Pro-Ject VC-S2 ALU(プロジェクトブイシーエスツーアル)
チェコ Pro-Ject Audio Systems が 2018 年に発売した民生向け LP クリーニングマシン。スリットノズル吸引方式を採用しており、欧州の入門〜中級 Audiophile 市場で広く使われている。
概要
Pro-Ject VC-S2 ALU は、チェコ Pro-Ject Audio Systems(1991 年創業)が 2018 年に発売した民生向け LP クリーニングマシンです。アルミ製の堅牢な筐体に、片面ずつ吸引するスリットノズル機構を組み合わせており、欧州の入門〜中級 Audiophile 市場で広く採用されています。
販売価格は新品で ¥80,000-100,000 前後、Vintage 完動品の中古相場は ¥50,000-70,000 程度です。同社の Pro-Ject Wash It 洗浄液との組み合わせでの運用が一般的です。
主な特徴
- アルミ製筐体: 振動とノイズを抑える堅牢な構造で、長期使用に耐える剛性を持ちます。
- スリットノズル吸引: 片面ずつ吸引する方式で、片面が完了したらレコードを裏返して同じ操作を行います。
- 強力モーター: ターンテーブルを安定して回転させるため、洗浄液をムラなく塗布できます。
- バキュームポンプ内蔵: 業務級の真空ポンプを搭載し、短時間で洗浄液を吸い取ります。
- 専用洗浄液 Wash It 推奨: 同社が販売する Pro-Ject Wash It と組み合わせて使う設計です。
仕様比較
| 製品 | 発売年 | メーカー | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Pro-Ject VC-S2 ALU | 2018 | チェコ | ¥80,000-100,000 | 入門〜中級 |
| Pro-Ject VC-E | 2020 | チェコ | ¥45,000-55,000 | エントリー |
| VPI HW-17F | 1990 | 米 | ¥250,000 前後 | 業務級耐久性 |
| Nitty Gritty Mini Pro 2 | 1990 | 米 | ¥120,000 前後 | 民生両面同時 |
使い方の流れ
- レコードを VC-S2 のターンテーブルに乗せ、Wash It 洗浄液を数滴垂らす。
- ブラシで盤面全体に洗浄液を塗布する。
- バキュームスイッチを入れ、ターンテーブルを回しながら 2-3 周吸引する。
- レコードを裏返し、同じ手順で反対面を洗浄する。
選び方・注意点
家庭で 100 枚程度の手持ちコレクションを定期的に洗浄したいユーザーに最適な価格帯と性能のバランスを持つ機種です。業務用途や 1 日数十枚の連続洗浄を想定する場合は VPI HW シリーズや Loricraft PRC シリーズの方が向いています。アルミ筐体は重量があるため、設置場所の確保が必要です。
関連用語との違い
| 用語 | 価格帯 | 操作方式 |
|---|---|---|
| Pro-Ject VC-S2 ALU | 中級 | 片面ずつ吸引 |
| Pro-Ject VC-E | 入門 | VC-S2 の簡易版 |
| VPI HW-17F | 業務級 | 両面同時吸引 |
| Nitty Gritty Mini Pro 2 | 中級 | 両面同時吸引 |
よくある質問
Q1. VC-S2 ALU と VC-E の違いは何ですか? A. VC-S2 ALU はアルミ筐体で堅牢性と動作音の静粛性が高く、VC-E は樹脂筐体でより手頃な価格です。仕上がりはどちらも同等水準ですが、長期運用性は VC-S2 が上です。
Q2. 洗浄液は何を使えばよいですか? A. 同社純正の Pro-Ject Wash It の使用が推奨されています。サードパーティ製では L'Art du Son や MoFi も互換性があります。
Q3. 国内サポートはありますか? A. 日本では Top Wing が正規代理店として販売・サポートを行っており、修理やアフターパーツの入手が可能です。
まとめ
- チェコ Pro-Ject が 2018 年に発売した民生向けの LP クリーニングマシン。
- アルミ筐体とスリットノズル吸引の組み合わせで、入門〜中級ユーザーに適した性能と価格を実現。
- 新品で ¥80,000-100,000 前後、中古で ¥50,000-70,000 程度で入手できる。
- 同社の Wash It 洗浄液と組み合わせて使うのが基本スタイルで、欧州 Audiophile の入門機として広く使われている。