

UPS(無停電電源装置)は、私たちの生活やビジネスにおいて重要な役割を果たしていますが、その心臓部であるバッテリーには明確な寿命が存在します。多くの方が「電源が通っていれば良い」と考えがちですが、実際には内部の化学反応により性能が劣化し続けるのが電池の特性です。特に 2026 年現在では、データセンターや家庭用 PC 環境における停電リスクが増加しており、UPS が機能しないまま迎える大停電は深刻な損失をもたらす可能性があります。
バッテリーを交換せず使用し続けると、いざという時にバックアップ時間がゼロになり、機器がシャットダウンせずに落雷やサージによって損傷を受ける危険性があります。また、劣化したバッテリーは発熱や液漏れを引き起こし、火災や UPS 本体の故障の原因となることがあります。したがって、UPS の購入から数年後には必ず交換時期を判断する必要があるのです。
本ガイドでは、APC や CyberPower、OMRON などの主要メーカー製 UPS を使用している方向けに、バッテリー交換の具体的な手順と寿命管理のノウハウを解説します。2026 年時点での最新規格や安全基準を踏まえ、初心者から中級者までが安全かつ効果的に UPS の性能を維持するための完全ガイドとなっています。
UPS に搭載されているバッテリーには主に鉛蓄電池(VRLA/AGM)とリチウムイオン電池の二大分類があります。それぞれに明確なメリット・デメリットがあり、用途や予算に応じて選択する必要があります。鉛蓄電池は古くから使われてきた技術で信頼性が高く安価ですが、重く寿命が短いという欠点があります。
2026 年時点では、リチウムイオン電池を搭載した UPS も増えています。これは充電速度が速く、寿命が長く、軽量であることが特徴です。しかし、初期費用が鉛蓄電池の 3 倍から 5 倍程度かかるため、コストパフォーマンスを重視する場合は依然として鉛蓄電池が選ばれます。ニッケル水素電池は UPS ではほとんど採用されなくなりましたが、過去の機器では見られる場合があります。
以下の表は、主要なバッテリー種類の特性を比較したものです。交換を検討する際は、この表を参考にご自身の環境や予算と照らし合わせて判断してください。特に温度管理が重要な鉛蓄電池と、充電制御が容易なリチウムイオンでは、維持コストが大きく異なります。
| バッテリー種類 | 寿命(年) | 重量 | 初期費用 | 温度耐性 | 主な搭載機器 |
|---|---|---|---|---|---|
| VRLA/AGM | 3〜5 | 重い | 安価 (基準) | 低い (高温劣化) | APC Back-UPS, OMRON BN75T |
| リチウムイオン | 8〜10 | 軽い | 高価 (2〜5 倍) | 高い | APC Smart-UPS SMT 新世代 |
| ニッケル水素 | 5〜8 | 中程度 | 高価 | 普通 | レトロ機器、旧型 UPS |
鉛蓄電池(VRLA:Valve Regulated Lead Acid)は密閉型鉛蓄電池とも呼ばれ、メンテナンスフリーとして普及しました。しかし、3 年を過ぎると容量が急激に低下する傾向があります。AGM(Absorbent Glass Mat)はこの鉛蓄電池の一種で、電解液をガラスマットに吸着させた形式であり、漏洩リスクが低いです。
一方、リチウムイオンバッテリーは、2026 年現在では高効率 UPS の標準になりつつあります。特にデータセンターやサーバーラック向け機器で採用率が高まっています。温度変化による容量低下が少ないため、冷暖房設備がない倉庫などの環境でも安定して動作します。ただし、過充電や高温環境での使用には専用管理回路が必要であり、安価なサードパーティ製バッテリーとの相性問題に注意が必要です。
各メーカーの UPS モデルは、使用するバッテリーの形状や容量が異なります。APC Back-UPS Pro 1500 (BR1500MS2) のような家庭・オフィス向けモデルでは、一般的に 12V 7Ah または 9Ah のバッテリーが 2 つ(計 24V)使用されています。これに対し、CyberPower CP1500PFCLCD や OMRON BN75T は正弦波出力を採用しており、負荷への影響を考慮した設計になっています。
ラックマウント対応の APC Smart-UPS 1500 (SMT1500J) のような業務用機器は、より高電圧や大容量バッテリーパックを使用します。これらはユーザーが直接交換するよりも、専門技術者による交換が推奨されるケースもありますが、基本的な手順は家庭用と共通しています。機種ごとのバッテリー仕様を把握することは、互換品購入時に不可欠です。
以下の表は、代表的な UPS 機種と推奨バッテリー仕様の対応関係を示したものです。ご自身の UPS モデル名を確認し、適切な交換用バッテリーを選定してください。特に APC Smart-UPS シリーズでは、ラックマウント筐体のサイズや通気性を考慮した特殊形状のバッテリーが使われることがあります。
| 対象 UPS メーカー | 機種名 (例) | バッテリー電圧 | バッテリー容量 | 搭載本数 | 互換品適合度 |
|---|---|---|---|---|---|
| APC | Back-UPS Pro BR1500MS2 | 12V DC | 7Ah / 9Ah | 2 本 (直列) | ◎ (互換品多数) |
| CyberPower | CP1500PFCLCD | 12V DC | 7Ah / 10Ah | 1 本 または 2 本 | ◎ (専用ラックあり) |
| OMRON | BN75T シリーズ | 24V DC | 9Ah | 2 本 (直列) | ○ (純正推奨) |
| APC | Smart-UPS SMT1500J | 48V DC | 7Ah / 9Ah | 4 本 (直列) | △ (特殊形状注意) |
APC Back-UPS Pro 1500 (BR1500MS2) は、国内で最も一般的な UPS の一つです。この機種では RBC78 などの互換バッテリーが長期にわたって供給されています。しかし、2026 年現在では廃番モデルも増えているため、純正在庫の確認が必要です。
CyberPower CP1500PFCLCD は、正弦波出力を提供するため、医療機器や精密 PC に適しています。この機種はバッテリーの交換ラック構造がユニークで、工具を使わずに簡単に引き抜ける設計になっています。OMRON BN75T は国内メーカー製であり、国産部品への愛着から純正バッテリーを好むユーザーが多いですが、サードパーティ製の互換品も品質が向上しています。
APC Smart-UPS 1500 (SMT1500J) はサーバーラックに設置されることを想定したモデルです。筐体内部の温度管理が重要であり、バッテリー交換時は通気孔の汚れ removal を同時に行う必要があります。また、この機種では BMS(バッテリーマネジメントシステム)との通信プロトコルが重要視されており、安価な互換品ではエラーが表示されることがあります。
UPS のバッテリーが寿命を迎えているかどうかを判断するには、単に使用年数だけでなく、いくつかの具体的なテストを実行する必要があります。最も基本的かつ確実な方法は「自己診断テスト」の実行です。多くの UPS は電源ボタンを押すだけで内部テストを行い、バッテリーの状態を LED ライトや音声で通知します。
次に重要なのが、バッテリー電圧の測定です。マルチメータを使用して端子間の電圧を計測し、定格電圧(通常は 12V)と比較します。放電された状態での電圧が 10.5V を下回る場合、または充電後にすぐに 12V に満たない場合は、容量低下が著しいと考えられます。この測定は専門知識を持つユーザー向けですが、最も信頼性の高い判断基準です。
ランタイムテストも有効な手段です。UPS の電源を遮断し、バッテリーのみで動作させる時間を計測します。新品時のバックアップ時間が 10 分だったものが、半年後に 3 分に減っていた場合は交換時期です。管理ソフトを使用してのチェックや、物理的な膨張・液漏れも重要な判断材料となります。
| チェック項目 | 具体的な方法 | 正常な状態の目安 | リスクレベル |
|---|---|---|---|
| 自己診断テスト | UPS ボタンまたはソフト実行 | LED グリーン点灯、音声なし | 低 (推奨) |
| バッテリー電圧 | マルチメータで測定 | 充電後 12.6V〜13.8V | 中 (要注意) |
| ランタイムテスト | 実使用時の動作時間計測 | 仕様通りの時間が稼働可能 | 高 (即時交換) |
| 管理ソフト確認 | PowerChute / PowerPanel | バッテリー健康度 100% | 中 (推奨) |
| 物理的状態 | 膨張・液漏れ・臭いの確認 | 形状維持、無臭 | 高 (安全対策) |
自己診断テストは月に一度の実行を推奨します。これは UPS が内部のバッテリーセルを検査し、異常がある場合に表示する機能です。ただし、このテストが「正常」でも、実は部分的に劣化している可能性があり、あくまで目安として扱います。
管理ソフトの確認も重要です。APC の PowerChute Personal Edition や CyberPower の PowerPanel Business などは、OS 上で UPS の状態をリアルタイムで監視します。バッテリーの健康度(Health)が 50% を切る警告が出たら、交換を検討すべきです。2026 年現在では、クラウド連携による遠隔管理も可能になっており、複数台の UPS を一元的に管理する機能も標準装備されつつあります。
物理的な状態の確認は、火災防止のために必須です。バッテリーが膨張してケースから浮き上がっている場合や、酸性の液漏れ跡がある場合は直ちに使用を中止し交換が必要です。また、硫黄臭のような異臭がする場合も過熱またはガス発生の兆候であり危険信号です。
UPS が交換時期であることを示す具体的なサインには、定期的な警告音や点滅する LED ライトが含まれます。多くの機種では、バッテリー劣化警報として「ビープ」音が断続的に鳴るようになります。この場合、電源は入っているため通常動作は可能ですが、いざ停電が起きた際にバックアップ力が不足している可能性があります。
APC 製 UPS の多くでは、フロントパネルの LED が赤色に点滅し続けるのが典型的なサインです。また、CyberPower 製品では LCD ディスプレイ上に「Replace Battery」や「Battery Low」という文字列が表示されます。これらの表示が出たらすぐに交換用バッテリーの手配を開始すべきであり、待機状態での使用は避けるべきです。
自己診断テストの実行方法は機種によって多少異なりますが、基本的には UPS の前面にあるテストボタンを押すか、付属の USB ケーブルを PC に接続してソフトウェアから実行します。APC Back-UPS Pro 1500 では、電源が ON の状態で約 2 秒間ボタン押し続けることで診断モードに入ります。テスト結果は LED の点灯パターンで示されるため、取扱説明書と照らし合わせて判断してください。
UPS バッテリーの交換作業は、感電や火災のリスクがあるため、慎重かつ正確に行う必要があります。ここでは最も一般的な APC Back-UPS Pro 1500 (BR1500MS2) を例に、安全な交換手順を詳細に解説します。まず、すべての接続機器をシャットダウンし、UPS の電源プラグをコンセントから抜くことが第一歩です。
次に、UPS のフロントパネルを開けます。BR1500MS2 では、裏面のネジを外してカバーを滑らかに引き抜きます。内部のバッテリーが見える位置に到達したら、まず赤色ケーブル(プラス)のコネクタを外し、次に黒色ケーブル(マイナス)を外します。この順序はショート事故を防ぐために重要です。
新しいバッテリーを取り付ける際は、コネクタが正しい向きであることを確認します。旧バッテリーを引き抜く際に端子部に錆や汚れが付着している場合は、乾いた布で拭き取り、接続不良を防ぎます。最後にキャリブレーションを実行し、UPS が新品のバッテリーを認識したことを確認して完了です。
| 手順番号 | 作業内容 | 注意点・リスク |
|---|---|---|
| 1 | 全機器シャットダウン & UPS 電源切断 | 接続ケーブルの破損に注意 |
| 2 | カバー開放 & バッテリー露出 | ネジ紛失、筐体ヒビ防止 |
| 3 | 旧バッテリーコネクタ外し (赤→黒) | ショート防止、端子破壊注意 |
| 4 | 新バッテリー挿入 & コネクション固定 | ポラリティ確認 (極性逆転防止) |
| 5 | カバー装着 & 電源接続 | ケーブル挟み込み防止 |
| 6 | キャリブレーション実行 | 完全充電まで約 8 時間必要 |
安全対策として、絶縁手袋の使用と金属製工具の取り扱いには十分注意してください。バッテリー内部には高電流が流れるため、端子間に金属が接触すると火花を散らします。また、作業中は換気を行い、ガスを十分に排出させる環境を確保しましょう。
交換後、必ず UPS を再度起動し、自己診断テストを実行して正常動作を確認してください。また、完全充電には数時間かかるため、その間は停電リスクがあることを認識しておいてください。この過程でエラーメッセージが表示された場合は、バッテリーの接続不良または互換性の問題が疑われるため、再点検が必要です。
純正バッテリーを使用するのが最も安全ですが、コスト削減のためサードパーティ製の互換バッテリーを選ぶことも一般的です。2026 年現在では、Long, FIAMM, CSB, Panasonic などから APC や CyberPower 対応の互換品が多数流通しています。ただし、品質には大きなばらつきがあり、安価な製品は寿命が短かったり、UPS の BMS と相性が悪かったりするリスクがあります。
互換バッテリーを選ぶ際は、電圧(12V, 24V)と容量(Ah)、外形サイズ、端子形状の完全一致を確認する必要があります。特に APC Smart-UPS シリーズでは、通信ケーブルのピン配置やバッテリー ID 機能に対応しているかどうかが重要です。非対応品を使用すると、ソフトウェア上で正常に充電されず、警告が鳴り続けることがあります。
以下の表は、主要なサードパーティ製バッテリーブランドと純正との比較を示したものです。信頼性を重視するなら長期保証付きの製品を選び、コストを優先する場合は評価の高い中堅メーカーを検討してください。
| メーカー/ブランド | 品質イメージ | 価格帯 (純正比) | 保証期間 | 推奨対象機種 |
|---|---|---|---|---|
| APC Pure | ◎ 最高 (純正) | 100% | 24 ヶ月 | 全機種 (特に SMT 系) |
| CSB | ○ 良好 (OEM) | 60〜80% | 12〜18 ヶ月 | APC Back-UPS, OMRON |
| FIAMM | ○ 良好 (OEM) | 60〜80% | 12〜18 ヶ月 | CyberPower, APC |
| Long Battery | △ 低価格 | 40〜50% | 6〜12 ヶ月 | 一般 PC, 小型 UPS |
| 無名ブランド | × リスク大 | 30% 以下 | なし | 非推奨 |
純正バッテリーは、UPS メーカーが厳格な品質管理の下で製造したものであり、保証期間も長めです。特に APC Smart-UPS のような高価な機器では、互換品を使用すると UPS 本体の故障 warranty が無効になる場合があります。そのため、業務用サーバーなどでは純正を推奨します。
一方、CSB や FIAMM は世界の主要な鉛蓄電池メーカーで、OEM(純正製造委託)先でもあります。これらから供給される互換品は品質が安定しており、家庭や中小オフィス向けの UPS には十分な性能を発揮します。ただし、購入時は必ず販売元のレビューや保証内容を事前に確認してください。
Long Battery や無名ブランドの製品は、初期コストを大幅に下げられますが、内部セルの均質性が低く、寿命が短くなる傾向があります。また、過充電防止回路が不十分で発熱リスクがあるため、安易な選択は危険です。2026 年現在では環境規制も強化されており、リサイクル対応済みかどうかも確認すべきポイントです。
UPS のバッテリー寿命を最大限に延ばすためには、適切な温度管理と定期的なキャリブレーションが不可欠です。鉛蓄電池は高温環境に弱く、25℃を超えるごとに寿命が約半分になると言われています。そのため、UPS を設置する場所は直射日光の当たらない涼しい場所を選び、周囲の通気性を確保する必要があります。
過放電防止も重要な要素です。UPS は長期停電時にバッテリーを空にしてしまうリスクがあります。一度深く放電されたバッテリーは回復困難となり、容量が著しく低下します。そのため、定期的な充電サイクル(キャリブレーション)を行い、セルのバランスを整えることが推奨されます。
| 管理項目 | 推奨設定・方法 | 効果 |
|---|---|---|
| 温度管理 | 20〜25℃の環境維持 | 寿命を 30% 延伸 |
| 充電サイクル | 月に一度の完全充電 | セルバランス維持 |
| 通気性確保 | UPS の側面・上部に空間 | 冷却効率向上 |
| 負荷管理 | 消費電力の 70% 以内運用 | バッテリー負荷軽減 |
定期的なキャリブレーションとは、バッテリーを完全に放電させた後、再度満充電にするプロセスです。これにより UPS の内部センサーが正確にバッテリー容量を認識できるようになり、誤った警告表示を防ぎます。APC PowerChute などでは自動キャリブレーション機能を設定できるため、週に一度の実行を推奨します。
負荷管理も寿命延伸に寄与します。UPS の定格出力に対して 70% 以上の負荷をかけ続けると、バッテリーへの負担が増大し発熱が激しくなります。特にサーバーやゲーム PC など消費電力の変動が大きい機器の場合、余裕を持って UPS を選定することが重要です。
また、長期不在時の管理も考慮すべきです。数週間にわたって使用しない場合は、UPS 本体の電源を切り、バッテリーは適度な充電量(50%〜70%)で保管するのが理想的です。完全に放電状態で放置すると硫酸塩化が進行し、二度と回復不能な状態になります。
劣化した UPS バッテリーは、家庭ゴミとして捨てることができません。鉛蓄電池やリチウムイオン電池には有害物質が含まれており、適切に処理しないと環境汚染や火災の原因となります。日本国内では、「小型家電リサイクル法」に基づき、自治体の回収ボックスや電気量販店での回収が義務付けられています。
特に APC や OMRON などの UPS メーカーは、回収プログラムを実施している場合があります。交換用バッテリーを購入した際、古バッテリーを返却すると割引特典が付与されるケースもあり、環境負荷低減に貢献しながらコストも抑えられます。2026 年現在では、リサイクル認証された専門業者への引き取りサービスも充実しています。
処分の手順としては、まずバッテリーの端子を絶縁テープで覆い、発火リスクを防ぎます。次に、自治体の指定回収日またはリサイクルボックスに持ち込みましょう。個人で分解して中身を取り出すことは危険であり禁止されています。また、メーカーに直接問い合わせることで、専門業者への配送方法を確認することも可能です。
環境省のガイドラインに従えば、鉛蓄電池は資源として再利用可能なリサイクル素材です。適切に処理することで、新しいバッテリー原料となり循環型社会を支えます。ユーザーとしての責任を果たすためにも、必ず正規の手続きで処分してください。
UPS バッテリーを交換することには明確なメリットとデメリットが存在します。最大のメリットは、停電時におけるデータ保護の回復です。交換によりバックアップ時間が確保され、安全にシャットダウンする時間的余裕が生まれます。また、バッテリー劣化による発火リスクも低減し、機器の安全性が高まります。
一方で、デメリットとしては初期コストと作業時間の発生があります。互換バッテリーでも数千円から数万円かかるため、予算計画が必要です。また、交換手順には専門知識が必要であり、失敗すると UPS 自体が故障するリスクもあります。特にラックマウント UPS では分解に技術が必要な場合があります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 安全性向上 (発火・液漏れ防止) | 初期費用 (数千〜数万円) |
| バックアップ時間確保 (データ保護) | 作業リスク (感電・故障) |
| UPS 本体の寿命延伸 | 互換品選定難易度 |
| 環境負荷低減 (リサイクル可能) | 作業時間 (1〜2 時間) |
コスト面では、純正バッテリーは高価ですが保証が手厚く、互換品は安価ですがリスクがあります。また、交換後のキャリブレーションには数時間の待機が必要であり、その間は UPS が無効状態になる点も考慮すべきです。しかし、UPS 本体の寿命(通常 5〜10 年)を延ばす効果は非常に大きく、長期的に見れば投資対効果が高いと言えます。
Q: バッテリー交換後すぐに警告音が鳴り止みません。 A: 交換直後はバッテリー電圧が不安定なためです。まず UPS を完全に電源オフし、コンセントを抜いてください。その後、新品のバッテリーを取り付け直し、電源に接続して 8 時間以上放置してください。完全充電後に警告音が消えない場合は、コネクタの接触不良か互換バッテリーの不具合の可能性が高いので、販売元に相談してください。
Q: リチウムイオンバッテリーへの交換は可能ですか? A: 基本的には可能ですが、UPS の内部回路(BMS)がリチウムイオンを認識できるかが条件です。APC Smart-UPS などの最新機種では公式対応がありますが、旧型 Back-UPS では電圧制御の違いによりエラーが出る可能性があります。交換前に必ず取扱説明書またはメーカーサポートで互換性を確認してください。
Q: 交換用バッテリーを購入する際の注意点は何ですか? A: まず、ご自身の UPS モデル名を正確に確認し、推奨されているバッテリー仕様(12V 7Ah, 9Ah など)と照らし合わせてください。次に、販売元のレビューや保証期間を確認し、信頼性の高いメーカー(APC Pure, CSB, FIAMM など)を選ぶことが重要です。安価な無名ブランドは避けた方が無難です。
Q: バッテリー交換作業で感電リスクはありませんか? A: UPS 内部のバッテリーは直流電源ですが、高電流が流れる可能性があります。作業時は絶縁手袋を着用し、金属製の工具(ドライバーなど)を端子部に直接触れないように注意してください。また、コネクタ外し時にスパーク(火花)が発生することがありますが、これは正常な現象です。
Q: 純正バッテリーと互換バッテリーの寿命差はどれくらいですか? A: 一般的に純正バッテリーの方が寿命が長く、安定した性能を発揮します。互換品でも CSB や FIAMM などの信頼メーカー製であれば、純正に近い品質を得られます。しかし、安価な無名ブランドの場合、寿命が数年短縮される可能性があります。使用頻度や重要性に応じて選定してください。
Q: UPS の動作中にバッテリー交換は可能ですか? A: 絶対に禁止されています。UPS が稼働している状態で筐体を開くと感電したり、ショートして機器が故障する危険があります。必ずすべて接続機器をシャットダウンし、UPS の電源プラグをコンセントから抜いた状態で行ってください。
Q: バッテリー交換後のキャリブレーションは必須ですか? A: 推奨されます。UPS が新品バッテリーの容量を正確に認識するためには、完全充電サイクルが必要です。特に APC PowerChute や CyberPower PowerPanel を使用している場合、ソフトウェア側で設定を変更し、自動または手動でキャリブレーションを実行してください。
Q: 使用済みバッテリーの処分はどこで行えばよいですか? A: 自治体の小型家電リサイクルボックスや、電気量販店の回収ボックスで回収可能です。また、UPS メーカーによっては回収プログラムを実施している場合もあり、購入店に問い合わせることで適切な disposal方法を案内してもらえます。
Q: バッテリーが膨張していても動作しますか? A: 危険なので使用を中止してください。バッテリーの膨張は内部ガス発生や破裂の兆候であり、火災リスクが高いです。即座に電源を切り、安全な場所に移動させてから専門業者への引き取りを検討してください。無理に使っても交換時期が早まるだけです。
本ガイドでは、UPS バッテリーの交換・寿命管理について詳細に解説しました。要点をまとめると以下のようになります。
UPS のバッテリー交換は、データ保護を維持するための重要なメンテナンス作業です。適切なタイミングで交換を行い、安全かつ安定した電力供給を継続しましょう。

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