
ディスクパーティションとは、物理的なハードディスクや SSD の領域を論理的に分割し、それぞれ独立した記憶域として扱う仕組みのことです。PC を自作する際に、OS やアプリケーション、そして重要なデータを適切な場所で管理することは、パフォーマンスの維持やデータ保護の観点から極めて重要です。特に、OS が起動不能になった際の復旧や、異なる OS(Windows と Linux など)を同時に運用するデュアルブート環境においては、パーティション設計がシステムの安定性を左右します。本記事では、自作 PC 初心者が基礎知識を習得し、中級者にとってのベストプラクティスを確認できるよう、ディスクパーティションの基本概念から実用的な分割方法まで徹底的に解説します。
近年のストレージ技術は目覚ましい進化を遂げており、2026 年現在では NVMe SSD が標準的な環境となっていますが、データの論理的整理という根本的な課題は依然として解決する必要があります。Windows のディスク管理ツールや Linux のパーティション作成ツールなど、OS に依存した操作方法の違いも理解しておくべきです。また、SSD の寿命を考慮した書き込み分散の考え方など、最新のトレンドについても触れます。本ガイドを通じて、データの安全性と PC の運用効率を最大化する知識を身につけ、快適な自作 PC ライフを構築してください。
ディスクパーティションとは、物理的なストレージデバイスの領域を論理的に分割し、それぞれ独立した記憶域として扱う仕組みです。例えば、容量 1TB の SSD を購入した場合、これをそのまま一つのボリュームとして使うことも可能ですが、その内部を「OS 用」と「データ保存用」のように分け、それぞれ異なるファイルシステムや設定を適用できるようにするのがパーティション化の目的です。これにより、OS が破損してもデータ領域にアクセスできる可能性が高まり、フォーマット作業の際も OS の再インストールだけで済み、個人データを削除せずに済むようになります。
パーティションは主に論理的な分割であり、物理的にディスクを切り分けるわけではありませんが、オペレーティングシステムからは別のドライブ(例:C ドライブ、D ドライブ)として認識されます。それぞれのパーティションにはファイルシステムが割り当てられ、NTFS や exFAT、ext4 などが使用され、データの記録・読み出しルールを定義します。ファイルシステムの独立管理により、異なる OS 間でデータを共有する際や、特定の OS のみに最適化された設定を行うことが可能になります。
また、パーティション構成はパフォーマンスにも影響を与えます。例えば、頻繁に書き込みが行われるシステム領域と、読み取り中心のデータ領域を物理的に近い場所や別のドライブに配置することで、ディスクの負荷分散が図れる場合があります(特に HDD の場合)。SSD においては物理的な位置による速度差は少ないものの、ファイルシステムの最適化やスワップ領域の確保など、論理的な分離がシステム全体のレスポンスに影響します。このように、パーティション設計は単なるスペースの分け方ではなく、PC の運用戦略そのものと言えるのです。
ディスクの初期化やパーティション作成を行う際、必ず選択しなければならないのが「ディスクのレコード形式」です。現在主流となっているのは GPT(GUID Partition Table)ですが、旧来の MBR(Master Boot Record)も一部の環境では依然として使用されています。この 2 つの違いを理解することは、大容量ストレージや最新の OS 環境で安定した動作を得るために不可欠です。MBR は 1980 年代から使用されている形式であり、レコードテーブルのサイズに制限があるため、最大サポート容量が 2TB までとされています。
一方、GPT は UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)という新しいシステム起動規格に対応するために設計された形式です。2TB の制限を突破し、理論上は最大 18 エクサバイト(約 1600 ペタバイト)までの容量をサポートします。また、パーティションの数が MBR の最大 4 つ(拡張パーティションを除く)に対して、GPT は 128 パーティション以上を標準でサポートしています。これにより、OS パーティション、回復用領域、データ用領域などを柔軟に配置できるようになりました。下表は GPT と MBR の主要な違いを比較したものです。
| 項目 | MBR (Master Boot Record) | GPT (GUID Partition Table) |
|---|---|---|
| 最大ディスク容量 | 2TB まで | 理論上 18EB(約 1600PB) |
| パーティション数 | 最大 4 つ(拡張で増可能) | 最小限の制限(通常 128+) |
| UEFI/BIOS 対応 | BIOS ブート専用 | UEFI ブート推奨、BIOS 互換あり |
| データ冗長性 | 低い(MBR コピーなし) | 高い(GPT ヘッダのコピー保存) |
| 保護領域 | なし | パーティションの整合性をチェック可能 |
2026 年時点での自作 PC 環境において、推奨されるのは間違いなく GPT です。特に NVMe SSD や大容量 SSD を使用する際、MBR の 2TB リミットに達してしまえばそれ以上領域を利用できなくなるためです。また、Windows 11 では UEFI ブートかつセキュリティ機能(Secure Boot)の要件があるため、事実上 GPT への移行が強制されています。ただし、Linux の一部旧バージョンや特定のレガシー機器で MBR が必要なケースも存在するため、用途に応じて選択する必要があります。
Windows を使用する場合、Microsoft が公式に推奨している、あるいは標準的に作成されるパーティション構成を理解しておくことが重要です。最近の Windows 10/11 インストール時に自動で作成される構成は、OS の起動、回復、ユーザーデータの管理をそれぞれ分離しています。これらは必ずしも手動で分割し直す必要がありますが、それぞれの役割を知っておくことで、トラブルシューティングやカスタマイズの際に役立ちます。特に重要なのは EFI システムパーティションと MSR パーティションです。
EFI System Partition(ESP)は UEFI ブートに必要な起動ファイル(例:bootmgfw.efi)を保存する領域で、通常 100MB〜260MB の NTFS または FAT32 フォーマットで用意されます。MSR(Microsoft Reserved Partition)は Microsoft が将来の拡張のために予約しておく領域であり、16MB です。これらはユーザーからは直接アクセスできない隠しパーティションですが、OS を再インストールする際やブートローダーを修復する際に重要な役割を果たします。以下に Windows の推奨構成を表で示します。
| パーティション名 | 推奨容量 | 形式 | 役割と重要性 |
|---|---|---|---|
| EFI System Partition | 260MB | FAT32 | UEFI ブートファイル格納(必須) |
| MSR (Microsoft Reserved) | 16MB | - | Microsoft 予約領域(変更不可推奨) |
| OS パーティション (C:) | SSD の大半 | NTFS | Windows OS とプログラム用 |
| 回復パーティション | ~500MB〜2GB | 隠し領域 | OS 復元ツール・画像保存用 |
| データパーティション (D:) | 残存容量 | NTFS/ExFAT | ユーザーファイル・ゲーム等保存用 |
「OS パーティション」と「データパーティション」を分けることは、Windows の推奨構成の一部ですが、SSD の大容量化に伴い、1 パーティションで運用するケースも増えています。しかし、2026 年の標準的な運用においては、OS とデータを分けておくことで、OS の再インストール時のリスクヘッジになります。また、回復パーティションは削除しないよう注意が必要です。もし誤って削除してしまっても、メディアから復元可能ですが、システム全体が不安定になる可能性があります。
Linux を使用する場合、Windows と同様にパーティション分割の自由度が高いのが特徴です。特にインストール時のカスタムパーティション設定では、ユーザーがそれぞれの用途に合わせて最適な構成を設計できます。一般的な Linux ディストリビューション(Ubuntu、Fedora など)は、標準では / (root) パーティションと swap パーティション、そして EFI/boot 領域を設定することが推奨されています。しかし、より柔軟な運用やデータ保護のためには、/home や /var を分離する構成も広く採用されています。
Linux のパーティション設計において重要なのはファイルシステムの選択です。ext4 は安定性と互換性の面で依然としてデファクトスタンダードですが、Btrfs や ZFS などの最新ファイルシステムも 2026 年現在ではより一般的になっています。特に Btrfs はスナップショット機能やデータ整合性チェックに優れており、システム設定の失敗を容易にロールバックできるため、自作 PC のテスト用途や実験的な環境で重宝されています。swap パーティションはメモリが不足した際の一時保存領域として機能しますが、SSD の時代ではスワップファイル(swapfile)として OS 上に作成する方法も推奨されます。
Linux におけるパーティション構成例を以下に示します。この構成は、OS とデータを分離し、システム障害時にデータ領域を保持できるように設計されています。
| パーティション | 推奨サイズ | ファイルシステム | マウントポイント |
|---|---|---|---|
| EFI System | 512MB 〜 1GB | FAT32 | /boot/efi |
| Root (/) | SSD の半分〜70% | ext4 または Btrfs | / (システム全体) |
| Home (/home) | 残りの容量 | ext4 または Btrfs | ユーザーファイル・設定格納 |
| Swap | メモリサイズ相当 | swap | スワップ領域(または swapfile) |
| Var (/var) | オプション (50GB〜) | ext4 | ログ、キャッシュ、データベース用 |
/home パーティションを独立させることで、OS を再インストールしてもユーザーのドキュメントや設定ファイルが保持されます。これは Linux ユーザーにとって非常に重要な利点です。また、/var を分離することで、ログファイルやパッケージキャッシュがディスク容量を圧迫しすぎても /home のデータに影響が出にくくなります。2026 年時点では、Btrfs の ZSTD 圧縮機能を活用してストレージ効率を高める構成も増えています。
Windows 環境下でパーティションを操作する際、最も手軽に利用可能なのが「ディスクの管理」ツールです。これは OS に標準搭載されている GUI ベースのツールであり、初心者でも比較的簡単にボリュームの作成や削除、サイズ変更が行えます。起動方法は、スタートメニューから「ディスクの管理」を検索するか、Win + X キーを押して「ディスクの管理」を選択することで開けます。ここでは、未割り当て領域から新しいボリュームを作成したり、既存のパーティションを縮小したりする手順を解説します。
まず、容量を調整したいドライブ(例:C ドライブ)を右クリックし、「ボリュームの縮小」を選択します。この時、システムが利用可能な最大値を表示しますが、実際には OS のファイルやスワップ領域の関係でそれより小さい数値しか指定できない場合があります。縮小後には「未割り当て」として緑色のバーが表示され、ここから新しいパーティションを作成できます。ただし、C ドライブを直接縮小させる場合や、システム保護領域に干渉する操作は慎重に行う必要があります。
標準ツールでは不十分な場合に利用されるのがコマンドラインツールの diskpart です。これは高度な操作が可能ですが、誤ったコマンド実行時にデータを失うリスクが高いため、注意が必要です。例えば、ディスクを初期化して GPT に変更するには以下の手順が有効です。
diskpart を入力して実行モードに入る。list disk で対象のディスクを確認する。select disk X(X は対象ディスク番号)で選択する。clean で全データを削除し、convert gpt で形式変更を行う。また、PowerShell を利用した自動化スクリプトを作成することも可能です。特に複数の PC に対して一括でパーティション設定を適用したい場合や、サーバー環境での管理に役立ちます。ただし、GUI ツールが提供している視覚的な確認機能がないため、コマンド実行前のディスク状態を確認する手順は必須です。「ディスクの管理」ツールでマウントポイント(例:E: ドライブ)を割り当てる際は、ドライブ文字の重複に注意し、空き番号を確認してから操作を進めてください。
Windows の標準ツールでは対応が難しい場合や、GUI で直感的な操作を行いたい場合は、サードパーティ製のパーティション管理ツールが非常に有用です。特に「GParted」は Linux ベースのオープンソースツールであり、Windows 実行環境下でもライブ USB を介して利用可能です。これらはパーティションの移動(データ損失なしでサイズ変更)や結合・分割を強力にサポートしており、OS の再インストールなしでディスク構成を変更する際に重宝されます。
代表的な 3 つのツールの比較を表にまとめました。それぞれのツールには得意分野があり、ユーザーのスキルレベルやニーズに合わせて選択することが重要です。「MiniTool Partition Wizard」は Windows ユーザー向けに最適化されており、エディタとしての操作性が非常に高いです。「EaseUS Partition Master」も同様に初心者向けのインターフェースを提供しています。一方、「GParted」は Linux 環境でのリカバリーや、Windows の標準ツールではできない「パーティションの移動(未割り当て領域を挟んだ場合など)」に強みを持ちます。
| ツール名 | 価格 | 主な特徴 | 推奨ユーザー層 |
|---|---|---|---|
| MiniTool Partition Wizard | 有料版あり/無料版も可 | Windows ネイティブ、操作直感的 | Windows ユーザー(初心者〜中級) |
| EaseUS Partition Master | 有料版あり/無料版も可 | レジューム機能、データ移行に強い | データ移動を頻繁に行うユーザー |
| GParted (Live USB) | 完全無料 | Linux ベース、高度な制御が可能 | 上級者、Linux ユーザー、復旧用途 |
2026 年時点では、これらのツールもクラウドバックアップ機能や SSD の TRIM 最適化機能を標準搭載するようになっています。特に MiniTool などは、Windows の再起動なしでパーティション操作を行う「Live Mode」をサポートしており、OS が起動している状態でもサイズ変更が可能であるため、作業時間の短縮に寄与しています。ただし、サードパーティツールを使用する際も、必ず事前にデータのバックアップを推奨します。開発元が異なるとエラー処理のロジックや回復機能に差があるため、万が一の場合は標準ツールよりも復旧コストが高くなる可能性があります。
Windows と Linux を一つの PC で同時に使用したい場合(デュアルブート)、パーティション設計は成功と失敗を分ける重要な要素となります。最も基本的なルールとして、「最初に Windows、その後に Linux」の順番で OS をインストールするのが定石です。これは Windows のブートローダーが MBR や EFI フォームット上での優先権が強いためであり、先にインストールされた OS が後から入った OS の起動ファイルをオーバーライドするリスクを避けるためです。
パーティション領域の割り当てにおいては、EFI パーティションは共通して使用する必要があります。Windows と Linux どちらも UEFI ブートに対応している場合、1 つの EFI システムパーティション(ESP)内に双方のブートローダーファイルが存在します。Linux インストーラーは通常、既存の ESP を検知し、boot/efi ディレクトリに自身のファイルを保存しますが、Windows のブートマネージャーと連携して起動メニューを表示させる設定が必要です。
デュアルブートの構成例を以下に示します。この設計では、各 OS に独立したシステム領域を持ちつつ、データ領域を共有することでストレージ効率を高めています。
| パーティション | 用途 | ファイルシステム | 注意点 |
|---|---|---|---|
| EFI System | 共通ブート領域 | FAT32 | Windows/ Linux 双方が書き込み可 |
| Windows OS | Windows 用 OS | NTFS | MSR パーティション必須 |
| Linux Root | Linux 用 OS | ext4 / Btrfs | ルートパーティションにインストール |
| Shared Data | データ共有領域 | exFAT または NTFS | Linux は NTFS/exFAT 読み書きサポート必要 |
Windows の NTFS ドライブを Linux で読み書きするには、追加のドライバー設定が必要な場合があります。2026 年現在では標準のドライバが備わっていることも多いですが、信頼性を高めるため exFAT を使用して相互運用性を持たせる方法もあります。ただし、exFAT はログ機能がないため、データ破損リスクが NTFS よりも高くなります。安全なデュアルブート環境を構築するためには、各 OS のデータ領域を明確に分離し、共有用パーティションのみでデータをやり取りする設計が推奨されます。
SSD(ソリッドステートドライブ)の普及により、従来の HDD 時代からのパーティション分割の常識が変わってきました。HDD では物理的なヘッド移動の影響を受けやすかったため、「頻繁にアクセスする領域」と「保存されるデータ領域」を分けることでパフォーマンス向上を図る必要がありました。しかし、SSD はランダムアクセスポイント速度が極めて速く、物理的な位置による読み書き速度の差はほぼ無視できます。そのため、2026 年現在では「1 パーティション構成(OS とデータを分けず)」も十分に有効な選択肢となります。
それでもパーティションを分割する主な理由は「OS の再インストール時のリスク回避」と「ファイルシステムの最適化」です。例えば、Windows をフォーマットして再インストールする場合、C ドライブ全体を削除するとデータ領域の D ドライブも巻き込まれる可能性があります。これを防ぐため、データ領域を独立させることは依然として有効です。また、SSD の寿命に関しても、パーティション分割が直接的な影響を与えるわけではありませんが、ファイルシステムごとの書き込み分散(wear leveling)を OS が効率的に行うよう設計する場合に役立ちます。
最新の傾向としては、ストレージスペースの柔軟性を高めるために「ボリューム管理」機能を活用する動きもあります。Windows の Storage Spaces や Linux の LVM(Logical Volume Manager)を使用することで、パーティションの境界を動的に変更したり、複数の物理ディスクを論理的なボリュームとして統合したりすることが可能になります。これは、SSD の容量が急速に増加している 2026 年において、ユーザーがストレージ管理の負担を減らすための重要な手段となっています。したがって、単純な分割か統合かの二択ではなく、用途に応じたハイブリッドなアプローチが推奨されます。
ディスク領域を変更する際、最も頻繁に行われるのは「リサイズ(縮小/拡張)」です。これには、パーティションの境界をずらして容量を増減させる操作が含まれます。標準ツールでは「ボリュームの縮小」しか対応していないため、隣接する未割り当て領域がない場合や、システム領域を拡張したい場合はサードパーティツールが必要になります。手順としては、まず対象パーティションを選択し、「サイズ変更または移動」機能を実行します。ここでは、スライダー操作で境界線を変更するか、数値で指定して確定させます。
「移動」とは、パーティションの位置そのものをディスク上の別の場所にずらすことを指します。これは未割り当て領域を挟んでパーティションを動かす際に使用されます。特に SSD では物理的なブロックへの書き込み回数が寿命に関わるため、データ自体を書き換えながら移動させる処理には時間がかかる場合がありますが、SSD の内部コントローラーによる最適化により高速化されています。操作実行中は、電源の切断や強制終了は絶対に避けてください。最悪の場合はパーティションテーブルが破損し、ディスク全体を認識できなくなるリスクがあります。
「結合」は、隣接する 2 つ以上のパーティションを 1 つにまとめる操作です。これには両方のデータを消去する必要があります。手順としては、まず不要なパーティションのデータバックアップを行い、その領域を削除して「未割り当て」とします。その後、残りのパーティションを選択し、「結合」機能を実行して隣接する未割り当て領域とマージします。この際、ファイルシステムが異なる場合(例:NTFS と exFAT)は、結合前に共通フォーマットへの変換が必要になるため注意が必要です。また、システム領域を結合する場合はブート設定の再構築が必要な場合もあるため、慎重に計画を立てる必要があります。
パーティション操作における最大のリスクはデータ消失です。特に「未割り当て領域」や「回復領域」、「EFI パーティション」を誤って削除した場合は、PC が起動しなくなるか、OS の再インストールが必要になります。また、電源供給の不安定さによる中断も深刻な障害の原因となります。2026 年現在では、多くの OS で不揮発性メモリの安定化機能が強化されていますが、サードパーティツールや外部 SSD を使用する際には、十分な電力確保と UPS(無停電電源装置)の利用が推奨されます。
事前バックアップは必須です。「ディスクイメージの作成」機能を活用し、操作前の状態を丸ごと保存しておくことが最も安全な方法です。Windows の「システムイメージのバックアップ」や Linux の dd コマンドを用いたコピー、あるいはサードパーティツールのバックアップ機能を利用します。具体的には、C ドライブ全体を外部 HDD に保存するだけでなく、EFI パーティションや回復領域も含まれたフルイメージを作成してください。これにより、操作失敗時の復旧時間が劇的に短縮されます。
また、操作前のディスクの状態を確認することも重要です。「ディスクの管理」ツールでパーティションテーブルの整合性を確認し、エラーがないかチェックします。SSD の場合は SMART 情報を確認し、健康度が低下しているドライブでの大規模な変更は避けるべきです。特に「SMART Error」が表示されている場合、その操作がドライブの物理的な故障を引き起こす可能性が高まります。万が一の時に備え、重要なデータはクラウドストレージや別の物理メディアにもコピーし、分散保存を行うことがリスク管理の基本となります。
Q1: パーティションを分割すると SSD の寿命が短くなりますか? A1: いいえ、基本的には寿命に直接的な影響はありません。SSD の寿命は書き込み回数(TBW)で決まり、パーティション分割自体が書き込みを増やすわけではありません。ただし、パーティションの境界変更時にデータを書き換える操作が行われる場合は、その分だけ書き込みが発生します。通常の分割・結合作業では問題ありません。
Q2: Windows の C ドライブを縮小して D ドライブを作成したいのですが、容量が制限されます。 A2: システムファイルやスワップ領域の関係で、OS が予約している領域の一部は削除できないためです。ディスクの空き容量を確認し、不要なファイル(システムファイルの圧縮やキャッシュクリア)を行ってから再度縮小を試みてください。それでも足りない場合はサードパーティツールを使用してください。
Q3: GPT から MBR に変更したい場合、データはどうなりますか? A3: 形式変換にはディスク全体の初期化が必要になるため、すべてのデータが削除されます。必ず事前にデータをバックアップし、変換後に再度 OS をインストールする必要があります。GPT への移行は推奨され、特に大容量ドライブでは MBR 使用は避けるべきです。
Q4: デュアルブートで Windows と Linux が同時に起動しない場合どうすればよいですか?
A4: ブートローダーの競合が原因です。Linux の起動時に grub-install コマンドを実行して Windows の EFI パーティションを再登録するか、Windows のブートマネージャーから Linux を追加設定してください。UEFI 設定で起動順を確認することも有効です。
Q5: 回復パーティションは削除しても問題ありませんか? A5: はい、削除可能です。ただし、OS のシステムイメージ復元機能や初期化時に使用されるため、削除するとトラブル時の復旧手段を失います。容量に余裕がある場合は、安全のために残しておくことを推奨します。
Q6: Linux の /home パーティションを別ドライブとして扱えますか?
A6: はい、可能です。Linux インストール時や /etc/fstab 設定を変更することで、物理的に別の SSD や HDD を /home としてマウントできます。これにより OS ドライブの寿命を保護しつつ、データ領域を独立させられます。
Q7: パーティション操作中に電源が切れても大丈夫ですか? A7: いえ、大変危険です。必ず UPS や十分なバッテリー容量を確認し、ノート PC の場合は AC アダプタ接続下に作業を行ってください。電源断はパーティションテーブル破損の主要な原因となります。
Q8: 1 パーティション構成と複数パーティション構成、どちらがおすすめですか? A8: 用途によります。OS とデータを分けるのが好きな場合は複数構成を推奨します。SSD の容量が豊富で OS 再インストールに抵抗がない場合は、管理の手間を減らすため 1 パーティション構成も有効です。
Q9: Diskpart コマンドでディスクを初期化しましたが、OS が起動しません。 A9: 初期化によりブート情報が消去されたためです。OS のインストールメディアから起動し、起動修復ツールや再インストレーションを行ってください。Diskpart は慎重に使用する必要があります。
Q10: パーティションのサイズ変更で「移動できない」とエラーが出ます。 A0: 未割り当て領域がパーティションの隣接していない場所にある場合です。パーティションを結合するか、GParted などのツールを使用して未割り当て領域を挿入位置に移動させてから再試行してください。
本記事では、ディスクパーティションの基礎知識から実践的な操作手順までを幅広く解説しました。要点を以下にまとめます。
これらを実践的に適用することで、自作 PC の運用効率とデータ安全性を大幅に向上させることができます。最新の OS やストレージ技術の進化に合わせて、適宜パーティション設計を見直す姿勢も重要です。

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