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16TBのSeagate IronWolf Proを8台搭載し、Intel Core i5-14600Kと64GBのDDR5メモリを組み込んだ自作NASを構築する際、多くのユーザーが直面するのが「TrueNAS SCALE」と「Unraid」の選択という難問です。ZFSによる高度なデータ保護と圧倒的なスループットを誇るTrueNAS SCALE 24.10か、異なる容量のドライブ混在が容易で拡張性に優れたUnraid 7か。この設計判断を誤ると、容量拡張のたびに全ディスクの買い替えを余儀なくされたり、スピンアップ制御の不備により月々の電気代が想定の25%以上も跳ね上がったりするリスクを孕んでいます。データの整合性とI/Oパフォーマンスを最優先するのか、それとも運用コストの低減とストレージの柔軟性を取るのか。2026年現在の最新アップデートを踏まえ、RAIDZ2とパリティシステムの性能差、HDDの稼働電力、さらにはドライブ故障時の復旧難易度に至るまで、具体的なスペック数値に基づきその実態を明らかにします。
DIY NASを構築する際、最も重要な決定事項は「どのファイルシステムで、どのような冗長性を持たせるか」です。2026年現在、主流となっているのはTrueNAS SCALE 24.10が採用する「ZFS」と、Unraid 7が採用する「独自のパリティシステム」の2択に集約されます。この両者は、データの書き込み方式からリカバリのプロセスに至るまで、全く異なる設計思想を持っています。
TrueNAS SCALEの根幹を成すZFS(Zettabyte File System)は、強力な「チェックサム」機能により、データのサイレントデータ破損(ビットロット)を検知・修復する能力に長けています。RAIDZ1、RAmuIDZ2、RAIDZ3といった構成が可能で、特にRAIDZ2(2台のディスク故障に耐性)は、20TBクラスのSeagate IronWolf ProやWD Red Proを4〜12台使用する構成において、標準的な選択肢となります。しかし、ZFSには「ディスク容量の均一性」という制約があります。例えば、14TBのHDDと18TBのHDDを混在させた場合、すべてのディスクは最小の14TBとして扱われるため、容量の無駄が生じます。
対照的に、Unraid 7の最大の特徴は、ディスクごとに独立したファイルシステム(XFSやBtrfs)を持ち、それらを「パリティドライブ」で保護する構造にあります。これにより、容量の異なるHDD(例:8TB, 10TB, 14TB, 20TB)を自由に混在させることが可能です。データの書き込みは、パリティを計算して特定のドライブに分散させるため、単一のドライブへの書き込みは高速ですが、パリティ計算を伴う大規模なシーケンシャル書き込みでは、ZFSのRAIDZ構成に劣る傾向があります。
以下の表は、データ保護構造における主要な仕様比較です。
| 機能・特性 | TrueNAS SCALE (ZFS RAIDZ2) | Unraid 7 (Parity System) |
|---|---|---|
| 基本構造 | ストライプ化された冗長化 | 個別ドライブ + パリティ |
| ディスク容量の混在 | 不可(最小容量に合わせる) | 自由(最大容量を活かせる) |
| ron | 高い(チェックサムによる整合性検証) | 中程度(ファイルシステム依存) |
| 書き込みパフォーマンス | 高い(シーケンシャルに強い) | 低い(パリティ計算のオーバーヘッド) |
| ドライブ故障時の復旧 | 再構築(Resilvering)時に全負荷 | 故障ドライブのみ再構築 |
| 推奨ドライブ構成 | 4〜12台(同容量推奨) | 4〜20台以上(混在可能) |
ZFSにおけるデータの整合性は、ECCメモリ(例:Micron DDR5-4800 ECC)の使用を強く推奨します。メモリ上のキャッシュ(ARC)にエラーがあると、破損したデータがそのままディスクへ書き込まれるリスクがあるためです。一方で、Unraidは「データの重要度」に応じて、頻繁にアクセスするデータはNVMe SSD(Samsung 990 Pro 2TBなど)のキャッシュプールへ、アーカイブデータはHDDへ、という切り分けが容易であり、運用の柔軟性が極めて高いのが特徴です。
NASのハードウェア構成は、採用するOSによって最適解が劇的に変わります。TrueNAS SCALE 24.10を運用する場合、CPUとメモリのスペックがシステムの安定性に直結します。ZFSは、メモリ上に巨大なキャッシュ(ARC)を展開するため、最低でも32GB、大規模なファイル共有やDockerコンテナ(例:Nextcloud, Plex)を多数稼働させる場合は、64GB〜128GBのメモリ容量を確保することが、IOPS(Input/Output Operations Per Second)の低下を防ぐ鍵となります。
CPUにおいては、Intel Core i5-14500やAMD Ryzen 7 9700Xのような、シングルスレッド性能とマルチスレッド性能のバランスが良いプロセッサが推奨されます。特に、ハードウェア・トランスコード(Intel Quick Sync Videoなど)を利用して、PlexやJellyfinで4K動画をストリーミングする場合、内蔵GPUの性能が重要です。一方で、Unraid 7を運用する場合、CPUへの負荷はZFSほど高くありませんが、パリティ計算の高速化のために、高いクロック周波数を持つプロセッサが有利に働きます。
Unraidの強みは、低コストな既存パーツの再利用と、段階的な拡張性にあります。例えば、最初に4台のHDD(4TB × 4)で運用を開始し、後から20TBのHDDを1台追加して容量を劇的に増やすといった運用が可能です。これに対し、TrueNASは「プール」の拡張に際して、同容量のディスクを追加するか、VDEV(Virtual Device)を追加して新しいプールを作成するという、より計画的な設計が求められますな。
以下に、用途別の推奨ハードウェア構成案を示します。
| コンポーネント | パフォーマンス重視(TrueNAS向け) | 拡張性・コスト重視(Unraid向け) |
|---|---|---|
| CPU | Intel Core i7-14700K / Xeon W-2445 | AMD Ryzen 5 7600 / Intel Core i3-14100 |
| メモリ | 64GB〜128GB (DDR5 ECC推奨) | 16GB〜32GB (Non-ECC可) |
| ストレージ(Cache) | NVMe Gen5 SSD (Samsung 990 Pro 2TB) | NVMe Gen4 SSD (WD Black SN850X 1TB) |
| GB | Seagate IronWolf Pro 20TB × 6 | 混在構成 (8TB, 12TB, 20TB 等) |
| ネットワーク | 10GbE (Intel X550-T2) | 2.5GbE / 1GbE |
| 電源ユニット | 750W Gold (Seasonic Focus GX) | 550W Bronze (Corsair RM550) |
マザーボードの選定においても、SATAポートの数だけでなく、HBA(Host Bus Adapter)カード(例:LSI SAS 9300-8i)の増設が可能か、PCIeレーンの帯域が十分かを確認する必要があります。特にTrueNASで大量のディスクを扱う場合、ASMedia製などの安価なSATAコントローラは、書き込みエラーの原因となるため、避けるべきです。
DIY NAS運用において、最も恐ろしい瞬間は「ディスク故障後のリビルド(再構築)プロセス」です。特に、20TBを超える大容量HDDを使用している場合、リビルドには数日、環境によっては1週間以上の時間を要することがあります。この期間中、残りのディスクには極めて高い負荷(I/O負荷)がかかり、二次故障(連鎖故障)が発生するリスクが急増します。
TrueNAS(ZFS)の場合、RAIDZ2構成であれば2台の同時故障まで耐えられますが、リビルド中の負荷による書き込みエラーは、プール全体の喪失に繋がりかねません。これを防ぐには、UPS(無停電電源装置)の導入が不可欠です。APC Back-UPS ProやEaton 5Pシリーズのような、ネットワーク管理機能を持つUPSを使用し、停電や電圧降下時に安全にシャットダウンさせる仕組みを構築する必要があります。
また、運用コストの観点では、月々の電気代も無視できません。NASは24時間365日稼働するため、HDDの回転数(5400rpm vs 7200rpm)や、CPUのアイドル時消費電力、冷却ファン(Noctua NF-A12x25など)の回転数によって、年間での差が顕著に現れます。
以下に、典型的なNAS構成における電気代の試算シミュレーションを示します。
| 項目 | 低消費電力構成 (Unraid) | 高性能構成 (TrueNAS) |
|---|---|---|
| 推定平均消費電力 | 約 45W | 約 120W |
| 1日の消費電力量 | 1.08 kWh | 2.88 kWh |
| 1ヶ月の消費電力量 | 32.4 kWh | 86.4 kWh |
| 月間電気代 (31円/kWh) | 約 1,004 円 | 約 2,678 円 |
| 年間電気代 | 約 12,048 円 | 約 32,136 円 |
※電気料金単価は31円/kWh、24時間稼働を想定。
さらに、コスト面での落とし穴として「ライセンス体系」があります。Unraidは、かつては買い切りモデルが主流でしたが、現在はサブスクリプションモデルへの移行が進んでおり、継続的なアップデートを受けるためには年間の支払いを検討する必要があります。対してTrueNAS SCALEはオープンソース(FreeBSD/Linuxベース)であり、ソフトウェア自体のライセンス費用は発生しません。しかし、その分、ハードウェアの信頼性(ECCメモリや高品質な電源)への投資、およびバックアップ体制(外部クラウドへのオフサイトバックアップ等)の構築コストが、実質的な運用コストとして重くのしかかります。
NASの運用を成功させるための最終的なステップは、データの「3-2-1ルール」の徹底と、メンテナンスの自動化です。3つのコピーを持ち、2つの異なるメディア(HDDとクラウド、あるいはSSDとHDD)に保存し、1つのコピーは物理的に離れた場所(オフサイト)に保管するという原則です。TrueNASの「Cloud Sync」タスクや、Unraidの「Rsync」スクリプトを活用し、Amazon S3やBackblaze B2への自動アップロードを設定しましょう。
また、システムの健全性を監視するために、SMART(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)情報の定期的なチェックは必須です。ディスクの代替処理セクタ数(Reallocated Sectance Count)が増加している場合、即座に交換の準備を進める必要があります。
最後に、運用者が直面しやすい疑問について、FAQ形式でまとめます。
Q1: Unraidでは、容量の異なるHDDを混ぜても大丈夫ですか? A: はい、可能です。これがUnraidの最大の利点です。ただし、パリティドライブは、使用する中で最も容量の大きいドライブと同じ、あるいはそれ以上の容量である必要があります。
Q2: TrueNAS SCALEでECCメモリは必須ですか? A: 必須ではありませんが、強力に推奨されます。ZFSはメモリ上のデータをキャッシュとして利用するため、メモリのビット反転がデータ破損に直結するリスクがあるためです。
Q3: リビルド(再構築)にかかる時間はどのくらいですか? A: 使用するディスクの容量と、ネットワーク/SATAの帯域に依存します。14TBのHDDであれば、負荷状況によりますが、12時間から48時間程度を見込んでおくのが安全です。
Q4: Dockerコンテナ(アプリ)の動作速度を上げるには? A: アプリケーションのデータディレクトリ(Config等)を、HDDではなくNVMe SSD(Samsung 990 Proなど)のキャッシュプールに配置するように設定してください。
Q5: ネットワーク構成はどうすべきですか? A: 2026年現在の標準は2.5GbEです。大規模な動画編集やバックアップを行う場合は、Intel X550-T2などの10GbE NICを導入し、スイッチングハブも10GbE対応のものを使用してください。
Q6: 停電対策として、UPSはどの程度の容量が必要ですか? A: NASの消費電力(例:100W)に対し、少なくとも15〜30分間のバックアップ時間を確保できる容量(例:500VA〜750VA以上)を推奨します。
Q7: データのバックアップと、NASの冗長化(RAID)は同じですか? A: 全く別物です。RAIDは「ディスク故障によるサービス停止を防ぐもの」であり、誤操作による削除やランサムウェア攻撃からデータを守るには、別途バックアップ(オフサイトコピー)が必要です。
TrueNAS SCALE 24.10とUnraid 7、これら2つのOSを選択する際、単なる「好み」以上に、構築するハードウェアのスペックと、運用における電力効率、そしてストレージの拡張戦略が決定的な差となります。ZFSを採用するTrueNASは、データの整合性と圧倒的なスループットを重視する一方で、ディスク構成の柔軟性には制密な制約があります。対してUnraid 7は、異なる容量のHDDを混在させ、必要に応じてディスクを1台ずつ追加できる柔軟性が最大の武器です。
ここでは、2026年現在における具体的なハードウェア構成と、OSの特性を多角的な視点から比較します。
まず、両OSの根本的な設計思想の違いを整理します。TrueNAS SCALEのZFS(Zettabyte File System)は、RAIDZ構成によって全てのディスクを一つのプールとして管理するため、データの冗長性と高速なシーケンシャルリード/ライトを実現します。一方、Unraidのパラティ(Parity)方式は、パリティドライブに書き込みを行うことで、各ディスクを独立したファイルシステム(XFSやBtrfs)として運用します。
| 機能・仕様 | TrueNAS SCALE 24.10 | Unraid 7 | 運用の決定的な違い |
|---|---|---|---|
| 基本ファイルシステム | ZFS (RAIDZ1/2/3) | XFS / Btrfs / ZFS (個別) | TrueNASはプール全体が単一構造 |
| ディスク拡張性 | VDEVの追加(高難易度) | 1台ずつの追加(極めて容易) | Unraidは容量の異なるHDD混在可 |
| GB/s | 10GbE/25GbE環境で真価を発揮 | 1GbE/2.5GbE環境でも十分 | 帯域幅の使い方の違い |
| 仮想化・コンテナ | Docker (Native) / KVM | Docker / KVM | Unraidはアプリ管理UIが直感的 |
| データ整合性 | Copy-on-Writeによる高度な保護 | パリティによる冗長化 | TrueNASはビットロットに極めて強い |
NASの構築には、低消費電力なエントリー構成から、ワークステーション級のハイエンド構成まで幅広いです。2026年における、各OSのポテンシャルを最大限に引き出すための構成案を提示します。
| 構成グレード | CPU (モデル例) | メモリ容量 | 推奨HDD/SSD構成 | 推定構築コスト (円) |
|---|---|---|---|---|
| Entry (省電力型) | Intel N100 (4C/4T) | 16GB DDR4 | 4TB HDD × 2 (Mirror) | 約 55,000 |
| Home Media (標準) | Intel Core i5-14600K | 32GB DDR5 | 16TB IronWolf Pro × 4 | 約 180,000 |
| Enthusiast (高性能) | AMD Ryzen 9 7950X | 64GB DDR5 | 22TB Seagate Exos × 8 | 約 450,000 |
| Workstation (プロ) | Intel Xeon E-2436 | 128GB ECC | 20TB WD Red Pro × 12 | 約 950,000 |
NAS運用において、月間の電気代は無視できないコストです。ZFS構成は、全てのディスクをアクティブに駆動させるため、アイドル時の消費電力が高くなる傾向にあります。対してUnraidは、データアクセスのないディスクをスピンダウン(停止)させることが可能であり、電力効率に優れます。
| 運用モード | 推定最大スループット | 平均消費電力 (W) | 推定月間電気代 (円) | メリット / デメリット |
|---|---|---|---|---|
| TrueNAS (RAIDZ2) | 1,200 MB/s | 85W | 約 2,800 | 高速だが全ディスク稼働が必要 |
| Unraid (Parity 1) | 250 MB/s | 45W | 約 1,500 | 低電力だが書き込みは低速 |
| Unraid (Spin-down) | 110 MB/s | 18W | 約 600 | 極めて低電力だが起動遅延あり |
| All-Flash NVMe Pool | 7,000 MB/s | 120W | 約 4,000 | 爆速だがコストと発熱が課題 |
2026年現在、HDDの容量は22TBを超えるモデルが主流となり、NVMe SSDの役割もキャッシュからメインストレージへと拡大しています。使用するドライブの規格と、それぞれの用途を明確にする必要があります。
| ドライブ種別 | 代表的な型番 | インターフェース | 推奨用途 | 耐久性・信頼性指標 |
|---|---|---|---|---|
| Enterprise HDD | Seagate Exos X22 | SATA 6Gb/s | TrueNAS メインプール | 高 (MTBF 250万時間) |
| NAS専用HDD | WD Red Pro 20TB | SATA 6Gb/s | Unraid パリティ/データ | 中〜高 (24/7稼働設計) |
| NVMe SSD (Cache) | Samsung 990 Pro 2TB | PCIe 4.0 x4 | 書き込みキャッシュ | 高 (TBW 1200TB) |
| NVMe SSD (Pool) | Micron 7450 PRO | PCIe 5.0 | 高速アプリ・VM用 | 極めて高 (Enterprise級) |
TrueNAS SCALEはオープンソース(TrueNAS COREからの派生)であり、OS自体のライセンス費用は無料です。一方、Unraidはサブスクリプションモデルへの移行が進んでおり、継続的なコストが発生します。
| コスト項目 | TrueNAS SCALE | Unraid 7 | 備考 | | :--- | :--- | :--- | :---rypt | | OSライセンス料 | 0円 (Open Source) | 年間 約 $49〜 | Unraidは継続更新が必要 | | ハードウェア減価償却 | 高 (高性能パーツ必須) | 低 (既存HDD再利用可) | Unraidは古いHDDの活用に強い | | 保守・サポート費用 | 自力解決 (コミュニティ) | 有料サポートプラン | Unraidは公式サポートが強力 | | 電気代 (5年累積) | 約 168,000円 | 約 90,000円 | 構成により大きく変動 |
このように、TrueNAS SCALEは「一度構築したら、最強の性能と信頼性を維持し続ける」ためのインフラ構築に向いており、Unraidは「予算に合わせて、柔軟に容量と機能を拡張し続ける」ための、成長型ストレージに向いています。どちらを選択するかは、あなたの手元にある(あるいは今後購入する)ハードウェアの予算と、将来的な拡張計画に依存します。
Unraid 7のライセンスは、年間サブスクリプション方式と買い切り方式が混在しています。2026年時点の運用では、年間約$49の継続的な支払いが基本となります。一方、TrueNAS SCALEはオープンソースのため基本利用は無料ですが、商用サポートや高度な管理機能が必要な場合は、Trueed Enterprise向けの年間契約が必要となり、数千ドル規模のコストが発生します。個人用途のDIY NASであれば、Unraidのライセンス料が最大のコスト要因となります。
12台構成のNASを構築する場合、HDDのコストが最大です。例えば、18TBのSeagate Exos X18を12台導入すると、HDD代だけで約36万円(1台約3万円計算)の予算が必要です。これに加えて、Intel Core i5-14500や64GBのDDR5メモリ、SATA拡張カード(ASM1166搭載品など)の費用を含めると、本体構築費は総額50万円を超えてくるため、慎重な予算設計が求められます。
高いスループットが求められる動画編集にはTrueNAS SCALEが適しています。ZFSのRAIDZ2構成であれば、複数のHDDから並列でデータを読み出せるため、10GbEネットワーク環境下でも数百MB/sの安定した転送速度を維持できます。一方、Unraidはディスクの回転を制御するオーバーヘッドがあるため、単一のHDD転送速度に依存しやすく、高ビットレートなRAW動画の編集作業中には、データの読み出し待ち(カクつき)が発生するリスクがあります。
Unraidが圧倒的に有利です。Unraidは、4TB、8TB、14TBといった異なる容量のHDDを混在させて一つのプールを作成できます。一方、TrueNAS SCALEのRAIDZ構成では、基本的に同一容量(または最小容量に合わせた構成)のディスクを揃える必要があり、容量拡張のたびにディスクの買い替えや大規模なVDEVの再構築が必要になるケースが多いです。手持ちの余剰HDDを有効活用したいなら、Unraid一択と言えます。
データの整合性を重視するなら、ECCメモリの導入を強く推奨します。TrueNAS SCALEでZFSプールを運用する場合、メモリ上のビット反転による「サイレントデータ破損」を防ぐため、[DDR5-4800 ECC Registeredメモリ(Samsung製など)を使用するのが理想的です。一方、UnraidはXFSやBtrfsを主に使用するため、ZFSに比べればメモリのエラーに対する耐性は相対的に高いですが、長期的なデータ保全を考えるならECC搭載のサーバーグレードマザーボードが推奨されます。
書き込みのバッファリング(Write Cache)として機能し、HDDの低速な書き込み待ちを解消できます。例えば、Samsung 990 Pro(2TB)をTrueNAS SCALEのL2ARCやZIL(SLOG)として割り当てると、小規模ファイルの高速処理が実現します。Unraidでも、SSDを「Cache Pool」として設定することで、Dockerコンテナの起動やアプリのレスポンスを劇的に向上させることが可能です。ただし、キャッシュ層の故障に備え、SSDの耐久性(TBW)には注意が必要です。
TrueNAS SCALE(ZFS RAIDZ2)は、全ディスクをスキャンして並列で書き込むため、16TBのWestern Digital Red Proを使用した場合、リビルド時間は約24〜48時間程度で完了します。対してUnraidは、パリティ計算を伴う逐次的なプロセスとなるため、同様の容量では72時間以上かかるケースがあります。ただし、Unraidは故障したディスク以外のデータは即座に読み取れるメリットがあるため、ダウンタイムの許容度によって選択が変わります。
4ベイ構成のNAS(Intel Core i3-14100搭載、HDD 4台稼働)を想定した場合、アイドル時で約35W、高負荷時で約65W程度を消費します。電気料金単価を31円/kWhと仮しても、24時間稼働での月間電気代は約800円〜1,500円程度です。Unraidは稼働していないHDDをスピンダウン(停止)させる設定が容易なため、HDD台数が多い構成では、常にディスクを回転させ続けるTrueNASよりも電気代を数%抑制できる可能性があります。
可能です。TrueNAS SCALEやUnraidのDocker環境(Apps)を利用して、Llama 3などの大規模言語モデルを動作させるユーザーが増えています。ただし、推論速度を実用レベルにするには、NVIDIA [GeForce RTX 4060 Ti(16GB VRAM)のようなGPUの搭載が不可欠です。NASにGPUを搭載する構成は、電力消費が増大するため、電源ユニットの容量(750W以上推奨)や、筐体内の排熱設計に細心の注意を払う必要があります。
2026年以降、家庭内LANでも25GbEや40GbEの導入が進んでいます。Mellanox ConnectX-6などのNICを使用する場合、TrueNAS SCALEはZFSの強力なスループットにより、10GbE以上の帯域を最大限に引き出せます。一方、Unraidはシングルディスクの転送速度に依存する特性があるため、超高速なネットワーク環境を構築する場合は、キャッシュドライブとしてCrucial T705などのNVMe Gen5 SSDを適切に配置する設計が不可避となります。
まずは自身のストレージ計画を整理しましょう。将来的に大規模な容量増設を見据えているならUnraid、信頼性の高い高速な単一プールを構築したいならTrueNAS SCALEが、後悔のない選択となります。
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