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ワイヤーストリッパー(ワイヤーストリッパー)

電線の被覆(絶縁体)を剥いて導体を露出させるための工具。自作PCの電源ケーブルMOD、ファン延長ケーブル作成、電子工作での配線加工に使用し、手動式・自動式・多機能タイプが存在する。

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ワイヤーストリッパーとは

ワイヤーストリッパーは、電線やケーブルの外側の絶縁被覆を切り込み・剥離して内部の導体(銅線)を露出させるための専用工具である。ニッパーやカッターでも被覆は剥けるが、導体を傷つけるリスクが高い。ワイヤーストリッパーは被覆だけを正確に切断する機構を持ち、導体の損傷を防ぐ。

種類と特徴

ワイヤーストリッパーは大きく3種類に分類される。

タイプ動作方式対応線径価格帯向いている用途
手動調整式ダイヤルで穴径を調整AWG 10〜30500〜1,500円単一サイズの大量作業
マルチゲージ式複数サイズの穴が並列AWG 10〜22800〜2,000円複数サイズの一般作業
自動式グリップで自動剥離AWG 8〜281,500〜5,000円効率重視・初心者

自作PCでの活用場面

自作PCにおいてワイヤーストリッパーが必要になる場面を具体的に示す。

  • 電源ケーブルMOD: ATX 24ピン・EPS 8ピン・PCIe電源ケーブルの自作で、AWG 16〜18のワイヤーの被覆を剥く
  • ファン延長ケーブル: 3ピン/4ピンファンコネクタの延長ケーブル自作でAWG 22〜26の細線を処理
  • LEDストリップ配線: アドレサブルRGBテープの接続でAWG 22の信号線・電源線を剥く
  • フロントパネル配線: ケースのPower SW/Reset SW/LED配線の補修やカスタマイズ

使い方の基本

  1. 電線のAWGサイズ(太さ)を確認する
  2. ストリッパーの対応する穴またはダイヤルを選択する
  3. 剥きたい長さの位置に被覆を噛ませる(通常5〜10mm)
  4. グリップを握って被覆に切り込みを入れる
  5. そのまま引き抜く方向に動かして被覆を剥離する
  6. 導体に傷がないことを目視確認する

選び方のポイント

用途別の推奨を以下に示す。

  • 初心者・電源MOD入門: 自動式(VESSEL No.3500E-2やKNIPEX 12 62 180)が失敗しにくい
  • 精密電子工作: マルチゲージ式でAWG 22〜30対応のもの(エンジニア PA-14等)
  • 大量作業: 手動調整式で疲れにくいグリップのもの(HOZAN P-963等)
  • 汎用: マルチゲージ式が1本あれば大半の作業に対応できる

導体を傷つけないコツ

AWGサイズより大きい穴を使うと被覆が切れず、小さい穴を使うと導体まで切れる。迷ったらワンサイズ大きい穴から試すのが安全である。また、被覆を剥く長さはスプライスコネクタや端子の要求に合わせ、露出が長すぎると短絡リスクが生じる。

FAQ

Q1: ニッパーで代用できない理由は?

ニッパーは切断面が一直線で、被覆と導体を同時に切ってしまう。特にAWG 22以下の細線では素線が数本しかなく、1本でも切れると断面積が減り抵抗が増加して発熱の原因になる。

Q2: 同軸ケーブルにも使える?

通常のワイヤーストリッパーは単芯・多芯の平行線向けであり、同軸ケーブルには専用の同軸ストリッパー(外被・シールド・内被の3段階剥離)が必要である。

Q3: 被覆が綺麗に剥けずにちぎれるのはなぜ?

刃が摩耗しているか、AWGサイズの選択が合っていない。また、架橋ポリエチレン(XLPE)被覆のケーブルはPVC被覆より硬く、切れ込みが浅いと剥離しにくい。刃の状態を確認し、必要なら買い替える。