冷却
初級

オーバーヒート(オーバーヒート)

CPU/GPUなどが熱限界を超える状態。Core Ultra 9 285KのTjMax 100℃・RTX 5090の90℃超でサーマルスロットリング発動。エアフロー・クーラー性能・グリス劣化が主要因。

0 回閲覧
0 いいね
2026/4/25 更新
関連タグ
サーマルスロットリング
TjMax
グリス
冷却

概要

オーバーヒートとは、CPUやGPUなどのプロセッサが設計上許容される最高温度(TjMax)を超えて発熱し続ける状態を指します。TjMax を超えるとサーマルスロットリングが発動し、クロックを自動的に落とすことで温度を抑えますが、パフォーマンスは大幅に低下します。最新の高性能チップは 100℃ 近辺でサーマルスロットリングが始まるため、冷却設計が極めて重要です。

主な特徴・仕組み

  • TjMax:プロセッサ内部の温度上限。例として Intel Core Ultra 9 285K は 100℃、RTX 5090 は 90℃ を設定。
  • サーマルスロットリング:温度が TjMax を超えるとクロックを下げ、電力を削減。
  • グリス劣化:熱伝導グリスの老化により熱抵抗が増大。
  • エアフロー不足:ケース内の空気の流れが悪いと熱がこもりやすい。
  • クーラー性能:ファン回転数やヒートシンク面積が不足すると、放熱効率が低下。

スペック/製品比較表

製品TjMaxTDPコア数クロックメモリインターフェース発熱量冷却方式備考
Intel Core Ultra 9 285K100°C450W245.7GHz24GB DDR5-6000LGA1700350Wエア+液体2025年リリース
NVIDIA RTX 509090°C450W802.5GHz24GB GDDR6XPCIe 5.0 x16400W液体次世代GPU
ASUS ROG Strix RTX 509090°C450W802.5GHz24GB GDDR6XPCIe 5.0 x16450W液体2026年モデル

具体例・対応製品

  • Intel Core Ultra 9 285K:TjMax 100℃、TDP 450W。
  • NVIDIA RTX 5090:TjMax 90℃、TDP 450W。
  • NVIDIA RTX 4090:TjMax 95℃、TDP 450W。
  • DDR5-6000:メモリクロック 6000MHz、TDP 25W。
  • Samsung 990 Pro:NVMe SSD、TDP 15W。
  • ASUS ROG Strix RTX 5090:液体冷却搭載。
  • MSI MPG Z790 Carbon:CPUクーラー設計が優秀。
  • Corsair H150i Elite Capellix:360mm ラジエーター、140W 最大出力。
  • NZXT Kraken Z73:280mm ラジエーター、120W 最大出力。
  • Noctua NH-D15:エアクーラー、最大 150W 放熱。

自作PCでの選び方・注意点

  • ケースのエアフロー:前面・上面にファンを配置し、後面に排気ファンを設置。
  • ファンの回転数:80% 以上の回転数で 120mm ファンを使用。
  • ヒートシンクの面積:CPU と GPU のヒートシンク面積を 10cm² 以上確保。
  • 熱伝導グリスの選択:シリコンベースよりも金属ベースの方が熱抵抗が低い。
  • グリスの交換頻度:2 年ごとに交換することで劣化を防止。
  • 電源ユニットの余裕:TDP の 1.5 倍以上の出力を持つ 750W 以上を推奨。
  • 温度監視ソフト:HWMonitor 等でリアルタイム監視。
  • ケース内の配線整理:配線がエアフローを妨げないように束ねる。
  • CPU と GPU の冷却方式の統一:液体冷却とエア冷却を混在させると熱交換が不安定。
  • 環境温度の管理:室温 25℃ 以下を維持し、通風を確保。

関連用語との違い

  • サーマルスロットリング:オーバーヒートが起きた際に自動で発動する温度制御。
  • TjMax:プロセッサ内部の温度上限。オーバーヒートは TjMax を超える状態。
  • グリス:熱伝導材。劣化するとオーバーヒートのリスクが増大。
  • 冷却:オーバーヒートを防止するための総合的対策。

よくある質問(FAQ)

Q1: RTX 5090 の TjMax が 90℃ なのに 95℃ で動作するのはなぜ?
A1: TjMax は安全上限であり、実際の運用温度は 90℃ 前後が推奨。95℃ での長時間動作は推奨されず、サーマルスロットリングが頻繁に発動します。

Q2: グリス交換はいつが最適ですか?
A2: 2 年ごとに交換するのが一般的です。特に高負荷で長時間稼働させる場合は 1 年以内の交換を検討してください。

Q3: 2026年に登場する次世代GPUはオーバーヒート対策がどう変わる?
A3: 次世代GPUは 120W 以上の TDP を持つものが増え、液体冷却の採用が標準化。サーマルスロットリングを抑えるために、ヒートシンク面積とファン回転数が大幅に向上しています。

まとめ

オーバーヒートは CPU・GPU の性能を制限する最大の敵です。TjMax を超えないように冷却設計を徹底し、グリスの劣化やエアフロー不足を未然に防ぐことが重要です。最新の 2025 年・2026 年のハードウェアは高 TDP を前提に設計されているため、冷却性能の差が直接パフォーマンスに直結します。自作 PC を構築する際は、ケースのエアフロー、ファンの回転数、ヒートシンク面積、グリス交換周期などを総合的に検討し、安定した動作環境を確保してください。

この記事について
カテゴリー冷却
難易度初級
作成日2026/4/17