AnkerMake M5C(アンカーメイクエムファイブシー)
Ankerが2023年に発売したエントリー向け高速FDM 3Dプリンター。最大500mm/s印刷・自動ベッドレベリング・スマートフォン連携を搭載し、初心者でも扱いやすいシンプル設計。
AnkerMake M5C とは
AnkerMake M5Cは、モバイルバッテリーや充電器で有名なAnkerが展開する3Dプリンターブランド「AnkerMake」の廉価エントリーモデルで、2023年9月に発売されました。上位機種M5(AIカメラ・7インチタッチパネル搭載)の機能を絞って価格を¥69,800に抑え、3Dプリンター入門者をターゲットにしています。
主要スペック
| 項目 | M5C | M5(上位機) |
|---|---|---|
| 造形サイズ | 220×220×250mm | 235×235×250mm |
| 印刷速度(最大) | 500mm/s | 500mm/s |
| 加速度 | 2,500mm/s² | 2,500mm/s² |
| ベッドレベリング | 自動25点 | 自動25点 |
| コントロール | ボタン式 | 7インチタッチパネル |
| AIカメラ | なし | ○ |
| WiFi | ○ | ○ |
| スマートフォンアプリ | ○(AnkerMake) | ○ |
| ノズル温度 | 最大260°C | 最大260°C |
| ベッド温度 | 最大100°C | 最大100°C |
| 価格(2025年) | ¥69,800〜¥79,800 | ¥99,800〜 |
AnkerMakeアプリとWiFi連携
M5CはWiFiでAnkerMakeアプリ(iOS/Android)と連携します。
- スマートフォンから印刷ジョブの開始・停止・一時停止
- フィラメント残量の通知
- 印刷進捗リアルタイム確認
- 印刷履歴とフィラメント使用量の管理
AIカメラは非搭載のため遠隔映像確認機能はありませんが、別途Webカメラを接続してOctoPrint連携も可能です。
自動ベッドレベリングの仕組み
25点の自動ベッドレベリング(ABL)はプローブセンサーがベッドの微小な傾きと歪みを測定し、印刷開始時にGコードの高さを動的に補正する機能です。M5Cではタッチセンサー(非接触型)を使用しており、初回セットアップ時に約5分で完了します。
以降は毎回印刷前に自動補正が走るため、ガラスやPEIシートが多少歪んでいても1層目の定着が安定します。
対応フィラメント
最高ノズル温度260°CのM5Cは主に以下の素材に対応します。
- PLA / PLA+: 推奨190〜220°C、最も扱いやすい
- PETG: 推奨230〜250°C、耐熱・耐水性向上
- TPU(軟質): 30〜60mm/s推奨、フレキシブル造形
- ABS: ベッド温度100°C・エンクロージャー推奨(オープン機のため不安定になりやすい)
PA(ナイロン)やPC(ポリカーボネート)など高温素材は300°C以上のノズルが必要なためM5Cでは非対応です。
初心者向けセットアップのポイント
- 開封後の運動部品の結束バンド取り外し(忘れると動作不良)
- ベッドレベリング実行(初回・フィラメント交換時)
- フィラメント挿入: エクストルーダーのボタンを押しながらノズルから溶けた素材が出るまで送り込む
- スライサー設定: Cura・PrusaSlicer・OrcaSlicerのプロファイルを使用(Anker公式プロファイルをインポート推奨)
- 第1層速度を20〜30mm/sに落とす: 定着率が大幅に改善
よくある質問(FAQ)
Q1: M5CとBambu Lab A1 Miniはどちらが初心者向けですか? A: A1 Miniはマルチカラー対応・より洗練されたUIを持ちますが¥110,000前後。M5Cはシンプル設計で¥69,800と低価格。コスト重視ならM5C、拡張性重視ならA1 Miniが適しています。
Q2: ノズルは消耗品ですか? A: 真鍮ノズルはPLA/PETGで通常500〜1,000時間が寿命目安です。カーボン配合フィラメントを使う場合はハードニングスチールノズル(別売¥2,000前後)への交換を推奨します。
Q3: Creality Enderシリーズからの買い替えを検討しています。メリットは? A: Enderは組み立て・調整が必要ですがM5Cは組立済み出荷で即印刷可能です。速度・自動レベリングの手軽さも大幅に改善されており、時間コストを重視するなら乗り換え価値は高いです。