概要
VID (Voltage Identifier) は、CPUがシステムに要求する電圧値を識別するためのコードです。CPUの動作に必要な電圧は、製造ロットや動作条件によって変動するため、マザーボードに電圧を自動的に調整させるための情報として使用されます。VIDはCPUのダイに保存されており、マザーボードのBIOS/UEFIがこれを読み取り、適切な電圧を供給します。
VIDは16ビットの値で表現され、その値に基づいて電圧が決定されます。マザーボードのBIOS/UEFIは、このVID値を参照し、電圧制御機構(VCoreレギュレータなど)を通して、CPUに供給する電圧を調整します。VIDは通常、CPUの製造時に決定され、CPUのパフォーマンスと安定性のバランスを考慮して設定されます。VIDの値を変更すること(オーバークロック/アンダーボルト)は、CPUの動作に大きな影響を与えるため、十分な知識と注意が必要です。VIDの範囲外の電圧をCPUに与えると、システムが不安定になるか、ハードウェアの損傷につながる可能性があります。VIDはCPUのSpec情報として公開されることは稀ですが、CPUの情報を読み取るソフトウェア (例: Intel XTU, Ryzen Master) を使用することで確認できます。