストレッチを実行する。
Unistellar Odyssey Proとの比較
- Vespera Pro: 口径60mm、f/5、2MPセンサー、自動モザイク対応、$1,999、大型淡い星雲が得意
- Odyssey Pro: 口径85mm、f/2、4MP Sony IMX347、自動モザイク非対応、$2,999、銀河・惑星状星雲が得意
よくある質問
Q1: 全く初めてでも使えますか? A: 使える。起動して天体を選んでタップするだけで自動的に撮影が始まる。望遠鏡の操作知識・アライメント経験は不要。最初の画像が表示されるまで約2分。
Q2: 光害がひどい都市部でも使えますか? A: 条件付きで使える。Sophiaの光害補正により、ボルトル6〜7の都市近郊でもM42・M31程度の明るい天体なら撮影可能。ただし口径60mmの限界があり微かな淡い天体は暗い空が必要。
Q3: 子どものプレゼントに向いていますか? A: 向いている。「スマホで天体を見る」直感的な操作で子どもでも楽しめる。ただし¥28万前後の価格帯のため、コスパ重視なら旧型Vesperaのリファービッシュも選択肢。