EcoFlow DELTA 3 Plus(エコフローデルタスリープラス)
EcoFlow製の容量1024Whポータブル電源。第2世代LFP(リン酸鉄リチウム)セルとX-Boostで定格1500W・サージ3000W出力を実現。AC満充電56分・拡張で最大5kWhまで増設可能な2024年末発売の主力ミドルクラスモデル。
EcoFlow DELTA 3 Plus — 56分満充電の高速LFPポータブル電源
概要
EcoFlow DELTA 3 Plus(エコフロー デルタ3 プラス)は、EcoFlow社が2024年末に投入した容量1024Whクラスのポータブル電源。前モデルDELTA 2(2022年)の後継にあたり、バッテリーセルを第2世代のLFP(リン酸鉄リチウム=LiFePO4)へ刷新、サイクル寿命を約4000回(80%容量維持)まで延ばしながら、AC満充電をわずか56分に短縮した。
定格AC出力は1500Wだが、独自のX-Boost機能により最大1900Wクラスの抵抗負荷家電(ドライヤー・電気ケトル等)も電圧を自動調整して駆動できる。サージ(瞬間最大)は3000Wに達し、コンプレッサー始動電流の大きい家庭用冷蔵庫やポータブル冷蔵庫も安定して動かせる。実売価格は本体単体で119,800〜139,800円(2026年5月現在)。
主なスペック一覧
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 容量 | 1024Wh(LFP/LiFePO4) |
| 定格AC出力 | 1500W(X-Boost時 最大1900W) |
| サージ出力 | 3000W |
| AC満充電時間 | 約56分(X-Stream急速充電) |
| ソーラー入力 | 最大500W(11〜60V/15A) |
| サイクル寿命 | 約4000回(80%容量維持) |
| 出力ポート数 | 合計13(AC×5/USB-A×2/USB-C×2 等) |
| USB-C最大 | 100W PD×2 |
| 重量/寸法 | 12.5kg / 398×200×284mm |
| アプリ | EcoFlowアプリ(Wi-Fi/Bluetooth) |
主な特徴・仕組み
- X-Stream急速充電: ACコンセントから0〜80%を約40分、満充電を56分で完了。突然の停電予報にも素早く備えられる
- X-Boost: 定格1500Wを超える消費電力の家電でも、出力電圧を100V→90V前後に自動調整して最大1900Wクラスまで対応
- EV級LFPセル: 4000サイクル使用しても初期容量の80%以上を維持。毎日充放電しても約11年使える計算
- 拡張バッテリー対応: 専用のDELTA 3 Extra Battery(1024Wh)を2台まで連結し、総容量3072Whへ増設可能
- UPS(無停電電源)機能: 商用電源が落ちると10ms以内に切り替わり、PC・NAS・在宅ワーク機器のデータ保護に有効
- デュアル充電: ACとソーラーを同時入力すれば、最大1100W入力でさらに充電を高速化
具体例・対応製品(給電できる家電の目安)
容量1024Whで動かせる家電と稼働時間の目安:
| 家電(消費電力) | 連続稼働の目安 |
|---|---|
| スマートフォン充電(18W×回) | 約50〜60回 |
| ノートPC(60W) | 約14時間 |
| 家庭用冷蔵庫(150L級・平均40W) | 約12〜18時間 |
| 電気毛布(55W) | 約16時間 |
| 電子レンジ(1450W) | 約30〜35分 |
| ドライヤー(1200W/X-Boost) | 約45分 |
ソーラーパネルはEcoFlow 220Wタイプ(実売約39,800円)2枚で約440W入力となり、晴天時に約2.5時間で満充電が可能。
選び方・注意点
- 1000Whは「停電1日+週末キャンプ」の最適解: 冷蔵庫とスマホ・照明をまかなう日常停電対策として過不足ないサイズ
- X-Boostでも誘導モーター系は注意: 電子レンジ・IHは定格内だが、エアコンや高出力ヒーターは1500Wを超えるため不可
- 拡張前提なら端子配置を確認: Extra Battery連結ケーブルは側面接続。設置スペースに余裕を持たせる
- 航空輸送は不可: 1024Wh=約277Whを大きく超えるため、飛行機への持ち込み・預け入れは航空法上できない
関連用語との違い
DELTA 2(2022年・1024Wh・満充電80分)との最大の差は充電速度(80分→56分)とサイクル寿命(3000→4000回)。1段下のRIVER 3 Plus(286Wh)はソロキャンプ向け、上位のDELTA Pro 3(4096Wh)は家全体のバックアップ向けで、DELTA 3 Plusはその中間を埋める主力機。
よくある質問(FAQ)
Q1: パススルー充電中に家電を使っても大丈夫? A: 可能。UPSモードでAC入力しながら出力でき、停電時は10ms以内に内蔵バッテリーへ切り替わる。
Q2: 何年くらい使える? A: LFPセルで約4000サイクル。週3回フル充放電しても約25年、毎日でも約11年が目安。長期保管時は60〜80%充電で保管を推奨。
Q3: ソーラーだけで生活できる? A: 220W×2枚で晴天時1日約2〜3kWh発電。冷蔵庫+照明+スマホ程度なら自給可能だが、曇天連続時はAC併用が安心。
まとめ
- 容量1024Wh・定格1500W/サージ3000Wで停電・車中泊・キャンプを1台でカバー
- AC満充電56分の高速充電とX-Boostで1900Wクラス家電にも対応
- 第2世代LFPセルで約4000サイクル=実質10年以上使える耐久性
- Extra Battery 2台で総容量3072Whまで拡張でき、世帯人数・用途に合わせて成長させられる
- 実売約12万円前後はミドルクラスの中でも充電速度と拡張性のバランスに優れる