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自作PCの予算は、「全部でいくら使えるか」と「どの作業をどの条件で行いたいか」を先に決めると整理できます。ゲーム用なら遊ぶタイトル・解像度・目標フレームレート、動画編集用ならソフト・素材の解像度・同時に扱う作業を書き出しましょう。
そのうえで、OSやモニターなどの費用を分け、残った本体予算をCPU・GPU・メモリなどに配分します。どの用途にも当てはまる固定の「黄金比」はありません。この記事では、上限額を守りながら必要な性能と互換性を確保するための見積もり方を説明します。
※以下の金額は配分を考えるための仮の予算枠です。2026年10月12日の実売価格や、その金額で購入できる製品一式を示したものではありません。
「予算15万円」でも、本体だけなのか、Windowsやモニターまで含めるのかで選べるパーツは変わります。購入するものと流用するものを分けてください。
| 費用の区分 | 見積もりに入れるもの | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| PC本体 | CPU、GPU、マザーボード、メモリ、SSD、電源、ケース、冷却 | CPUクーラーやケースファンの付属有無 |
| OS・ソフト | OSライセンス、仕事で必要なソフト | 手持ちライセンスの移行可否、月額料金 |
| 周辺機器 | モニター、キーボード、マウス、音声機器 | モニターの端子、解像度、ケーブル |
| 接続・作業 | Wi-Fi、Bluetooth、工具、追加ケーブル | マザーボードに必要な機能があるか |
| 送料・予備費 | 店舗ごとの送料、予期しない追加部品 | 初期不良時の対応や返送条件 |
本体に使える上限は、「支出できる総額 − 本体以外の必要費用 − 予備費」です。ポイント還元は実際に使える条件を確認し、注文時の支払額とは分けて記録すると予算超過を防げます。
Windows 11を使う場合は、CPU対応に加え、UEFI・セキュアブート対応やTPM 2.0などの要件を確認します。OSの最低動作要件を満たしても、ゲームや編集ソフトの必要条件を満たすとは限りません。Microsoftのシステム要件で確認しましょう。
高解像度や高画質を目指す場合はGPUが重要ですが、競技系ゲームで高いフレームレートを目指すならCPU側の性能も確認が必要です。「GPUに何割」と固定せず、遊ぶタイトルの推奨環境を出発点にします。
比較するベンチマークは、解像度、画質、レイトレーシング、アップスケーリング、フレーム生成の設定がそろっているか確認してください。フレーム生成を使った表示fpsだけでは、操作時の応答性まで判断できません。具体的な測定条件がない「4Kで快適」「144fps安定」という説明だけで予算を決めないことが大切です。
CPU、GPU、メモリ、SSDのどれを優先するかは、ソフトと処理内容で変わります。動画のデコード、エフェクト、書き出しでは使われる処理が異なり、対応コーデックの確認も必要です。
例えばAdobe Premiereの公式要件では、4K以上の編集に32GB以上のメモリを推奨しています。「4Kなら必ず64GB」と一律に決めず、素材量、合成処理、同時に使うアプリを考えて増やしましょう。Adobe Premiereの公式要件を購入前に確認してください。
Web閲覧や文書作成が中心で、使用ソフトが専用GPUを必要としないなら、内蔵GPUで始める選択肢があります。その場合は、CPUにグラフィックス機能があることと、マザーボードに必要な映像出力があることを確認します。
仕様の一例として、Ryzen 5 8600GはRadeon 760Mを内蔵するAM5・DDR5対応CPUです。旧世代のAM4マザーボードやDDR4メモリとは組み合わせられません。製品名や価格だけでなく、CPU・マザーボード・メモリをセットで確認しましょう。AMD公式仕様
AI用途は、実行したいモデルとフレームワークの対応からGPU・VRAM容量を決めます。ゲーム向けの配分をそのまま流用せず、深層学習用PCの構成ガイドで用途を整理してください。
次の表は、本体パーツと予備費に割り当てる金額の例です。OS、ソフト、モニター、入力機器、送料は別枠です。見積もりの初期値として使い、実際の販売価格を記入したら項目間で配分を調整します。
| 項目 | 10万円枠 内蔵GPUで開始 | 15万円枠 GPUを別途搭載 | 20万円枠 GPUと作業余力に配分 |
|---|---|---|---|
| CPU | 25,000円 | 25,000円 | 35,000円 |
| GPU | 0円 内蔵GPUを使用 | 45,000円 | 65,000円 |
| マザーボード | 15,000円 | 15,000円 | 20,000円 |
| メモリ | 10,000円 | 12,000円 | 16,000円 |
| SSD | 10,000円 | 10,000円 | 15,000円 |
| 電源 | 10,000円 | 12,000円 | 15,000円 |
| ケース | 8,000円 | 8,000円 | 10,000円 |
| CPU冷却・追加ファン | 2,000円 | 3,000円 | 4,000円 |
| 予備費 | 20,000円 | 20,000円 | 20,000円 |
| 合計 | 100,000円 | 150,000円 | 200,000円 |
編集部の判断: この表は購入可能な構成の保証ではありません。例えば冷却費が枠を超えるなら、必要な冷却性能を落とすのではなく、ほかの項目や予備費を見直します。付属クーラーで要件を満たす場合は、その分をメモリやSSDに回せます。
専用GPUが不要な仕事・学習用から検討する例です。内蔵GPUで使えるかをソフトの要件で確かめ、メモリ容量やSSD容量を見積もります。後日GPUを追加するなら、ケースの搭載スペースと電源の対応を最初から確認してください。
最初から特定ゲームやGPU処理が必須の場合は、表のGPU 0円の案は使えません。専用GPUを入れた実見積もりを作り、予算内に収まらなければ画質条件や購入時期を見直します。
GPUに割り当てた45,000円は購入上限の初期値であり、特定製品の実売価格ではありません。候補の価格が高ければ、不要な装飾や拡張機能を減らすか、目標設定を調整します。
比較候補を調べる際は、メモリ容量の違いにも注意します。NVIDIA公式仕様ではRTX 5060は8GB、RTX 5060 Tiには8GBと16GBがあります。同じ型番系列でも容量は同じとは限りません。NVIDIA公式仕様
ゲームが中心ならGPU、複数アプリを使う作業ならメモリ、素材やゲームを多く保存するならSSDというように、困りそうな点へ配分します。予算を使い切るために上位チップセットや大型水冷を追加する必要はありません。
16GB VRAMの比較候補には、RTX 5060 Ti 16GBのほか、Radeon RX 9060 XT 16GBなどがあります。ただしVRAM容量だけで性能やソフト対応は決まりません。実売価格、対象ゲーム、使用ソフト、必要な機能を確認して選びます。AMD公式仕様
まず候補になるのは、不要なRGB、見た目のための上位モデル、使わない増設端子や無線機能です。ただしケースは安ければ同じではありません。GPUの長さ、CPUクーラーの高さ、吸排気、配線スペースを満たすものを選びます。
CPUとGPUのグレードを落とす場合は、用途の目標を満たせるか再確認します。メモリやSSDを減らす場合も、アプリの要件と必要な空き容量を先に決めてください。
編集部の判断: 電源は容量だけで判断しません。GPUメーカーの推奨システム電力、CPUを含む構成、補助電源コネクター、製品の保証や保護機能を確認します。NVIDIAのRTX 5060と5060 Tiの仕様表では、必要システム電力の目安がそれぞれ550Wと600Wとされ、構成条件によって変わる旨も示されています。GPU単体の消費電力とPC全体の必要電源容量を混同しないでください。NVIDIA公式仕様
電源を交換するときは、形が似ていても古いモジュラーケーブルを無条件で使い回せません。付属ケーブルか、メーカーがその型番との互換性を明示したケーブルを使います。CORSAIRのケーブル互換性解説
後から増設できる構成なら初回支出を抑えられますが、いつでも総額が安くなるとは限りません。最初に小容量の部品を買い、短期間で置き換えると二重の支出になります。
GPU追加:電源容量・コネクター・ケースの寸法を先に確認する。
メモリ増設:スロット数、メーカーの対応表、枚数を増やした場合の対応速度を確認する。別キットの混在を前提にしない。
SSD追加:空き[M.2スロットと、ほかの端子とのレーン共有条件をマニュアルで確認する。
CPU更新:ソケットだけでなく、マザーボードのCPU対応表と必要BIOSを確認する。
具体的な買い足し時期は、今の構成で不足が出たときに決めます。使用率、メモリ消費量、SSDの空き容量、実際の処理時間を見てから候補を絞りましょう。
構成が決まったら、パーツごとに「正確な型番・個数・税込価格・送料・販売店・在庫・確認日時・保証」を記録します。同じ名称でもメモリ容量やリビジョンが異なることがあるため、商品名だけで済ませないことが大切です。
購入を何か月にも分散すると、必要な部品がそろう前に店舗の初期不良対応期間が過ぎるおそれがあります。セールの値引きだけでなく、組み立てて確認できる日と店舗の条件を合わせて考えましょう。中古品は状態、付属品、動作確認内容、返品条件を個別に確認し、故障率や寿命を一律の数字で見積もらないようにします。
GPU、クーラー、電源がケースに収まり、ケーブル用の余裕もある。
必要な端子、無線機能、映像出力を使える。
OS、ソフト、周辺機器を含む支払総額が上限内に収まる。
不要な部品を外しても、冷却・電源・必要容量の条件は満たす。
組み立て後に動作確認する時間と、初期不良時の連絡先を確保している。
記入式で構成全体をまとめたい場合は、自作PC構成計画テンプレートを使ってください。
PR:以下はAmazonアソシエイトリンクを含みます。価格・在庫はリンク先で確認してください。
最初に選ぶのは、内蔵GPUで始めるか、独立GPUを付けるかです。下の候補を実売価格で見積もり、本文の10万・15万・20万円の配分枠へ転記してください。販売価格を合算するまでは、予算内に収まる完成構成として扱いません。
| 用途と検討経路 | 比較する候補 | 購入前の条件 |
|---|---|---|
| 事務作業・軽い用途を内蔵GPUから始める | Ryzen 5 8600G/AM5マザーボード/DDR5 32GB | AM5・DDR5の組み合わせとマザーボード側のCPU対応を確認 |
| 独立GPUを使うゲーム用PC | RTX 5060 Ti 16GB/RX 9060 XT 16GB | プレイするゲーム・機能、カード寸法、電源、実売価格を比較。16GB版と8GB版を区別 |
| 両方で必要になる保存・給電 | NVMe SSD 1TB/PC電源 | ストレージ容量、電源の端子・適合を確認し、ケース・冷却・OSの費用も加算 |
[RTX 5060 Tiは16GB版と8GB版があるため、商品名と仕様欄の両方を確認します。NVIDIA公式仕様。購入する型番が固まったら、構成計画テンプレートで互換性と納期をまとめましょう。
固定の割合よりも、用途の必要条件を優先します。専用GPUが不要なら0円にできる一方、ゲームやAIでGPUが重要なら、CPU・メモリ・電源などの必要費用を確保したうえで配分を増やします。
予算に含める範囲と用途次第です。この記事の10万円枠は内蔵GPUを使う配分例で、実売価格を確認した完成構成ではありません。OSや周辺機器も必要なら、それらを差し引いた額で部品を見積もってください。
必要な時期、在庫、保証対応、全体の支払額を基準に判断しましょう。発売やセールの日程だけで値下がりを確実に予測することはできません。比較時は送料込みの同条件にそろえます。
長時間使うなら運用費として別に見積もると判断しやすくなります。計算は「平均消費電力W ÷ 1,000 × 使用時間 × 電力量単価円/kWh」です。例えば平均200W、1日5時間、30日、仮の単価31円/kWhなら930円です。これは計算例であり、実際は契約料金と使用状況を使ってください。電源ユニットの定格容量をそのまま消費電力として計算しないようにします。
電源は容量・端子・適合ケーブルの条件を守ります。不要な装飾や使わない拡張機能を先に見直し、必要条件を満たした構成で支払総額を再計算してください。
編集部の判断: 最初に総支出の上限と用途を決め、OS・周辺機器・予備費を分けてから本体を見積もると、必要な部品を削りすぎずに予算を調整できます。配分表は出発点として使い、購入直前の価格とメーカーの対応情報で確定しましょう。
資料確認:2026年10月13日。製品仕様・ソフトの対応条件は購入や更新の直前にも公式資料で確認してください。





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