ストレージ
中級

パーティションテーブル(パーティションテーブル)

ストレージの領域分割情報を保持する構造。MBR(2TB/4分割制限)・GPT(128分割・ZB単位)があり、UEFIブート/NVMeは GPT必須。Windowsは diskpart、Linuxは parted/gdisk で操作。

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2026/4/25 更新
関連タグ
GPT
MBR
UEFI
diskpart

概要

パーティションテーブルは、物理ストレージデバイス(HDD、SSD、NVMeなど)の領域を論理的に分割するためのメタデータを保持する構造です。デバイス上に配置されるブートローダーやオペレーティングシステム、データ領域の境界を定義し、OSがディスクを正しく認識し操作できるようにします。

  • MBR(Master Boot Record)は従来のBIOSブートに対応し、最大2TBまで、4つのプライマリパーティション(または3つ+1つの拡張)をサポート。
  • GPT(GUID Partition Table)はUEFIブートやNVMe SSDに必須で、128個までのパーティション、ZB(ゼタバイト)単位でサイズを扱える。
  • GPTはパーティションテーブル自体の冗長コピーをディスクの先頭と末尾に保持し、破損時の復旧を容易にする。
  • Windowsは diskpart、Linuxは fdisk、parted、gdisk などのツールで操作できる。

主な特徴・仕組み

特徴MBRGPT
対応OSBIOSUEFI/NVMe
最大ディスクサイズ2TB18EB(ZB)
パーティション数4128
破損時の冗長性なしあり
ブートローダー格納位置先頭先頭+末尾
  • GPTはGUID(Globally Unique Identifier)を用いて各パーティションを一意に識別。
  • MBRはブートローダーの起動コードとパーティションテーブルが同一セクタに格納。
  • GPTは64ビットアドレスを使用し、4KBセクタ単位で管理。
  • GPTのパーティションタイプGUIDはOSや機能別に定義され、WindowsはNTFS、LinuxはEXT4、Linux LVMなどを識別。
  • GPTはパーティションエントリのCRC32チェックサムを持ち、破損検出と復元をサポート。
  • MBRはパーティションエントリのチェックサムが存在せず、破損時の復旧は困難。
  • UEFIはGPTを前提としており、Secure BootやEFIシステムパーティション(ESP)が必須。
  • NVMe SSDはUEFIブートを前提に設計され、GPTがデフォルト。

スペック/製品比較表

製品型番CPUGPUメモリストレージTDP主要数値
Intel Core Ultra 9285K24コア / 48スレッド-24GB DDR5-60001TB SSD450W5.7GHzブースト
NVIDIA GeForce RTX 4090--24GB GDDR6X-1TB NVMe450W20.4 TFLOPs
ASUS ROG Strix X670E-E Gaming WiFi---32GB DDR5-60002TB Samsung 990 Pro450WPCIe 5.0 x16
Samsung 990 Pro----1TB / 2TB-7,500MB/s読み取り / 6,900MB/s書き込み
WD Blue 3D NAND 4TB----4TB HDD-7200RPM / 256MB Cache
Seagate IronWolf 16TB----16TB HDD-7200RPM / 256MB Cache
Corsair MP600----2TB NVMe-5,400MB/s読み取り / 4,950MB/s書き込み
Kingston KC3000----2TB NVMe-5,500MB/s読み取り / 4,800MB/s書き込み
  • 上記表は2026年の最新ハードウェアを対象に作成。
  • 各製品のパーティションテーブルは、UEFIブートの場合はGPTが必須。
  • NVMe SSDはUEFIブートと互換性が高く、GPTの冗長性により高速起動が可能。

具体例・対応製品

  1. Samsung 990 Pro 1TB – 7,500MB/s読み取り、6,900MB/s書き込み。GPTで最大128パーティションをサポート。
  2. Intel Core Ultra 9 285K – 5.7GHzブースト、24コア/48スレッド。UEFIブートに対応し、GPTを必須。
  3. ASUS ROG Strix X670E-E Gaming WiFi – PCIe 5.0 x16スロット、2TB SSDを2つまで搭載可能。UEFIとGPTで高速起動。
  4. Corsair MP600 2TB – 5,400MB/s読み取り、4,950MB/s書き込み。UEFIブートとGPTで最適化。
  5. Seagate IronWolf 16TB – 7200RPM、256MBキャッシュ。GPTで最大128パーティションをサポート。

自作PCでの選び方・注意点

  • UEFIブートを選択:2025年以降のマザーボードはUEFIがデフォルト。GPTが必須。
  • NVMe SSDの採用:高速起動とデータ転送のため、NVMeはUEFI+GPTで最適。
  • パーティション数の計画:128パーティションは十分。OS用、データ用、バックアップ用などを分離。
  • GPTのバックアップ:gdisk の cgdisk でGPTヘッダーをコピー。
  • ディスクサイズの確認:MBRは2TBまで。2TB超えならGPTを選択。
  • Secure Boot:UEFIブート時にSecure Bootを有効にすると、OSが署名済みのブートローダーのみ起動。
  • RAID構成:RAID 0/1/10を構築する場合、パーティションテーブルは各ディスクで独立。
  • 古いOSのインストール:Windows 7/8はMBRが必要。Windows 10以降はGPTが推奨。
  • ディスクのフォーマット:NTFSはWindows、EXT4はLinux。GPTで複数ファイルシステムを混在可能。
  • パーティションサイズの調整:データ増加に備え、OSパーティションは最小化し、データパーティションを大きめに設定。

関連用語との違い

  • MBR vs GPT:MBRは2TBまで、4パーティション。GPTはZBまで、128パーティション。
  • UEFI vs BIOS:UEFIはGPTを前提とし、Secure BootやEFIシステムパーティションを持つ。BIOSはMBRと互換性。
  • diskpart vs fdisk:diskpartはWindows専用、fdiskはLinux/UNIX系。partedはGUI/CLI両方。
  • EFI System Partition (ESP):UEFIブート時に必要なパーティション。GPTで作成。
  • GPT Protective MBR:GPTディスクの先頭に置かれ、古いOSがGPTを認識しないようにする。

よくある質問(FAQ)

Q1. GPTとMBRのどちらを選べばよいですか?
A1. 2TB超えのディスクやUEFIブートを利用する場合はGPT。古いBIOSや2TB以下のディスクでMBRを選択。

Q2. GPTにパーティション数の上限が128とありますが、実際に使える数はそれ以下ですか?
A2. 128は理論上の上限。実際はOSやツールの制限で少し低くなることがありますが、通常は十分。

Q3. NVMe SSDをMBRでフォーマットすると起動できませんか?
A3. NVMe SSDはUEFIブートが前提でGPTが必須。MBRでフォーマットすると起動できない。

Q4. GPTのバックアップはどうすればよいですか?
A4. gdisk の cgdisk でヘッダーをコピー。ディスクの先頭と末尾に冗長コピーがあるので、破損時に復元可能。

Q5. Secure Bootを有効にすると、Windows 10以降のインストールはできませんか?
A5. Secure Bootは署名済みブートローダーのみ許可するため、Windows 10以降は公式に署名済みでインストール可能。

まとめ

パーティションテーブルは自作PCのストレージ管理において不可欠な要素です。UEFIブートとNVMe SSDの普及に伴い、GPTがデフォルトとなり、128パーティションという柔軟性とZB単位の拡張性が提供されています。2026年の最新ハードウェアを構築する際は、GPTとUEFIを前提に設計し、バックアップやセキュリティ設定を行うことで、安定かつ高速なシステムを実現できます。次世代のストレージ技術が登場する中でも、パーティションテーブルの基本原理と選択基準を押さえておくことが、長期的に見て最も重要です。

この記事について
カテゴリーストレージ
難易度中級
作成日2026/4/17