周辺機器
上級

JVC TRS-1007 Test Record(ジェイブイシーティーアールエス1007)

日本ビクター(JVC)が 1980 年に発売した家庭用 Audiophile 向けオーディオチェック LP。針圧調整、アジマス、共振点測定の信号を収録した実用テストレコード。

0 回閲覧
0 いいね
2026/5/9 更新
関連タグ
JVC
TRS-1007
Test Record
Vintage 1980
Japan

概要

JVC TRS-1007 Test Record は、日本ビクター(JVC、現 Victor Company of Japan の系譜)が 1980 年に発売した家庭用 Audiophile 向けのオーディオチェック LP です。1970 年代後半から 1980 年代前半は日本国内のオーディオブーム最盛期にあたり、家庭用ターンテーブルとカートリッジの調整を一般ユーザーが自分で行えるようにする目的で、JVC がメーカー発の純正テスト盤としてリリースしました。

販売価格は当時 ¥2,800(1980 年、現代換算で 約 ¥6,000-10,000)、Vintage 完動品の中古相場は ¥3,000-8,000 程度です。

主な特徴

  • 針圧調整シグナル: 針圧の最適値を耳と目盛りの両方で確認できるトラックを収録しています。
  • アジマス調整: 左右チャンネルのレベル差を最小化するためのアジマス(カートリッジ水平角)調整用信号。
  • 共振点測定: トーンアームとカートリッジの共振周波数を耳で確認できる低周波スイープ信号(8-15Hz 域)を収録。
  • バイアス調整: アンチスケート力の最適値を見つけるためのモノラル+L/R 単独信号。
  • 解説小冊子付き: 日本語で書かれた使い方解説と、調整手順の図解が含まれています。

仕様比較

製品発売年メーカー言語
JVC TRS-10071980日本日本語解説
Hi-Fi News HFN0011990s英英語
Mobile Fidelity Test Record1980米英語
Denon Audio Check Record1985 頃日本日本語解説

使い方の流れ

  1. ターンテーブルを水平な台に設置し、ベルトとアームのバランス調整を済ませる。
  2. TRS-1007 の冒頭の 1kHz トーンを再生し、左右のレベル差を確認する。
  3. アジマス調整トラックを再生しながら、カートリッジの水平角を 1 度ずつ調整する。
  4. 共振点測定トラックでアームとカートリッジの共振周波数を確認(理想は 8-12Hz)。
  5. アンチスケート調整トラックでバイアスを最適化する。

選び方・注意点

家庭用テスト盤として現在でも実用性のある内容ですが、1980 年プレスのオリジナルは盤面摩耗が進んだ個体も多いため、購入時は VG+ 以上のコンディションを目安にしてください。日本国内では中古レコード店、Yahoo!オークションでの流通が中心で、状態の良い個体は ¥5,000-8,000 で取引されています。同時期にリリースされた DENON や Technics の純正テスト盤と内容が重なるため、重複購入に注意しましょう。

関連用語との違い

用語解説言語主な用途
JVC TRS-1007日本語家庭調整
Hi-Fi News HFN001英語より精密な計測
Mobile Fidelity Test Record英語カートリッジ評価
Denon Audio Check Record日本語同時期競合

よくある質問

Q1. 現代のターンテーブルでも使えますか? A. はい、再生方法は同じなので現代のターンテーブルでもそのまま調整に利用できます。

Q2. 共振点測定とは何を見ていますか? A. トーンアームとカートリッジの組み合わせで生じる機械的共振の周波数で、8-12Hz の範囲に収まっているのが理想とされます。範囲外だと低音域の暴れの原因になります。

Q3. 解説小冊子なしでも使えますか? A. 各トラックの内容はジャケット背面にも簡略に記載されているため、小冊子がなくても主要な調整は可能です。ただし詳細な手順は小冊子の方が分かりやすくなっています。

まとめ

  • 1980 年に日本ビクター(JVC)が発売した家庭用 Audiophile 向けテストレコード。
  • 針圧/アジマス/共振点/アンチスケートの主要調整に対応する信号を収録。
  • 当時 ¥2,800、現在は中古で ¥3,000-8,000 程度で入手可能。
  • 日本語解説付きでオーディオブーム期の家庭用調整文化を象徴する盤の一つ。
この記事について
カテゴリー周辺機器
難易度上級
作成日2026/5/9