
※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)が含まれています

PCパーツ・ガジェット専門
自作PCパーツやガジェットの最新情報を発信中。実測データに基づいた公平なランキングをお届けします。
パルワールドを Steam から起動すると「Play Palworld」と「Palworld (DirectX 12)」の 2 択が表示されます。どちらを選ぶか迷ったら、上の「Play Palworld」を選んでください。 これがデフォルトであり、パルワールドの公式システム要件が DirectX 11 だからです。
DirectX 12 は「新しいから速い」というものではありません。パルワールドの場合、Steam 側に登録されている 2 つの起動構成の違いは、ゲーム本体(Palworld.exe)に -dx12 という引数を渡すか渡さないかだけです。ゲームが別物になるわけではなく、映像を描画する API を切り替えているに過ぎません。
DirectX 12 を選ぶ価値があるのは、次のいずれかに当てはまる場合に限られます。
上記に当てはまらないなら、デフォルトのままで構いません。以下、その根拠と、切り替えが必要になったときの具体的な手順を説明します。
この 2 択は、パルワールドの設定画面にある項目ではなく、Steam の「起動オプション」機能です。開発元が Steam に複数の起動構成を登録している場合、プレイボタンを押した時点で選択ダイアログが出ます。
Steam に登録されているパルワールドの起動構成は、実際には次の 2 つです。
| 選択肢 | 実行ファイル | 渡される引数 | 位置づけ |
|---|---|---|---|
| Play Palworld | Palworld.exe | なし | 既定(Launch Default) |
| Palworld (DirectX 12) | Palworld.exe | -dx12 | Windows 専用の追加オプション |
実際に Steam へ登録されている内容は、次のように確認できます。0 番の「Play Palworld」には引数がなく Launch Type が Launch (Default)、1 番の「Palworld (DirectX 12)」にだけ Arguments: -dx12 が設定されています。

出典: SteamDB(Palworld / Configuration)
つまり 「Palworld (DirectX 12)」は、-dx12 を付けて同じ実行ファイルを起動するショートカットです。ここを理解しておくと、後述するトラブル対応の判断がしやすくなります。
なお、Steam のプロパティ画面にも「起動オプション」という入力欄がありますが、こちらは別の機能です。ダイアログで DirectX 12 を選ぶのであれば、この欄に -dx12 を手入力する必要はありません。両方に指定しても二重に効くわけではなく、意味がないので混同しないでください。
DirectX は、ゲームが GPU に描画を指示するための API です。11 と 12 では設計思想が異なります。
| 観点 | DirectX 11 | DirectX 12 |
|---|
| 設計 | ドライバが処理を最適化して肩代わりする | ゲーム側が GPU を直接制御する |
| CPU 負荷 | 描画命令の処理が 1 コアに集中しやすい | 複数コアに分散でき、CPU ボトルネックに強い |
| 安定性 | ドライバの成熟度が高く、環境差が出にくい | 実装依存が大きく、環境によって挙動が変わる |
| 初回の引っかかり | 出にくい | シェーダーの事前準備が実行中に起きるため出やすい |
| レイトレーシング | 非対応 | 対応(ゲーム側の実装が必要) |
パルワールドは Unreal Engine 5 で作られています。この世代のエンジンで DirectX 12 を使うと、シェーダーの組み立て(パイプラインステートオブジェクトの生成)がプレイ中に発生することがあり、新しいエリアに入った瞬間や敵が初めて出た瞬間に一瞬固まるという症状につながる場合があります。「DX12 にしたら音が途切れるようなカクつきが出た」というプレイヤーの報告は、この挙動と整合します。
一方で DirectX 12 は CPU 側の処理を複数コアに振り分けられるため、パルが大量に稼働する拠点など、CPU に負荷が寄る場面では理屈のうえで有利です。ただしこれは理屈のうえでの話であり、実際にどちらが速いかは GPU・CPU・ドライバの組み合わせで変わります。
本記事では、フレームレートの増減について具体的な数値を挙げていません。編集部でパルワールド 1.0 の DX11 / DX12 比較を実測しておらず、環境差の大きい項目を推定値で書くことは避けたためです。数値の代わりに、自分の環境でどちらが合っているかを判断する手順を後述します。
Steam ストアページに記載されている要件は次のとおりです。最低・推奨のどちらも DirectX の欄は Version 11 であり、DirectX 12 は前提とされていません。
| 項目 | 最低 | 推奨 |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 (64bit) | Windows 11 (64bit) |
| CPU | Intel Core i5-9400F | Intel Core i5-12400 / AMD Ryzen 5 5600X |
| メモリ | 16GB | 32GB |
| GPU | GeForce GTX 1660 | GeForce RTX 3060 Ti / Radeon RX 6700 XT |
| DirectX | Version 11 | Version 11 |
| ストレージ | 40GB 以上の空き(SSD 必須) | 40GB 以上の空き(SSD 必須) |

出典: Steam ストアページ(Palworld / パルワールド)
補足事項として「SSD Required」と明記されており、さらに「稼働中のパルの数によって動作が変わる」という趣旨の注記があります。パルワールドはグラフィック負荷だけでなく、拠点で働くパルの数が増えるほど CPU 側の処理が重くなるゲームです。動作が重い原因が描画 API ではなく拠点の規模にあるケースは珍しくないため、DirectX の切り替えで改善しない場合は稼働パル数の見直しも検討してください。
デフォルト(DirectX 11)で問題が出ていないなら、そのままで構いません。RTX 30 シリーズ以降を使っていて拠点が大規模化してきた場合に、DirectX 12 を試す価値があります。
デフォルトで描画が崩れる、極端に重いといった症状が出た場合は、DirectX 12 を試してください。 Radeon 環境ではデフォルト起動が正常に動作せず、DirectX 12 を指定して改善したというプレイヤーの報告があります。ただしこれは特定環境での報告であり、すべての Radeon で同じことが起きるわけではありません。まずデフォルトで起動し、問題が出たときの第一の対処として DirectX 12 を試す、という順序が妥当です。
公式の最低要件が GeForce GTX 1660 のため、内蔵 GPU は要件を下回ります。この場合、DirectX の切り替えよりも解像度と画質プリセットの調整が優先です。切り替えで解決する問題ではありません。
パルワールド 1.0 向けにレイトレーシングによるライティングを追加する MOD が公開されています。レイトレーシングは DirectX 12 の機能であるため、この種の MOD を使うなら DirectX 12 での起動が前提になります。
毎回の選択が煩わしい場合は、Steam 側で既定の動作を変えられます。
-dx12 と入力するこれで、選択ダイアログで「Play Palworld」を選んでも DirectX 12 で起動します。DirectX 11 に戻すときは、この欄を空にしてください。値を消さずにダイアログ側だけを切り替えても、プロパティの指定が残っているため DirectX 12 のまま起動します。「DX11 に戻したのに症状が変わらない」という場合、ここが原因であることがあります。
なお、ダイアログを完全に非表示にする設定は Steam 側にありません。表示されたら選ぶ、という運用になります。
症状が出たら、次の順に試してください。上から順に、確認のコストが低く原因を絞りやすい順序です。
-dx12 なし)で起動する — これで直るなら原因は DirectX 12 側にあります。プロパティの起動オプション欄も空になっているか確認してくださいパルワールド 1.0 は 2026 年 7 月 9 日のリリース以降、頻繁に修正パッチが配信されています(本記事執筆時点の最新は 7 月 30 日配信の v1.0.2.101103)。起動できない症状が出た場合、まずゲーム本体を最新に更新してから上記を試してください。 なお、リリース以降に公開された直近のパッチノートを確認した範囲では、DirectX まわりの仕様変更はアナウンスされていません。
A. 環境によります。DirectX 12 は CPU の複数コアに描画処理を分散できるため、拠点でパルが大量に稼働するような CPU 負荷の高い場面では有利に働く可能性があります。一方で、シェーダーの準備が実行中に発生するぶん、初回プレイ時の引っかかりは出やすくなります。どちらが速いかは実際に両方で試すのが確実です。
A. 必須ではありません。公式システム要件は最低・推奨のいずれも DirectX Version 11 です。DirectX 12 はあくまで選択肢として用意されているものです。
-dx12 を入れる必要はありますか?A. ありません。起動時のダイアログで「Palworld (DirectX 12)」を選べば同じことが行われます。プロパティ欄への入力は、毎回ダイアログで選ぶ手間を省きたい場合の方法です。
A. プロパティの「起動オプション」欄に -dx12 が残っている可能性があります。この欄が空でないと、ダイアログで「Play Palworld」を選んでも DirectX 12 で起動します。欄を空にしてから再度確認してください。
A. 使えます。DirectX 12 は Windows 10 以降に対応しています。ただしパルワールドの推奨 OS は Windows 11 です。
A. これは DirectX の選択とは別の問題で、設定した画質が GPU の性能・VRAM 容量に対して過大であることを知らせる警告です。解像度スケールや画質プリセットを下げて解消してください。DirectX を切り替えても解決しません。
パルワールドの起動時に出る 2 択は、-dx12 という引数を付けるかどうかの違いでしかありません。公式システム要件が DirectX 11 である以上、通常はデフォルトの「Play Palworld」を選べば十分です。
[DirectX 12 を検討すべきなのは、デフォルトで不具合が出ている場合、Radeon 環境で描画が明らかにおかしい場合、そしてレイトレーシング MOD を使いたい場合の 3 つに限られます。切り替えても改善しないときは、描画 API ではなく稼働パル数・画質設定・ドライバ側に原因があると考えて切り分けを進めてください。
グラフィック設定そのものの詰め方や推奨 PC 構成については、パルワールド PC 最適化ガイドで詳しく解説しています。
この記事に関連するゲーミングの人気商品をランキング形式でご紹介。評価・レビュー数を参考に、用途に合う製品を見つけましょう。
ゲーミングの公式商品情報・取り扱い状況はAmazon上でご確認ください。
※ 当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
この記事で紹介したゲーミングPC・周辺機器の商品情報をAmazonで確認できます。
Q: さらに詳しい情報はどこで?
A: 自作.comコミュニティで質問してみましょう。