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Radeon HDシリーズは、AMDが提供するグラフィック処理ユニット(GPU)の一つであり、特にHD 7000シリーズ以降は、性能と電力効率のバランスに優れたモデルが多数登場しています。2025年現在、Radeon RX 6000シリーズ(例:RX 6700 XT、RX 6800)やRX 7000シリーズ(RX 7800 XT、RX 7900 XTX)は、4Kゲーミングや動画編集、AI推論にも対応する高品質なGPUとして、自作PC愛好家からの支持を受けています。
本ガイドでは、「Radeon HDシリーズを自作PCに組み込む際の具体的な手順・方法」「実際の組み立て事例」「よくあるトラブルとその対処法」「メンテナンス・アップグレード戦略」を、初心者でも理解しやすい言葉で丁寧に解説。実用的な情報満載で、確実に完成できるように構成しています。
自作PCの成功は、組み立て前に行う準備の質にかかっています。特にRadeon HD GPUは、高消費電力・大サイズのため、事前確認が命です。以下の5ステップを必ず実行しましょう。
Radeon HD 7900 XTXやRX 6900 XTは、長さが320mmを超えるモデルもあり、ケースの最大GPU長さを確認する必要があります。
確認方法: ケースの商品ページに「最大GPU長さ」の記載があるため、それを確認。
→ 例:Fractal Design Define 7 Slim は最大320mmまで対応。RX 7900 XTX(335mm)は「非対応」と表示されるため、RX 7800 XT(300mm) に変更する必要あり。
Radeon HD 7000シリーズ以降は、最大消費電力が300W以上に達するモデルも存在。PSUの出力余裕がなければ、電源のリセットや起動不能の原因になります。
| GPUモデル | 最大消費電力 | 推奨PSU容量 | 必須電源規格 |
|---|---|---|---|
| RX 6700 XT | 230W | 650W以上(80+ Gold推奨) | 80+ Gold以上、12V出力30A以上 |
| RX 7800 XT | 250W | 700W以上 | 80+ Gold以上 |
| RX 7900 XTX | 350W | 850W以上 | 80+ Platinum推奨 |
注意点: 80+ BronzeのPSUでは、Radeon HD 7000シリーズは長期運用で過熱・電源落ちのリスクあり。必ず80+ Gold以上を選びましょう。
Radeon HD GPUは、PCIe x16スロットに接続しますが、一部の低価格マザーボードでは、x4またはx8のスロットしか提供しないケースがあります。
→ 例:ASUS Prime B650M-A はPCIe x16スロットが1つ。ただし、x16で接続可能。
→ 逆に、ASUS B550M-A は「PCIe x16(x4)」と記載あり → 性能発揮不可。
解決策: マザーボードの仕様表で「PCIe x16(x16)」または「PCIe 5.0 x16」を確認。x16で接続可能でなければ、他のマザーボードに交換を検討。
Radeon HD 7000シリーズは、AMD Ryzen 5000/7000シリーズとの相性が特に良いです。
→ 例:Ryzen 7 5800X + RX 6700 XT で、4K 60fps以上が安定。
→ 逆に、Ryzen 3 3200G とRX 6700 XT では、CPU性能不足でGPUが余計に負荷を受けるため、パフォーマンスに差が出る。
推奨CPU:
以下は、Radeon HD GPUを組み立てる際に必ず用意すべきもの。すべて1,000円以下で入手可能です。
| 項目 | 内容 | 推奨品 |
|---|---|---|
| ドライバー | プラスドライバー(PH-2) | マグネット付き、3mmサイズ |
| 結束バンド | ゴム製(0.5mm厚) | CableMaster 1001、10本入り |
| サーマルペースト | 信頼性の高いもの | Arctic MX-4(10g入り) |
| ダストブラシ | ハードブラシ+エアダスター | 電子機器専用、1000円以下 |
| ネジカゴ | ネジのまとめ容器 | 無印良品の小型トレイ |
注意: ドライバーの先端がネジの溝に完全にマッチしないと、ネジのスリップ(穴が削れる)リスクがあります。必ず「PH-2」のドライバーを用意。
実例: Ryzen 7 7700Xを挿入する際、手で「カチッ」と音がするまで押す。無理に押すとピン損傷のリスク。
ポイント: 締めすぎるとCPUが変形。トルク:1.0kgf・cm が目安。専用工具(NUT-1)があれば最適。
実例: RX 6700 XTを挿入した際、完全に差し込まないと、BIOS起動時に「GPU not detected」 と表示されるため、確認必須。
| 設定項目 | 推奨値 | 説明 |
|---|---|---|
| XMP Profile | Enable | メモリの高速クロック(DDR5-6000)を有効に |
| PCIe Gen | 5.0 | RX 7000シリーズで最大性能発揮 |
| Fast Boot | Disabled | エラー時に確認しやすく |
| Secure Boot | Disabled | ゲーム起動時に問題が出やすい |
注意: 「Fast Boot」を有効にすると、GPUが正しく認識されない場合があるため、初回起動時は無効に。
| 問題 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 画面が真っ黒 → 起動しない | GPUが未接続 or PSU不足 | 1. GPUを再差し込み2. PSU容量を確認(750W以上) |
| メモリが認識されない | メモリが未挿入 or スロット違い | 1. メモリをA1/B2スロットに再挿入2. XMPを有効に |
| 電源が点かない | PSUが不良 or GPUが短絡 | 1. PSUを別のPCでテスト2. GPUを別のマザーボードでテスト |
| ゲームでフリーズ | ドライバ劣化 or 過熱 | 1. AMD公式サイトから最新ドライバをダウンロード2. ファンが回らないか確認 |
実例: 2025年5月、あるユーザーがRX 6800 XTで起動不能。最終的に「12ピン電源ケーブルが未接続」が原因。接続忘れは非常に多い。
Radeon HDシリーズを自作PCに組み込むには、事前準備・正しい手順・メンテナンスが鍵です。特に電源・接続・BIOS設定の確認は、失敗の原因を100%防ぎます。
本ガイドの手順を忠実に守れば、初回起動から100%安定稼働が可能です。
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