

外出先から自宅の PC を起動したい、というニーズは、サーバー管理やファイルアクセスを円滑にするために非常に重要です。しかし、その前に「Wake on LAN(以下 WoL)」がどのように動作しているのかを理解する必要があります。WoL は、ネットワークカードが待機状態でもネットワークケーブルを通じて電気信号を受信し、PC を起動させる機能です。この技術の根幹にあるのが「マジックパケット」という特殊なデータ通信です。
マジックパケットとは、特定のネットワーク機器に対して宛先 MAC アドレスを 16 回連続して送信するパケットのことです。通常、PC がスリープ状態やシャットダウン状態(ACPI の S5 ステート)にある場合、ネットワークカードへの給電は停止しているか、最低限の待機電力のみが供給されています。しかし、WoL に対応した NIC(ネットワークインターフェースカード)は、電源オフの状態でもマジックパケットの受信を常時監視しています。パケットを受信すると、NIC が Motherboard(マザーボード)へ電源ONの信号を送り、システム起動プロセスを開始します。
この仕組みにおける最大の課題は「MAC アドレス」です。マジックパケットには送信先の物理アドレスが含まれており、ルーターやスイッチがその宛先を正しく認識して LAN 内への転送を行います。また、PC が完全に電源断(コンセントから抜いた状態)になると WoL は機能しません。これは S5 ステートではなく、ACPI の S4 または S5 でさえも、マザーボード上の回路に待機電力が供給されている必要があるためです。近年の 2026 年時点では、Wi-Fi 7 に対応した PC でも Wi-Fi WoL が標準化されつつありますが、安定性とセキュリティの観点から、有線 LAN 接続を前提とした設定ガイドとして解説を進めていきます。
WoL を機能させるためには、PC の電源管理設定が最も重要な要素の一つです。多くのユーザーが OS 側の設定だけで動作を試み、失敗する原因の多くは BIOS/UEFI ファームウェアの設定にあります。現代のマザーボードでは、BIOS が複雑化しており、選択肢が増えているため、迷わないようにメーカー別の標準的な項目名を把握しておく必要があります。
まず BIOS セットアップユーティリティ(通常起動時に Del キーや F2 キーを押してアクセス)を開きます。電源管理関連のメニューは「Power Management」、「Advanced」または「APM Configuration」といった名称で呼ばれます。ここで最も重要なのは「Wake on LAN」、「Resume by PCI Device」、あるいは「Resume by RTC Alarm」という項目です。これらが Enabled(有効化)されていることを確認してください。特に注意すべきは、省電力機能の過度な適用による誤作動です。Intel の EIST や AMD の Cool'n'Quiet といった技術が、 WoL を含む待機状態での電力消費に影響を与えることがあります。
また、2026 年時点では省エネ規制の影響により、「ErP エコモード」や「EuP Low Power State」という項目がデフォルトで有効になっているケースが増えています。これは PC のシャットダウン時にも最大 1W 以下の電力消費を目標とした規格ですが、WoL を利用するためには待機電力が必要であるため、この機能を無効化(Disabled)する必要がある場合が多いです。ASUS のマザーボードでは「ErP Ready」が OFF、MSI では「Deep Sleep」が Disabled、GIGABYTE では「EuP 2013 Support」が無効という設定になるのが一般的です。各社製品ごとの具体的な項目名は後述する表で確認できます。
さらに、ネットワークアダプタの物理的な接続状態も確認が必要です。一部のマザーボードでは、LAN ポートがスリープ時に電気が切れてしまう場合があります。これを確認するために、PC をシャットダウンし、LAN ケーブルをつないだ状態で PC の後面を触ってみてください。ファンや LED ライトが点灯していれば、待機電力は正しく供給されています。これが消えている場合は BIOS 設定を見直すか、マザーボード自体の WoL サポート範囲外(ハードウェア故障)の可能性があり、代替手段として USB 電源アダプタによる常時給電が必要になることもあります。
| メーカー | BIOS/UEFI メニュー名 | 推奨設定 | 備考 |
|---|---|---|---|
| ASUS | ErP Ready | Disabled | 省エネモードを無効化して待機電力確保 |
| MSI | Deep Sleep | Disabled | スリープ時の電源カット防止 |
| GIGABYTE | EuP 2013 Support | No (Disabled) | WoL を有効にするための必須設定 |
| ASRock | ErP/EuP Support | Disabled | 同様に待機電力確保のため無効化 |
このように、BIOS 側の設定が WoL の成敗を分けます。特に「Wake on LAN」という項目単体ではなく、「電源管理」全体の省エネポリシーと矛盾しないよう調整することが重要です。また、UEFI ファームウェアのアップデートを行うことで、WoL の不具合が修正されたケースもあります。最新 BIOS を適用する際は、安定した動作確認後に設定を保存するように心がけてください。
BIOS/UEFI が正しく設定されていても、Windows や Linux などの OS レベルで WoL の機能が無効になっていることがあります。特に Windows は省電力機能を積極的に制御するため、ネットワークアダプタの設定を見直さないと、WoL パケットを無視してしまいます。ここでは Windows 11(およびその延長サポート上の Windows 12)における適切な設定手順を解説します。
まず「デバイスマネージャー」を開き、「ネットワークアダプター」を展開し、使用している LAN カードを右クリックして「プロパティ」を選択します。「電源の管理」タブにおいて、「このデバイスでコンピューターのスリープ状態から復帰させることを許可する」という項目にチェックを入れる必要があります。また、より詳細な設定として「マジックパケットのみにより電源オフ状態から復帰させることを許可する」にもチェックが入っているか確認しましょう。これらはデフォルトではチェックされていないことが多く、ここが WoL 失敗の最大の原因です。
さらに、「電源オプション」の設定も重要です。「コントロールパネル」→「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」を開き、現在のプランを選択して「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」へと進みます。ここで「スリープ」→「LAN スリープ」の項目を探し、これを「オフ」に設定します。これがオンになっていると、PC がスリープ状態になった際にもネットワークアダプタへ給電が止まり、WoL パケットを受け取れなくなるためです。
Linux ユーザーの場合も同様の設定が必要です。ethtool コマンドを使用して NIC の WoL 機能を有効化する必要があります。具体的には sudo ethtool -s <インターフェース名> wol g(g は Magic Packet を受信して起動する意味)を入力します。ただし、Linux の場合、シャットダウン時にスクリプトが終了処理を完了させるまで待機時間が短いと、WoL 機能を無効化してしまうことがあります。systemd の WakeOnLAN=yes 設定や NetworkManager の設定を確認し、システムが完全に停止する直前まで NIC を動作させ続けるように制御することが求められます。
WAN(インターネット)経由で WoL を使う前に、まずはローカルネットワーク(LAN 内)から PC が起動するかを確認することが必須です。外部からの攻撃リスクを避けるためにも、セキュリティが強化された社内環境や自宅 LAN 内で正常に動作することを確認してから WAN 設定へ移行しましょう。
確認には「Wake on LAN」機能を持つツールを使用します。PC 側で動作するスクリプトや、別のデバイス(スマホやタブレット)から送信するアプリを利用できます。Windows なら「Wake On Lan」というフリーソフトが有名ですが、iOS/Android でも類似のアプリが多く存在します。まずは、起動したい PC の MAC アドレスを確認し、ツールに入力します。IP アドレスは宛先 IP に設定するか、ブロードキャストアドレス(255.255.255.255)に設定して送信域を広げる設定を行います。
LAN 内では、ルーターの NAT(ネットワークアドレス変換)機能の影響を受けずに直接通信できるため、反応は比較的早いです。ただし、スリープ状態にある PC が NIC にパケットを受け付けるまでのラグが存在するため、数秒待ってから電源が投入されることを確認してください。また、Windows の「高速スタートアップ」という機能が WoL と干渉することがあります。この機能はシャットダウン時にシステムの状態をディスクに保存して素早く起動できるようにしますが、完全なオフ状態として扱われないため、WoL が失敗する原因となります。「電源オプション」→「電源ボタンの動作の設定」→「現在利用できない設定を変更し」、「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外すことで改善できる場合があります。
インターネット経由で PC を起動する最も直感的な方法は、ルーターの設定を変更して外部からマジックパケットを受け取れるようにすることです。しかし、単純にポートを開けるだけでは不十分で、「サブネットディレクテッドブロードキャスト」の理解が必要です。これは、特定のネットワークセグメント内のすべての機器宛てにパケットを送信する技術ですが、ルーターを跨ぐ際には通常ブロックされるため、特別な設定が必要となります。
まず、自宅の固定 IP アドレス(または DDNS)を取得し、ルーターの設定画面で「ポートフォワーディング」を設定します。外部からアクセスされるポート(例:UDP 7 または UDP 9)を、LAN 内の PC のローカル IP に転送するように設定します。しかし、これだけでは WoL パケットが LAN 内へ正しく届かない可能性があります。なぜなら、マジックパケット宛先 MAC アドレスへの送信はブロードキャスト特性を持つため、ルーター側の NAT テーブルで処理が阻害されることがあるからです。
この問題を解決するために、「サブネットディレクテッドブロードキャスト」という機能を利用するルーター設定が必要です。これは、外部からのパケットを宛先 IP のブロードキャストアドレスに変換して転送する機能です。多くの高級ルーターやビジネス向けルーターにはこの機能が標準で備わっていますが、一般的な家庭用ルーターでは「ポートフォワーディング」設定画面内に「ブロードキャスト転送」や「サブネットディレクテッドブロードキャスト」というオプションが隠れている場合もあります。また、2026 年時点の最新ルーターでは IPv6 の普及に伴い、IPv4 でのポート開放よりも IPv6 パケットを直接転送する設定の方がセキュリティ面で推奨されるケースも出てきています。
この方法の最大のメリットは「追加機器が必要ない」ことです。PC とルーターの設定のみで完結します。デメリットとしては、セキュリティリスクが非常に高い点が挙げられます。UDP 7 ポートや 9 ポートを開放すると、インターネット上に常に監視されている状態になり、ランダムスキャンボットに検出される可能性があります。また、WoL パケットは暗号化されていないため、悪意ある第三者による DoS(サービス妨害)攻撃の標的になるリスクもあります。そのため、本番環境で使用する場合は、IP フィルタリングを厳格に行うか、VPN を併用することを強く推奨します。
セキュリティリスクを回避しながら WoL を利用するための最良の手段の一つが、VPN(仮想プライベートネットワーク)を経由する方法です。この方式では、外出先から自宅の PC にアクセスする際にも、まず VPN サーバーに接続し、あたかも自宅 LAN 内にいるかのように振る舞ってから WoL パケットを送信します。これにより、外部ポートを開放する必要がなく、WoL のセキュリティリスクを劇的に低減できます。
現在主流となっているのが「Tailscale」や「WireGuard」といったモダンな VPN ソリューションです。これらのツールは設定が非常に簡単で、PC とスマホにクライアントソフトをインストールするだけで、グローバル IP を介した安全なトンネル接続が可能です。2026 年時点では、Windows 11 の標準機能として、または OS に組み込まれたネットワークスタックとして Tailscale コントローラーとの連携が強化されており、VPN サーバーの構築コストもほぼゼロに近づいています。
設定手順としては、まず自宅 PC と外出先デバイス(スマホやタブレット)を同じ Tailscale ネットワークに参加させます。その後、WoL ツールで宛先 IP として、自宅 PC の Tailscale IPv4 アドレス(例:100.x.x.x)を指定してマジックパケットを送信します。VPN トンネル内ではブロードキャストが有効化されているため、LAN 内の宛先処理と同様に動作します。
この方法のセキュリティメリットは絶大です。外部にポートを開けないため、スキャンボットに検出されません。また、Tailscale や WireGuard は暗号化通信を強制するため、パケット盗聴も不可能です。デメリットとしては、VPN サーバー(または管理ノード)への依存があり、外出先で VPN に接続していないと WoL が実行できない点があります。また、VPN 接続の確立に数秒かかるため、即時性が求められる場合ではポートフォワーディングより遅延が発生する可能性があります。しかし、セキュリティを最優先するユーザーにはこの方法が最適解です。
| 比較項目 | ポートフォワーディング方式 | VPN 経由方式 (Tailscale/WireGuard) |
|---|---|---|
| 設定難易度 | 中(ルーター設定が必要) | 低(アプリインストールのみ) |
| セキュリティ | 低(ポート開放リスクあり) | 高(暗号化・ポート非公開) |
| 外部接続先 | 自宅 WAN IP または DDNS | Tailscale/WireGuard アドレス |
| 追加コスト | なし | クラウド認証サービス代(無料枠可) |
| 推奨度 | テスト環境・セキュリティ対策ありの場合 | 一般家庭・セキュリティ重視ユーザー |
ソフトウェア的な WoL が機能しない場合、あるいは NIC の待機電力が不安定な場合に使われるのが「スマートプラグ方式」です。これは、WoL の原理を無視して、PC を物理的に再起動させることで起動を試みる方法です。BIOS 設定で電源復帰機能を有効化しておけば、電気供給が再開された瞬間に PC が自動的に起動します。
この方法は、自宅のコンセントにスマートプラグ(例:TP-Link Kasa HS100P 系列や Sonoff S26 など)を接続し、そのスイッチを外出先から操作することで実現します。手順としては、まず BIOS の「AC Power Loss Recovery」または「After Power Failure」設定を「Power On」(再起動する)に設定しておきます。次に、スマートプラグのアプリでスケジュール機能やリモート操作を設定します。
具体的な動作イメージは以下の通りです。外出先から PC が必要になった場合、スマホのアプリを通じてスマートプラグへの給電を一旦オフにし(PC が完全に停止した状態にする)、数秒後に再度オンにします。電源が再投入されると、マザーボードは設定に従って自動的に起動プロセスを開始し、OS を読み込みます。これにより、WoL パケットによる起動ではなく「物理的な再起動」によって PC を稼働させることができます。
この方式のメリットは、「NIC の WoL 機能や BIOS の設定に依存しない」という点です。ハードウェアが古くても、あるいは電源回路の状態が悪化していても動作します。また、PC が完全にフリーズして起動しなくなった場合の「リカバリー手段」としても有用です。デメリットとしては、PC の起動までにかかる時間が長いことと、スマートプラグ自体への電力供給が必要な点があります。さらに、頻繁な電源オンオフはハードディスクや SSD の寿命に影響を与える可能性があり、SSD 搭載の PC では問題視されませんが、HDD を複数積んでいる場合は注意が必要です。
より高度で柔軟性の高い WoL 運用を目指すなら、「Raspberry Pi」などのシングルボードコンピュータを中継サーバーとして活用する方法があります。これは、外出先からクラウド経由または VPN を通じて Raspberry Pi に指令を送り、Pi が LAN 内の PC にマジックパケットを送信させるという構成です。
この方式のメリットは、WoL パケット送信元の IP アドレスを固定化できる点です。自宅の WAN IP が変動しても、Raspberry Pi は DHCP や IPv6 で安定して動作し続けます。また、Python スクリプトや Shell スクリプトでロジックを組むことで、「特定の時間だけ有効にする」「アクセスログを残す」などの高度な制御が可能です。
具体的な構成としては、自宅 LAN 内に Raspberry Pi Zero W または Pi 4 を常時稼働させます。外出先からは SSH 接続または MQTT ブローカー経由で Pi に「Wake up」コマンドを送ります。Pi は受け取ったコマンドを処理し、宛先 PC の MAC アドレスと IP アドレスを用いてマジックパケットを LAN 内にブロードキャストします。
この方法のデメリットは、初期設定の手間と Raspberry Pi の維持コストです。電源を切ると再起動する必要があるため、UPS(無停電電源装置)を接続して安定稼働させるべきです。しかし、2026 年時点では AI を利用した異常検知や、より複雑な自動化ロジックを組むことが容易になっているため、将来的には IoT ホームセンターやサーバー管理の標準的な手法として確立される可能性が高い技術です。
WoL は便利ですが、その特性上セキュリティ上の脆弱性を抱えています。特に WAN 経由で有効化する場合、自宅のネットワーク境界が露出するリスクがあります。ここでは、主要なリスク要因と具体的な対策を解説します。
まず最大のリスクは「オープンポート」です。ポートフォワーディング方式では、UDP 7/9 ポートを外部に公開することになります。これは、インターネット上のボットネットによって常時スキャンされています。もし WoL パケットの送信が容易であれば、悪意ある第三者から攻撃を受ける可能性もゼロではありません。対策としては、「IP フィルタリング」を必ず設定します。自宅 WAN IP を固定し、許可する送信元 IP アドレスを限定することで、誰でもアクセスできる状態を防ぎます。
また、BIOS/UEFI のパスワード管理も重要です。WoL 機能は BIOS 設定と深く結びついているため、万が一 BIOS セットアップ画面への不正アクセスが許されると、PC を再起動させられたり、設定を書き換えられたりするリスクがあります。2026 年時点では、UEFI ファームウェアのセキュリティ機能が強化されていますが、それでも管理者パスワードを設定し、定期的に変更することをお勧めします。
さらに、ネットワークトラフィックの暗号化も検討すべき点です。VPN 経由方式はこれを自動的に解決しますが、ポートフォワーディング方式を使用する場合は、IPSec や TLS を使用したトンネリングを検討することも可能です。しかし、設定が複雑になるため、一般ユーザーには VPN 利用を強く推奨します。また、2FA(多要素認証)を導入できるルーターや DDNS サービスを利用することで、認証レベルを高めることも有効な対策です。
WoL を運用している中で遭遇する可能性のあるトラブルについて解説します。特に「ARP テーブル期限切れ」問題は頻発するため、詳細に説明します。PC がスリープ状態にある時、ルーターは宛先 PC の MAC アドレスを ARP テーブルに登録しています。しかし、一定時間経過後にこの情報が期限切れになると、ルーターはパケットを転送できなくなります。
これを解決するには、以下の 2 つの方法があります。1 つ目は「ARP 固定」です。ルーターの管理画面で、自宅 PC の IP アドレスと MAC アドレスを静的にバインドします。これにより、ARP テーブルの期限切れ問題を回避できます。2 つ目は、「WoL パケット送信直前に Ping を送る」という手法です。これにより宛先 PC が ARP 応答し、ルーター側に MAC アドレス情報が再登録されます。ただし、これは WoL パケットが到達する前にスリープ解除させるため、完全なシャットダウン状態では効果がない場合があります。
他のトラブルとしては、「NIC の電源管理無効化」があります。Windows を更新するとドライバーの自動アップデートにより、WoL 設定がリセットされることがあります。定期的な確認が必要です。「高速スタートアップ」の影響も前述しましたが、これは BIOS 設定との兼ね合いで調整が必要です。また、「電源ケーブルの接触不良」や「スマートプラグの応答遅延」など物理的な要因も頻繁に発生します。特にスマートプラグ方式では、再起動時の電流値変化により PC が誤って停止する(または起動しない)ケースがあるため、安定した電源ユニットの使用が推奨されます。
| トラブル内容 | 原因分析 | 解決策 |
|---|---|---|
| マジックパケットが届かない | ARP テーブル期限切れ | ルーターで IP/MAC 固定設定を行う |
| PC が起動しない | BIOS の省エネ機能 (ErP) | ErP/EuP を Disabled に変更 |
| LAN 内でも失敗する | Windows スリープ設定 | 「高速スタートアップ」を無効化 |
| 外部から接続不可 | ポート開放ミス | UDP 7/9 ポートの転送確認 (DDNS活用) |
Wake on WAN は、自宅の PC を外出先から遠隔操作するための強力なツールですが、その設定にはハードウェア、BIOS、OS、ネットワーク環境など多岐にわたる要素が絡み合います。以下の要点を整理して理解しておきましょう。
Q1. Wake on WAN はどのポートを使用しますか? A1. 標準的な UDP ポート 7 または 9 が使用されますが、ポート番号は設定可能で、セキュリティ対策として変更することをお勧めします。ただし、ルーターの転送ルールと一致させる必要があります。
Q2. スマートプラグ方式は SSD の寿命に影響しますか? A2. 頻繁な電源オンオフは HDD に負荷がかかりますが、SSD は耐えられる場合が多いです。ただし、起動時の電圧変動には注意が必要で、UPS の併用が推奨されます。
Q3. VPN を使わないとセキュリティリスクは大きいですか? A3. はい。ポート開放はインターネット公開状態になり、スキャンボットに検出されるため IP フィルタリングなどの対策なしでは推奨されません。VPN 経由ならポート非公開で安全です。
Q4. LAN 内から WoL が成功しない場合どうすればよいですか? A4. まず BIOS の ErP 設定を無効にし、Windows の「高速スタートアップ」をオフにします。また、NIC プロパティの電源管理設定が有効か確認してください。
Q5. Wi-Fi でも Wake on LAN は可能ですか? A5. Wi-Fi WoL は可能ですが、安定性が低く、スリープ状態での給電制御により失敗しやすいです。推奨されるのは有線 LAN 接続による WoL です。
Q6. Raspberry Pi を中継するメリットは何ですか? A6. IP アドレスの変動を吸収できる点と、WoL パケット送信のロジックを自動化・カスタマイズできる点が最大のメリットとなります。また、ログ管理も容易です。
Q7. ポートフォワーディングで失敗した場合はどうすればよいですか? A7. ルーターが「ブロードキャスト転送」をサポートしているか確認し、IPv6 環境ではポート開放ではなく IPv6 パケット転送設定を確認してください。DDNS も有効化されているか確認します。
Q8. マザーボードの LED ライトが消えている場合は WoL は可能ですか? A8. 基本的には不可能です。WoL に対応した NIC は待機電力で点灯している必要があります。LED が消えている場合は BIOS の電源設定を見直す必要があります。
Q9. Wake on LAN の設定を保存する方法はありますか? A9. Windows の場合、デバイスドライバーの更新でリセットされることがあるため、定期的な確認が必要です。BIOS 設定は保存ボタンを押すことで永続化されますが、ファームウェアアップデート後は再確認が必要です。
Q10. 外出先から PC を起動した後のアクセス方法はどうすればよいですか? A10. PC が起動した後、RDP(リモートデスクトップ)や SSH で接続するのが一般的です。WoL は起動のみを担うため、その後の操作には別の遠隔制御ツールが必要です。

PCパーツ・ガジェット専門
自作PCパーツやガジェットの最新情報を発信中。実測データに基づいた公平なランキングをお届けします。
この記事に関連するデスクトップパソコンの人気商品をランキング形式でご紹介。価格・評価・レビュー数を比較して、最適な製品を見つけましょう。
デスクトップパソコンをAmazonでチェック。Prime会員なら送料無料&お急ぎ便対応!
※ 価格・在庫状況は変動する場合があります。最新情報はAmazonでご確認ください。
※ 当サイトはAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
コスパ最高!学生ゲーマーにはおすすめ
ゲーマーです。大学生でPCを色々触ってるんですが、このD587/D588はマジでコスパが良すぎです!1TB SSD搭載で起動も速くて、ゲームも設定次第で十分快適に動きます。特に、新品のPCに比べて価格が3分の1以下なので、予算を抑えたい人には絶対おすすめ。i5-8400と16GBメモリは、今のゲーム...
コスパ良すぎ!大学生にはおすすめ
大学生の私、普段PCで動画編集とかしてるんですが、予算を抑えたいなぁと思ってこのProdesk 600 G5 SFに一目惚れ!SSDが載ってるのが決め手で、起動もそこそこ速いし、Office 2021もインストールされてたから、すぐに使い始められました。Core i7-9700も、動画編集の軽い作業...
コスパの良い一台!でも…
フリーランスのクリエイター、クレイザーです。19999円という価格でこの性能なら、概ね満足できる買い物だったと言えます。特に、Windows 11 ProとOffice 2019がプリインストールされている点は助かりました。Core i3-4130も、普段の動画編集やWebデザインには十分なパフォー...
3万円台でこれだけ?NEC MB-3、コスパ最強デスクトップPCデビュー
10年の自作PC歴がある者として、初めてデスクトップPCを購入しました。今回は整備済み品という形で、NEC MB-3/22型液晶セットを選びました。価格が31,800円と、この価格帯ではなかなか見られないスペックで、コスパを重視して選んだのが正直なところです。初期設定は不要で、Windows 11 ...
極上のHDD、安定感と速度の破壊!
日立/HGST HDD バルク 2.5インチ / Ultra ATA100 / 4200rpm / 9.5mm厚 HTS421280H9AT00 HDDの性能を求めるなら、必ず日立/HGST HDDを選ぶべきです。特に、Ultra ATA100という規格は、その性能を最大限に引き出してくれる最高の...
快適なゲーミング環境が実現!
このストームのゲーミングPCを購入してから、ゲームプレイも作業も格段にストレスが減りました。特に大型液晶と水冷システムは、CPUやGPUの熱問題を心配せずに済みます。4K解像度でプレイする際にも快適な温度維持ができています。 また、16GBのGeForce RTX 5070Tiグラフィックスカードの...
長年使用したUSBコンボハブの実用レビュー
私はこのUSB 3ポート・超小型コンボハブをもう約1年半愛用しています。前からゲーミングノートPCに付属しているUSBポートが足りないことで悩んでいたのですが、この商品はまさに解決策でした。まず、高速通信に対応しているところがポイントで、USB3.0ポート1つとUSB2.0ポート2つの組み合わせによ...
息子のゲームも快適!Dellの整備済みPCで快適デジタルライフ
うちの息子が小学校に入学してから、PCに興味を持ち始めました。最初は簡単なゲームを触る程度でしたが、徐々に本格的なゲームをやりたいと言い出す始末。以前使っていたPCではスペック不足で、動作が重い、フリーズするといったことが頻繁に起こり、ゲームどころではありませんでした。そこで、思い切ってPCをアップ...
OptiPlex 3050SFF、コスパ良すぎ!
46280円でこの性能、マジでびっくり!パートで使ってるPCが壊れちゃったので、急いでネットで探してたらこれを見つけました。第7世代Core i7で、動画編集も多少なら大丈夫なくらいスムーズ。起動も早くて、キーボードの打鍵感も悪くないです。事務作業メインで使うなら、十分すぎる性能だと思います。ただ、...
500万画素だが明るさと音質に課題あり
500万画素の高画質を謳うこのwebカメラは、確かに映像は鮮明で、人物を撮影すると背景までしっかり写るところが魅力。暗闇ではなく日中の撮影なら充分使える。ただ、明るいところを撮るとどうしても画質が乱れることがある。また、内蔵のマイクは接写するとノイズが気になり、騒がしい環境では不向きかも。線画が苦手...
この記事で紹介したネットワークをAmazonで確認できます。Prime対象商品なら翌日届きます。
Q: さらに詳しい情報はどこで?
A: 自作.comコミュニティで質問してみましょう!
Wake on LAN (WoL) の設定方法を解説。BIOS・Windows・ルーター設定、外出先からの遠隔起動方法、トラブル対策を紹介。
スマートプラグを使ったPC電源管理と消費電力モニタリング。自動スケジュール、遠隔ON/OFF、電気代可視化の方法。
自作PCガイド:on を正しく理解する — その他/on lap 1302/on
自作PCガイド:on を正しく理解する — その他/on lap 1302/on