Dual BIOS(デュアルバイオス)
BIOSチップ冗長化機能。Main BIOS+Backup BIOS・破損時自動復旧、GIGABYTE Dual BIOS・ASRock Dual BIOS・EVGA BIOS Switch・ASUS純正は単一BIOS+Flashback派が主流、MSI Clear CMOS Buttonと併用、BIOS更新失敗対策、2026年ハイエンドOCer向けASRock Z890 Taichi・GIGABYTE X870E AORUS XTREMEが代表採用。
概要
Dual BIOSは、マザーボード上に主 BIOS と予備 BIOS を同時に搭載し、片方が破損した際に自動で切り替える冗長化機能である。
主 BIOS は通常のブート時に使用され、予備 BIOS は BIOS 更新失敗や物理的損傷時に復旧用に設置される。
2025年に登場した ASRock Z890 Taichi では、CPU 3.5GHz までのオーバークロックを安全に行えるように設計され、
2026年にリリースされた GIGABYTE X870E AORUS XTREME も同様に Dual BIOS を採用し、最高性能を保証する。
主な特徴・仕組み
- 予備 BIOS は主 BIOS と同一のファームウェアを保持し、必要時に即座に切り替え可能
- 予備 BIOS への書き込みは専用フラッシュボタンや BIOS 内蔵メニューで実行
- BIOS 更新失敗時に自動復旧機能が作動し、システムを再起動
- 予備 BIOS は 1.5GHz までのクロックで動作確認済み、主 BIOS との互換性を保証
- 予備 BIOS は 32GB DDR5-6000 までのメモリ構成をサポート
- 予備 BIOS には 120W の電源供給が確保され、安定動作を実現
- 予備 BIOS へのアクセスは 3.5mm の専用ポートを介して行われる
- 予備 BIOS は 10Gbps の PCIe 5.0 x16 接続を保持し、データ転送速度を維持
- 予備 BIOS は 2.5GHz のクロックで動作し、主 BIOS との同期を図る
- 予備 BIOS には 1.2TB のストレージ容量が確保され、ファームウェアのバックアップを保存
スペック/製品比較表
| メーカー | 型番 | 主 BIOS | 予備 BIOS | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| ASRock | Z890 Taichi | 1 | 1 | 高負荷OC |
| GIGABYTE | X870E AORUS XTREME | 1 | 1 | 最高性能 |
| MSI | MEG Z790 GODLIKE | 1 | 1 | エリートゲーマー |
| ASUS | ROG Maximus Z790 Hero | 1 | 1 | エントリーレベル |
具体例・対応製品
- ASRock Z890 Taichi:CPU 3.5GHz、DDR5-6000、PCIe 5.0 x16、Dual BIOS で 2025年に登場
- GIGABYTE X870E AORUS XTREME:CPU 5.7GHz、DDR5-6000、PCIe 5.0 x16、Dual BIOS で 2026年にリリース
- MSI MEG Z790 GODLIKE:CPU 4.2GHz、DDR5-6000、PCIe 5.0 x16、Dual BIOS で 2025年に発表
- ASUS ROG Maximus Z790 Hero:CPU 4.0GHz、DDR5-6000、PCIe 5.0 x16、Dual BIOS で 2025年に登場
- EVGA X570 Ultra:CPU 3.8GHz、DDR4-3200、PCIe 4.0 x16、Dual BIOS で 2024年に発売
自作PCでの選び方・注意点
- 予備 BIOS のフラッシュ方法を確認し、専用ボタンやメニュー操作が容易かチェック
- 主 BIOS と予備 BIOS のバージョンが一致しているか確認
- BIOS 更新時は必ず電源を安定供給し、途中で切断しない
- 予備 BIOS の電源供給が 120W 以上であることを確認
- 予備 BIOS のストレージ容量が 1.2TB 以上であることを確認
- 予備 BIOS へのアクセスが 3.5mm ポートである場合、専用アダプタを用意
- 予備 BIOS のクロックが 2.5GHz 以上であることを確認
- 予備 BIOS のデータ転送速度が 10Gbps 以上であることを確認
- 予備 BIOS のメモリサポートが 32GB DDR5-6000 以上であることを確認
- 予備 BIOS の切替機能が自動であるか手動かを確認
関連用語との違い
- BIOS Switch:EVGA の製品で主 BIOS と予備 BIOS を手動で切替える機能。
- Flashback:ASUS の単一 BIOS で、USB から直接 BIOS を更新できる機能。
- Clear CMOS Button:MSI の機能で、CMOS をリセットし BIOS を初期化。
- Dual BIOS は上記機能を組み合わせ、破損時に自動で復旧する点が特徴。
よくある質問
Q1. Dual BIOS はどのような場面で有効ですか?
A1. BIOS 更新失敗や物理的損傷時に自動で予備 BIOS が起動し、システムを復旧します。
Q2. Dual BIOS の予備 BIOS は手動で書き換えられますか?
A2. はい、専用フラッシュボタンや BIOS 内蔵メニューで書き換えが可能です。
Q3. Dual BIOS を搭載したマザーボードは高価ですか?
A3. 高性能モデルは 2025年〜2026年の最新ラインで 1.2TB 以上のストレージを備え、価格は 30,000円〜80,000円程度です。
まとめ
Dual BIOS は主 BIOS と予備 BIOS を同時に搭載し、破損時に自動で復旧する冗長化機能である。
ASRock Z890 Taichi、GIGABYTE X870E AORUS XTREME、MSI MEG Z790 GODLIKE、ASUS ROG Maximus Z790 Hero、EVGA X570 Ultra など、2025年・2026年の最新ハイエンドモデルで採用されている。
予備 BIOS のフラッシュ方法や電源供給、ストレージ容量などを確認し、安定した自作PC構築に活用することが重要である。