初心者が自作PCの構成を考えるときに気を付けたいこと──推奨級

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パーツリスト


総計

電源 0W/推奨 0W 以上

推奨 0W 以上

¥0

メインPCの構成はこちら

前回の記事に引き続き、今回は推奨級、つまり必ずこうしなくちゃならないというわけではないがこれを選ぶことを強く勧める、といった類の内容となります。(後に書いた私個人が推薦するパーツの記事はこちら

前回でも書きましたが、この記事は私がここ数か月、特に初心者の方でアドバイスを求めていらっしゃった方にコメントを書かせていただいた際、特に書き込んだ回数の多い事柄についてまとめたものです。

と言っても、実数で観測しているわけではなくあくまでも私の印象を基にしているので、合ってるかはわかりません。。

従いまして、気を付けなければならないことを網羅的に記述したものではないということに注意してくださればと思います。

(その点をある程度まとめて書いた記事はこちらになります。)

それでは、各パーツ毎に見ていきます。

 

❶CPU

これ自体に関しては特にコメントしたことはないと思います。

が、冷却に関して、低価格帯のミドル程度のCPUのクーラーをかなり甘く見て、ゲーミングで使おうとしているのにもかかわらずリテールクーラーで済ませてしまおうという人が若干いたのは気になりました。

もちろんテキスト作業や事務作業など、ほとんど負荷がかからないような使用を主とする場合にはリテールクーラーで十分ですが、ゲーミングを見る場合にはCPUのみならず他のパーツにも熱による負荷がかかり、長期的に見てあまりよくないので、虎徹程度のクーラーは見込んでおくべきだと思います。

i7、またはryzen7以上であれば当然もっと強いクーラーをつけるべきです。

 

❷GPU

こちらに関しても特にありませんが、パーツ自体の話ではなく、前回の記事でも書きましたが、特にGPUはここのサイトの表示価格で安いものを選びがちで、結果リンク先で販売が終了していたり、あったとしても並行輸入品や中古品であるなど、販売先として初心者が見るべきではないところになっているケースが目立ちます

20万円以下などの予算制限があり、より正確な見積もりを出すのであれば、ここのサイトだけではなく、他の販売サイトを複数きちんと確認し、値段を見たうえでこのサイトを用いるべきだと思います。

 

❸マザーボード

マザーボードに関しては(このサイトのマッチング判定がおかしいせいですが)互換性を確認する質問が目立ちました。

それ自体は問題ないのですが、それ以外に若干数あったのは、PCケースとマザーボード規格のマッチングがとれていないというケースです。

ケースがmicroATXであるのにマザーボードがATX、あるいはその逆など、値段を見ただけで決めただろうことが窺える選択がありました。

なんでもそうですが、安いものを選ぶためには相応の知識を付けないと安物買いの銭失いになります。

また、何かに比べ安いということは何かぱっと見ではわからないような落とし穴があるケースもあります。

安く組もうとする場合にも、まずは自分が目に付く限りで少し高めのパーツを選んでみるといいかもしれません。

そこから安いパーツを見つけた場合、なぜ安いのかを調べていく、ということを繰り返していくと、だんだんとパーツの見方がわかってくると思います。

 

❹CPUクーラー

大事なことはCPUの項目で書いてしまいましたが、それ以外の点で気になったのは、逆に冷却性能が非常に過剰となっている場合があることです。

ミドルの製品に対して360mmラジエーターの簡易水冷を選んでいるなどは、明らかにオーバースペックです。

金額なんて別に気にしない、見た目が大事、という方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう人がミドルのCPUをわざわざ選ぶことは稀で、大抵の場合はほかのパーツは頑張って削ってるけどなぜかクーラーだけ豪華、みたいなパターンがあります。

これはごく個人的な見解ですが、初心者の方であるほど、冷却パーツはできる限り空冷を選んだほうがいいです。

もちろん12700Kとか12900Kとかの化け物を扱う場合には簡易水冷を使わざるを得ないですが、そうでない限りはメンテナンスがより容易な空冷のほうが、長い目で見て大事に使うことができると思います。

簡易水冷は、見た目に反して意外とメカニカルな部分が多いので、特にポンプ周りでの故障や液のつまりなどが原因で数年で買い替えることになるというケースも間々あります。

基本的には3年をめどに買い替えが検討されるべきパーツなので、その点は空冷のほうが「コスパ」はいいと思います。

 

❺メモリ

これはなぜかいつもわからないのですが、7割ぐらいの人がオーバークロックメモリを最初に選択しています

特に最初、何か故障や不具合などが恐い初心者であれば、通常は定格のメモリを使うのが筋だと思います。

確かにOC品は見た目がとても洗練されたものが多いですが、逆に言えばその見た目と、ほんの少しの性能向上のために、定格よりも見るからにお高いメモリを選ぶ理由が私にはあまりよく理解できません。

OCメモリは基本的に嗜好品なので、よほどのこだわりがない限りは定格メモリを選んだほうが良いと思います。

 

❻ストレージ

初心者の方には一定数、SSD=2.5インチのやつ、と思っている方がいらっしゃいますが、いまはM.2という接続規格を使うものが主流となっています。

この単語で調べればすぐに出てきます。その中でも特に2280というサイズのものが現在では標準的に選択されます(ノートでは2242のものも割と使われています)。

お安く済ませるのであれば、Gen3、つまり第3世代のものがいまでは2.5インチのものとほとんど変わらない値段で購入できますので、性能差を見てもM.2のSSDを選ばない理由はほぼありません。

もし2.5インチSATA接続のものを選ぶ理由があるとすれば、マザーボードの排他性に引っかかるとか、熱が気になるとか、初心者から少し進んだ辺りで考えるべきところなので、新規に組む場合にはM.2を強くお勧めします

あとは難しいところもありますが、特に理由なくSSD+HDDの構成にする必要は現在ではあまりないので、バックアップとして使うということにこだわりを持っていたり、動画編集をはじめとして大容量のデータを定期的に扱う予定があるのでなければ、HDDは要らないと思います。

 

❼電源

初心者にとって一番難しいのではないかと思われる電源です。

このパーツは良し悪しが本当にわかりづらく、いまもって私もわからない部分が多いパーツです。

ですが、どのパーツにもあるように定番というものがあり、これさえ選んでおけばまあ安心できるだろう、というレベルのものがいくつか挙げられます。

特に電源に関しては、初心者の方は安いものを選ばないほうがいいと断言してしまってもいいぐらいです。

とは言っても、最近の電源はどのメーカーのものでもしっかりとした品質を保っているものばかりなので、仮に安いものを選んでしまったとしてもそう心配する必要がないという部分もあり、アドバイスが非常に難しいものです。

ですので、ここでは私の個人的なお勧めを紹介するに留めます。

Antec NeoEcoGold(Platinumが最良)、SuperFlower LEADEX ⅢまたはV、Corsair RMシリーズ

個人的に最押しはsuperflower。

 

❽ケース

PCケースは前回も書きましたが、中身を大事にするかケースを大事にするかでだいぶ選択が変わってきます。

これに関して気を付けるべき点は前回でほぼ書き切ったので、あとはフロントにUSB type-cの端子が欲しいかどうか確認するという程度です。

 

❾ケースファン

これも前回、ケースとの関係で書いたことがありますが、それに加えて、ケースとの大きさの対応(特にリアが120mm対応なのか140mm対応なのかは要チェック)と、もしRGBのものを使用なさる場合には、マザーボードの端子の数と、そのパーツの発光を独自ソフトで制御しているかどうかのチェックが必要かと思います。

前者に関しては、最近はリアファンに120mmのみ対応のものが増えてきたので、間違って140mmを買って付ける場所がない、なんてこともあり得ますので、よくよくチェックしておくべきです。

それと、ATXサイズのケースでもたまに360mmラジエーターに対応していないものがありますので、特に簡易水冷を使用しようとしている人はトップとフロントの対応ラジエーターサイズは要チェックです。

後者に関しては、特に光の制御について、複数のソフトを同時に運用していると、どこかしらで競合して何かの不具合が起こるケースが出てきます。

制御ソフトの数はなるべく減らし、余計な心配事を減らすのがいいと思います。

あと、数が多くなる場合には、付属品としてファンハブやRGBのハブがある製品を選ぶとケース内がごちゃつかず配線整理が楽になると思いますのでお勧めしておきます。

 

こちらも何か気づいたら追加していきます。


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