自作PCガイド:on lap を徹底解説(拡充版)
はじめに
自作PCは、予算や用途に合わせて最適な構成を実現できる魅力的な活動です。本ガイドでは、CPU、GPU、メモリ、ストレージなど主要パーツの選定方法を初心者にも分かりやすく解説します。さらに、組み立て手順の詳細からトラブルシューティングまで、実践的な内容を追加しました。
なぜ自作PCがおすすめか?
- 自由度: 既製品では選べないパーツや機能を組み合わせ可能。ゲーミング、動画編集、プログラミングなど用途に特化。
- コストパフォーマンス: 知識次第で既製品よりも安価に高性能なPCを構築可能。
- スキルアップ: パーツの知識、トラブルシューティング能力が向上する
1. パーツ選定の詳細解説
CPU選定のポイント(拡充版)
CPUはPCの「脳」であり、性能の基盤を形成します。選定の際には以下のポイントを考慮しましょう。
ソケット互換性
- Intel第13世代CPU (Core i5-13600Kなど) はLGA 1700ソケットを使用。
- AMD Ryzen 5000/7000系はAM4またはAM5ソケットを使用。
- マザーボードのチップセット(Z690、B550など)とBIOSバージョンが重要です。
コア数・クロック
- ゲーム: 6~8コアで120~140 MHzの高クロックが推奨。
- 動画編集や3Dレンダリング: 12~16コア+高速Turboを推奨。
- 例: Core i7-13700K(Raptor Lake)は、24コア(8P+16E)で最高5.4GHzのTurbo Boostを実現。
例: CPU選定シナリオ
用途: 4K動画編集とゲームの両立を目指す場合
- 選定基準: 高い単一スレッド性能+多くの物理コア。
- 推奨モデル: AMD Ryzen 9 7950X(16コア32スレッド)またはIntel Core i9-13900K(24コア)。
- 注意点: 高消費電力に対応した電源ユニット(850W以上)が必要。
組み立て準備
必要な工具(詳細化)
- プラスドライバー: 磁石付きで#2(1.25 mm)・#3(1.5 mm)を持つと、CPUやRAMのネジが抜けにくい。
- 推奨モデル: Wiha Precision Screwdriver Set(磁石付き、精密ネジ対応)。
- 結束バンド: 幅広(20 mm)と細い(5 mm)を準備。配線整理に使用。
- ピンセット: 小さな部品を扱う際に便利。ESD安全対策のものが望ましい。
- はさみ: 電源ケーブルを調整する際に使用。
作業環境の準備(詳細化)
- 広さ: 1.5m x 1m以上のスペースを確保。
- 材質: 静電気防止マット(例: Belkin Anti-Static Mat)を使用。
- 照明: 10,000ルーメン以上のLEDデスクライトを推奨。
- 湿度: 40~60%の範囲を維持(高湿度は短絡リスク、低湿度は静電気発生の原因)。
組み立て手順(詳細化)
Step 1: マザーボードの準備
CPU取り付け
- ソケットカバーを開ける
- レバーを45〜90度上げてカバーを開く(※90度で固定)。
- 保護カバーは後で取り外すため、破損しないよう注意。
- ソケット内にゴミや塵がないか確認。
メモリ取り付け
- スロット配置とデュアルチャネルの確認
- メモリスロットは4箇所。マザーボード取扱説明書で「A列(1,3)」と「B列(2,4)」を同一容量・速度で揃えると、デュアルチャネルが有効化される。
- 例: ASUS TUF-Z390-Plusでは、スロット2・4にDDR4-3600MHz 16GB×2を揃える。
M.2 SSD取り付け
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ヒートシンクを外す
- ヒートシンクはネジまたはスナップ接続で固定されている場合があります。
- ネジがある場合は、時計回りに緩める(反時計回りで締め付け)。
- スナップ接続の場合は、ケース側面を外しながら押し込む。
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SSDを斜めに挿入
- マザーボードのM.2スロットを見つけ、SSDを斜め45度で挿入。
- 完全にセット後、ネジやクリップで固定。
初回起動とセットアップ
BIOS設定(詳細化)
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基本設定
- 日時の設定: BIOSで「Date/Time」を正確に入力。
- 起動優先順位: USB→SSD→HDDの順で設定。
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RAM設定
- XMP/DOCPプロファイルを有効化(例: DDR4-3600MHzに設定)。
- 例: ASUS BIOSでは「AI Tweaker」→「DRAM Timing Control」で手動調整可能。
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CPU設定
- オーバークロックを有効にする場合は「AI Overclocking」を使用。
- 例: Intel CPUの場合、「CPU Ratio」で倍率を調整(デフォルト1倍)。
動作確認とベンチマーク
ベンチマーク実行手順(詳細化)
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Cinebench R23
- ダウンロード: Maxon公式サイトから無料版を取得。
- テスト環境: Windows 11、Intel i7-12700K、ASUS ROG Strix Z690-E。
- 結果例:
| テスト項目 | スコア(単位:ポイント) |
|---|
| 単一スレッド | 1850 |
| マルチスレッド | 16200 |
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3DMark Time Spy
- GPU性能を評価するためのベンチマークツール。
- 例: RTX 4070で約12,000ポイントを目安に。
トラブルシューティング
起動しない場合
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電源確認
- 電源スイッチがオンになっているか。
- 電源ユニットの電源ボタンを押して再起動。
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ケーブル接続確認
- 24ピンATXケーブルとCPU電源(8/4ピン)が正しく接続されているか。
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マザーボードのリセット
- クリアCMOSジャンパーを使用(マザーボード取扱説明書参照)。
不安定な場合
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温度チェック
- CPU: アイドル時35~45°C、高負荷時70~85°C。
- GPU: アイドル時30~40°C、高負荷時70~85°C。
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安定性テスト
- Prime95: CPUのストレステスト。
- FurMark: GPUのストレステスト。
メンテナンスとアップグレード
定期メンテナンス
- 月1回: ダストフィルター清掃。
- 3ヶ月に1回: ケース内部のダスト除去(エアダスター使用)。
- 半年ごと: スロットの接点清掃(アルコール綿で優しく拭く)。
将来のアップグレード
- CPU: Core i5-9600からi7-10700Kへ交換。
- GPU: GTX 1660からRTX 3080へアップグレード。
- ストレージ: SATA SSDからNVMe SSDに交換。
まとめ
自作PCの組み立ては、手順を正確に守れば誰でも成功可能です。以下のステップを確実に実行しましょう。
- CPUとマザーボードの互換性確認。
- 静電気対策を徹底する。
- ケーブル接続を確実に行う。
- BIOS設定を正しく行う。
このガイドを参考に、自分好みのPCを作成してください!