オール電化住宅の電気代を安くする方法
オール電化住宅は、ガス代がかからない一方で、すべてのエネルギーを電気でまかなうため、電気代が高額になりがちです。しかし、適切なプラン選択と使い方の工夫により、大幅な節約が可能です。本記事では、オール電化住宅で電気代を安くする具体的な方法を解説します。
オール電化住宅の電気代の特徴
一般的な電気代の目安
オール電化住宅の平均電気代:
- 2 人家族:月 15,000 円〜20,000 円
- 4 人家族:月 20,000 円〜30,000 円
- 5 人以上:月 25,000 円〜40,000 円
電気+ガス併用住宅との比較:
- 光熱費トータルでは同等〜やや安い
- 深夜電力の活用で大幅節約可能
- 初期投資の回収期間は 10〜15 年
オール電化向け料金プランの選び方
時間帯別料金プランの仕組み
オール電化向けプランは、時間帯によって電気料金単価が大きく異なります。
典型的な料金体系:
- 深夜時間(23 時〜7 時):約 12 円/kWh
- 昼間時間(10 時〜17 時):約 35 円/kWh
- 朝晩時間(7 時〜10 時、17 時〜23 時):約 25 円/kWh
主要電力会社のオール電化プラン
東京電力:スマートライフ S/L
- 深夜 1 時〜6 時が安い
- 昼間の料金は割高
- エコキュート等の夜間機器に最適
関西電力:はぴ e タイム R
- 深夜 23 時〜7 時が安い
- 休日の昼間料金が平日より安い
- IH クッキングヒーター割引あり
中部電力:スマートライフプラン
- 深夜 22 時〜8 時が安い
- デイタイム料金が 3 段階
- 省エネ機器割引あり
エコキュートの効率的な使い方
1. 適切な設定で電気代削減
湯量設定の最適化:
- 家族人数に合わせた適切な湯量設定
- 2 人家族:300L、4 人家族:370L〜460L
- 過剰な湯量設定は無駄な電力消費
省エネモードの活用:
- 通常時は「おまかせ節約」モード
- 来客時のみ「たっぷり」モード
- 年間約 3,000 円〜5,000 円の節約
2. 沸き上げ時間の最適化
- 深夜電力時間帯(23 時〜7 時)に沸き上げ
- 昼間の追い焚きを避ける設定
- タイマー機能で効率的な運転
3. 季節に応じた温度設定
推奨設定温度:
- 夏場:38℃〜40℃
- 冬場:42℃〜45℃
- 1℃ 下げると約 3%の省エネ
IH クッキングヒーターの節約術
1. 効率的な調理方法
余熱調理の活用:
- 沸騰後は弱火または余熱で調理
- 保温調理で電力消費を削減
- 年間約 2,000 円の節約
適切な鍋の選択:
- 底が平らで厚い鍋を使用
- IH 対応の効率的な調理器具
- 鍋底と加熱部のサイズを合わせる
2. 時間帯を意識した調理
- 朝晩時間帯(7 時〜10 時、17 時〜23 時)に集中
- 昼間時間帯の使用を最小限に
- 下ごしらえは深夜電力時間帯に
電気温水器の効率化
従来型電気温水器の場合
エコキュートへの買い替え効果:
- 消費電力を約 1/3 に削減
- 年間約 50,000 円〜80,000 円の節約
- 補助金活用で初期費用軽減
使い続ける場合の対策:
- 深夜電力時間帯のみの稼働設定
- 季節に応じた温度調整
- 断熱カバーの設置
エアコン・床暖房の節約術
1. 高効率エアコンの活用
- 省エネ基準達成率 100%以上を選択
- 適切なサイズ選定(畳数に合わせる)
- 定期的なフィルター清掃
2. 床暖房の効率的な使用
タイマー運転の活用:
- 起床 1 時間前から運転開始
- 就寝 1 時間前に運転停止
- 部屋別の細かな温度設定
断熱対策との併用:
- カーテンやブラインドで熱を逃さない
- 床下の断熱強化
- 年間約 10,000 円〜15,000 円の節約
太陽光発電との組み合わせ
自家消費のメリット
- 昼間の高い電力を自家発電でカバー
- 売電収入も期待できる
- 10 年程度で初期投資回収可能
蓄電池導入の効果
- 深夜電力を蓄電して昼間使用
- 停電時のバックアップ電源
- 電気代を 50%以上削減も可能
新電力会社のオール電化プラン
Looop でんき「スマートタイム ONE」
- 市場価格連動型で深夜が特に安い
- 基本料金 0 円
- アプリで 30 分ごとの料金確認
出光でんき「オール電化プラン」
- 大手電力より約 3%安い
- 出光のガソリン割引特典
- 解約金なし
オール電化住宅の節約チェックリスト
毎日の習慣
週 1 回の確認
月 1 回の見直し
季節別の重点対策
夏の対策(6 月〜9 月)
-
エコキュートの設定見直し
- 設定温度を 38℃ に下げる
- 沸き上げ量を少なめに
-
エアコンの効率運転
冬の対策(12 月〜3 月)
-
給湯需要増への対応
-
暖房の工夫
よくある失敗と対策
失敗例 1:昼間の沸き増し
**原因:**湯切れを恐れて設定を「たっぷり」に
**対策:**適切な湯量設定と学習機能の活用
失敗例 2:全室床暖房の常時運転
**原因:**快適性を重視しすぎ
**対策:**使用する部屋と時間を限定
失敗例 3:古い家電の使い続け
**原因:**初期投資を避ける
**対策:**10 年以上の家電は買い替え検討
補助金・助成制度の活用
国の補助金
- こどもエコすまい支援事業
- 既存住宅の断熱リフォーム支援事業
- 給湯省エネ事業
自治体の助成制度
- エコキュート設置補助
- 太陽光発電システム補助
- 省エネ家電買い替え補助
実践者の声
A さん(4 人家族)の場合:
「エコキュートの設定見直しと深夜電力の活用で、月 5,000 円削減できました」
B さん(2 人暮らし)の場合:
「新電力への切り替えと太陽光発電で、電気代が半分以下になりました」
まとめ
オール電化住宅の電気代削減は、以下の 3 つがポイントです:
-
時間帯を意識した電力使用
-
機器の適切な設定と使用
-
料金プランの最適化
これらの対策を組み合わせることで、年間 3 万円〜10 万円の節約も可能です。まずは現在の使用状況を把握し、できることから始めてみましょう。快適性を保ちながら、賢く電気代を節約することができます。