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本格水冷用クーラントの選び方を徹底解説。透明/カラー/不透明液の特性比較と、腐食防止・メンテナンス方法を紹介。
カスタムループ水冷のメンテナンス方法を詳しく解説。クーラント交換時期、フラッシング手順、よくあるトラブルと対処法。
本格水冷(カスタムループ)の構築方法を初めてでも分かるように解説。必要なパーツ・組み立て手順・冷却液選び・メンテナンス方法を紹介。
Q: さらに詳しい情報はどこで?
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2026 年現在、カスタム水冷システムは単なる冷却装置から、PC ケース内の芸術作品へと進化を遂げています。特に「水」そのものの透明度や発色美しさが重視される傾向が強く、市販のクーラント液だけでは表現できない独自の世界観を求めるユーザーが増加しています。しかし、自作クーラントにはリスクが伴います。適切な成分配合を行わない場合、システム内部での腐食発生や微生物の繁殖、最悪の場合は液漏れによる電子機器の破損につながります。本記事では、冷却専門家として、2026 年の最新基準に基づいた自作クーラントのレシピを化学的観点から詳細に解説します。
市販品との比較分析を行い、その配合の裏にある技術的意図を理解した上で、自作のメリットとデメリットを明確に区別します。特に重要となるのが「防腐剤」「防錆剤」「着色剤」の配合比率であり、これを誤ると短期間でシステムが劣化します。また、2025 年以降に導入された新しい安全性基準や、2026 年に主流となっている素材との適合性についても言及します。このガイドは、自作水冷の基礎から応用までを網羅しており、安全かつ高品質な冷却液を調製するための指針となります。
カスタム水冷におけるクーラント液の役割は、単に熱を運ぶだけでなく、システム全体の寿命を決定づける重要な要素です。多くのユーザーが「熱伝導率」のみを重視しますが、実際には「腐食防止」「微生物抑制」「視覚的な美しさ」という 3 つの機能が同等以上に重要です。水そのものは優れた冷却性能を持ちますが、純粋な水は金属に対して極めて攻撃的です。そのため、添加剤による保護膜形成が不可欠となります。
まず第一に、熱伝導率の観点です。クーラント液の熱伝導率は通常、20°C で約 0.6 W/mK から 0.7 W/mK の範囲にあります。これは空気の約 25 倍ですが、純水と比較すると微細な差があります。しかし、主要な冷却性能は流速と流量に依存するため、クーラント液の添加剤が熱伝導率を劇的に変えることは稀です。むしろ重要なのは、流動性を維持し、粘度が温度変化によって急激に上昇しないことです。
第二に、化学的保護機能です。システム内部には銅、ニッケル、アルミニウム、ステンレス、ガラス、プラスチックなど多様な素材が混在しています。これらが電解液中で接触するとガルバニック腐食が生じるリスクがあります。クーラント液に含まれる防錆剤は、金属表面に分子レベルの保護膜を形成し、電気化学的な反応を阻害します。2026 年現在では、この保護膜の自己修復機能が強化された製品が主流となっていますが、自作の場合にはそのバランスを人間が厳密に管理する必要があります。
第三に、微生物制御です。水冷システムは温暖で栄養豊富な環境であり、バクテリアや藻類の温床となり得ます。これらはスラッジ(泥状物質)を生成し、ポンプや水道を詰まらせる原因となります。防腐剤はこれらの生物膜形成を防ぎ、液透明度を長期間維持するために必要不可欠です。また、視覚的な役割として、液体の色はシステム全体のトーンを決めます。無色透明からネオンカラーまで、着色剤の選定が美的完成度を左右します。
自作を試す前に、市場に流通している主要製品の特性を理解することは不可欠です。2026 年現在において評価の高い主要 5 製品を比較し、それぞれがどのような化学的アプローチを採用しているかを見ていきます。これにより、自作レシピの方向性を決定する際の基準が得られます。
まず EK-SuperCoolant(EK-CryoFuel Clear など)は、ドイツの EK Water Blocks が展開するシリーズです。この製品の最大の特徴は、高純度の水と独自の添加剤を組み合わせることで、透明性と防錆性能を両立させている点にあります。EK の製品は主に無色透明またはクリアブルーが主流で、LED 発光時の透過性を重視しています。また、2026 年版では、アルミニウムラジエーターとの適合性が高められており、幅広い素材対応を謳っています。
次に Corsair XL5 です。コルセアの製品は、米国市場向けに開発され、アメリカの水道水質基準に基づいた耐塩分性能を持っています。これは、冷却水の電気伝導率管理において重要な要素です。XL5 は特に発色するカラーリングが強く、ネオンブルーやネオンレッドなどの鮮やかな色が特徴です。ただし、長期使用での沈殿物発生リスクは他の製品と比較してやや高めであり、定期的な洗浄が必要となります。
Mayhems Pastel シリーズは、イギリスのメーカーである Mayhems 社によるパステルカラーに特化したラインナップです。彼らの技術的強みは、顔料粒子を微細化し、沈殿を防ぐ分散安定性を高めることにあります。2026 年モデルでは、紫外線(UV)反応型の染料も新たに追加され、暗所での発光性が向上しています。ただし、パステルカラーは透明度が低く、LED の光拡散効果に依存するため、冷却管の太さや形状の影響を受けやすいという特徴があります。
PrimoChill Vue シリーズは、アメリカの大手サプライヤー PrimoChill が提供するラインです。Vue は「透明性」と「着色」のバランスを重視しており、特に透明度の高い着色液として知られています。彼らの独自技術である「BioSafe™」添加剤により、微生物繁殖抑制効果が強化されています。これは、メンテナンス頻度を下げたいユーザーにとって魅力的なオプションとなっています。
XSPC EC6 シリーズは、台湾のメーカー XSPC が展開するエコロジー志向のクーラントです。環境に配慮した生分解性素材を使用している点が特徴で、廃棄時の負担を減らす設計になっています。ただし、その性質上、防錆剤の持続性が他の高濃度添加製品よりも短めであり、半年ごとの交換推奨などメンテナンスサイクルが明確化されています。
これらの市販品と比較すると、自作クーラントは「コスト削減」や「完全な色指定」「特殊な透明度の実現」という点で優位性があります。しかし、安定した品質保証がないため、自己責任での管理が必須となります。特に、添加剤の混合比率を正確に測定できない場合、市販品よりも腐食リスクが高まる可能性があります。
| 製品名 | ベース液タイプ | 防腐・防錆技術 | 対応素材 (主要) | 保証期間 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| EK-CryoFuel Clear | 高純度蒸留水 | 有機系添加剤 + 銀イオン | Cu, Ni, Al, Acrylic | 1 年 | 中 (3,000-5,000 円/L) |
| Corsair XL5 | 脱塩水ベース | コプロポリマーコーティング | Cu, Ni, Steel | 2 年 | 高 (5,000-8,000 円/L) |
| Mayhems Pastel | 特殊精製水 | 顔料分散技術 + BTA 系 | Cu, Ni, Acrylic/PETG | 1.5 年 | 中高 (4,000-7,000 円/L) |
| PrimoChill Vue | 脱イオン水ベース | BioSafe™ 添加剤 | Cu, Ni, Al, Plastic | 2 年 | 中 (3,500-6,000 円/L) |
| XSPC EC6 | エコ精製水 | 生分解性成分 | Cu, Ni, Aluminum | 1 年 | 低 (2,000-4,000 円/L) |
自作クーラントを調製する際、使用する原材料はすべて高品質なものを選ぶ必要があります。これは化学反応の安定性を保つためです。基本となる構成要素は、(1) ベース液、(2) 防腐剤、(3) 防錆剤、(4) 界面活性剤、(5) 着色剤の 5 つに分類されます。それぞれの成分がシステム内にどのような影響を与えるかを理解した上で配合を行います。
まずベース液として推奨されるのは、精製水または蒸留水です。市販のミネラルウォーターや水道水を直接使用することは絶対禁忌です。これらに含まれるカルシウムイオンやマグネシウムイオンは、硬化してスラッジの原因となります。また、不純物による電気伝導率の上昇も液漏れ時のリスクを高めます。2026 年現在では、電導率 18 MΩ·cm(メガオーム・センチメートル)以上の超純水が入手しやすくなっています。これをベースとして使用します。
防腐剤として推奨される成分には、PT Nuke や Biocide、銀コイルなどが挙げられます。これらは微生物の細胞膜を破壊または阻害する働きを持ちます。特に PT Nuke は、有機系殺菌剤であり、少量で効果を持続させることができます。配合比率は通常 1 リットルあたり 5ml〜10ml が目安ですが、製品ごとの濃度確認が必要です。銀コイルは金属イオンによる抗菌効果を利用しますが、長期的には銀イオンの析出が容器や配管を黒ずめる可能性があります。
防錆剤の役割は金属表面への保護膜形成です。代表的な成分は Mayhems Inhibitor+ やベンゾトリアゾール(BTA)系化合物です。BTA は銅に対して特に効果が高く、銅原子と結合して不溶性の皮膜を形成します。配合比率は 1 リットルあたり 2ml〜5ml が一般的ですが、アルミニウムラジエーターを使用する場合はアルミニウム用インヒビターを追加する必要があります。このバランスが崩れると、特定の金属のみが優先的に腐食される「異種金属接触腐食」を招きます。
界面活性剤は、液体の表面張力を低下させ、配管内での気泡発生を防ぐ役割を持ちます。冷却パイプ内での気泡(キャビテーション)はポンプ効率を下げるだけでなく、局部過熱の原因となります。市販の洗剤に含まれる成分ではなく、専用の潤滑添加剤を使用することが推奨されます。配合量は少量で十分であり、1 リットルあたり 0.5ml〜1ml です。
着色剤には食品用染料、UV 反応染料、顔料などがあります。食品用染料は水溶性で混ざりやすいですが、長期使用での褪色リスクがあります。UV 反応染料は紫外線灯下で発光しますが、耐久性に弱点があります。パステルカラーを実現するための顔料(不溶系)を使用する場合は、沈殿防止のための攪拌装置や特殊分散剤が必須となります。2026 年の最新技術として、ナノ粒子化された着色剤が登場しており、沈殿問題を大幅に軽減しています。
自作クーラントの配合レシピ例(1 リットル基準):
カスタム水冷システムにおいて最も深刻なリスクの一つが、異なる金属素材を接触させることによる「ガルバニック腐食」です。これは電気化学的な反応であり、2026 年の最新設計でも注意が必要な現象です。異なる金属が電解液(クーラント)の中で接触すると、イオン化傾向の違いにより電子の流れが生じます。これにより、よりイオン化しやすい金属(アノード)が優先的に溶解・腐食します。
典型的なリスク例として、「銅製ブロックとアルミニウム製ラジエーターの混在」があります。铜は鉄やアルミニウムよりも nobler(貴金属的)であるため、電位差が生じます。アルミニウムがアノードとなり、急速に酸化して粉状の腐食生成物となります。これはラジエーター内部の通路を塞ぎ、冷却性能を劇的に低下させます。2026 年現在では「ニッケルメッキ加工」されたアルミニウムラジエーターが多く出回っていますが、この場合でもメッキ層に傷がつくと露出したアルミニウムが腐食します。
素材ごとの適合性を管理するために、以下の表を参考にしてください。これは主要な水冷部品素材とクーラント液の相性を示したものです。
| 素材種別 | 推奨クーラント添加剤 | 注意すべき成分 | 推奨 pH 値 | 腐食リスク要因 |
|---|---|---|---|---|
| 銅(Copper) | ベンゾトリアゾール (BTA) | 塩化物イオン | 7.0 - 8.5 | 酸化、硫化物による変色 |
| ニッケル(Nickel) | 通用型インヒビター | 強酸・強アルカリ | 6.5 - 8.5 | ストレス腐食割れ |
| ステンレス | 塩化物フリー | 塩素系添加剤 | 7.0 - 9.0 | ピット腐食(点蝕) |
| アルミニウム | アルミ用インヒビター | BTA 過多、酸性液 | 8.0 - 9.5 | 激しい溶解・ガス発生 |
また、非金属材料であるアクリルや PETG プラスチックとの適合性も重要です。2026 年現在では高品質な PETG が主流となっていますが、特定の有機溶剤や強い界面活性剤は素材を脆化させる可能性があります。特にアクリル製リザーバーは、長期にわたって紫外線(UV)照射を受けると黄変・クラック化するリスクがあります。そのため、着色剤として UV 反応染料を使用する際は、添加剤自体が UV を吸収しないかを確認する必要があります。
また、電気伝導率と液漏れリスクの関係もこのセクションで触れる必要があります。クーラント液の電導率が高まるほど、漏洩時の短絡リスクが増加します。特に 2026 年以降の高電圧電源ユニットや GPU では、冷却液が基板に到達した場合、数秒で部品が焼損する可能性があります。したがって、純水ベースの配合は必須であり、塩分を含む市販の水の使用は厳禁です。
クーラント液の化学的安定性を維持するためには、pH 値(水素イオン濃度指数)と電気伝導率の定期的な測定が不可欠です。これは自作水冷のメンテナンスにおいて最も重要なチェック項目の一つです。適切な pH 範囲は通常 7.0 から 8.5 の弱アルカリ性域に保つことが推奨されます。
pH が酸性側に傾くと、金属表面の保護膜(特に銅とニッケル)が溶解し始めます。また、ラジエーター内部で水素ガスが発生するリスクがあります。逆に pH が強アルカリ性に偏ると、ステンレス鋼やアルミニウムに対する腐食が進む可能性があります。特に、2026 年時点の最新ガイドラインでは、pH 8.5 を超える場合は、特定の金属素材に対してリスクが高まると明記されています。
pH の測定には、リトマス紙(テストストリップ)またはデジタル pH メーターを使用します。初期状態での測定は必須ですが、運用開始後でも週に一度程度を目安に行います。もし pH が 7.0 を下回った場合、緩衝性のあるアルカリ性添加剤を少量ずつ追加して中和する必要があります。この際、急激な変化は避け、徐々に調整することが重要です。
電気伝導率(コンダクタンス)も同様に重要な指標です。これは液体が電気を流しやすさを示す値であり、単位はマイクロジーメンス/センチメートル (μS/cm) です。純粋な蒸留水や超純水の理論値は 0.05 μS/cm ですが、実用上は 10〜20 μS/cm を目安とします。これが数百を超えると、漏洩時の危険性が高まります。また、高い電導率はイオン濃度が高いことを意味し、腐食反応が促進されるリスクがあります。
測定方法としては、専用測定器を使用するのが最も正確です。簡易的なテストストリップでも大まかな傾向は把握できますが、数値の管理には機器が必要です。特に自作クーラントの場合、添加剤の誤調合により電導率が急上昇する可能性があります。そのため、混合後の初期測定と、経時変化によるモニタリングを徹底する必要があります。
自作クーラントは一度充填すれば永続するものではなく、定期的なメンテナンスが寿命を決定づけます。推奨される交換サイクルは、使用環境や液の種類によって異なりますが、通常は 6 ヶ月から 12 ヶ月に一度です。長期間放置すると、防腐剤の効果が失われ、微生物が繁殖してスラッジが発生します。
まず、システムの停止と放電から始めます。電源を完全に切り、コンデンサの残留電気を抜く必要があります。次に、リザーバー内の液を完全に排出します。この際、使用したクーラントは環境基準に従って廃棄処理を行います。特に着色剤や化学添加剤を含む液体は、直接下水道に流さないように注意が必要です。
排液後、システムの洗浄(フラッシュ)を行います。純粋な蒸留水または超純水を注入し、ポンプを数分間稼働させて内部を循環させます。このプロセスを 2〜3 回繰り返すことで、残留するスラッジや腐食生成物を除去できます。特にリザーバーの底部や配管の屈曲部は汚れが溜まりやすいため、ブラシを用いて物理的に清掃することも推奨されます。
洗浄が完了したら、新しいクーラントを注入します。その際、エア抜きを徹底して行います。エアが残っていると冷却効率が落ちるだけでなく、ポンプの気泡噛み込み(キャビテーション)による損傷リスクがあります。注入後、システムを起動し、温度上昇をチェックしながら安定するまで待機します。
メンテナンスチェックリスト:
また、2026 年以降では「AI 監視システム」の一部として、冷却水の性状を自動測定するセンサーが一部の製品に搭載され始めています。これにより、ユーザーの手動テストの頻度を減らすことが可能になりますが、自作システムの場合は依然として手動管理が基本となります。
カスタム水冷の運用中、様々なトラブルが発生する可能性があります。最も典型的なのは「液の濁り」や「気泡発生」、そして「漏洩」です。それぞれの原因を特定し、適切な対策をとることがシステムの継続的な稼働に繋がります。
液が濁ったり白っぽく変色したりする場合、微生物(バクテリア)の繁殖が最も疑われます。これは防腐剤の効果が切れたか、初期混合時の殺菌不十分が原因です。この場合、システムを一度分解して清掃し、新しいクーラントと防腐剤を再投入する必要があります。また、透明な管の中で黒いスライム状のものが見られる場合は、藻類が発生している可能性が高く、光(特に直射日光)にさらされないように設置場所を見直す必要があります。
気泡発生は、ポンプの吸込み側が詰まっているか、配管内に空気が残っていることが原因です。また、液温の上昇に伴う蒸発気化や、界面活性剤の不足も要因となります。気泡が長時間残留すると、冷却効率が低下し、局部過熱を引き起こします。ポンプの設置角度を見直したり、リザーバー内のエアトラップ機能を最適化することが解決策です。
液漏れは最も危険なトラブルです。パッキンの劣化や接続部の緩みによって発生します。2026 年時点では高耐久の PTFE パッキンが主流ですが、経年変化による硬化は無視できません。定期的な接続トルクの確認と、パッキンの交換が予防策となります。また、漏洩検知センサーの設置も推奨されます。
トラブル別の対処法:
2026 年現在、クーラント技術はさらに進化を遂げています。従来の液体に添加剤を加えるだけでなく、ナノ粒子を分散させた「ナノ流体」の実用化が進んでいます。これにより、熱伝導率が大幅に向上し、冷却性能が飛躍的に高まっています。
ナノ流体とは、微細な金属酸化物や炭素ナノチューブなどの粒子を液体中に均一に分散させたものです。例えば、酸化アルミニウムや銅のナノ粒子を添加することで、熱拡散能力を向上させます。これにより、同じ流量でもより高い冷却効果を達成でき、ファンの回転数を下げ静音性を確保できます。
しかし、ナノ流体には技術的な課題もあります。最大の課題は「沈殿」です。微細な粒子が時間の経過とともに底部に溜まり、配管やポンプを詰まらせるリスクがあります。2026 年の製品では、この問題を解決するために特殊な分散安定化技術を採用しており、長期使用でも沈殿しにくい設計となっています。
また、環境負荷の低減も重要なトレンドです。生分解性素材の開発が進んでおり、廃棄時の環境影響を最小限に抑えるクーラントが開発されています。これにより、自作ユーザーが安全かつエコフレンドリーなシステムを維持することが容易になっています。
Q1: 自作クーラントは市販品と比べてどれくらいコストを抑えられますか?
EK-CryoFuel Clear など市販の高品質クーラントが 1 リットルあたり 3,000〜5,000 円程度なのに対し、自作であれば超純水・防腐剤(PT Nuke)・防錆剤(Mayhems Inhibitor+)・着色剤を揃えても 1 リットルあたり 1,000〜2,000 円程度で調製できます。複数リットルを同時作成する場合はさらにコストが下がります。
Q2: ベース液に何を使えばよいですか?水道水や市販ミネラルウォーターはダメですか?
水道水とミネラルウォーターは絶対に使用しないでください。カルシウム・マグネシウムイオンが硬化してスラッジとなり、ポンプや配管を詰まらせます。推奨は電気伝導率 18 MΩ·cm 以上の超純水(脱イオン水)です。薬局や化学薬品店で入手でき、2026 年時点では 500ml あたり 200〜400 円程度が相場です。
Q3: アルミニウムラジエーターを使っています。どの防腐剤が適しますか?
BTA(ベンゾトリアゾール)系は銅に対する保護性能が高い一方でアルミニウムとの適合性が低いため、アルミ系インヒビターが含まれた製品(製品仕様に「Aluminum Compatible」と明記)を選んでください。銅と混在させる場合はガルバニック腐食が起きやすいため、クーラントの pH を 8.0〜9.5 の範囲に維持することが重要です。
Q4: クーラント液の pH と電気伝導率はどう管理すればよいですか?
推奨 pH 範囲は 7.0〜8.5 の弱アルカリ性です。週 1 回のテストストリップ確認と、月 1 回のデジタル pH メーターによる精密測定が理想的です。電気伝導率は 20 μS/cm 以下を維持してください。これを超えると液漏れ時の短絡リスクが高まります。いずれも専用計測器(2,000〜5,000 円程度)で管理します。
Q5: 自作クーラントの交換サイクルはどれくらいですか?
防腐剤の効果は通常 6〜12 ヶ月で低下します。毎週の目視確認(色の変化・濁り)、毎月の pH テスト、6 ヶ月ごとの液交換と洗浄(フラッシュ)、12 ヶ月ごとのポンプフィルター点検が推奨サイクルです。市販品(EK-CryoFuel など)の保証期間が 1〜2 年なのに対し、自作品は 6 ヶ月でのメンテナンスを厳守してください。
Q6: 液が濁ったり黒いスライムが発生したりした場合の対処法は?
微生物(バクテリア・藻類)の繁殖が原因です。すぐにシステムを停止し、液を全排出してください。蒸留水を 2〜3 回循環させてフラッシュ洗浄した後、新しいクーラントを注入します。再発防止には PT Nuke(1L あたり 5〜10ml)などの防腐剤を規定量追加し、光(直射日光)が当たらない設置環境を確保してください。
Q7: 液漏れを防ぐためにできることは何ですか?
PTFE パッキンの定期交換(6〜12 ヶ月ごと)と接続部のトルク管理が最優先事項です。また、漏洩検知センサー(水感知シートや電子センサー、1,000〜3,000 円程度)をポンプ・ラジエーター接続部の下に設置することを強く推奨します。自作システムの場合はメーカー保証がなく、液漏れによる電子部品損傷はすべて自己責任となります。
カスタム水冷クーラントの自作は、PC の冷却性能を最大化し、独自の美しさを表現する上での重要な手段です。本記事では、2026 年の最新技術と化学的観点に基づき、安全かつ高品質な冷却液の調製方法を解説しました。要点を以下にまとめます。
最終的に、カスタム水冷は「管理する楽しみ」があるシステムです。専門的な知識と適切なツールを用いて、安全で美しい冷却環境を構築しましょう。
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