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近年、家庭や中小企業のネットワーク環境において、PoE(Power over Ethernet)スイッチの需要は爆発的に増加しています。2025 年から 2026 年にかけて、AI 搭載監視カメラや WiFi 7 対応アクセスポイントが普及し始め、単なる通信だけでなく、高い電力供給能力を備えたネットワークインフラが不可欠となっています。PoE スイッチは、データと電力を同一のイーサネットケーブルで伝送する技術であり、配線工事を大幅に削減できる利便性を提供します。しかし、規格の違いや電力バジェットの計算ミスにより、重要な機器が起動しない、あるいはスイッチ自体が過熱して故障するというリスクも存在します。
本ガイドでは、2026 年時点の最新情報を元に、PoE スイッチ選び方を徹底的に解説します。IEEE 802.3af、at、bt の各規格の違いを明確にし、実際にどのような機器を接続できるかを具体的な数値で提示していきます。また、Ubiquiti や TP-Link など主要メーカーの製品を比較し、初心者から中級者まで対応可能な構成案を提供します。ネットワークの拡張性を考え、将来的に IoT 機器がさらに増えることを想定した設計も重要です。
PoE スイッチを選ぶ際、まず理解すべきは IEEE(電気電子学会)が策定する PoE 規格の違いです。2026 年現在でも、古い設備では 802.3af が残存していますが、最新機器には 802.3at や 802.3bt の対応が必須となっています。これらはポートあたりの供給可能電力と、使用するケーブルの仕様によって明確に区別されます。
IEEE 802.3af は PoE の最初の標準規格で、1990 年代末から 2000 年代初頭に制定されました。この規格では、電源供給側であるスイッチ(PSE)が最大 15.4W を供給でき、受電側デバイス(PD)には理論上最大 12.9W が到達するとされています。これは、従来の IP カメラや VoIP 電話機といった低消費電力機器を動作させるのに十分なパワーです。しかし、2026 年現在では高性能化により、この規格では対応できない機器が増えています。
次に、IEEE 802.3at は「PoE+」とも呼ばれ、2009 年に策定されました。ポートあたりの供給可能電力は最大 30W に増加し、PD には約 25.5W が到達します。WiFi アップグレードやドームカメラなど、より高機能な機器の電源として標準的に採用されています。現在販売されている多くの PoE スイッチはこの規格に対応しており、互換性も高く確保されています。
さらに上位となるのが IEEE 802.3bt で、「PoE++」または「Type 4」と呼ばれる最新規格です。この規格は 2018 年に完成し、2026 年の現在では次世代 AI カメラや WiFi 7 AP の電源として必須となりつつあります。ポートあたり最大 90W(CAT5e/CAT6 ケーブル使用時)を供給可能で、PD 側には約 71.3W が到達します。これにより、冷却ファンを搭載した高性能カメラや、高輝度照明を内蔵するデバイスもネットワーク経由で駆動することが可能になります。
| PoE 規格 | 正式名称 | ポート最大電力 (PSE) | PD 到達電力 | クラス別 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| 802.3af | PoE | 15.4W | 12.9W | Class 0-3 | IP カメラ、VoIP 電話、IoT センサー |
| 802.3at | PoE+ | 30W | 25.5W | Class 4 | ドームカメラ、WiFi 5/6 AP |
| 802.3bt Type 3 | PoE++ | 60W | 51W | Class 5-6 | WiFi 7 AP、高性能ドットマトリックス |
| 802.3bt Type 4 | PoE++ | 90W | 71.3W | Class 7-8 | 高輝度照明、PTZ カメラ (Pan-Tilt-Zoom) |
この表のように、規格によって供給できる電力が異なります。例えば、最新の WiFi 7 AP の U6 Pro を導入する場合、12W の消費電力を必要としますが、PoE+ スイッチであれば余裕を持って動作します。しかし、PTZ カメラや大型 IP 電話機を使用する場合は、90W 対応の PoE++ スイッチが必要です。
次に、スイッチの種類として「マネージド」と「アンマネージド」の選択が重要です。これはネットワーク管理者のスキルレベルや環境の複雑さに応じて選定すべき項目です。
アンマネージドスイッチは、プラグアンドプレイで動作する最もシンプルなタイプです。電源を入れれば自動的にポートが有効になり、接続された機器間でデータが転送されます。設定画面や管理機能は存在せず、初心者でも迷わず導入できます。しかし、ネットワークトラブル時の特定や、セキュリティ強化のためのトラフィック制御には対応していません。
一方、マネージドスイッチは Web ブラウザや専用コントローラーから詳細な設定が可能です。VLAN(仮想的な LAN 分割)を設定することで、監視カメラの通信を一般ユーザーの通信と分離し、セキュリティを強化できます。また、QoS(サービス品質保証)機能により、重要度の高いトラフィックに優先度をつけることも可能です。2026 年のネットワーク環境では、IoT デバイスが増加しているため、アンマネージドスイッチが混雑するリスクを回避するために、L2+ マネージド以上の機器を採用するのが推奨されます。
| スイッチ種別 | 管理機能 | VLAN 対応 | QoS | 価格帯 | おすすめシナリオ |
|---|---|---|---|---|---|
| アンマネージド | なし | なし | なし | 低額 (数千円〜) | 小規模、簡易的なカメラ接続 |
| L2 マネージド | Web/CLI | あり | 一部 | 中額 (1 万円〜) | セグメンテーションが必要な環境 |
| L3 マネージド | Web/CLI/SNMP | 高度 | 詳細 | 高額 (5 万円〜) | ルーティング機能が必要な中規模企業 |
TP-Link の TL-SG1005P のような安価なアンマネージド製品は、数台のカメラを接続する個人利用には十分です。しかし、NETGEAR の GS316EP や Ubiquiti の USW-Enterprise シリーズのような L2+ マネージド製品を使用すれば、ポートごとのトラフィック監視や、リンク集約(ループバック防止)が可能になります。
管理機能の充実度は、トラブルシューティングにおいても決定的な違いを生みます。例えば、特定のカメラから過剰なパケットが流出している場合、アンマネージドスイッチでは原因特定が困難ですが、マネージドスイッチならポート統計情報で即座に特定できます。2026 年のネットワーク運用では、予兆検知機能やログ保存機能が標準的に求められるため、管理機能の有無はコスト以上に重要な選定基準となります。
PoE スイッチ選びで最も誤解されやすいのが「電力バジェット」の不足です。ポートごとの最大供給能力(Per-Port Power)とは別に、スイッチ全体が提供できる総電力(Total Power Budget)が存在します。この値を超えると、スイッチは過熱保護のために自動的にポートをシャットダウンさせるか、接続された機器への給電を不安定にします。
電力バジェット計算の公式は単純です。「接続予定機器の消費電力合計」+「安全率(20% 程度)」≤ 「スイッチの総供給電力」となります。例えば、8 つのポートがある PoE+ スイッチで、全てのポートに最大 30W の AP を接続する場合、理論上は 240W 必要ですが、多くのスイッチのバジェットがこれより低い設計になっています。
具体的な計算実例として、監視カメラと AP を組み合わせた構成を想定します。以下の機器を 1 つの PoE スイッチに接続すると仮定しましょう。
合計必要電力は 164W です。ここに安全率 20%(約 33W)を加えると、約 197W のバジェットが必要です。この場合、TP-Link TL-SG2210P(総供給 61W)では全く足りず、NETGEAR GS316EP(総供給 180W)もギリギリアウトです。したがって、Ubiquiti USW-Lite-16-PoE(PoE+ バジェット 45W×8ポート/総量 450W 以上)や、同社の Enterprise シリーズが適しています。
また、2.5GbE ポートを持つスイッチでは、データ転送時の発熱も考慮する必要があります。高速通信を行う際にスイッチ内部の温度が上昇し、電力供給効率が低下するケースがあります。そのため、夏季の高温環境下で運用する場合や、ラック内に密集して設置する場合は、バジェットに余裕を持たせた設計が求められます。
計算ミスを防ぐための具体的なステップとして、まず各機器の仕様書から「最大消費電力」を確認してください。「待機時消費電力」と「動作時最大消費電力」は異なるため、後者の値を使用します。また、PoE++ 対応機器を接続する際は、ケーブル抵抗による電圧降下も計算に入れる必要があります。長距離配線(100m 近く)を行う場合は、4 ペア全使用の Cat6A ケーブルで損失を抑えることを推奨します。
ポート速度は通信帯域に関わるだけでなく、PoE スイッチのパフォーマンスにも影響します。従来の 10/100Mbps(Fast Ethernet)や 1Gbps(ギガビットイーサネット)に加えて、2026 年現在は 2.5GbE や 10GbE のポートが標準的に採用されるようになってきています。
Ubiquiti USW-Enterprise-24-PoE は 2.5GbE ポートを備えたスイッチの代表例です。この速度は、高解像度の 4K/8K 監視映像や、WiFi 7 AP のバックホールとして非常に有効です。1Gbps では動画配信時の帯域制限がボトルネックになることがありますが、2.5Gbps を使用することで、複数チャンネル同時録画もスムーズに行えます。ただし、速度向上には対応するネットワークケーブルの品質も必須となります。
使用するケーブルの規格は Cat5e 以上が推奨されます。しかし、PoE++(90W)の供給を長距離で行う場合、Cat6 または Cat6A が強く推奨されます。これは、高電流による発熱と、高速データ伝送における信号損失を防ぐためです。特に PoE++ ではケーブル抵抗により温度が上昇し、絶縁体が劣化するリスクがあります。2026 年の最新環境では、Cat7 や Cat8 ケーブルの価格も低下しており、将来的な拡張性を考慮して Cat6A を採用するケースが増えています。
また、スイッチと AP の間の距離が長い場合、電圧降下を補正する機能を持つ PoE スイッチを選ぶ必要があります。標準的な Ethernet 規格では 100m が最大伝送距離ですが、PoE を使用すると実効距離は短くなります。特に 90W 給電を行う場合は、ケーブル抵抗による熱損失が顕著になるため、50m〜60m で切り替えるか、中継器(PoE インジェクター)を使用する設計が必要です。
| ケーブル規格 | 周波数帯域 (MHz) | 最大伝送距離 | PoE 推奨 | 2026 年採用度 |
|---|---|---|---|---|
| Cat5e | 100 MHz | 100m | PoE/PoE+ | 一般家庭向け (低コスト) |
| Cat6 | 250 MHz | 100m | PoE+/PoE++ | ビジネス・中規模 |
| Cat6A | 500 MHz | 100m | PoE++/Type 4 | 高負荷環境・データセンター |
| Cat7/8 | 600-2000MHz | 30-100m | 10GbE/PoE++ | 次世代インフラ (高額) |
ケーブル選定を誤ると、通信速度の低下だけでなく、電力供給が不安定になることもあります。特に 90W 給電時は、4 つのペアすべて(または 2 つのペア)を使用するため、ケーブル内部の発熱が激しくなります。施工時には、ケーブルの曲げ半径や温度管理にも注意を払い、配線経路内の通気性を確保することが肝要です。
Ubiquiti Systems の UniFi シリーズは、2026 年においても家庭から中規模企業まで幅広い層に支持されているブランドです。特に USW-Lite-16-PoE と USW-Enterprise-24-PoE は、それぞれ異なる用途で優れたコストパフォーマンスを発揮します。
USW-Lite-16-PoE は、16 ポート構成の PoE+ スイッチです。8 つのポートが PoE+ に対応しており、各ポート最大 30W を供給可能です。総電力バジェットは約 285W で、これは複数の AP やカメラを接続するのに十分な規模です。特徴的な点は、ファンのないファンレス設計を採用していることです。これにより、静音性が保たれ、寝室や書斎などの静かな環境でも設置が容易です。また、UniFi Controller ソフトウェアとの統合により、ネットワーク全体の可視化が非常に直感的に行えます。
一方、USW-Enterprise-24-PoE はより大規模なネットワーク向けに設計されています。24 ポートすべてが 1G/2.5GbE で、さらに 802.3bt (PoE++) に対応しています。総電力バジェットは 400W を超え、高性能な PTZ カメラや WiFi 7 AP の電源供給を可能にします。2026 年の最新情報として、このシリーズは AI を活用した異常検知機能や、自動的にポート速度を最適化する機能を備えています。また、金属製ボディであり、ラックマウントにも対応しているため、サーバー室での安定稼働が期待できます。
この二つの製品の違いは、管理の深度とポート性能にあります。Lite シリーズはエントリーレベルのマネージド機能に留まりますが、Enterprise シリーズでは SFP+ ポートによる 10GbE アップリンクや、より高度な QoS 設定が可能になります。コストパフォーマンスを重視し、単純な AP/カメラ接続であれば Lite で十分ですが、将来的な拡張性や帯域確保を考慮するなら Enterprise が適しています。
| 製品名 | ポート数 | PoE ポート数 | 最大ポート電力 | 総バジェット | ファンレス | 管理機能 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| USW-Lite-16-PoE | 16 | 8 (PoE+) | 30W | ~285W | はい | UniFi Controller |
| USW-Enterprise-24-PoE | 24 | 全ポート (PoE++) | 90W | >400W | いいえ (冷却あり) | UniFi Network |
管理ソフトウェアの UniFi Network は、2026 年現在も頻繁にアップデートされており、新しいデバイスへの対応が迅速です。ただし、この製品群は独自コントローラーが必要であり、TP-Link の Omada シリーズとは互換性がない点に注意が必要です。
TP-Link と NETGEAR は、それぞれ異なる強みを持つ製品ラインナップを 2026 年にも提供しています。特に TP-Link の Omada シリーズと NETGEAR の Plus マネージド機能は、企業利用者からの評価が高いです。
TP-Link TL-SG1005P は、アンマネージド PoE スイッチの代表格です。5 ポートすべてが PoE 対応で、総電力バジェットは 56W です。安価でありながら、Raspberry Pi の PoE HAT や小型カメラの接続に最適です。管理機能はありませんが、動作安定性は非常に高く、長期運用でもトラブルが少ないのが特徴です。
TP-Link TL-SG2210P は L2+ マネージドスイッチです。8 ポートで PoE+ 対応、総電力は 61W です。Web ブラウザベースの管理インターフェースが採用されており、設定変更も容易です。VLAN や QoS の設定が可能で、監視カメラと PC のトラフィックを分離するなどの応用が効きます。価格も手頃で、中堅ユーザーにとってバランスの良い選択となります。
NETGEAR GS316EP は Plus マネージドスイッチとして設計されています。16 ポート構成で PoE+ 対応、総電力バジェットは 180W です。この製品の特徴は、Smart Control Center ソフトウェアによる遠隔管理や、Web UI の充実度です。また、NETGEAR の製品はセキュリティ機能が強化されており、MAC アドレスフィルタリングやポートセグメンテーションが容易に行えます。
| 製品名 | ポート数 | PoE 規格 | 総電力 | マネージドタイプ | 価格感 |
|---|---|---|---|---|---|
| TL-SG1005P | 5 | PoE (af) | 56W | アンマネージド | 安価 |
| TL-SG2210P | 8 | PoE+ (at) | 61W | L2+ マネージド | 中価格 |
| GS316EP | 16 | PoE+ (at) | 180W | Plus マネージド | 高価格 |
NETGEAR の Plus マネージド機能は、L2+ と比較してより高度なセキュリティプロトコルをサポートしています。特に 2026 年のようなサイバー脅威が増加する環境では、この点は重要な選定基準となります。Omada シリーズとの違いとして、Ubiquiti が「エコシステム全体」を重視するのに対し、NETGEAR は「堅牢性と管理機能」に焦点を当てている点が挙げられます。
実際の導入では、どのような機器を接続するかによって最適なスイッチは異なります。ここでは代表的な 3 つのシナリオに対して、具体的な推奨構成を提示します。
シナリオ A:小規模オフィス・家庭用監視カメラ (5 台以内) この環境では、アンマネージド PoE スイッチで十分な場合が多いです。TP-Link TL-SG1005P を使用し、5 台の Hikvision カメラと Raspberry Pi(PoE HAT)を接続します。56W のバジェットは、カメラ 8 台分程度に対応できるため、余裕があります。コストを抑えつつ、必要な機能だけを備えた構成です。
シナリオ B:中規模オフィス・AP 展開 (10-20 AP) WiFi 環境の拡充が必要な場合、PoE+ スイッチが必要です。Ubiquiti USW-Lite-16-PoE を採用し、8 つのポートで AP に給電します。残りのポートは PC やプリンターに使用可能です。管理機能により、AP のファームウェア一括更新や、接続端末数の監視が可能です。2026 年では、U6 Pro AP が主流となり、12W の消費を考慮しても余裕があります。
シナリオ C:大規模施設・AI カメラ導入 (30 台以上) 高解像度 AI カメラや PTZ デバイスを使用する環境では、PoE++ スイッチが必須です。Ubiquiti USW-Enterprise-24-PoE を採用し、400W のバジェットを活用します。各カメラに 60W〜90W を供給可能で、高機能な解析機能を維持できます。また、2.5GbE ポートにより、大量の映像データ転送も遅延なく行えます。
スイッチの物理的な設置場所や、ネットワークのセキュリティ設定も、PoE スイッチ選びに直結します。特に 2026 年では、高温多湿な環境下での運用が増加しており、冷却設計が重要です。
Ubiquiti の Enterprise シリーズはアクティブなファン冷却を採用しています。これはラック内での密集設置に適していますが、騒音が発生する可能性があります。一方、USW-Lite-16-PoE は放熱フィンによるパッシブ冷却であり、静かな環境で有利です。設置場所は直射日光を避け、通気性の良い場所を選んでください。特に PoE++ 給電を行う場合は、ケーブル自体が温まるため、ラック内での配置に配慮が必要です。
セキュリティ対策としては、ポートセグメンテーションと MAC アドレス認証が効果的です。監視カメラのトラフィックは、一般ユーザーのネットワークとは物理的に論理的に分離し、不正アクセスからの防御を強化します。また、スイッチ自体の管理パスワードは強固な設定とし、ファームウェアの更新を定期的に行うことが推奨されます。
2026 年時点では、IoT デバイスが増加しており、脆弱性を持つ機器がネットワークに侵入するリスクも高まっています。PoE スイッチ側のセキュリティ機能を活用し、未知のデバイスからの接続を拒否する設定を行うことで、インフラ全体の安全性を高めることができます。
PoE スイッチ運用において発生しやすい問題には、給電不足による機器再起動や、通信速度の低下があります。これらの問題を未然に防ぐための予防保全方法を解説します。
給電エラーの対処: ポートが点灯しない場合、まずケーブルの確認を行いましょう。Cat5e 以下の劣化ケーブルを使用していると、PoE++ の給電時に電圧降下が起こり、機器が起動しません。また、機器側の PoE 規格がスイッチ側と一致していない場合も給電されません。仕様書の確認が必要です。
過熱対策: スイッチ本体の温度が高い場合は、換気を確認してください。特にラック設置の場合は、ファンダクトの清掃や、エアフローの確認を行いましょう。2026 年では高温環境下での動作保証が強化されており、メーカー推奨温度範囲(通常 5〜40°C)を厳守することが重要です。
ファームウェア更新: 不具合が発生した場合、最新のファームウェアに更新することで解決することが多々あります。Ubiquiti や TP-Link のコントローラーは自動的に更新通知を出しますが、NETGEAR の製品は手動での確認が必要です。定期的なパッチ適用がセキュリティ維持の鍵となります。
予防保全としては、月 1 回のポート統計の確認と、クイックチェックリストの実施を推奨します。これにより、潜在的な問題を検知し、重大な障害が発生する前に対策を講じることができます。
Q1: PoE スイッチは PoE インジェクターよりも良いですか? A1: 基本的にはポッドスイッチの方が優れています。インジェクターは個別に電源が必要になり、ケーブルが増加します。しかし、既存のアンマネージドスイッチに追加する場合はインジェクターが有効です。
Q2: PoE++ スイッチを安価なカメラに接続すると壊れますか? A2: 基本的に問題ありません。PoE プロトコルはネゴシエーションにより機器が必要な電力だけを受け取ります。ただし、高電圧給電が不安定になる場合は注意が必要です。
Q3: Cat5e ケーブルで PoE++ (90W) は使用可能ですか? A3: 可能ですが推奨されません。抵抗による発熱が大きいため、Cat6A または Cat7 を使用するのが安全です。長距離運用では特に重要です。
Q4: マネージドスイッチの学習コストはどれくらいですか? A4: 初心者には Web UI や専用ソフトでの直感的な操作が可能です。基本的な VLAN 設定なら数時間で習得できます。より高度な機能には数日間の勉強が必要です。
Q5: USB ポートのある PoE スイッチはありますか? A5: 一部のエンタープライズモデルでは USB コンソールポートがあります。ただし、電源供給用の USB は通常ありません。PoE HAT で Raspberry Pi を給電する場合はスイッチの USB 接続が必要です。
Q6: ファナレススイッチとファン付きの違いは何ですか? A6: ファンレスは静音ですが高負荷時に熱くなるリスクがあります。ファン付きは冷却効率が高いですが、騒音が伴います。設置環境の静寂性を優先するか、性能を優先するかで選択します。
Q7: PoE スイッチに PC を接続しても給電されませんか? A7: 正常です。PC は PoE デバイスとして認識しないため、給電は行われません。ただし、データ通信のみは可能です。また、PC に接続するとポートが自動的にシャットダウンするスイッチもあります。
Q8: 2026 年に WiFi 7 AP を使うには何 W の供給が必要ですか? A8: WiFi 7 AP は高効率化されていますが、最大消費電力は 15W〜30W です。PoE+ (30W) で動作可能ですが、余裕を持たせるため PoE++ (60W) 推奨です。
Q9: 電源を落とした後に再起動まで時間がかかりますか? A9: ポートごとの初期化に数秒〜数十秒かかる場合があります。特に大量接続時は起動順序が複雑になるため、電源投入後の安定稼働までは待ちましょう。
本ガイドでは、2026 年時点での PoE スイッチ選び方を詳細に解説しました。以下の要点を必ず確認し、最適なインフラ構築を実現してください。
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