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MLC(エムエルシー)

Multi Level Cell。1セルに2ビット記録するNAND

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2026/4/25 更新
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MLC(Multi-Level Cell)

概要

MLC(Multi-Level Cell)は、NANDフラッシュメモリにおいて1つのメモリセルに2ビット(4レベル)の情報を記録する方式です。SLC(1ビット)より高密度・低コストを実現しつつ、TLC・QLCよりも高い耐久性と性能を持つバランス型です。

NAND構造の比較

方式セル当たり状態数耐久性 (P/E)コスト
SLC1ビット250,000〜100,000回高
MLC2ビット43,000〜10,000回中
TLC3ビット8500〜3,000回低
QLC4ビット16100〜1,000回最安

メリット・デメリット

メリット

  • 書き込み速度: TLC/QLC より高速
  • 耐久性: 長期使用に耐える(エンタープライズ用途向け)
  • 安定性: セル間の干渉が少ない
  • 低レイテンシ: 読み書きの応答性が良好

デメリット

  • コスト: TLC の約2〜3倍
  • 容量効率: TLC/QLC より低い
  • 市場縮小: 2020年以降、コンシューマー向けは激減

採用製品の歴史

  • 2010〜2015: コンシューマー向け主流(Crucial M4、Samsung 840 Pro、Intel 730)
  • 2016〜2019: エンタープライズSSDに残存(Samsung SM863、Intel DC S3710)
  • 2020〜: TLC/QLCに置き換えられ、ほぼ市場から姿を消す

疑似SLC(pSLC)キャッシュ

現在のTLC/QLC SSDは、内部の一部領域をSLCモードで動作させる「SLCキャッシュ」を搭載。書き込み速度を一時的に向上させる仕組みで、MLCの需要を吸収しました。

選び方

2026年時点ではMLC SSDの新製品はほぼ存在しません。耐久性重視なら以下を検討:

用途推奨
エンタープライズTLC eMLC / Optane(生産終了)
一般用途TLC SSD(Samsung 990 PRO等)
コスパ重視QLC SSD(Crucial P3 Plus等)

関連用語

  • SLC / TLC / QLC / PLC
  • 3D NAND(垂直積層技術)
  • DWPD(Drive Writes Per Day)
  • ウェアレベリング(Wear Leveling)
この記事について
カテゴリーストレージ
難易度初級
作成日2025/7/26