冷却
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液浸冷却(エキシンレイキャク)

Liquid Immersion Cooling。Submer SmartPodX・GRC ICEraQ Quattro・LiquidStack DataTank・Green Revolution Cooling・3M Novec 7100/7200誘電体冷媒・Shell Immersion Cooling Fluid Sが代表、2026年AIデータセンター(NVIDIA GB200 NVL72・H200 DGX)向け冷却PUE 1.03達成。

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2026/4/25 更新
関連タグ
Submer SmartPodX
Novec 7100
PUE 1.03
GRC

概要

液浸冷却(エキシンレイキャク)は、コンピュータ内部の熱源を電気絶縁性の冷媒に完全に浸すことで、熱伝導率を最大化し、冷却効率を飛躍的に向上させる手法です。2026年に登場した NVIDIA GB200 NVL72 と H200 DGX の AI データセンターでは、PUE 1.03 を実現し、従来の空気冷却と比べて約 30 % の電力削減を達成しました。液体は熱容量が高く、熱拡散が速いため、CPU や GPU の温度上昇を抑えつつ、ファンやラジエーターをほぼ不要にします。

主な特徴・仕組み

  • 高い熱伝導率:水系冷媒は 0.6 W cm⁻¹ K⁻¹、アルコール系は 0.2 W cm⁻¹ K⁻¹。
  • 電気絶縁性:3M Novec 7100 は 10⁹ Ω の絶縁抵抗を持ち、短絡リスクをゼロに。
  • 低揮発性:環境負荷が低く、排出ガスはほぼ無い。
  • シンプルな構成:冷却パネルを設置するだけで、ファンや冷却ユニットを削減。
  • 拡張性:データセンター規模の 10 kW から 1 MW までスケール可能。

スペック/製品比較表

製品名冷媒熱容量 (kJ kg⁻¹ K⁻¹)絶縁抵抗 (Ω)推奨温度範囲 (°C)典型的な PUE備考
Submer SmartPodX3M Novec 71001 65010⁹0–501.051 kW まで対応
GRC ICEraQ Quattro3M Novec 72001 70010⁹0–551.075 kW まで
LiquidStack DataTank3M Novec 71001 65010⁹0–501.0310 kW まで
Green Revolution Cooling3M Novec 71001 65010⁹0–501.042 kW まで
Shell Immersion Cooling Fluid SShell Fluid S1 60010⁸0–451.063 kW まで

具体例・対応製品

  • Submer SmartPodX:1 kW までのサーバー向け。液体容量 2 L、熱抵抗 0.5 °C kW⁻¹。
  • GRC ICEraQ Quattro:5 kW までのワークステーション。冷却パネル 0.8 m²。
  • LiquidStack DataTank:10 kW までのミドルサーバー。冷却パネル 1.2 m²。
  • Green Revolution Cooling:2 kW までのデスクトップ。液体容量 0.5 L。
  • Shell Immersion Cooling Fluid S:3 kW までのゲーミングPC。冷却パネル 0.6 m²。
  • NVIDIA GB200 NVL72:AI 推論専用 GPU。PUE 1.03、冷却パネル 1.5 m²。
  • H200 DGX:ディープラーニングトレーニング。PUE 1.03、冷却パネル 2.0 m²。

自作PCでの選び方・注意点

  • 冷媒の選定:絶縁性が高い Novec 7100/7200 を優先。
  • 冷却パネルのサイズ:CPU と GPU の熱負荷に合わせて 0.4–1.2 m²。
  • 液体容量:熱容量を確保するため、最低 1 L。
  • 温度管理:温度差 ΔT を 5 °C 以下に抑える。
  • ポンプの選択:流量 5 L min⁻¹ 以上。
  • シール材:耐熱性 80 °C 以上のシリコン。
  • 安全対策:漏れ検知センサーを設置。
  • 電源容量:冷却システム全体で 1.5 kW 以上。
  • メンテナンス:液体は 12 か月ごとに交換。
  • 環境規格:RoHS、REACH に準拠した製品を選択。

関連用語との違い

  • 水冷(ウォータクーリング):水を使用し、電気絶縁性が低い。
  • 空気冷却:ファンやヒートシンクのみで熱を逃がす。
  • 液浸冷却:電気絶縁性液体を使用し、全体を浸す。
  • パッシブ冷却:ファンを使わず、熱拡散を最大化。

よくある質問

Q1. 液浸冷却は水漏れのリスクがありますか?
A1. 3M Novec 7100 は低揮発性で、漏れた場合でも電気絶縁性が高く、短絡リスクはほぼゼロです。

Q2. 既存のケースに液浸冷却を導入できますか?
A2. ケースの内部を完全に浸す必要があるため、専用の液浸ケースを使用するか、改造が必要です。

Q3. PUE 1.03 はどのように達成されるのですか?
A3. 冷却に必要な電力が大幅に削減され、冷却ユニットのファンをほぼ不要にすることで実現します。

まとめ

液浸冷却は、2025年以降の次世代データセンターやハイエンド自作PCで、熱管理と電力効率を両立させる最先端技術です。代表製品として Submer SmartPodX、GRC ICEraQ Quattro、LiquidStack DataTank、Green Revolution Cooling、Shell Immersion Cooling Fluid S が挙げられ、2026年に NVIDIA GB200 NVL72 と H200 DGX で PUE 1.03 を実証しました。選定時は冷媒の絶縁性、冷却パネルのサイズ、液体容量を重視し、漏れ検知や定期交換など安全対策を怠らないことが重要です。最新の技術を取り入れ、効率的かつ安定したシステム構築を目指しましょう。

この記事について
カテゴリー冷却
難易度上級
作成日2026/4/20