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12VHPWR コネクタ(ジューニブイエイチピーダブリュアール)

PCIe 5.0 仕様の16ピン (12+4) 600W 電源コネクタ。RTX 4090 / 4080 標準採用、溶解問題で2024年12V-2x6 へ改良。

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2026/5/15 更新
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PCIe

概要

12VHPWR (12V High Power) は2022年2月PCIe 5.0 規格策定時に発表された16ピン電源コネクタ。12V 連続600W (50A) を1本で供給する設計で、従来の8ピン×3 (450W) を1本化する目的。NVIDIA RTX 4090 / 4080 / 4070 Ti Founder Edition (FE) およびAIB (Asus / MSI 等) で標準採用、ATX 3.0 PSU 必須コネクタとなった。

物理仕様

  • ピン数: 16 (12電源 + 4センス)
  • 12電源ピン: 6 × 12V + 6 × GND
  • 4センスピン:
    • SENSE0 / SENSE1: 電源プロファイル指示
    • CARD_PWR_STABLE: 安定性報告
    • CARD_CBL_PRES: ケーブル接続検知
  • 連続出力: 600W (50A @ 12V)
  • スパイク: 660W (55A) 1ms
  • 公称電流: 9.5A/ピン (実効50A)

センスピン制御

SENSE0SENSE1電力プロファイル
GNDGND600W
OpenGND450W
GNDOpen300W
OpenOpen150W

GPU は SENSE 状態でPSU 能力を識別し、最大消費電力を自動制限する仕組み。

溶解問題 (2022-2023)

発生状況

  • 2022年10月初期報告 (RTX 4090 発売3週間後)
  • 累計100件超の溶解事例 (2022-2023)
  • 99%が NVIDIA RTX 4090 / 4080
  • CableMod 製アングルアダプタ大規模リコール (2024-02)

原因解析

  • 不完全挿入: 25% 不挿入で1ピン50A 集中→過熱
  • センスピンが短い (1.7mm) で挿入検知が遅れる
  • ケーブル曲げ (35mm 半径以下) でピン接触不全
  • 製造公差: 一部ピンの接触面積不足
  • 高電流 (40-50A) で接触抵抗→発熱

対策

  • 公式ガイダンス: 「奥まで完全挿入」「曲げ最小35mm」
  • 改良コネクタ: 2024年12V-2x6 (PCIe 5.1) で根本改善
  • センスピン短縮 (1.5mm) で不完全挿入検知強化
  • 製造公差規定強化

主要対応GPU

GPUコネクタ
RTX 40901× 12VHPWR (600W)
RTX 40801× 12VHPWR (450W)
RTX 4070 Ti SUPER1× 12VHPWR (300W)
RTX 4070 SUPER1× 12VHPWR (220W)
RTX 4060 Ti8ピン PCIe (12VHPWR は AIB のみ)
RTX 5090 (2025)1× 12V-2x6 (600W)

関連用語との違い

  • vs 12V-2x6: 12VHPWR の改良版 (2024)
  • vs 8ピン PCIe: 旧150W / 1コネクタ、12VHPWR は600W

FAQ

Q1: 古い8ピンPSU で4090 動かす? A: 12VHPWR アダプタケーブル (4× 8ピン → 12VHPWR) で動作可能。ただし高電流時の信頼性は12VHPWR 直結PSU 推奨。

Q2: ケーブル選定? A: 公式PSU 同梱 or 主要メーカ (CableMod・Corsair・LianLi) 認証済品のみ。サードパーティ安価品は溶解リスク高。

Q3: 4090 持っていて怖い? A: 完全挿入確認 + ケーブル曲げ35mm以上 + 認証ケーブル使用で問題なし。CableMod 一部製品はリコール対象なので確認。

この記事について
カテゴリー電源
難易度上級
作成日2026/5/15