概要
PL2は、Intel CPUがターボブースト時、一時的に許容される最大消費電力の上限値のこと。通常の TDP (Thermal Design Power) よりも高く設定されており、より高いパフォーマンスを短時間持続可能にするために用いられる。特に高クロック動作を必要とする場合に重要な役割を果たす。
PL2は、CPUのベースパワー(Processor Base Power, PBP)を基準に、一定の倍率で算出される。倍率はCPUモデルや世代によって異なり、例えばモバイルCPUではPL1 (TDP) とPL2の差が小さいのに対し、デスクトップCPUでは大きい傾向にある。PL2の上限に達すると、CPUはクロック周波数を調整したり、電圧を下げたりして消費電力を制御し、熱設計電力(TDP)内に収めるように動作する。BIOSやUEFIの設定によっては、PL2の上限値を変更できる場合がある。PL2の値を上げすぎると、冷却性能が追いつかず、スロットリングが発生する可能性がある。
オーバークロックを検討する際に、冷却性能とPL2の上限を考慮する。より高いオーバークロックを狙う場合は、強力なCPUクーラーを導入し、必要に応じてBIOSでPL2の上限値を調整する。ただし、PL2の値を上げすぎるとCPUの寿命を縮める可能性があるため注意が必要。モバイルPCでは、PL2の設定変更によってバッテリー駆動時間とパフォーマンスのトレードオフを調整できる。
PL2の上限値を変更する際は、CPUの温度を常に監視し、安全な範囲内で設定を行うこと。PL2を上げすぎると、CPUの損傷やシステムの不安定化を招く可能性がある。OEM(Original Equipment Manufacturer)のPCでは、PL2の設定変更が制限されている場合がある。PL2の値を変更する際は、マザーボードのBIOS/UEFIのマニュアルを必ず確認すること。