

メカニカルキーボードにおける「ルブリケーション」、通称「ルブ」とは、スイッチ内部の可動部分にグリスやワックスを塗布し、摩擦を低減させる作業のことです。初心者の皆様の中には、「なぜわざわざ手間のかかるこの作業を行う必要があるのか?」と疑問を持たれる方も少なくないでしょう。結論から申し上げますと、ルブリケーションはスイッチの「打鍵感」と「音質」を劇的に変化させるための最も効果的なカスタマイズ手法の一つです。新品の状態でも製造工程上のバリ(プラスチックの尖った部分)や摩擦により、滑らかではない打鍵感を呈するスイッチが大半ですが、適切な潤滑処理を行うことで、これらを解消し、より滑らかで心地よい操作性を実現できます。
ルブを行う主な目的は大きく分けて二つ存在します。一つは「静音化」であり、もう一つは「打鍵感の向上」です。メカニカルキーボード特有のカチャッという金属音やプラスチック同士の干渉音は、長時間の使用において疲労感の原因となります。特に夜間の作業時など、周囲への配慮が必要な場面では、スイッチハウジング内部の摩擦音を軽減するルブが非常に有効です。また、打鍵感においては、スプリング(ばね)の動きを滑らかにすることで、キーを押した瞬間から到底到底まで一貫してスムーズな入力体験を提供します。これにより、タイピング中のストレスが大幅に減少し、作業効率だけでなく、精神的なリラックス効果も期待できるのです。
しかしながら、安易な塗布は逆効果となる危険性もあります。過度なグリス塗布により、キーが沈み込む「ベタつき」が生じたり、スプリングの動きを阻害する「詰まり」が発生したりするケースがあります。また、タクタイルスイッチのバンプ(感触)部分に余計なグリスを塗りすぎると、本来感じたい指先へのフィードバックが消失してしまうリスクも考慮する必要があります。そのため、目的に応じた適切な潤滑剤の選定と、部位ごとの正確な塗布量が求められます。本記事では、2026 年時点での最新情報を踏まえ、初心者から中級者までが満足できるレベルのルブ方法を体系的に解説していきます。
メカニカルキーボードのスイッチを適切にルブするためには、単なるグリスだけでなく、作業効率と品質を高めるための専用ツールが不可欠です。まず第一に必要な道具は「スイッチオープナー」です。スイッチハウジングを開ける際、爪や一般的なピンセットでは破損するリスクが高く、専用のオープナーを使用することで、安全かつ確実にスプリング付きの状態で開閉を行えるようになります。近年では、Kailh Box 系スイッチや Gateron GS Pro など、特殊な形状のスイッチに対応した専用オープナーも市場に登場しています。ご自身のキーボードで使用されているスイッチメーカーに合わせて、互換性のあるモデルを選ぶことが作業の安全性を保証します。
次に重要なのが「ステムホルダー」です。これはスプリングを固定しながらステム(軸)を扱うためのツールで、指先だけで扱うよりも遥かに効率的かつ正確にグリスを塗布できます。特に細いスプリングにグリスを均一にまとめる際や、ハウジング内部の狭い箇所にグリスを馴染ませる際に威力を発揮します。最近では 3D プリンタで自作されたホルダーも増えていますが、安定した素材を使用した市販品を使用することで、作業中のミスを大幅に減らすことが可能です。また、筆については「筆ペンのような形状のもの」よりも、「毛先の柔らかいブラシペン」が推奨されます。硬すぎる筆ではプラスチックを傷つける恐れがあり、逆に軟らかすぎるとグリスを吸い取ってしまうため、適度な剛性と柔軟性を兼ね備えたものを選ぶ必要があります。
その他にも、作業の精度を高めるための「ピンセット」と「ティッシュペーパー」も必須アイテムです。余分なグリスを拭き取る際や、精密な箇所に付着したゴミを取り除く際にこれらの道具が活躍します。特にグリスの塗布量は「薄く均一に」であることが鉄則であり、塗りすぎた場合は素早く修正できる環境を整えておくことが重要です。また、作業台にはマットなどを用意し、スプリングなどの小さなパーツを紛失しないように工夫することも忘れずにしてください。以下の表は、初心者から中級者まで揃えるべき道具と推奨品の一覧です。
| 道具名 | 推奨用途 | 具体的な製品例・特徴 | 備 考 |
|---|---|---|---|
| スイッチオープナー | ハウジングの開閉 | Kailh 専用、または汎用オープンツール | スプリングごと開けるタイプがベスト |
| ステムホルダー | ステム・スプリングの保持 | 樹脂製、指先で挟みやすい形状のもの | 安価なものは使いやすく、高品質は耐久性あり |
| ルブブラシ | グリス塗布用 | 毛先の柔らかい筆ペン、または専用ブラシ | 硬すぎず、グリスを吸わない素材が必須 |
| ピンセット | パーツの掴み・調整 | 曲げ型ピンセット、静電気防止加工推奨 | 細いスプリングやバンプ固定用 |
| ティッシュペーパー | 余分なグリス拭き取り | サラサラとした薄手のもの | 紙くずが出にくいものが望ましい |
これらの道具を揃えることで、作業時間が短縮されるだけでなく、スイッチの破損リスクを最小限に抑えられます。特にスプリングは非常に細いため、力をかけすぎると曲がったり折れたりします。適切なツールを使用して、慎重かつ確実に作業を進めていきましょう。また、2026 年時点では、グリス塗布用のロボットや電動アシストツールの開発も進んでいますが、現状では手作業の方が微調整が利くため、多くの愛好家が手作業を選好しています。
ルブリケーションにおいて最も重要なのは「何を使うか」です。市場には無数の潤滑剤が存在しますが、メカニカルキーボード業界で特に信頼され、広く使用されているのは Krytox シリーズと Tribosys シリーズです。これらは工業用グリスとして開発されたものであり、高い耐摩耗性と温度安定性を誇ります。しかし、それぞれの粘度や特性は異なり、スイッチの種類や好みの打鍵感によって使い分けが必要です。例えば、リニアスイッチにおいて滑らかさを追求する場合と、タクタイルスイッチで感触を残しつつ摩擦を減らす場合では、最適なグリスが異なります。
Krytox 205g0 は業界標準ともいえる粘度を持ち、バランス型のグリスです。粘度は 205,000cSt(センチストークス)であり、非常に粘り気が強く、一度塗布すると簡単には流れ落ちません。これにより、長時間の使用でも潤滑効果が持続しやすく、特にリニアスイッチのハウジング内部に使用することで、壁面との摩擦音を抑制する効果が高いです。一方、Krytox 105g0 は粘度が低く(105,000cSt)、よりサラッとした塗布感を求めたい場合や、スプリングへの塗り込みに適しています。粘度の違いにより、キーの沈み込み速度や、押し切り時の感触に微妙な差異が生じます。
Tribosys シリーズは、特に静音性と滑らかさを重視したグリスです。Tribosys 3204 は、非常に高い耐摩耗性と自己修復性を備えており、金属同士の摩擦を減少させるのに優れています。また、Tribosys 3203 は少し粘度が高めですが、より「モコモコ」とした滑らかな打鍵感をもたらします。価格帯は Krytox に比べてやや高めですが、耐久性と音質の向上効果は間違いなく認められています。以下に主要なグリスの種類を比較しましたので、ご自身の目的に合わせて選定してください。
| グリス名 | 粘度 | 主な特徴 | 推奨用途 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|---|---|
| Krytox 205g0 | 高 (205k) | バランス型、粘着性あり、持続力大 | リニアスイッチハウジング全般 | 普通 |
| Krytox 105g0 | 中 (105k) | 滑らかさ重視、スプリング向き | スプリング・ステム中心部 | 普通 |
| Tribosys 3204 | 高 | 静音性特化、自己修復性あり | 静音化目的のハウジング・スプリング | やや高め |
| Tribosys 3203 | 超高 | もこもこ感、滑らかさ特化 | 極限の滑らかさを求めるリニア | やや高め |
| Dielectric Grease | 中 | スタブライザー用、絶縁性 | キーキャップ下の金属ピン部分 | 普通 |
さらに重要な注意点として、グリスを塗布する前に必ず「純粋な状態」を確認してください。市販の汎用グリス(例:シリコン系、リチウム系)は、プラスチックと反応して劣化させる可能性や、溶剤が含まれていてスイッチ表面を白く変色させるリスクがあります。メカニカルキーボード専用として設計された製品を使用することが、長期的なキーボード寿命の維持に繋がります。2026 年現在では、さらに環境に優しく生分解性を高めたグリスの開発も噂されていますが、現時点では上記の工業用グリスが最も確実です。
Krytox 205g0 は、多くのキーマーが一度は使用するであろう「定番」の潤滑剤です。その名前の通り、粘度が 205,000cSt と非常に高く、流動性が低いため、塗布した箇所に定着しやすいという特徴があります。この特性が、スイッチハウジング内部におけるプラスチック同士の摩擦音を減らすのに極めて有効です。特にリニアスイッチの場合、ハウジング内壁とステムの接触面積は広いですが、このグリスを薄く均一に塗ることで、干渉音が大幅に減少し、「ポキッ」という重い音から「トクン」という滑らかな音へと変化します。
使用シーンにおいては、主に「リニアスイッチのハウジング内壁」への塗布が推奨されます。ステムやスプリングにも使えますが、205g0 は粘度が高いため、スプリングに塗りすぎると動きが遅くなる可能性があります。そのため、ハウス内壁(ガイドレール部分)を重点的に塗り、スプリングには 105g0 を併用するというハイブリッドなアプローチが一般的です。この組み合わせにより、ハウジングの静音性とスプリングの素早い回復力を両立できます。また、205g0 は温度変化に対する安定性も高く、夏場の高温時や冬場の低温時でも粘度の変化が比較的少なく、一年中安定した打鍵感を提供します。
ただし、このグリスを使用する際の注意点として、「塗りすぎによるベタつき」があります。特にタクタイルスイッチに 205g0 を多用すると、バンプ(段差)の感触が曖昧になり、指先へのフィードバックが弱まる恐れがあります。また、グリスがスプリングの端まで届きすぎると、スプリング自体が硬く感じられるようになることもあります。そのため、205g0 は「壁面専用」という意識を持ち、ステムやバンプ部分には最小限に抑えるか、別の粘度のグリスを使用するのが賢明です。塗布後は必ず余分なグリスを拭き取り、光沢が均一になるまで調整しましょう。
リニアスイッチのリブ作業は、まず「ハウジング」から始めます。これはスイッチの固定部分であり、内部で摩擦が生じる主要な箇所です。作業を始める前に、スイッチオープナーを使用してスプリングを外さずにハウジングを開けます。この際、指先ではなく専用のツールを使うことで、プラスチックの爪(クリップ)が折れるのを防ぎます。ハウジングが開けたら、まずは内側の汚れやホコリをエアダスターなどで軽く吹き飛ばします。接着剤の跡や製造時のバリがあれば、綿棒で優しく拭き取ることをお勧めします。
次に、ルブブラシに Krytox 205g0 を適量取り出します。この時、筆全体にグリスを含ませるのではなく、筆先の一部だけを使うと塗りすぎを防げます。まず塗布するのは「ステムガイド(レール)」と呼ばれる部分です。これはステムが上下する際に壁面と接触する箇所であり、ここを丁寧に塗り広げます。ブラシの毛先を立てて、レールに沿ってゆっくり動かすことで、均一な膜を作ります。また、ハウジング内部の底面や側面の隅々にも注意を払いましょう。特にスイッチを押した際にステムが傾く可能性がある箇所にグリスが不足していると、キーが揺れる原因となります。
塗り終わったら、もう一つの外側のハウジング(トップカバー)にも同様に塗布します。これを「インナーキャップ」と呼ぶこともあります。この部分には、ステムの上部が接触するため、滑らかさを保つことが重要です。トップカバーの内側全体を薄く塗り、特に縁の部分と中央部を重点的にケアしてください。両方のハウジングにグリスが塗られたら、ステムを組み込んで閉じます。ただし、まだスプリングは入れていません。この時点で、ハウジング同士の摩擦音が鳴らないか確認し、必要であれば追加の調整を行います。
ハウジングへの処理が完了したら、次は可動する部品である「ステム」と「スプリング」にグリスを塗布します。ここでのポイントは、「均一な薄塗り」です。ステムには Krytox 105g0 が推奨されます。粘度が高すぎるとキーの沈み込みが遅くなり、逆に低すぎるとすぐに流れてしまいます。ステムホルダーを使用してステムを固定し、軸の側面全体にグリスを巻くように塗ります。特に軸の角(四隅)は摩擦が発生しやすい箇所なので、念入りに塗り広げてください。
スプリングへの処理も重要です。スプリングには通常 Krytox 105g0 を使用します。スプリングは金属であるため、錆びや摩擦音の原因になりやすいです。しかし、グリスを巻きつけすぎると、スプリングのコイル間がくっついてしまい、回復力が低下する恐れがあります。そのため、スプリング全体に薄くグリスを塗り、余分なものは必ず拭き取ります。スプリングの両端には特に注意し、グリスが溜まりすぎていないか確認してください。また、スプリングの色が黒い場合と銀色の場合がありますが、塗布方法は共通しています。
ステムとスプリングを組み立てる際にも注意が必要です。ステムにスプリングを装着した状態で、ハウジングの中に挿入します。この時、グリスがついた手で直接触れるとホコリが付着するリスクがあるため、ピンセットやステムホルダーを使用しましょう。組み立てたら、何度かキーを押してグリスが馴染むまで「ベタ付け」を行います。これにより、グリスが内部の隙間に均等に広がります。最後に、スプリングがスムーズに跳ね返るか確認し、異音がないかチェックします。これでリニアスイッチのルブは完了です。
タクタイルスイッチ(例:Cherry MX Brown, Gateron Yellow Pro)の場合、リニアスイッチとは異なるアプローチが必要です。タクタイルスイッチには「バンプ」と呼ばれる段落感があり、これが打鍵感の醍醐味の一つです。しかし、グリスを塗りすぎるとこのバンプが曖昧になり、操作感が台無しになってしまいます。そのため、タクタイルスイッチでは「バンプ部分への塗布は最小限」あるいは「避ける」ことが鉄則となります。特にステムの中央部にある段差部分は、指先で感じる重要なフィードバック源であるため、ここにはグリスを付着させないよう注意が必要です。
推奨される手順としては、まずステム側面のガイド部分にのみグリスを塗布し、バンプ部分(通常は軸の中央付近)は乾燥したままの状態を保ちます。これにより、摩擦音は減りつつも、押し込む際の「ポキッ」という感触は維持されます。また、タクタイルスイッチによっては、ハウジング内部にバンプを形成する突起物がある場合もあります。この突起部分も同様にして、グリスが厚く付着しないように薄く扱うか、意図的に塗らないようにします。
さらに、スプリングの選び方にも注意が必要です。タクタイルスイッチはリニアよりも重いスプリングを採用することが多いですが、滑らかさを求める場合は、少し軽いスプリングに交換してグリスを効かせる方法もあります。2026 年時点では、Gateron GS Pro や Kailh Box JWK などの新型スイッチが登場しており、これらは元々バンプの感触が鋭利である傾向があります。そのため、これらのスイッチに対しては特に慎重な塗布が必要となります。自己流でグリスを塗り込む前に、メーカー推奨のグリス使用量を確認することも大切です。
キーボードのカスタマイズにおいて、ステムとは別に重要なのが「スタビライザー」です。これはスペースバーやエンターキーなどの大きなキーを支える機構であり、ここがガタつくと、キーを叩いた際に金属音が鳴る原因となります。スタビライザーのルブには、「Dielectric Grease(絶縁グリス)」が推奨されます。これは電子機器の接点保護用として開発されたもので、潤滑性だけでなく電気的絶縁効果もあり、金属部分の錆びや接触音を防ぐのに最適です。
手順としては、まずスタビライザーをキーボードから取り外します。そして、スプリングと軸受け(ピン)にグリスを塗布します。特に重要なのは「ピン」の部分です。ここが金属同士で干渉すると「キュッキュッ」という不快な音が鳴ります。Dielectric Grease を少量ずつ塗り、金属の接触面全体を覆うように馴染ませます。ただし、グリスがキーキャップに付着しないよう注意し、余分なものは必ず拭き取ってください。
さらに効果的な方法として、「Band-Aid モッド」があります。これは、スタビライザーのワイヤー部分に小さなバンドエイド(ガーゼ付き絆創膏)を貼り付ける方法です。これにより、金属とプラスチックの干渉音や振動が吸収され、より沈んだ打鍵感を実現できます。手順は複雑になるため慎重に行う必要がありますが、一度成功するとスタビライザーのガタつきは劇的に改善されます。ただし、2026 年現在では、Band-Aid モッドに代わる専用の「O-Ring」や「ゴムパッキン」も市販されていますので、手元にない場合はそれらを活用することも可能です。
ルブリケーションを行った直後と、馴染ませてからでは打鍵感が異なります。初期の状態ではグリスがまだ均一に広がっておらず、「硬い」あるいは「引っかかる」ような感覚が残ることがあります。これを解消するために、作業後は 10〜20 回ほどキーを繰り返し押してグリスを馴染ませます。これにより、内部の摩擦係数が低下し、滑らかな動きへと変わっていきます。
音の変化については、特にリニアスイッチにおいて顕著です。新品の状態では「カチャッ」というプラスチック音が目立ちますが、ルブ後は「トクン」「ポキッ」というより重厚で静かな音に変わります。これは、内部の摩擦音が減り、スプリングの音だけが鳴るようになったためです。タクタイルスイッチの場合、バンプ部分の感触は維持しつつ、押下の過程での雑音が消えます。
また、長時間の使用における疲労感の変化も重要です。ルブ前のキーボードでは、指先に余計な力が入りやすく、長時間タイピングすると腱鞘炎のような不快感を訴えるユーザーもいます。しかし、滑らかな打鍵感は指への負担を軽減し、作業効率の向上だけでなく、健康面でのメリットも提供します。具体的な数値として、ルブ後の打鍵音は約 10〜20dB 低下する傾向があり、静寂な環境での使用を可能にします。
万が一グリスを塗りすぎてしまった場合や、逆に不足してガタつきが生じてしまった場合はどうすればよいでしょうか?まずは「塗りすぎ」の対処法から説明します。余分なグリスは、ティッシュペーパーで優しく拭き取るか、乾いたブラシで払い落とします。特にスプリング部分にグリスが溜まっている場合は、ピンセットで挟んで拭き取り、再塗布してください。必要であれば、一度完全に分解して洗い流すことも検討しますが、これは手間がかかるため最終手段としておいてください。
「不足している」場合や「ガタつき」がある場合は、再度少量のグリスを足し込みます。その際、均一に広がるように丁寧に筆で伸ばしましょう。また、スプリングが曲がっている可能性もあります。この場合は新しいスプリングへの交換が必要です。メンテナンスにおいては、定期的な清掃が推奨されます。ほこりが溜まるとグリスの効果が薄れるため、半年に一度程度はエアダスターやブラシで清掃を行い、必要に応じて再塗布を行うことで、キーボードを常に良好な状態に保てます。
Q1. ルブ剤は何種類も混ぜて使っても大丈夫ですか? A1. 基本的には大丈夫です。Krytox 205g0 と 105g0 を用途に応じて使い分けることは一般的です。ただし、互いに性質が異なるグリスを無理に混ぜると、粘度が変化して効果が薄れる可能性があるため、各部位で使い分けることをお勧めします。
Q2. スイッチを分解したくない場合はどうすれば? A2. 非分解型のスイッチ(例:一部の光学式や密閉型)ではルブが困難です。この場合、表面にグリスを塗る「スプレータイプ」の使用を検討するか、キーキャップのみを外して内部に注入する手法がありますが、完全な効果は期待できません。
Q3. グリスを塗りすぎるとどうなりますか? A3. キーの動きが遅くなり、「ベタつく」ようになります。また、グリスが外側に漏れてキーキャップや PCB に付着すると、汚れの原因となります。必要以上に塗らず、均一な薄層を目指すことが重要です。
Q4. タクタイルスイッチにグリスを塗ってはいけない理由は? A4. バンプ(段差)部分にグリスが厚く付くと、指先へのフィードバックが失われます。タクタイルの醍醐味である「感触」がなくなるため、バンプ部分は避けて塗布するか、極薄に仕上げる必要があります。
Q5. スプリングを交換する際にもグリスは必要ですか? A5. はい、必要です。新しいスプリングも金属同士の摩擦があるため、滑らかに動くためにはグリスが不可欠です。特に重いスプリングほど潤滑効果が必要となります。
Q6. 電動ルブツールを使うメリットはありますか? A6. 2026 年現在では開発が進んでいますが、手作業の方が微調整が利きます。初心者の方には手作業を推奨し、熟練者向けに電動ツールの使用も考慮されます。ただし、高価な場合が多いため用途に応じて選びます。
Q7. グリスはどのくらい持ちますか? A7. 適切な塗布であれば、数年間持続します。ただし、ほこりや汚れが付着すると劣化するため、定期的な清掃と必要時の塗り足しが推奨されます。
Q8. Dielectric Grease はすべての金属部分に使えますか? A8. はい、スタビライザーの金属ピンには最適です。ただし、プラスチック部分への塗布は避け、電気的絶縁が必要な箇所での使用を想定しています。
Q9. 自作.com の推奨するグリスブランドは何ですか? A9. Krytox と Tribosys が業界標準として信頼されています。また、Dielectric Grease はスタビライザー用として推奨します。他社の汎用グリスはプラスチック劣化のリスクがあるため避けてください。
Q10. 失敗したらキーボードを買い替える必要がありますか? A10. いいえ、通常は修理可能です。スプリング交換や再塗布で復旧できます。ただし、ハウジングが破損している場合は買い替えが必要になりますが、ルブ作業自体で壊れることは稀です。
メカニカルキーボードのスイッチルブリケーションは、初心者から中級者までが満足できる打鍵感を得るための重要なカスタマイズ手法です。本記事では、ルブの定義や目的、必要な道具、グリスの種類比較、リニア・タクタイルスイッチの手順、スタビライザーの处理法について詳しく解説しました。
これらのポイントを意識して作業を行うことで、あなたのキーボードは劇的に変化します。ぜひ、本記事を参考にしながら、自分だけの「理想の打鍵感」を探求してください。

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