Nitty Gritty Mini Pro 2(ニッティーグリッティーミニプロツー)
米 Nitty Gritty が 1990 年に発売した民生 LP クリーニングマシン。両面同時吸引方式を小型筐体に収めた設計で、米国民生 Audiophile の普及機として長く使われてきた。
概要
Nitty Gritty Mini Pro 2 は、米 Nitty Gritty Record Care Products(1981 年 California 州 Anaheim 創業)が 1990 年に発売した民生 LP クリーニングマシンです。両面を同時に吸引する機構をコンパクトな筐体にまとめており、米国民生 Audiophile 市場で長く愛用されてきた普及機です。
販売価格は当時 約 US$700(現代換算で 約 ¥150,000-200,000)、Vintage 完動品の中古相場は ¥40,000-90,000 程度です。
主な特徴
- 両面同時吸引: VPI HW-17F と同様、レコードの両面を一度の作業で洗浄できる構造です。
- コンパクト設計: VPI 機よりも小型で、家庭の机上にも置きやすいサイズに収まっています。
- 手動回転式: モーター回転ではなく、ユーザーが手でレコードを回す前提の設計で、その分構造がシンプルで故障しにくくなっています。
- 専用洗浄液 Pure 2 推奨: 同社の Pure 2 洗浄液との組み合わせで使うのが基本です。
- 修理性の高さ: 部品点数が少なく、消耗品の交換やメンテナンスが容易です。
仕様比較
| 製品 | 発売年 | メーカー | 駆動方式 | 価格帯(発売時) |
|---|---|---|---|---|
| Nitty Gritty Mini Pro 2 | 1990 | 米 | 手動回転 | US$700 |
| Nitty Gritty Mini Pro 1 | 1985 | 米 | 手動回転 | US$500 |
| VPI HW-17F | 1990 | 米 | モーター回転 | US$1,200 |
| Pro-Ject VC-S2 ALU | 2018 | チェコ | モーター回転 | ¥80,000 前後 |
使い方の流れ
- レコードを Mini Pro 2 のスロットに挿入する。
- Pure 2 洗浄液を盤面に塗布する。
- 手でレコードを回しながら、ブラシで洗浄液を盤面全体に行き渡らせる。
- バキュームスイッチを入れて両面を同時に吸引する。
選び方・注意点
VPI HW-17F と比べて小型・低価格で、家庭用としての扱いやすさを重視した設計です。一方で手動回転のため、長時間連続で多数のレコードを洗浄する用途にはやや不向きです。1990 年代初期モデルではバキュームポンプの交換部品が入手困難なケースもあるため、購入前にポンプの状態を確認することをおすすめします。
関連用語との違い
| 用語 | サイズ感 | 駆動 |
|---|---|---|
| Nitty Gritty Mini Pro 2 | 小型 | 手動回転 |
| Nitty Gritty 2.5Fi | 中型 | モーター回転 |
| VPI HW-17F | 大型 | モーター回転 |
| Pro-Ject VC-S2 | 中型 | モーター回転 |
よくある質問
Q1. なぜ手動回転式なのですか? A. 故障原因になりやすい回転モーターを省くことで、コストと信頼性を両立する設計思想です。代わりに作業中はユーザーが回し続ける必要があります。
Q2. 洗浄液はサードパーティ品でも使えますか? A. L'Art du Son や Disc Doctor など、純粋なアルコール系洗浄液なら使用可能です。Pure 2 と組み合わせるのが純正推奨です。
Q3. 現在も新品で購入できますか? A. Nitty Gritty 社は現在も稼働しており、新型(2.5Fi、Pro 等)も販売継続中です。Mini Pro 2 自体は中古市場のみとなっています。
まとめ
- 米 Nitty Gritty が 1990 年に発売した民生向け LP クリーニングマシン。
- 両面同時吸引機構を小型筐体に収め、家庭での扱いやすさを実現。
- 当時 US$700、現在は中古で ¥40,000-90,000 程度。
- 手動回転と低価格を両立した、米国民生 Audiophile 普及機の代表格。