iSCSI(アイスカジー)
Internet SCSI・IP基盤ブロックストレージプロトコル(RFC 7143)。Initiator(クライアント)-Target(サーバ)構造・CHAP認証・3260ポート、Open-iSCSI(Linux)・Windows iSCSI Initiator・TrueNAS SCALE 25 target・Synology/QNAP対応、10GbE/25GbE接続でDisk over IP実現、Proxmox/vSphere SAN定番。
概要
iSCSI(Internet Small Computer System Interface)は、RFC 7143 で定義された IP 基盤のブロックストレージプロトコルである。従来の Fibre Channel と比べ、既存の Ethernet インフラを利用できる点が大きな特徴である。iSCSI は Initiator(クライアント)と Target(サーバ)という二層構造を持ち、CHAP(Challenge Handshake Authentication Protocol)で認証を行う。標準ポートは 3260 で、Windows iSCSI Initiator、Linux の Open-iSCSI、TrueNAS SCALE 25 など多様な実装が存在する。10GbE/25GbE での接続により、ディスクを IP 経由で利用できる「Disk over IP」が実現し、Proxmox や vSphere での SAN 構成が定番となっている。
主な特徴・仕組み
- Initiator / Target 構造:クライアント側が Initiator、サーバ側が Target として機能し、SCSI コマンドを IP パケットにカプセル化して送受信する。
- CHAP 認証:通信開始時に Challenge‑Response 方式で認証を行い、セキュリティを確保。
- 3260 ポート:標準ポート番号 3260 を使用し、ファイアウォール設定が容易。
- オープンソースと商用実装:Linux の Open-iSCSI、Windows の iSCSI Initiator、TrueNAS SCALE 25 Target など、オープンソースと商用両方で利用可能。
- 高速ネットワーク対応:10GbE(10 Gb/s)から 25GbE(25 Gb/s)まで、さらに 100GbE への拡張が進行中。
- 仮想化統合:Proxmox VE、VMware vSphere、Microsoft Hyper‑V での SAN 連携が標準装備。
スペック/製品比較表
| 製品名 | 対応ネットワーク | 最大転送速度 | CHAP 対応 | 主要用途 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| Synology DS920 | 10GbE | 10 Gb/s | あり | NAS | ¥48,000 |
| QNAP TS453D | 10GbE | 10 Gb/s | あり | NAS | ¥52,000 |
| TrueNAS SCALE 25 | 25GbE | 25 Gb/s | あり | SAN | ¥60,000 |
| Dell PowerEdge R740 | 10GbE | 10 Gb/s | あり | サーバ | ¥200,000 |
| HP ProLiant DL380 Gen10 | 10GbE | 10 Gb/s | あり | サーバ | ¥210,000 |
具体例・対応製品
- Synology DS920
- QNAP TS453D
- TrueNAS SCALE 25
- Dell PowerEdge R740
- HP ProLiant DL380 Gen10
- NetApp AFF A300
- HPE 3PAR StoreServ 8000
- Cisco UCS C240 M5
自作PCでの選び方・注意点
- ネットワークカードは 10GbE 以上を選択。
- 10GbE で 1 Gb/s 以上のレイテンシが許容範囲か確認。
- CHAP 対応を必ずチェック。
- 3260 ポートが開放されているかファイアウォール設定を確認。
- iSCSI Initiator のバージョンが最新であること。
- 10GbE で 1 Gb/s 以上のレイテンシが許容範囲か確認。
- ストレージの容量は 1 TB 以上を想定。
- 10GbE で 1 Gb/s 以上のレイテンシが許容範囲か確認。
- 10GbE で 1 Gb/s 以上のレイテンシが許容範囲か確認。
- 10GbE で 1 Gb/s 以上のレイテンシが許容範囲か確認。
関連用語との違い
- Fibre Channel:光ファイバー専用で高帯域だが、専用機器が必要。
- NVMe‑over‑TCP:NVMe を TCP 上で走らせる新しいプロトコルで、レイテンシが低い。
- iSCSI:IP ネットワークを利用し、既存の Ethernet をそのまま活用。
- SAN:Storage Area Network の総称で、iSCSI はその一種。
よくある質問
Q1: iSCSI は 10GbE でしか動作しないのですか?
A1: 1GbE でも動作しますが、レイテンシが増えるため 10GbE 推奨です。
Q2: CHAP 認証は必須ですか?
A2: 必須ではありませんが、セキュリティ上推奨されます。
Q3: Windows 10 で iSCSI Initiator を使う場合の設定は?
A3: コントロールパネル → iSCSI Initiator で Target を追加し、接続します。
まとめ
iSCSI は RFC 7143 に基づく IP ベースのブロックストレージで、10GbE/25GbE の高速ネットワークを活用し、仮想化環境での SAN 構築を容易にします。2025年には 25GbE が主流化し、2026年には 100GbE への拡張が進む見込みです。最新のハードウェアと CHAP 認証を組み合わせることで、セキュリティとパフォーマンスを両立したストレージ環境を構築できます。次世代の自作PCにおいても、iSCSI は重要な選択肢となるでしょう。