
PCIe Gen5 NVMe SSDを搭載した最新PCを導入しても、NASへのファイル転送速度が110MB/s前後で頭打ちになるもどかしさは、多くの自作ユーザーが直面する課題です。これは、長らく標準だった1GbE(1000BASE-T)の物理的な帯域限界によるものです。一方で、10GbEへの移行はNICやスイッチの導入コストが高く、消費電力と発熱の増大、さらにはCat6A以上のケーブルへの全面的な張り替えという高いハードルが伴います。
そこで現実的な解となるのが、2.5GbE(2.5GBASE-T)への移行です。Intel I226-VやRealtek RTL8125などのコントローラーが近年のマザーボードに標準搭載されるようになり、インフラ側のスイッチングハブも5ポートモデルであれば5,000円〜10,000円程度まで価格が低下しました。最大の特徴は、既存のCat5eケーブルをそのまま流用して2.5Gbpsの通信を実現できる可能性が高く、最小限の投資で実効速度を約2.5倍に引き上げられる点にあります。
コストパフォーマンスを最優先しつつ、ネットワークのボトルネックを解消して快適なデータ転送環境を構築するための、具体的なスイッチ選びと導入手順を提示します。
現在のホームネットワーク構築において、1GbE(1000BASE-T)から10GbE(10GBASE-T)への跳躍は、コストと消費電力、そして発熱の面で依然としてハードルが高い状況にあります。そこで現実的な「スイートスポット」として定着したのが2.5GbE(2.5GBASE-T)です。IEEE 802.3bz規格に基づいたこの規格は、既存のCat5eケーブルを最大限に活用しつつ、帯域幅を理論値で2.5倍に拡張することを目的としています。実効スループットに換算すると、1GbEの約110〜120MB/sに対し、2.5GbEでは約280〜300MB/sに達します。これは、現代のメインストリームであるNVMe Gen4 SSDのシーケンシャルリード速度(例:Samsung 990 Proの7,450MB/s)には遠く及びませんが、NAS上のHDD RAIDアレイや、安価なSATA SSDベースのストレージサーバーの転送速度を完全に引き出すには十分な帯域です。
2.5GbEの最大の利点は、物理層(PHY)の設計が1GbEの延長線上にあるため、スイッチやNIC(ネットワークインターフェースカード)の低消費電力化が容易である点です。10GbEスイッチの場合、ポートあたり数Wから十数Wの電力を消費し、アクティブ冷却(ファン)が必須となる製品が多いですが、2.5GbEスイッチの多くはファンレス設計であり、消費電力も5W〜15W程度に収まります。これにより、リビングや書斎などの静音性が求められる環境への設置が容易になります。また、2026年時点では、多くのマザーボード(例:Z890やX870チップセット搭載モデル)にRealtek RTL8125やIntel I226-Vなどの2.5GbEコントローラーが標準搭載されており、スイッチさえ導入すれば即座に高速化の恩恵を受けられる環境が整っています。
導入にあたって留意すべきは、LANケーブルのカテゴリー規格です。理論上、2.5GbEはCat5eケーブルで最大100mまで伝送可能とされていますが、これはあくまで理想的な環境での話です。実際の住宅環境では、近接する電源ケーブルからのノイズ干渉(EMI)や、経年劣化による減衰が発生します。特に、安価なCCA(銅被覆アルミニウム)ケーブルを使用している場合、信号品質の低下によりリンク速度が1Gbpsにフォールバックしたり、パケットロスが発生してTCPリトランスミッションが多発し、実効速度が著しく低下することがあります。安定した2.5Gbps通信を確保するには、純銅製のCat6以上のケーブルを使用することを強く推奨します。
| 項目 | 1GbE (1000BASE-T) | 2.5GbE (2.5GBASE-T) | 10GbE (10GBASE-T) |
|---|---|---|---|
| 理論最大速度 | 1 Gbps | 2.5 Gbps | 10 Gbps |
| 実効転送速度 (目安) | 約 115 MB/s | 約 290 MB/s | 約 1.1 GB/s |
| 推奨ケーブル | Cat5e 以上 | Cat5e (短距離) / Cat6 以上 | Cat6A 以上 |
| 消費電力・発熱 | 非常に低い | 低い (ファンレス可) | 高い (ファン必須なことが多い) |
| 導入コスト | 極めて安価 | 安価〜中程度 | 高価 |
| 主な用途 | Web閲覧・動画視聴 | NASバックアップ・LAN内転送 | 4K/8K RAW編集・仮想化環境 |
2.5GbEスイッチを選定する際の判断軸は、「アンマネージド(非管理型)」か「マネージド(管理型)」か、そして「PoE(Power over Ethernet)対応」が必要かどうかの3点に集約されます。一般家庭でのNAS高速化やPC間通信が目的であれば、設定不要で接続するだけのアンマネージドスイッチで十分です。一方で、IoTデバイスを分離するためのVLAN(仮想LAN)構築や、トラフィックの優先制御(QoS)を行いたい場合は、L2マネージドスイッチを選択する必要があります。
具体的な製品例を挙げると、コストパフォーマンスを最優先する場合、TP-LinkのTL-SG105-M2(5ポート)やTL-SG108-M2(8ポート)が有力な選択肢となります。これらは金属筐体による放熱設計がなされており、価格帯も5,000円〜10,000円程度と非常に安価です。一方、NASメーカーであるQNAPのQSW-1105-5Tなどは、2.5GbEポート4つに加えて10GbEポートを1つ搭載しており、将来的に10GbE対応のNAS(例:TVS-h874aD等)を導入した際のボトルネックを解消する「ブリッジ」として機能します。
PoE対応モデルの検討は、Wi-Fi 6E/7対応のアクセスポイント(AP)やIPカメラを導入する場合に重要です。例えば、Wi-Fi 7対応APは2.5GbE以上のアップリンク帯域を必要としますが、同時に消費電力も増大します。PoEスイッチを導入することで、LANケーブル1本でデータ通信と電力供給を同時に行えるため、天井への配線工事などのコストを大幅に削減できます。ただし、PoEスイッチは電源ユニットの容量が大きいため、本体サイズが大型化し、消費電力も増加(例:PoE予算 60W〜120W)することに注意が必要です。
以下に、用途別の推奨構成例をまとめます。
【エントリー構成】NASとPCを高速化したい
【ミドル構成】Wi-Fi 7 APの導入とVLAN管理を行いたい
【ハイエンド構成】2.5GbEをベースに一部10GbEを混在させる
2.5GbEネットワークの構築において、最も多く報告される問題は「リンク速度の不安定さ」と「オートネゴシエーションの失敗」です。2.5GbEは1GbEと10GbEの中間に位置する特殊な規格であるため、NICとスイッチ間のハンドシェイク(速度決定プロセス)が正常に行われず、1Gbpsに固定されてしまうケースがあります。特に、Intel I225-Vの初期リビジョンでは、特定のスイッチとの組み合わせでパケットロスが発生したり、リンクが頻繁に切断される問題が知られていました。最新のI226-Vでは改善されていますが、古いハードウェアを使用している場合は、最新のドライバーへの更新、あるいはOS側で「速度とデュプレックス」を強制的に2.5Gbps Full Duplexに設定することで解消する場合があります。
次に注意すべきは「熱問題」です。2.5GbEスイッチはファンレス設計が多いですが、全ポートに高負荷なトラフィック(例:NASへの大容量バックアップ)を長時間流し続けると、PHYチップが高温になります。金属筐体であっても、密閉されたラックやAVラックの底面に設置すると熱がこもり、サーマルスロットリングが発生して速度が低下したり、最悪の場合はハングアップします。設置時は周囲に十分な空間を確保し、必要であれば小型のUSBファン(例:Noctua NF-A12x25等を用いた自作冷却系)で風を当てることで、安定性を飛躍的に向上させることができます。
また、物理層の不備によるパフォーマンス低下も見逃せません。特に「Cat5eで十分」という認識で、古いケーブルをそのまま流用した場合、近接する電源ケーブルからの電磁誘導ノイズが乗り、CRCエラー(巡回冗長検査エラー)が多発します。これはOS上の速度表示では「2.5Gbps」と出ていても、実際には再送処理が繰り返されるため、実効速度が1Gbpsを下回るという現象として現れます。
以下に、速度が出ない・不安定な場合のチェックリストを提示します。
2.5GbEを導入して最大限のパフォーマンスを得るには、ネットワーク経路上の「ボトルネック」を正確に把握し、排除する必要があります。多くの場合、ボトルネックはスイッチではなく、エンドポイントのストレージI/Oにあります。例えば、HDD 1台のシーケンシャルリード/ライト速度は概ね 150〜250MB/s です。2.5GbEの理論値(約300MB/s)を使い切るには、HDDをRAID 0やRAID 5で構成し、コントローラー側で帯域を底上げする必要があります。SATA SSD(約500MB/s)であれば単体で2.5GbEを飽和させることが可能です。NAS側でNVMeキャッシュを導入している場合、小規模ファイルのランダムアクセス性能は向上しますが、大容量ファイルの転送速度は依然として物理ディスクの速度に依存することを理解しておく必要があります。
また、OSレベルでの最適化も重要です。Windows 10/11などの環境では、ジャンボフレーム(Jumbo Frames)の設定が議論に上がります。標準のMTU(Maximum Transmission Unit)は1,500バイトですが、これを9,000バイトに引き上げることで、パケットヘッダーのオーバーヘッドを削減し、CPUの割り込み回数を減らすことができます。ただし、これは「経路上のすべてのデバイス(NIC、スイッチ、NAS)」が同一のジャンボフレーム設定である必要があります。1台でも1,500バイトの設定が混在していると、パケットの断片化(フラグメンテーション)が発生し、かえって速度が低下したり、通信不能に陥るリスクがあります。現代の2.5GbEチップセットは効率的にパケットを処理できるため、管理の手間を考慮すれば、標準の1,500バイトのまま運用することを推奨します。
コスト効率の面から見ると、2.5GbEは「1Gbpsあたりの投資コスト」が極めて低いソリューションです。10GbE環境を構築しようとすると、スイッチ、NIC、Cat6Aケーブルの張り替え、さらには消費電力の増大に伴う電気代まで考慮する必要があります。一方、2.5GbEは既存のCat5e/6ケーブルを流用でき、スイッチ1台(約8,000円)と安価なPCIe NIC(約3,000円)を追加するだけで、転送時間を3分の1に短縮できます。
以下に、10GBのデータ転送における時間的なメリットを数値化します。
| 規格 | 理論速度 | 実効転送速度 (推定) | 10GB転送にかかる時間 | コスト感 (スイッチ+NIC) |
|---|---|---|---|---|
| 1GbE | 1 Gbps | 110 MB/s | 約 91 秒 | 0円 (既存設備) |
| 2.5GbE | 2.5 Gbps | 280 MB/s | 約 36 秒 | 約 11,000円〜 |
| 10GbE | 10 Gbps | 1,100 MB/s | 約 9 秒 | 約 40,000円〜 |
結論として、2.5GbE導入の最適解は、「ストレージ側のI/O速度を2.5Gbps以上に引き上げ(RAID構成やSSD導入)、純銅製Cat6ケーブルで物理層を安定させ、ファンレススイッチを風通しの良い場所に配置する」という構成にあります。これにより、10GbEのような過剰投資を避けつつ、日常的なファイル転送のストレスを劇的に軽減することが可能です。
2.5GbEスイッチの選定において重要なのは、単なるポート数だけでなく、消費電力や筐体設計(ファンレスか否か)、そして既存のLANケーブル資産をどこまで活かせるかという点です。2026年現在、Realtek社のチップセットを搭載した低コストモデルが普及し、1Gbpsモデルと価格差がほとんどなくなっています。
まずは、市場でシェアの高い主要メーカーの現行モデルを比較します。特にTP-LinkやNetgearなどの定番モデルに加え、NAS運用に強いQNAPなどの選択肢を検討することで、構築コストを最適化できます。
| 製品名・型番 | ポート構成 | 消費電力 (最大) | 推定実売価格 | 冷却方式 |
|---|---|---|---|---|
| TP-Link TL-SG105-M2 | 2.5GbE $\times 5$ | 5.2W | 7,800円 | ファンレス |
| Netgear MS105MP | 2.5GbE $\times 5$ (PoE+) | 15W (本体のみ) | 18,500円 | ファンレス |
| QNAP QSW-1105-2T | 2.5GbE $\times 3$ / 10GbE $\times 2$ | 12W | 21,000円 | ファンレス |
| Zyxel MG-105 | 2.5GbE $\times 5$ | 6W | 9,200円 | ファンレス |
| TRENDnet TEG-S350 | 2.5GbE $\times 5$ | 5.5W | 8,500円 | ファンレス |
これらの製品はすべてアンマネージド(設定不要)タイプであり、導入してLANケーブルを接続するだけで即座に通信が可能です。特にQNAPのモデルは10GbEポートを2基備えているため、上位のNASやメインPCのみを10GbEで接続し、その他の端末を2.5GbEでまとめたい場合に非常に有効な選択肢となります。
次に、ユーザーの利用環境に応じた最適解を整理します。ゲーミングPCの増設なのか、あるいは家庭内NASのバックアップ高速化なのかによって、必要となる機能(特にPoE対応の有無)は大きく異なります。
| 利用シーン | 推奨ポート数 | 必須/推奨機能 | 優先スペック | 推奨構成案 |
|---|---|---|---|---|
| ゲーミングPC増設 | 5ポート | 低レイテンシ | 転送安定性 | 2.5GbE $\times 5$ (安価モデル) |
| NAS・大容量バックアップ | 5〜8ポート | ジャンボフレーム | スループット | 2.5GbE $\times 5$ + 10GbE $\times 1$ |
| スマートホーム/監視カメラ | 5〜8ポート | PoE+ (IEEE 802.3at) | 給電能力 | 2.5GbE PoEスイッチ |
| 在宅ワーク/ホームオフィス | 8ポート以上 | VLAN (マネージド) | セキュリティ | L2マネージドスイッチ |
| クリエイター/動画編集 | 8ポート以上 | 10GbEアップリンク | 帯域幅 | ハイブリッドスイッチ |
監視カメラやWi-Fi 6E/7アクセスポイントを導入する場合、PoE(Power over Ethernet)対応モデルを選べば、LANケーブル一本で電源供給が完結するため、配線コストを大幅に削減できます。一方、純粋にデータ転送速度のみを求めるのであれば、安価な非PoEモデルで十分です。
また、2.5GbE化に伴い懸念されるのが、常時稼働による消費電力と発熱です。特にPoE対応モデルやポート数が多いモデルは、アイドル時の消費電力が跳ね上がる傾向にあります。
| スイッチ種別 | アイドル時消費電力 | 最大負荷時消費電力 | 予想表面温度 | 騒音レベル |
|---|---|---|---|---|
| 非PoE 5ポート | 約 2.5W | 約 5.2W | 35〜45℃ | 無音 (0dB) |
| PoE+ 5ポート | 約 6.0W | 約 60W〜 (給電含) | 45〜55℃ | 無音 (0dB) |
| 非PoE 8ポート | 約 3.5W | 約 8.0W | 40〜50℃ | 無音 (0dB) |
| マネージド 16ポート | 約 12.0W | 約 25.0W | 50〜65℃ | 低騒音 (20-30dB) |
| 10GbE混在 5ポート | 約 8.0W | 約 15.0W | 55〜70℃ | 無音〜低騒音 |
ファンレスモデルは静音性に優れますが、高負荷時に筐体表面が高温になる傾向があります。特に10GbEポートを併設したモデルはチップセットの発熱量が多く、風通しの良い場所に設置するか、必要に応じて小型のUSBファンで強制冷却を行うことが推奨されます。
物理層の話になりますが、2.5GbEを導入する際に最も議論になるのがLANケーブルの規格です。結論から言えば、既存のCat5eケーブルでも多くの環境で2.5GbEは動作しますが、距離や品質によって速度低下やリンクダウンが発生します。
| ケーブル規格 | 2.5GbE対応可否 | 最大伝送距離 (2.5G) | 10GbE対応可否 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|
| Cat5e | △ (環境依存) | 50〜100m | × | 既存配線の暫定利用 |
| Cat6 | 〇 (完全対応) | 100m | △ (短距離なら可) | 2.5GbE構築の標準 |
| Cat6a | ◎ (完全対応) | 100m | 〇 | 将来的な10G化見据え |
| Cat7 (STP) | ◎ (完全対応) | 100m | 〇 | ノイズ環境下・短距離 |
| Cat8 | ◎ (完全対応) | 30m | ◎ | ラック間・超短距離 |
Cat5eで2.5GbEを動作させるには、ケーブルの品質(純銅かアルミ箔か)と、コネクタの圧着状態が重要になります。確実に2.5Gbpsの帯域を確保し、パケットロスをゼロにしたい場合は、Cat6以上のケーブルへの張り替えを強く推奨します。
最後に、国内で入手可能な流通ルートごとの価格帯と保証期間についてまとめます。Amazon等のECサイトでの安価な海外ブランド品と、国内正規代理店経由の製品では、故障時のサポート体制に大きな差が出ます。
| 流通ルート | 5ポート価格帯 | 納期 | 保証期間 | サポート体制 |
|---|---|---|---|---|
| Amazon / 楽天 (海外直販) | 6,000円 〜 9,000円 | 即日〜3日 | 1年 (基本) | メール対応のみ |
| 国内PCショップ (正規販売店) | 8,000円 〜 12,000円 | 1〜5日 | 2〜3年 | 国内電話・配送交換 |
| B2B専門ベンダー | 12,000円 〜 20,000円 | 3〜7日 | 5年〜 (有償) | オンサイト保守あり |
| 海外輸入 (AliExpress等) | 4,000円 〜 7,000円 | 2〜4週間 | なし / 限定的 | ほぼ自己責任 |
コストパフォーマンスを最優先し、万が一の故障時に買い直せば良いと考えるのであればAmazon等の低価格モデルが最適です。しかし、NASのバックアップなど、ネットワーク停止が致命的な影響を与える環境では、国内正規代理店が提供する長期保証付きモデルを選択するのが賢明な判断と言えます。
スイッチングハブにTP-Linkの「TL-SG105-M2」(約6,000円〜8,000円)を選び、PC側にPCIe接続の2.5GbE NIC(Realtek RTL8125B搭載モデルで約3,000円)を追加すれば、1枚のNICあたり合計1万円以下で導入可能です。既存のLANケーブルがCat5e以上であれば買い替え不要なため、コストを極限まで抑えて1Gbpsの2.5倍の帯域を確保できます。
VLAN(仮想LAN)設定によるネットワーク分離や、ポートごとの帯域制限などの詳細制御が可能になります。例えばNetgearの「MS510TXP」のようなモデルでは、特定の端末だけに優先的に帯域を割り当てるQoS設定が可能です。単純な高速化のみが目的であればアンマネージド機で十分ですが、IoTデバイスを分離してセキュリティを高めたい場合は、2〜3万円以上の予算をかけて管理機能付きを選ぶ価値があります。
コストと発熱が最大の判断基準です。2.5GbEはRealtek RTL8125系チップが普及しており、NICやスイッチが安価で発熱も少なく、ファンレス運用が容易です。一方、10GbE(Intel X550-T2等)は通信速度こそ圧倒的ですが、機器価格が3〜5倍に跳ね上がり、NICの動作温度が高いためヒートシンクや冷却ファンが必須となります。NASへのバックアップが主目的で、10Gbpsまで必要ないなら2.5GbEが最適解です。
[Wi-Fi 6](/glossary/wi-fi-6)E/7対応のアクセスポイントやIPカメラを設置する場合に非常に有効です。IEEE 802.3at(PoE+)規格対応機であれば、1ポートあたり最大30Wの電力を供給でき、LANケーブル一本で通信と給電を完結させられます。例えば、2.5GbE対応のPoEスイッチを導入すれば、高性能APの最大スループットを引き出しつつ、ACアダプタの配線地獄から解放されるメリットがあります。
結論から言えば、IEEE 802.3bz規格によりCat5eケーブルでも最大100mまで2.5Gbpsの通信が可能です。ただし、これはあくまで規格上の話であり、ケーブルの品質やノイズ環境に左右されます。もし速度が安定しない、あるいは頻繁に1Gbpsにフォールバックする場合は、Cat6(帯域250MHz)や[Cat6](/glossary/cat6)A(500MHz)への買い替えを推奨します。
全く問題ありません。2.5GbEスイッチは「オートネゴシエーション」機能を搭載しており、接続されたデバイスの最大速度を自動判別します。例えばIntel I219-Vなどの1GbE NICを搭載したPCを接続した場合、そのポートだけが1Gbpsで動作し、2.5GbE対応機同士は2.5Gbpsで通信します。ネットワーク全体が低速化することはないため、段階的なアップグレードが可能です。
多くの場合、OS側の「ジャンボフレーム」設定やNICドライバーの不整合が原因です。Windowsのデバイスマネージャーから、Realtek RTL8125等のプロパティを開き、「ジャンボフレーム」を9KB(9014 Bytes)に設定することで、パケットオーバーヘッドを削減し実効速度を向上させられます。また、セキュリティソフトのファイアウォールがスループットを制限しているケースもあるため、一時的に無効化して検証してください。
2.5GbEチップは1GbEよりも消費電力が増えるため、特に金属筐体の小型スイッチは表面温度が40〜50℃に達することがあります。対策としては、底面にゴム足で隙間を作り、底面からの放熱を促すことや、USB卓上扇風機などで風を当てるのが効果的です。運用温度範囲が広い産業用モデルや、余裕を持った筐体サイズの製品を選ぶことも有効な手段です。
2.5GbEはWi-Fi 7(IEEE 802.11be)時代の標準的なバックホール帯域として定着しています。[[Wi-Fi](/glossary/wifi) 7ルーターの多くが2.5GbEまたは10GbEポートを搭載しており、PC側を2.5GbE化しておくことで、ワイヤレス環境の高速化を最大限に享受できます。10GbEへの移行コストは依然として高いため、今後数年は2.5GbEがホームネットワークのメインストリームであり続けると考えられます。
光ファイバーやDAC(Direct Attach Copper)ケーブルを利用して、長距離通信や低遅延通信を実現できる点です。例えば、10Gbps対応のSFP+モジュールを装着すれば、NASとスイッチ間だけを10Gbpsで接続し、PC側は2.5Gbpsで運用するという柔軟な構成が可能です。10GBASE-T(RJ45)よりも消費電力が低く、発熱を抑えつつ高速通信を構築できるため、上級者向けの選択肢となります。
2.5GbEスイッチの導入は、コストを最小限に抑えつつ、1GbEのボトルネックを解消してネットワーク帯域を2.5倍に拡張できる極めて合理的な選択肢です。本ガイドの要点は以下の通りです。
まずは現在使用しているPCやNASのNICが2.5GbEに対応しているか確認し、未対応であればPCIe接続のNIC(Realtek RTL8125等)の追加から検討してください。その後、主要な通信経路に2.5GbEスイッチを配置することで、ストレスのない高速ネットワーク環境が完成します。

PCパーツ・ガジェット専門
自作PCパーツやガジェットの最新情報を発信中。実測データに基づいた公平なランキングをお届けします。
シーケンシャルリード14,500MB/sという驚異的な数値は、もはやカタログスペック上の夢ではなく、Crucial T705やSamsung 9100 Proといった現行のハイエンドモデルで現実のものとなりました。
Samsung 990 Pro 2TB/WD Black SN850X/Crucial T705などPCIe 5.0 SSDを速度・発熱・コスパで徹底比較。用途別おすすめと購入時の注意点を解説。
複数のNVMe SSDでRAIDを構成する方法。RAID 0/1/5の設定手順、ベンチマーク、実用的なメリットを検証。
次世代ストレージ技術の現状とNVMe Gen5/CXL規格の展望を、ストレージの実務目線で解説。構成選定、比較ポイント、安定運用、トラブル対策まで2026年の最新動向に沿って整理します。
2026年最新M.2 NVMe SSDおすすめランキング。Samsung・WD・CORSAIRなどPCIe Gen4対応内蔵SSDを転送速度・PS5対応・コスパで厳選比較。
NVMe SSDのランキング。PCIe 5.0・4.0別の読み書き速度・耐久性・価格帯で比較。
NVMe SSD
OSCOO 2TB PCIe Gen5.0x4 M.2 SSD、最大14,000MB/s、3D TLC NAND&DRAMキャッシュ搭載 M.2 NVMe SSD、プロフェッショナル、ゲーマー、AIコンピューティング対応、PC/ノートPC、PS5、ハイエンドワークステーション向け
¥59,999PC関連アクセサリ
SIX NVMe M.2 SSD PCIe Gen4x4 1TB M.2 2280規格 最大7350MB/s読込 - PS5メモリー拡張対応/ヒートシンク付属 ノートPC・デスクトップ用内蔵SSD ゲーミング高速化
¥27,406SSD
GIGABYTE AORUS Gen5 12000 SSD 1TB、PCIe 5.0x4、NVMe 2.0インターフェイス、シーケンシャル読み取り速度:最大11,700MB/秒、シーケンシャル書き込み速度最大9,500MB/秒。
¥67,133PC関連アクセサリ
OSCOO 1TB NVMe SSD Gen4x4 for PS5 ヒートシンク付き、M.2 2280 PCIe 4.0 ゲーミングSSD、PS5拡張ストレージ、最大7500MB/s 読み取り & 6800MB/s 書き込み、DRAMキャッシュ搭載、3D TLC NAND
¥13,999ストレージ
Thermalright HR-EB101 デュアルAC ホワイト M.2 外付けSSD、NVMe/SATA デュアルプロトコル、アルミニウム筐体、10Gbps Type-C、8TB ポータブルSSD(Android・Windows・Mac対応)
¥3,299外付けハードディスク
2.5インチハードディスクケースUSB 3.0 5Gbps 高速データ転送,接続SATA互換ポータブルHDD/SSD外付けドライブ ケース ネジ&工具不要 簡単着脱 Mac/Windows/Linux PS 4/PS 3/XBox/HDTVなど、USB 3.0ケーブル付き(クリアグレー)
¥698この記事に関連するデスクトップパソコンの人気商品をランキング形式でご紹介。価格・評価・レビュー数を比較して、最適な製品を見つけましょう。
デスクトップパソコンをAmazonでチェック。Prime会員なら送料無料&お急ぎ便対応!
※ 価格・在庫状況は変動する場合があります。最新情報はAmazonでご確認ください。
※ 当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
この記事で紹介したネットワークをAmazonで確認できます。Prime対象商品なら翌日届きます。
Q: さらに詳しい情報はどこで?
A: 自作.comコミュニティで質問してみましょう。