マザーボード
上級

LGA1718(エルジーエーイチナナイチハチ)

Intel Core Ultra 200シリーズ(Arrow Lake)対応CPUソケット。Core Ultra 9 285K・7 265K・5 245Kに対応、Z890・B860・H810チップセットとセットで使用。1,718ピン配置でランドグリッドアレイ方式。

0 回閲覧
0 いいね
2026/4/25 更新
関連タグ
Arrow Lake
Z890
Core Ultra 200
LGA

概要

LGA1718(エルジーエーイチナナイチハチ)は、Intel Core Ultra 200シリーズ(Arrow Lake)向けに設計された新世代CPUソケットである。1,718ピンのランドグリッドアレイ(LGA)方式を採用し、Intel 10 nmプロセスで製造されたCore Ultra 9 285K、Core Ultra 7 265K、Core Ultra 5 245KといったCPUをサポートする。Z890、B860、H810チップセットと組み合わせて使用することで、デスクトップからワークステーションまで幅広い用途に対応できる。2025年に登場した同ソケットは、従来のLGA1200やLGA1700と比べてピン密度が大幅に向上し、電力供給と熱設計に優れた特性を持つ。

主な特徴・仕組み

  • ピン密度の向上:1,718ピンは、LGA1200(1,200ピン)より約43 %増。これにより、CPUとマザーボード間の信号伝送が高速化。
  • 電源配列の最適化:最大TDP = 45 WのCPUに対し、12 V/1.2 Aの電源ラインを12本配置。電圧降下を抑え、安定動作を実現。
  • 熱設計の改良:CPUクーラー側に設置された熱パスを拡張し、最大TDP = 45 WのCPUでも30 °C以下の温度を維持。
  • PCIe 5.0サポート:Z890チップセットと組み合わせることで、PCIe 5.0 x16レーンを最大4レーン提供。
  • DDR5メモリ対応:最大DDR5‑6000をサポートし、データ帯域幅を最大で48 GB/sに拡張。
  • BIOS/UEFIの高速化:レガシーBIOSからUEFIへの移行により、起動時間を平均30 %短縮。
  • セキュリティ機能:TPM 2.0を統合し、データ暗号化とハードウェアレベルのセキュリティを強化。
  • エコシステムの統合:Intel Optane™ 3D XMP 2.0と互換性があり、SSD性能を最大限に引き出す。
  • 拡張性:USB 4.0 x 2ポート、Thunderbolt 4 x 2ポートを標準搭載。
  • 将来性:2026年に予定されている次世代CPUとの互換性を見越した設計。

スペック/製品比較表

項目LGA1718 (Arrow Lake)LGA1200 (Comet Lake)LGA1700 (Alder Lake)
ピン数1,7181,2001,750
最大TDP45 W65 W125 W
CPU世代Core Ultra 200Core i7‑11700Core i9‑12900K
メモリDDR5‑6000DDR4‑3200DDR5‑4800
PCIe5.0 x16 (4レーン)4.0 x165.0 x16 (8レーン)
価格帯1,200 円1,000 円1,300 円
発売年202520202021

具体例・対応製品

  • Intel Core Ultra 9 285K:最大3.6 GHz、24 MB L3、TDP = 45 W。
  • Intel Core Ultra 7 265K:最大3.4 GHz、20 MB L3、TDP = 35 W。
  • Intel Core Ultra 5 245K:最大3.2 GHz、16 MB L3、TDP = 25 W。
  • ASUS ROG Strix Z890:PCIe 5.0 x16、DDR5‑6000、USB 4.0、Thunderbolt 4。
  • MSI MPG B860:DDR5‑4800、PCIe 5.0 x8、USB 4.0。
  • Gigabyte H810:DDR5‑4000、PCIe 4.0 x8、USB 3.2 Gen 2。
  • Intel Optane 3D XMP 2.0 SSD:最大3 TB、読み込み速度2 GB/s。
  • Samsung 990 Pro SSD:PCIe 5.0 x4、読み込み速度7 GB/s。
  • Corsair iCUE H150i Elite Capellix:240 mm水冷、最大TDP = 45 W。
  • Antec P1200 Power Supply:80 PLUS Gold、1200 W、12 V/12 A。

自作PCでの選び方・注意点

  • CPU選択:TDPが45 W以下のCore Ultra 9 285Kをベースに、ワークロードに合わせてCore Ultra 7 265Kや5 245Kを選択。
  • マザーボード:Z890は高性能を求める方、B860はコストパフォーマンス重視、H810はエントリーレベルに適している。
  • メモリ:DDR5‑6000が最高性能だが、価格が高い。DDR5‑4800でも十分なパフォーマンスを発揮。
  • 電源:TDP = 45 Wに対し、80 PLUS Gold以上、1200 W以上を推奨。
  • 冷却:CPUクーラーは240 mm以上の水冷か、Air Cooler ≥ 90 Wの性能を持つもの。
  • ケース:エアフローが良好で、USB 4.0/Thunderbolt 4ポートを外側に配置できるケース。
  • BIOSアップデート:LGA1718対応の最新BIOSを必ずインストール。
  • ファームウェア:TPM 2.0とIntel Optane 3D XMP 2.0を有効化。
  • 拡張カード:PCIe 5.0 x16をフル活用したい場合は、グラフィックカードを4レーンに対応したものに。
  • 予算:全体で約15万円〜25万円が一般的。2026年に入ると価格がさらに下がる見込み。

関連用語との違い

  • LGA1200:ピン数1,200、DDR4サポート。TDP = 65 W。
  • LGA1700:ピン数1,750、DDR5サポート。TDP = 125 W。
  • LGA1718:ピン数1,718、DDR5サポート。TDP = 45 W。
  • Socket LGA 1700はAlder Lakeに最適化されているが、LGA1718はArrow Lake専用で、低TDPと高い電源安定性を兼ね備えている。
  • Socket LGA 1718は2025年に発表され、次世代CPUとの互換性を前提に設計されている点が特徴。

よくある質問(FAQ)

Q1. LGA1718は既存のLGA1200マザーボードと互換性がありますか?
A1. 互換性はありません。ピン配置と電源設計が異なるため、専用マザーボードが必要です。

Q2. LGA1718対応CPUのTDPはどの程度ですか?
A2. Core Ultra 9 285Kは45 W、Core Ultra 7 265Kは35 W、Core Ultra 5 245Kは25 Wです。

Q3. 2026年に予定されている次世代CPUはLGA1718に対応しますか?
A3. Intelは2026年に予定されている次世代CPUもLGA1718をベースに設計すると発表しており、互換性は維持される見込みです。

まとめ

LGA1718は、Intel Core Ultra 200シリーズの低TDPと高性能を最大限に活かすために設計されたソケットである。ピン密度の向上と電源設計の最適化により、2025年に登場した同ソケットは、従来のLGA1200やLGA1700と比べて安定性と拡張性が大幅に向上している。自作PCを構築する際は、CPU、マザーボード、メモリ、電源、冷却といった各コンポーネントを総合的に検討し、2026年に予定される次世代CPUとの互換性を考慮することで、最新かつ長期的に使えるシステムを実現できる。

この記事について
カテゴリーマザーボード
難易度上級
作成日2026/4/18