SLI/SLO/SLA(エスエルアイエスエルオーエスエルエー)
サービス品質指標三階層。SLI(Service Level Indicator・実測値)・SLO(Objective・目標値99.9%=43.2分/月)・SLA(Agreement・契約・違反で返金)、AWS SLA 99.99%・Google Cloud SLA 99.95%・Sloth・Nobl9・Prometheus+Grafana SLO Generator・Pyrraが2026年計測ツール代表。
概要
SLI(Service Level Indicator)、SLO(Service Level Objective)、SLA(Service Level Agreement)は、クラウドサービスの品質を定量的に管理するための三層構造です。
- SLI は実際に測定される指標で、例として「稼働率 99.9%」や「平均応答時間 200 ms」などがあります。
- SLO は SLi に対して設定される目標値で、サービス提供者と顧客が合意した数値です。例として「月間ダウンタイム 43.2 min」などがあります。
- SLA は SLO を満たさなかった場合の契約上のペナルティや返金条件を明示した文書です。
2025 年に多くのクラウドプロバイダーが SLA を公開し、2026 年には SLO の自動生成ツールが主流化しています。
主な特徴・仕組み
- SLI はリアルタイムで取得され、Prometheus でメトリクスを収集。
- SLO は 99.95% などのパーセンテージで設定され、月単位で評価。
- SLA は契約書に明記され、違反時に 10% 返金などの条件が付く。
- Sloth は SLO の定義と検証を自動化し、GitHub Actions と連携。
- Nobl9 は可視化ダッシュボードを提供し、SLO 達成率を 1 % ずつ表示。
- Pyrra は Prometheus の Alertmanager と連携し、SLO 失敗をアラート化。
- 99.99% の SLA は AWS の EC2、99.95% は Google Cloud の Compute Engine。
- SLO は 5 min 以内のリクエスト失敗率 0.1% を目標に設定。
- SLA には 1 % のダウンタイムで 5% 返金という条項がある。
- SLI は 24 GB GDDR7 の GPU メモリ使用率 80% などのハードウェア指標も含む。
スペック/製品比較表
| サービス | SLA | SLO | SLI |
|---|---|---|---|
| AWS EC2 | 99.99% | 43.2 min/月 | 稼働率 99.9% |
| Google Cloud | 99.95% | 43.2 min/月 | レスポンスタイム 200 ms |
| Sloth | 99.90% | 5 min/失敗率 0.1% | メトリクス 5 min |
| Prometheus+Grafana | 99.90% | 5 min/失敗率 0.1% | CPU 使用率 80% |
具体例・対応製品
- RTX 5090:24 GB GDDR7、PCIe 5.0 x16、5.7 GHz クロック。
- Ryzen 9 9950X3D:16 コア、3.0 GHz ベース、3.8 GHz ブースト。
- Core Ultra 9 285K:12 コア、3.5 GHz ベース、4.2 GHz ブースト。
- DDR5-6000:6000 MHz、16 GB モジュール。
- PCIe 5.0 x16:最大 32 Gb/s、デュアルレーンで 64 Gb/s。
- RTX 4090:24 GB GDDR6X、PCIe 4.0 x16、2.5 GHz。
- RTX 3090:24 GB GDDR6、PCIe 4.0 x16、1.7 GHz。
自作PCでの選び方・注意点
- SLO を満たすために、CPU と GPU のクロックを 5 % 余裕で選定。
- メモリは DDR5-6000 以上を推奨し、レイテンシを 10 ns 未満に。
- SSD は NVMe 1.4 以上、読み書き速度 5 GB/s 以上。
- 電源は 750 W 以上、80 PLUS Gold 以上の効率。
- 冷却は水冷または高性能空冷で 30 °C 未満に保つ。
- マザーボードは PCIe 5.0 x16 をサポートし、BIOS で XMP を有効化。
- ネットワークは 10 Gbps 以上のイーサネットカードを装着。
- BIOS で XMP を有効化し、メモリタイミングを最適化。
- 監視ツールは Prometheus + Grafana を導入し、SLI を可視化。
- SLA で返金条件を確認し、契約書に署名前にリスクを把握。
関連用語との違い
- MTBF(平均故障間隔) はハードウェアの寿命を示す指標で、SLO のようにサービスレベルを定量化しない。
- RTO(復旧時間目標) は災害時の復旧時間を示すが、SLO は継続的な稼働率を測定。
- SLA は契約書であり、SLO はその契約を実現するための数値目標。
- SLI は実際に測定されるデータで、SLO はそのデータに対する目標値。
よくある質問
Q1. SLO と SLA の違いは?
A1. SLO は目標値、SLA はその目標を守らなかった場合の契約上のペナルティを定めた文書です。
Q2. Sloth と Nobl9 の主な機能は?
A2. Sloth は SLO 定義と検証を自動化、Nobl9 は可視化ダッシュボードで SLO 達成率を表示します。
Q3. 99.99% の SLA はどのくらいのダウンタイムに相当しますか?
A3. 99.99% は年間 52.56 min、月間 43.2 min のダウンタイムを許容します。
まとめ
SLI/SLO/SLA の三層構造は、クラウドサービスの品質を数値で管理し、顧客とプロバイダーの信頼関係を構築します。2025 年以降、SLO の自動生成ツールが普及し、2026 年には SLO 失敗のリアルタイムアラートが標準化される見込みです。自作PCを構築する際は、ハードウェアの性能と監視ツールを組み合わせ、SLO を確実に達成できる設計を心掛けることが重要です。