Iomega が 1998 年に発表した Jaz 2nd 世代リムーバブル HDD。Jaz 1GB (1995) の後継として 2GB 容量・8MB/s 転送速度を実現、Pixar・ILM の業務用バックアップ・データセンター用途で大ヒット、Zip Drive の上位機種として CD-R 容量を 3 倍上回る大容量で 1998-2002 年に活躍。
Iomega Jaz 2GB は、Iomega Corporation が 1998 年に発表した Jaz 2nd 世代リムーバブル HDD で、Jaz 1GB (1995) の後継として 2GB 容量・8MB/s の転送速度を実現し、Pixar・ILM・Disney の業務用バックアップ・データセンター用途で大ヒットした業務用リムーバブルストレージです。Zip Drive (1994、100-750MB) と同じく Iomega の特許技術 (Flexible disk on rigid platen の発展形) ベースで、3.5 インチ HDD 機構をリムーバブルカートリッジ化することで、当時の CD-R (650MB) の 3 倍を超える容量を持運び可能な形式で実現しました。Pixar の Toy Story 2 (1999) 制作・ILM のスター・ウォーズ EP1: ファントム・メナス (1999)・Square Pictures の Final Fantasy: The Spirits Within (2001) などの 1990 年代後半-2000 年代前半のアニメ・特殊効果制作で業務利用、累計 250 万台販売を達成した業務向け中核ストレージとなりました。2003 年に DVD-R (4.7GB)・外付け HDD (10-40GB) 普及で衰退、2009 年に生産終了となり消滅しました。
| ストレージ | 容量 | 速度 | 価格 (1998) |
|---|---|---|---|
| Iomega Zip 250 | 250MB | 2MB/s | ¥18,000 (ドライブ) |
| Iomega Jaz 1GB | 1GB | 5MB/s | ¥80,000 (ドライブ) |
| Iomega Jaz 2GB | 2GB | 8MB/s | ¥100,000 (ドライブ) |
| CD-R (650MB) | 650MB | 4-8x = 1.2MB/s | ¥80,000 (ライター) |
| 外付け HDD (40GB) | 40GB | 10-20MB/s | ¥40,000 |
Iomega Jaz 2GB は 2026 年現在、完全レガシー技術で新規利用は不可能、業界アーカイブ・1990 年代後半の制作データサルベージで意識される歴史的ストレージ。ドライブ・ディスクともに中古市場 (eBay・ヤフオク) で稀に流通、ドライブ ¥10,000-30,000・ディスク 1 枚 ¥1,500-5,000 程度ですが、状態確認・動作保証なしが多く実用には不向き。Jaz の最大の問題は経年劣化での読込不能率が極めて高く、20 年前のディスクは 50% 以上が読込不可と言われています。Pixar・ILM・Square Pictures などの当時の制作データの一部は Jaz ディスクに残っており、業界アーカイブ事業 (映画制作データの永久保存) で課題となっています。新規業務用バックアップは NAS (Synology・QNAP・自作 TrueNAS) ・LTO テープアーカイブ (Quantum Scalar・IBM TS4500) ・クラウド (Backblaze B2・Cloudflare R2・AWS S3 Glacier) が現代の選択肢、Jaz の役目は完全に終了しました。
Q1: Jaz と Zip の違いは? A: Jaz は業務用 HDD ベース・1-2GB 大容量、Zip はコンシューマ用フロッピー後継・100-750MB。Jaz が上位機種、ドライブ価格 5-10 倍。
Q2: 現代でデータ救出は? A: 極めて困難、専門業者でも復旧成功率 20-40%。経年劣化が深刻、20 年前のディスクは大半が読込不可。
Q3: なぜ普及失敗? A: 価格高 (ドライブ ¥100,000)・故障率高・CD-R/DVD-R/HDD 普及で価格性能比で劣勢化、2003-2009 年に消滅。