PICO 4 Ultra(ピコフォーウルトラ)
ByteDance傘下のPICOが2024年に発売したスタンドアロン型VR/MRヘッドセット。Snapdragon XR2 Gen 2搭載でMeta Quest 3と同等性能、フルカラーMR・ハンドトラッキング・最大8Kパノラマ動画再生に対応し、主に中国市場とグローバル市場で展開。
PICO 4 Ultraとは
PICO 4 Ultraは、TikTokの親会社ByteDance傘下のPICO(北京小鳥看看科技)が2024年9月に発売したスタンドアロン型VR/MRヘッドセットです。Meta Quest 3の直接競合として、同等スペックをほぼ同価格帯で提供します。
スペック
プロセッサ: Snapdragon XR2 Gen 2 / RAM: 12GB LPDDR5 ストレージ: 256GB ディスプレイ: パンケーキレンズ採用 2160×2160 per eye LCD リフレッシュレート: 72/90/120Hz カラーパス・スルー: フルカラー(前向きカメラ) バッテリー: 約2.5時間 / 重量: 約580g / 価格: 499ドル
Meta Quest 3との比較
PICO 4 Ultraが優れる点: RAM 12GB(Quest 3は8GB)、パンケーキレンズ採用(Quest 3Sとの差別化)。 Meta Quest 3が優れる点: アプリエコシステム(Horizon Storeの規模)、Metaの強力なコンテンツ投資、欧米市場での普及率・認知度。
パンケーキレンズの採用
PICO 4 Ultraはパンケーキレンズを採用しており、フレネルレンズ比でスイートスポットが広く目の位置合わせが容易、薄型・軽量設計が可能、レンズ内反射(ゴーストリング)が少ないというメリットがあります。
主要機能
ハンドトラッキング
コントローラーなしで手指の動きを認識。PICO 4 Ultraのハンドトラッキングは精度が高く、一部のアプリはコントローラーなしの完全操作が可能です。
PICOキャスト
スマートフォン・PCへのミラーリングストリーミング機能。教育・企業研修での活用で重要な機能です。
8Kパノラマ動画
PICO Videoでは8K解像度のパノラマ360度動画を再生可能。VR映像コンテンツのプレミアム体験を提供します。
企業・法人向け用途
PICO 4 Ultraは日本市場では主に企業向けに展開されています。VR研修・シミュレーション(医療・製造・接客)、バーチャルショールーム、教育機関でのVRコンテンツ活用、アーケード・VRゲームセンターでの採用が多く見られます。PICO Enterprise SolutionとしてMDM(モバイルデバイス管理)・カスタムランチャー・一括管理ツールを提供しています。
ByteDanceとのエコシステム
ByteDance傘下であることから、TikTok・CapCutとの連携が検討されていますが、西側市場ではプライバシーへの懸念から採用を避ける組織もあります。PICO 4 Ultraは性能面では十分な競争力を持つVRヘッドセットであり、特にコンテンツエコシステムにこだわらないユーザーやアジア圏でのVR普及に貢献しています。