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Lelit Mara X(レリットマーラエックス)

イタリアLelit製のHX(熱交換器)シングルボイラー搭載エスプレッソマシン。Mara X独自のデュアルモード切り替えにより、単一ボイラーでもデュアルボイラー機に近い温度安定性を実現する中上級者向けセミオート機。

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2026/6/4 更新
関連タグ
Lelit
HXマシン
熱交換器
セミオート
プロシューマー向け

Lelit Mara Xとは

Lelit(レリット)はイタリア・ミラノ郊外に拠点を置く家庭用・セミプロ用コーヒー機器メーカー。「プロシューマー向け」(Professional + Consumer)と呼ばれる、家庭用と業務用の中間に位置する製品群で知られ、Mara XはLelit Bianca(HX機最高峰・約35万円)の弟分として2019年にリリースされた。

スペック詳細

項目仕様
ボイラー種類HX(熱交換器)シングルボイラー
ボイラー容量1.8L(ステンレス製)
ポルタフィルター径58mm
推奨粉量18〜21g
ポンプ圧9気圧(バイブレーションポンプ)
スチーム圧最大1.2bar
PID制御あり(ボイラー温度±1℃)
ディスプレイなし(LEDインジケーターのみ)
本体サイズ320×238×340mm
重量14kg
実売価格約10〜14万円

Mara X独自のスマートHXシステム

従来のHX機の問題

通常のHX(熱交換器)マシンは、スチーム用の大型ボイラー内に熱交換チューブを通し、チューブ内の水を間接加熱してエスプレッソを抽出する構造。しかし:

  • 長時間待機後 → 抽出温度が高くなりすぎる(過加熱)
  • 連続使用時 → 抽出温度が低下する(冷え込み)

これを補正するため「ブランクショット(空でお湯を流す)」が慣例的に必要だった。

Mara X の解決策

Mara Xは内部に温度センサーと独自の電磁バルブを設け、HXチューブの温度を常時監視。最適温度を外れた際に自動でパージして温度を適正範囲(±2℃)に維持する。これにより:

  • ブランクショット不要または最小限
  • コールドスタート後15分で安定した抽出が可能
  • 連続ショットでも温度降下が少ない

モード切り替え機能

前面ノブで「コーヒーモード」と「スチームモード」を切り替え:

  • コーヒーモード: 抽出温度(93℃前後)優先。スチーム圧は抑制
  • スチームモード: ボイラーをフル温度(約125℃)まで加熱。スチーミングに最適

これにより、シングルボイラーながらデュアルボイラー機に近い利便性を実現。

フローコントロールバルブ(オプション)

Mara X の人気アクセサリに「フローコントロールバルブ」がある。ポルタフィルターへのお湯の流量を手動ニードルバルブで0〜全開に調整でき:

  • プレインフュージョン: 低圧で数秒間粉を湿らせてから本抽出
  • ターボショット: 通常より高流量で短時間抽出
  • ダイアル式実験: 異なる豆/焙煎度に合わせた流量最適化

デュアルボイラー機との比較

項目Lelit Mara X(HX)Lelit Elizabeth(DB)
ボイラー数1(HX)2(独立)
ブランクショットほぼ不要不要
同時使用制限あり完全同時可
価格約12万円約20万円
温度安定性±2〜3℃±0.5〜1℃

よくある質問(FAQ)

Q1: Gaggia Classic ProからMara Xへのアップグレードは正当化されるか? A: スチーミングの同時性・温度安定性・ミルクメニュー頻度が上がるなら価値あり。エスプレッソのみなら、Classic Pro+優良グラインダーへの投資で十分なケースが多い。

Q2: Mara Xでラテアートは難しいか? A: スチームパワーが強く(業務機レベル)、初期学習曲線は急。但しバルブ開閉を細かくコントロールすることでマイクロフォームの質は最高クラスに達する。

Q3: 推奨グラインダーは? A: Lelit Fred PL043(約5万円)との純正ペアが有名。予算があればNiche Zero(約11万円)やWebber Workshops(約25万円)でポテンシャルを引き出せる。

この記事について
カテゴリー一般用語
難易度上級
作成日2026/6/4