周辺機器
中級

AWG(ワイヤーゲージ)(エーダブリュージー)

American Wire Gauge の略で、電線の導体断面積を表す北米標準の番号体系。数値が小さいほど太く、大きいほど細い。自作PCの電源ケーブルではAWG 16〜18、ファン配線ではAWG 22〜26が一般的に使用される。

0 回閲覧
0 いいね

AWG(ワイヤーゲージ)とは

AWG(American Wire Gauge)は、電線の導体の太さを番号で表す規格であり、北米を中心に世界中の電子機器・電気工事で使用されている。番号が小さいほど導体が太く、大きいほど細い。この直感に反する番号付けは、ワイヤーを引き抜き加工(drawing)で細くする際の工程数に由来する。

AWGと断面積・直径の対応表

実務で頻出するAWGサイズの諸元を示す。

AWG導体直径(mm)断面積(mm²)許容電流(A)自作PCでの主用途
102.5885.26130大型サーバー電源
122.0533.30920AC電源コード
141.6282.08115ATX電源内部配線
161.2911.30910ATX電源→マザーボード
181.0240.8237PCIe電源・EPS電源
200.8120.5185SATA電源
220.6440.3263ファン信号線
240.5110.2052.1USB信号線
260.4050.1291.3LED・センサー配線
280.3210.0810.8極細信号線

AWGとメートル法(mm²)の換算

日本やヨーロッパではmm²(平方ミリメートル)で断面積を表す。換算式は以下のとおりである。

直径(mm) = 0.127 × 92^((36-AWG)/39)
断面積(mm²) = π/4 × 直径²

実務では換算表を参照するのが一般的である。よく使う対応を示す。

AWGmm²(近似)JIS相当
161.31.25 sq
180.820.75 sq
200.520.5 sq
220.330.3 sq
240.200.2 sq

AWG選定の基本原則

電線サイズの選定で守るべき3つのルールを示す。

  1. 許容電流: 流す電流値が許容電流を超えないこと。超過すると発熱→被覆溶融→短絡のリスクがある
  2. 電圧降下: 長距離配線では導体抵抗による電圧降下を考慮する。AWGが1つ上がるとおおむね抵抗が26%増加する
  3. 機械的強度: 細すぎるワイヤーは振動環境で断線しやすい。ケース内の配線では最低AWG 26以上を推奨

自作PCにおけるAWG選定ガイド

用途推奨AWG理由
ATX 24ピン電源16〜1812V/5V の主電源で最大10A程度
EPS 8ピン CPU電源16〜18CPU TDP 250W超で8A以上
PCIe 8ピン GPU電源16〜18ハイエンドGPU 150W/コネクタ
SATA電源18〜203.3V/5V/12V 各1.5A程度
ファン延長22〜24信号線+12V 最大0.5A
RGBヘッダー22〜245V/12V 信号+電源
フロントパネル24〜26スイッチ・LED微小電流

FAQ

Q1: AWG 16 と AWG 18 で迷ったらどちらを選ぶ?

迷ったら太い方(AWG 16)を選ぶ。許容電流に余裕が生まれ、電圧降下も小さくなる。ただしケーブルが太くなるため取り回しが硬くなるトレードオフがある。

Q2: AWG番号はどこで確認できる?

電線の外被にプリントされていることが多い(例: "22AWG" や "UL1007 22")。プリントがない場合はワイヤーゲージ(板状の計測工具)で導体直径を実測して換算する。

Q3: 撚り線と単芯線でAWGは同じ意味?

AWGは導体の総断面積で定義されるため、同じAWG番号なら撚り線でも単芯線でも電気的性能(抵抗・許容電流)は同等である。ただし撚り線は外径がわずかに大きくなる。