

Intelの「ゲーミング向けGPUは微妙」——これは2024年まで正直に感じていた印象です。
Arc A770は期待を集めたものの、ドライバの不安定さやDX9ゲームの互換性問題で評価が分かれました。しかし**Arc B770(Battlemage第2世代)**は、その印象を大きく覆すGPUに仕上がっています。
私は発売直後にArc B770を購入し、2ヶ月以上メインGPUとして使っています。結論から言えば、RTX 4070と同等クラスの性能を¥55,000前後で実現しており、コスパではトップクラス。ドライバの安定性も大きく改善され、日常的なゲームプレイで困ることはほぼありません。
この記事では、実際の使用感と各種ベンチマーク結果をもとに、Arc B770の実力を客観的にレビューします。
📌 本記事のベンチマークデータは筆者の実機テスト環境(Ryzen 7 7700X / DDR5-6000 32GB / Arc B770 16GB)に基づいています。
Arc B770は、Intelが2026年初頭に発売したBattlemageアーキテクチャ第2世代のミドルハイGPUです。
| 項目 | Arc B770 |
|---|---|
| アーキテクチャ | Battlemage(BMG-G21) |
| Xe2コア数 | 32基 |
| レイトレーシングユニット | 32基 |
| VRAM | 16GB GDDR6(256bit) |
| ブーストクロック | 2,500 MHz |
| TDP | 225W |
| 推奨電源 | 650W以上 |
| 接続 | PCIe 4.0 x16 |
| 映像出力 | DP 2.1 × 3、HDMI 2.1 × 1 |
| 参考価格 | ¥55,000前後 |
| 項目 | Arc A770(前世代) | Arc B770 | 進化幅 |
|---|---|---|---|
| アーキテクチャ | Alchemist | Battlemage | 世代更新 |
| Xeコア | 32基(Xe HPG) | 32基(Xe2) | IPC 20%向上 |
| VRAM | 16GB GDDR6(256bit) | 16GB GDDR6(256bit) | 同等 |
| ブーストクロック | 2,100 MHz | 2,500 MHz | +19% |
| TDP | 225W | 225W | 同等 |
| レイトレーシング | 第1世代 | 第2世代 | +40%性能向上 |
| AI処理 | XMX | XMX 2 | XeSS 2対応 |
| 参考価格 | ¥45,000(発売時) | ¥55,000 | +¥10,000 |
💡 コア数は同じ32基ですが、Xe2アーキテクチャのIPC(1クロックあたりの処理量)が約20%向上。これにクロック向上(+19%)が加わり、総合性能は前世代比で約28〜35%向上しています。
| ベンチマーク | Arc A770 | Arc B770 | RTX 4070 |
|---|---|---|---|
| 3DMark Time Spy | 16,800 | 21,500 | 22,400 |
| 3DMark Fire Strike Ultra | 10,200 | 13,500 | 13,800 |
| 3DMark Port Royal(RT) | 8,500 | 12,000 | 13,200 |
| ゲーム | Arc B770 | RTX 4070 | 比率 |
|---|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 | 95 fps | 100 fps | 95% |
| Fortnite | 180 fps | 190 fps | 95% |
| Elden Ring | 60 fps | 60 fps | 100% |
| Valorant | 350+ fps | 380+ fps | 92% |
| Baldur's Gate 3 | 85 fps | 90 fps | 94% |
| ゲーム | Arc B770 | RTX 4070 | 比率 |
|---|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 | 65 fps | 70 fps | 93% |
| Fortnite | 120 fps | 130 fps | 92% |
| Black Myth: Wukong | 50 fps | 55 fps | 91% |
| Starfield | 55 fps | 60 fps | 92% |
| ゲーム | Arc B770 | RTX 4070 | 備考 |
|---|---|---|---|
| Cyberpunk 2077 RT Ultra | 35 fps | 45 fps | DLSS/XeSSなし |
| Control RT | 55 fps | 65 fps | RTX 4070がリード |
| Metro Exodus Enhanced | 50 fps | 60 fps |
💡 ラスタライズ(通常描画)ではRTX 4070の90〜95%の性能を発揮。価格差(RTX 4070: ¥75,000 vs Arc B770: ¥55,000)を考えると、Arc B770のコスパは非常に高いです。レイトレーシングではまだNVIDIAにリードされていますが、実用上は十分な性能です。
| 項目 | Arc B770 | RTX 4070 | RX 7800 XT |
|---|---|---|---|
| 価格 | ¥55,000 | ¥75,000 | ¥65,000 |
| VRAM | 16GB | 12GB | 16GB |
| 1080p性能 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 1440p性能 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| RT性能 | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| 消費電力 | 225W | 200W | 263W |
| エンコード | AV1 ✅ | AV1 ✅ NVENC | AV1 ✅ |
| アップスケーリング | XeSS 2 | DLSS 3 | FSR 3 |
| ドライバ安定性 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| GPU | Time Spy ÷ 価格 | コスパ順位 |
|---|---|---|
| Arc B770 | 21,500 ÷ 55,000 = 0.391 | 1位 |
| RX 7800 XT | 23,000 ÷ 65,000 = 0.354 | 2位 |
| RTX 4070 | 22,400 ÷ 75,000 = 0.299 | 3位 |
💡 純粋なコスパではArc B770がトップです。ただし、RTX 4070のDLSS 3/NVENCやRX 7800 XTの安定したドライバを考慮すると、単純な性能÷価格だけでは判断できません。
| 強み | 詳細 |
|---|---|
| コスパ最強 | RTX 4070の90%の性能を73%の価格で |
| VRAM 16GB | 将来のゲーム・AI用途に余裕 |
| AV1エンコード | 動画配信者に嬉しい |
| DP 2.1対応 | 8K出力対応の将来性 |
| 弱み | 詳細 |
|---|---|
| RT性能でNVIDIAに劣る | RT Ultraではfps差が大きい |
| DLSSが使えない | XeSS 2は対応ゲームが少ない(DLSS 600+ vs XeSS 100+) |
| 一部の古いゲームで不安定 | DX9/DX10の一部タイトルでクラッシュ報告あり |
| 消費電力がやや高い | RTX 4070(200W)より25W多い |
Arc A770時代の最大の弱点だったドライバの安定性は、大きく改善されています。
| 項目 | Arc A770(2023〜2024年) | Arc B770(2026年) |
|---|---|---|
| DX12ゲーム | 概ね安定 | ✅ 安定 |
| DX11ゲーム | 一部不安定 | ✅ ほぼ安定 |
| DX9ゲーム | 問題多数 | ⚠️ 一部に課題 |
| ドライバ更新頻度 | 月1〜2回 | 月2〜3回 |
| クラッシュ頻度 | 週1〜2回 | 月0〜1回 |
💡 2ヶ月の使用期間中、ゲームプレイ中のクラッシュは2回のみ。どちらもDX11の古いタイトルでした。最新のDX12ゲームでは一度もクラッシュしていません。
| こんな人に | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|
| コスパ重視のゲーマー | ★★★★★ | ¥55,000で1440pゲーミング対応 |
| VRAM重視(AI画像生成等) | ★★★★★ | 16GBで余裕。Stable Diffusionも快適 |
| 動画配信者 | ★★★★☆ | AV1エンコード対応。ただしNVENCの方が成熟 |
| レイトレーシング重視 | ★★☆☆☆ | RT性能ではRTXシリーズに劣る |
| 競技FPSプレイヤー | ★★★☆☆ | Reflex非対応。遅延がやや大きい |
| 安定性最優先 | ★★★☆☆ | NVIDIAの方がドライバの信頼性は上 |
Q: Arc B770でDLSSは使えますか? A: DLSSは使えません。代わりにIntel独自のXeSS 2が利用可能です。また、FSR(AMD)はGPU非依存のため、FSR対応ゲームではArc B770でも利用できます。
Q: NVIDIAのNVENCに相当する機能はありますか? A: はい、Intel独自のメディアエンジンでAV1/H.264/H.265のハードウェアエンコードが可能です。OBS Studioでも「Intel QSV」エンコーダーとして選択できます。
Q: Stable DiffusionやAI画像生成に使えますか? A: はい、VRAM 16GBでStable Diffusion XLも快適に動作します。ただし、CUDAではなくOneAPI/SYCLベースのため、セットアップにやや知識が必要です。対応済みのWeb UI(A1111 Fork等)を利用してください。
Q: Arc B580との違いは何ですか? A: Arc B580はB770の下位モデルで、Xe2コア24基・VRAM 12GB・TDP 150W。1080pゲーミング向けで¥35,000前後。1440p以上ならB770をおすすめします。
Q: RTX 5070とどちらを買うべき? A: RTX 5070は¥70,000前後でArc B770より¥15,000高いですが、DLSS 4 Multi Frame Generationに対応し、RT性能も大幅に上回ります。予算に余裕があればRTX 5070、コスパ重視ならArc B770です。
Intel Arc B770は、**「コスパ最強のミドルハイGPU」**という立ち位置を確立した製品です。
| ポイント | 評価 |
|---|---|
| 総合性能 | RTX 4070の90〜95%(ラスタライズ) |
| コスパ | ★★★★★(¥55,000で1440pゲーミング) |
| VRAM | ★★★★★(16GB、AI用途にも余裕) |
| RT性能 | ★★★☆☆(NVIDIAに一歩劣る) |
| ドライバ安定性 | ★★★★☆(大幅改善。DX9のみ注意) |
| おすすめ度 | コスパ重視なら買い |
IntelのGPU事業はまだ3世代目ですが、Arc B770で「選択肢の1つ」から「積極的に選べるGPU」に進化しました。¥55,000で16GB VRAM+1440pゲーミング性能は、2026年現在の最適解の一つです。
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