BOOX Tab Ultra C Pro(ブークスタブウルトラシープロ)
Onyx International社が開発したAndroid搭載カラー E Inkタブレット。10.3インチ Kaleido 3カラーディスプレイにスタイラス手書き入力・Google Playストア・USB-C映像出力を備え、電子書籍リーダーとノートPCの中間的な生産性ツールとして設計された高機能端末。
BOOX Tab Ultra C Proとは
BOOX Tab Ultra C Proは、中国のOnyx International社が開発・販売するAndroid搭載のカラー E Inkタブレットである。10.3インチの大画面にE Ink Kaleido 3カラーディスプレイを搭載し、電子書籍リーダー・手書きノート・PDFアノテーション・Androidアプリ実行環境を1台に統合した高機能端末だ。価格は約80,000円前後と電子書籍リーダーとしては高額だが、タブレットPCの代替として捉えればコンセプトが理解しやすい。
主要スペック
| 項目 | BOOX Tab Ultra C Pro |
|---|---|
| ディスプレイ | 10.3インチ E Ink Kaleido 3 |
| 解像度 | 白黒: 300ppi / カラー: 150ppi |
| プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 662 |
| RAM | 6GB |
| ストレージ | 128GB |
| OS | Android 12(Google Play対応) |
| スタイラス | Wacom方式EMRペン付属 |
| カメラ | 16MPリアカメラ |
| バッテリー | 6,300mAh |
| 重量 | 約480g |
| 接続 | USB-C(映像出力対応)/ Wi-Fi / Bluetooth 5.0 |
| マイクロSDカード | 対応(最大2TB) |
| 価格帯 | 約80,000円〜 |
Android搭載の汎用性
BOOX Tab Ultra C Proの最大の差別化要因はフルAndroid OSの搭載だ。Google Playストアに対応しており、Kindle・Kobo・honto・紀伊國屋Kinoppy・BOOK WALKER など複数の電子書籍ストアアプリを1台にインストールできる。ストアに縛られない書籍管理が可能で、異なるストアの蔵書を1台で横断的に閲覧できる唯一の E Ink端末だ。
電子書籍以外にも、Evernote・Notion・OneNote等のノートアプリ、ブラウザ、メールクライアント、RSS リーダーなど汎用的なAndroidアプリが動作する。ただしE Inkディスプレイの応答速度は液晶に比べて遅いため、動画再生やゲームなどリフレッシュレートを必要とするアプリには不向きだ。BOOXが提供する独自のリフレッシュモード設定(通常/高速/極速/X)により、用途に応じてE Inkの描画品質と速度のバランスを調整できる。
スタイラスによる手書きノート
付属のWacom方式EMRスタイラスは4,096段階の筆圧検知に対応し、E Ink上で自然な手書き体験を提供する。ペン先の遅延は約26msで、実用的な手書き入力が可能だ。
BOOXの純正ノートアプリでは以下の機能が利用できる。
- 多彩なペン種: 万年筆・ボールペン・鉛筆・マーカー・ブラシ等
- テンプレート: 罫線・方眼・コーネルノート・カレンダー・楽譜等50種類以上
- 手書き文字認識(OCR): 手書き文字をテキストに変換
- レイヤー機能: 複数レイヤーでの描画・管理
- PDF注釈: PDFファイルに直接手書きメモやハイライトを追加
- クラウド同期: Dropbox・OneDrive・Google Driveとの同期
外部ディスプレイ出力
USB-CポートはDisplayPort Alt Modeに対応しており、外付けモニターにE Inkタブレットの画面をミラーリング、またはPCの外部E Inkディスプレイとして使用できる。プログラマやライターが長時間テキスト作業を行う際、目に優しいE Inkをセカンダリディスプレイとして活用するユースケースが注目されている。
競合との立ち位置
| 観点 | BOOX Tab Ultra C Pro | Kindle Paperwhite SE | reMarkable 2 |
|---|---|---|---|
| OS | Android 12 | 独自OS | 独自OS |
| アプリ自由度 | Google Play全アプリ | Kindle書籍のみ | 手書きノート・PDF専用 |
| カラー表示 | 対応(Kaleido 3) | 非対応 | 非対応 |
| 手書きメモ | 高機能(Wacom EMR) | 非対応 | 最高品質(専用設計) |
| 重量 | 480g | 205g | 403.5g |
| 価格 | 約80,000円 | 約23,000円 | 約59,800円 |
BOOXの立ち位置は「汎用性の高い E Ink タブレット」であり、読書専用リーダーよりも広い用途をカバーする反面、価格が高く重量もある。1台で全てを済ませたいユーザーに向いている。
FAQ
Q1. BOOX Tab Ultra C ProでKindleの本は読めますか?
はい。Google PlayストアからKindleアプリをインストールすれば、AmazonのKindle書籍をE Ink画面で読めます。同様にKobo・honto等他社の電子書籍アプリも利用可能で、複数ストアの蔵書を1台で管理できるのがBOOX最大の強みです。
Q2. 手書きの書き心地はreMarkable 2と比べてどうですか?
reMarkable 2はペーパーライクな書き味に特化した端末で、手書き体験では一歩上回ります。BOOX Tab Ultra C Proの手書きも十分実用的ですが、紙のような摩擦感はreMarkableほどではありません。一方、BOOXはAndroidアプリ対応・カラー表示という汎用性でreMarkableを大きく上回ります。
Q3. バッテリーはどのくらい持ちますか?
6,300mAhバッテリーで、読書中心の使い方であれば約2〜3週間持続します。ただしAndroidアプリを頻繁に使用したり、Wi-Fi接続を常時ONにすると消費が早まり、3〜5日程度になる場合もあります。Kindleのような数週間単位の持続を期待する場合は、Wi-FiをOFFにして読書専用で使うことを推奨します。