X870 vs X870E PCIe Bandwidth(エックス870比較)
AMD X870 vs X870E違い詳細。X870E(2 Promontory 21 chipset・44 PCIe lane total・Gen 5 GPU+Gen 5 M.2・USB4 40Gb x2 mandatory・Wi-Fi 7・$400-700)・X870(1 Promontory 21・36 PCIe lane・Gen 5 GPU+M.2・USB4 mandatory・$300-500)・B850(1 Promontory 21・PCIe 5.0 optional・USB 20Gb・$200-350)・B840(Promontory 19・PCIe 4.0 only・$150-250)・X870E Doubler design Lane配分柔軟・X870 single chipset 簡素・USB4 40Gb義務(B850/B840は省略可)・WiFi 7 standard・2026年 AM5 X870E Premium主流。
概要
AMDは2025年に登場したAM5プラットフォーム向けに、X870とX870Eという2種類のマザーボードチップセットを発表した。両者は同じ「Promontory 21」チップをベースにしているが、PCIeレーン数、USB4の実装、Wi‑Fi 7サポート、価格帯に大きな差がある。X870は1枚のPromontory 21で36レーン(PCIe 5.0)を提供し、USB4 40Gb/sを必須にしたミドルクラス。対してX870Eは2枚のPromontory 21を組み合わせ、合計44レーン(PCIe 5.0)を実現。USB4 40Gb/sを2x必須、Wi‑Fi 7を標準装備し、価格は400–700ドルのプレミアムライン。2026年にはX870EがAM5市場で主流となる見込みで、PCIe 5.0の普及とWi‑Fi 7の標準化が主因となる。
主な特徴・仕組み
- PCIeレーン数
- X870:36レーン(1×PCIe 5.0 x16 + 20×x1)
- X870E:44レーン(2×Promontory 21で構成、1×PCIe 5.0 x16 + 28×x1)
- USB4実装
- X870:USB4 40Gb/sを1ポート必須
- X870E:USB4 40Gb/sを2ポート必須
- Wi‑Fi 7
- X870Eのみ標準装備、X870はオプション
- 価格帯
- X870:300–500ドル(2025年時点)
- X870E:400–700ドル(2025年時点)
- レーン配分柔軟性
- X870Eは「Doubler Design」でGPUとM.2のレーンを自由に割り当て可能
- X870は固定レーン配置
- M.2 Gen5サポート
- 両者ともM.2 2280 Gen5を2ポート搭載
- 電源設計
- X870Eは44レーン分の電源ピンを備え、RTX 5090(450W)など高出力GPUに対応
- X870は36レーンでRTX 4080(350W)まで対応
- BIOS機能
- X870EはPCIeレーンのダイナミック再割り当てをサポート
- X870は固定レーン
- 2025年のトレンド
- PCIe 5.0が主流に、X870Eの44レーンが高性能ユーザーへ人気
- 2026年の予測
- X870EがAM5プレミアム市場を占め、Wi‑Fi 7の普及に伴い標準装備が必須になる
- 2025年後半の市場動向
- DDR5-6000とPCIe 5.0を組み合わせたシステムが増加し、X870Eが最適解
スペック比較表
| 項目 | X870 | X870E |
|---|---|---|
| チップ | Promontory 21 (1枚) | Promontory 21 (2枚) |
| PCIeレーン数 | 36(x16 + x1×20) | 44(x16 + x1×28) |
| USB4 | 40Gb/s ×1 | 40Gb/s ×2 |
| Wi‑Fi 7 | オプション | 標準 |
| 価格帯 | 300–500ドル | 400–700ドル |
| 対応GPU | RTX 4080 (350W) | RTX 5090 (450W) |
| M.2 Gen5 | 2×x4 | 2×x4 |
| 電源ピン | 8ピン | 12ピン |
| レーン配分 | 固定 | 柔軟 |
具体例・対応製品
- AMD Ryzen 9 9950X3D(16コア、120W TDP)
- X870Eで最大32レーンのPCIe 5.0を活用し、RTX 5090との組み合わせが可能。
- NVIDIA RTX 5090(24GB GDDR7、450W TDP)
- X870Eの44レーンとUSB4 2x40Gb/sにより、最高速度でデータ転送。
- Corsair Vengeance DDR5-6000(32GB)
- X870EのPCIe 5.0レーンを通じて高速メモリバスを実現。
- ASUS ROG XPU-X870E(マザーボード)
- 2枚のPromontory 21を搭載し、Wi‑Fi 7 6.8Gb/sを標準装備。
- MSI MPG X870(マザーボード)
- 36レーンとUSB4 40Gb/sを備え、RTX 4080やRyzen 7 7700X(45W)に最適。
自作PCでの選び方・注意点
- GPUの消費電力
- RTX 5090(450W)を使用する場合はX870Eを推奨。X870は電源ピンが不足し、安定供給が難しい。
- PCIeレーンの用途
- 高速NVMe SSDや複数GPUを使用するならX870Eの44レーンが有利。
- USB4ポート数
- 高速外部デバイスを2台以上使用する場合はX870E。USB4 40Gb/sが2ポート必須。
- Wi‑Fi 7の必要性
- 6.8Gb/sの高速通信を求めるならX870E。オプションのX870は別途Wi‑Fi 7アダプタが必要。
- 予算
- 300–500ドルで構築したい場合はX870。400–700ドルで最高性能を求めるならX870E。
関連用語との違い
- B850 / B840
- 1枚のPromontory 21(B850)またはPromontory 19(B840)を採用。PCIe 5.0はオプションで、USB4は必須ではない。価格は200–350ドルと低価格帯。
- PCIe 4.0 vs PCIe 5.0
- X870EはPCIe 5.0を標準で搭載。B840はPCIe 4.0のみ。
- USB4 40Gb/s
- X870とX870Eは必須。B850/B840は省略可。
よくある質問(FAQ)
Q1. X870とX870Eの主な違いは何ですか?
A1. X870は36レーン(PCIe 5.0)でUSB4 40Gb/sを1ポート必須、Wi‑Fi 7はオプション。X870Eは44レーン(PCIe 5.0)でUSB4 40Gb/sを2ポート必須、Wi‑Fi 7を標準装備し、レーン配分が柔軟。
Q2. RTX 5090を使う場合、どちらのマザーボードが適していますか?
A2. RTX 5090は450Wの高消費電力とPCIe 5.0の高速転送が必要。X870Eは44レーンと12ピン電源ピンで安定供給が可能。X870では電源が不足する恐れがあるため、X870Eを推奨。
Q3. 2026年にX870Eが主流になる理由は?
A3. 2025年からPCIe 5.0が標準化し、Wi‑Fi 7が普及。X870Eは44レーンとWi‑Fi 7標準装備で高性能と高速通信を両立できるため、AM5プレミアム市場で主流になる見込み。
まとめ
AMDのX870とX870Eは、同じPromontory 21を基にしたマザーボードシリーズでありながら、PCIeレーン数、USB4実装、Wi‑Fi 7サポート、価格帯で顕著に差がある。2025年のPCIe 5.0普及とWi‑Fi 7の標準化が進む中、X870Eは44レーンと2ポートUSB4、標準Wi‑Fi 7により高性能ユーザーに最適な選択肢となる。RTX 5090やRyzen 9 9950X3D、DDR5‑6000などの最新ハードウェアを組み合わせる場合は、X870Eの柔軟なレーン配分と電源設計が大きなメリットを提供する。自作PCを計画する際は、GPUの消費電力や必要なレーン数、USB4ポート数、Wi‑Fi 7の有無を考慮し、予算と性能のバランスを見極めることが重要である。