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Intel 8080 (1974) 詳細(インテルハチマルハチマル)

Intel が 1974 年 4 月に発表した 8-bit マイクロプロセッサ。4,500 トランジスタ・6μm プロセス・最大 2MHz クロックで、8008 の制約を大幅解消、64KB メモリ対応・78 命令・40-pin DIP の改良で初期パーソナルコンピュータ革命 (Altair 8800/IMSAI 8080) を起こした記念碑的 CPU。

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2026/5/11 更新
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Intel 8080
1974
Altair 8800
PC 革命
8-bit
Federico Faggin

概要

Intel 8080 は、Intel が 1974 年 4 月に発表した 8-bit マイクロプロセッサで、4,500 トランジスタ・6μm シリコンゲート NMOS プロセス・最大 2MHz クロックで動作する歴史的 CPU です。前身 8008 の制約 (アドレス空間 16KB・電源 2 種類・命令限定) を大幅解消し、64KB メモリ対応・78 命令 (8008 の 1.6 倍)・40-pin DIP の改良で実用性を飛躍的に向上させ、初期パーソナルコンピュータ革命の中核となった記念碑的 CPU です。1975 年 1 月の MITS Altair 8800 (Popular Electronics 誌表紙で世界に紹介) で世界初のパーソナルコンピュータブームを起こし、Bill Gates と Paul Allen が Altair BASIC を開発して Microsoft 創業 (1975 年 4 月)、Steve Wozniak の後の Apple I (1976) 設計にも影響を与えました。Federico Faggin が Intel 在籍最後に主導設計、その後 Faggin は Intel を退社して ZiLOG を設立し、改良版 Z80 (1976) を開発して 8080 互換市場を席巻、後継として Intel 8085 (1976)・8086 (1978) と進化し x86 系列の祖先となりました。

主な特徴・仕組み

  • 発表: 1974 年 4 月 Intel
  • 設計: Federico Faggin (主導)・Masatoshi Shima (日本人エンジニア)・Stanley Mazor
  • プロセス: 6μm シリコンゲート NMOS
  • トランジスタ: 4,500 個 (8008 比 1.3 倍)
  • データバス: 8-bit
  • アドレスバス: 16-bit、最大 64KB メモリ
  • クロック: 2MHz (商用、初代 8080A は 2MHz・8080A-1 は 3MHz)
  • 電源: +5V・+12V・-5V の三電源 (8085 で +5V 単電源化)
  • パッケージ: 40-pin DIP (8008 の 18-pin から拡張)
  • 命令数: 78 命令、レジスタ A・B・C・D・E・H・L・SP・PC
  • 後継: Intel 8085 (1976)・Zilog Z80 (1976、Faggin が独立後開発)

スペック比較表 (8-bit CPU 1970 年代)

CPU年クロックトランジスタプロセス
Intel 800819720.8MHz3,50010μm
Intel 808019742MHz4,5006μm
MOS 650219751MHz3,5008μm
Zilog Z8019764MHz8,5004μm
Intel 808519763MHz6,5003μm
Motorola 680919782MHz9,0005μm

具体例・対応 PC

  • MITS Altair 8800 (1975): 世界初のパーソナルコンピュータ、$439 (キット)
  • IMSAI 8080 (1975): 後発、$931、業務用途で成功
  • Cromemco Z-1 (1976): S-100 バス、後の Microsoft 内製
  • Microsoft Altair BASIC (1975): Bill Gates 19 歳の処女作、Microsoft 創業
  • CP/M OS (1974): Gary Kildall 開発、8080 用 OS、後の MS-DOS の前身

自作PCでの選び方・注意点

Intel 8080 は当然ながら自作 PC では直接利用しませんが、現代の Intel Core・AMD Ryzen の精神的祖先として、半導体産業史・x86 アーキテクチャ進化の重要な節目として把握する価値あり。Altair 8800 (1975) は世界初のパーソナルコンピュータとして、現代の自作 PC・ホビーコンピュータ文化の起源、PC 自作・改造の精神を 1975 年に確立した記念碑的存在です。Computer History Museum・MoMA (Museum of Modern Art、ニューヨーク) で Altair 8800 実機が展示されており、技術博物館の貴重なコレクションとなっています。Federico Faggin は 8080 開発後 Intel を退社、ZiLOG で Z80 (1976) を開発して 8080 互換市場を席巻、その後 Synaptics 創業 (1986、現代タッチパッド標準) など複数の業績を残す半導体産業の伝説的人物。8080 の歴史的価値は、技術的優秀さに加え、Microsoft・Apple などの現代 IT 巨人の創業契機となった点で、IT 産業全体の起源として評価されます。

関連用語との違い

  • Intel 8008: 前世代、設計制約多
  • Z80: 後発、8080 互換 + 拡張命令
  • Intel 8085: 同年後継、+5V 単電源・改良

よくある質問(FAQ)

Q1: 8080 と Z80 どちらが優れる? A: Z80 が後発で機能拡張 (139 命令・追加レジスタ)・単電源・低価格と有利、市場シェアは Z80 が圧倒。8080 は歴史的価値で君臨。

Q2: なぜ「PC 革命の起点」と呼ばれる? A: 1975 年 Altair 8800 (8080 搭載) が Popular Electronics 誌表紙で世界に紹介、Bill Gates が即座に Altair BASIC を開発して Microsoft 創業、Steve Wozniak も影響を受けて Apple I 設計、IT 産業の起源を作った。

Q3: 現代でも実機を入手可能? A: 中古市場で動作品 ¥5,000-15,000、レトロコンピュータ趣味コミュニティで稀に流通。Altair 8800 完動品は ¥100,000-300,000 のコレクター価格。

まとめ

  • Intel 8080 = 1974 年発表、PC 革命の起点となる 8-bit CPU
  • 4,500 トランジスタ・6μm・2MHz・64KB メモリ対応
  • Altair 8800 (1975) で世界初の PC ブーム、Microsoft 創業契機
  • Federico Faggin 主導、Z80・8085・8086 (x86) の祖先
この記事について
カテゴリーCPU
難易度上級
作成日2026/5/11