Intel P5は1993年3月Intel発表のPentium第1世代マイクロアーキテクチャでスーパースカラ実行・分岐予測・FPU内蔵・60-200MHz動作のx86 CPUとして486後継となり「Pentium」ブランド時代を開いた。
Intel P5 (内部コード) は1993年3月22日Intel発表のPentium第1世代マイクロアーキテクチャで486 (i80486 1989) 後継として「Pentium」ブランド時代を開いたx86 CPU。スーパースカラ実行 (2命令同時発行) ・分岐予測・FPU (浮動小数点演算ユニット) 内蔵・8KB L1キャッシュ (命令4KB+データ4KB) ・60-200MHz動作。0.8μm BiCMOSプロセス・310万トランジスタ・3.3V動作 (P54C以降) でWindows 3.1/95+Microsoft Office・初期インターネット普及期 (Mosaic 1993/Netscape Navigator 1994/Win 95 1995) の主力CPUとなった。1994年6月Pentium FDIV (浮動小数除算) バグ事件で Intel が$475M (約¥500億) 損失計上した著名製品。
| バリアント | 年 | 周波数 | プロセス | キャッシュ | 主な追加機能 |
|---|
| P5 (Pentium) | 1993 | 60-66MHz | 0.8μm | 8KB L1 | 初代スーパースカラx86 |
| P54C (Pentium) | 1994-1996 | 75-200MHz | 0.6-0.35μm | 16KB L1 | 3.3V化・低消費電力 |
| P55C (Pentium MMX) | 1997 | 166-233MHz | 0.35μm | 32KB L1 | MMX命令拡張 (57命令) |
| Tillamook (Mobile Pentium MMX) | 1997-1998 | 200-300MHz | 0.25μm | 32KB L1 | ノートPC向け |
| Pentium OverDrive | 1995-1998 | 63-200MHz | 各種 | 各種 | 486/586への upgrade |
1994年6月Lynchburg大学Thomas Nicely教授発見:
| 項目 | i486 (1989) | P5 Pentium (1993) | P6 Pentium Pro (1995) |
|---|---|---|---|
| ビット幅 | 32bit | 32bit | 32bit |
| 同時発行 | 1命令 | **2命令 (スーパースカラ) ** | 3命令 (OOO) |
| FPU | DXのみ内蔵 | 全モデル内蔵 | 内蔵 |
| L1 キャッシュ | 8KB 統合 | **8KB 分離 (命令/データ) ** | 16KB 分離 |
| 周波数 | 25-100MHz | 60-200MHz | 150-200MHz |
Q1: なぜ「Pentium」と命名されたか? A: 486 (i80486) 後継として当初「i80586」想定だが米国商標法で数字は商標不可・1993年「Pentium」(ギリシャ語penta=5+元素接尾語ium) ブランド化。以降全Intel CPU名命名戦略の起点。
Q2: P5 Pentium とPentium MMX の違いは? A: P5 (P5/P54C・1993-1996) =初代Pentiumマイクロアーキ・MMX命令なし。Pentium MMX (P55C・1997) =SIMD命令57追加・マルチメディア演算3-4倍向上・L1キャッシュ16KB→32KB倍増。Win 98時代主力CPU。
Q3: 現代のCPU と比較すると性能差は? A: P5 Pentium 100MHz vs Intel Core Ultra 9 285K (Arrow Lake 2024) で IPC×周波数×コア比較で約20,000倍性能差。FLOPS は 50MFLOPS→3 TFLOPS で6万倍。30年で6万倍性能向上。