概要
EDC(Electrical Design Current)は、電源ユニット(PSU)の設計者が、実際の使用環境で想定される最大負荷を安全マージンを考慮して決定する電流値のこと。これは、PSUの定格出力と異なり、より現実的な最大使用電流を表し、システムの安定性と信頼性を確保するために重要な指標となる。
EDCは、CPU、GPU、マザーボード、ストレージ、周辺機器など、システム内のすべてのコンポーネントの消費電流の合計を基に決定される。設計者は、各コンポーネントの最大消費電力情報を収集し、最悪のシナリオ(オーバークロック、高負荷ゲーム、多数の周辺機器接続など)を想定して合計値を算出する。この合計値に安全マージン(通常は20~30%)を加えた値がEDCとなる。PSUの設計者は、このEDCの値に基づいて、PSUの回路、コンポーネントの選定、冷却設計などを行う。 実際のシステムでは、EDCを下回る範囲での運用を推奨する。